27日、東京・新宿のCyberFight事務所にて記者会見をおこない、7・8新宿FACE大会をもっての長谷川美子の東京女子プロレス卒業・プロレス引退が発表された。記者会見には長谷川が出席し、コメントを出した。
長谷川 このたびはこのような場を設けていただき、誠にありがとうございます。ワタクシ、長谷川美子は7月8日(火)新宿FACE大会にてプロレスラーを引退させていただくことになりました。引退理由といたしましては、ガンバレ☆プロレス退団後に「もうプロレスを引退しよう」と思っていたんですけれど、その時に髙木(三四郎)社長(当時)にお話しさせていただいたところ、「やりたいことはすべてやったほうがいいよ」と言っていただいて、その中で私は東京女子プロレスに出たいという強い思いがあったので、それをお伝えしたところ、レギュラー参戦が決まりました。東京女子プロレスに参戦させていただいて、輝く選手を見るたびに「ああ辞めたくないな」とか「続けたいな」とかいう思いはあったんですけど、同い年の赤井沙希さんや角田奈穂さんが引退後も活躍されているのを見て、自分も一区切りつけなければいけないなと感じて今回引退を決断いたしました。何も知らないところから練習生になり、運動神経のない私を育ててくださったアクトレスガールズ、そしてケガをしてしまい、その中でプロレス業を廃業して所属団体がなくなってしまって行き場のない私を受け入れてくださったガンバレ☆プロレス、そして今でも楽しくプロレスを続けさせていただいている東京女子プロレス、すべてに感謝をしてこれからのプロレス人生をまだ残り時間少ないですが送っていけたらと思います。今後は新しい自分の可能性を信じていきたいと思っておりますので、ぜひ残りの時間もよろしくお願い致します。
――決断のタイミングやきっかけは?
長谷川 ガンバレ☆プロレス退団後から、やっぱりフリーランスっていうのは難しいなって感じていて。うまく自分で立ち回れなかったりするのがすごく悔しかったりして。でもそこで自分の気持ちが追いつかなくなってきてしまって、引退を考えていたんですけども…そこで東京女子プロレスにレギュラー参戦という形で髙木社長とお話して、甲田さんも許可をくれまして。でもその中でも楽しくプロレス人生を送れていたんですけれど、同い年の先輩方が辞めていく姿を見て。でもその先輩方は10年以上、10年近くやってらっしゃる先輩だったので、そこで私はまだ3~4年しかやってないって思って。まだまだやれることあるよなって、ちょっと見て見ぬふりをしていたって部分もあったんですけど。辞めてからの人生のことも考えて、いま自分最高潮だと思っているので。この状態で引退をしたいなという風に思いました。
――最後までにやりたいこと、やり残したことは?
長谷川 ホントにたくさんあるんですけど、東京女子プロレスに参戦させていただいた時に、一番最初のマイクで「東京女子プロレスの選手全員と闘いたい」ってお伝えして。まだそれが叶ってないので、もうこれからはどんどんわがままを言って、この願いが叶っていったらいいなって思いますし。やっぱり自分の中で一番の象徴、ベルトっていうのを欲しいって思っているので、そこもどんどんわがままを貫いていきたいなって思ってます。
――狙うのはどのベルト?
長谷川 明確に言っていいですか? 言っていいのであれば、私は鈴芽さんが持っているベルトに挑戦したいって思っています。ガンバレ☆プロレスの時から鈴芽さんと対戦させていただいたり、組ませていただいたりして、私の中で東京女子プロレスの象徴みたいな存在だったんです、当時から。なので、鈴芽さんへの思いは自分の中ですごく強くて。鈴芽さんが持っているベルトに挑戦したいって思いはあります。
――キャリアの中で思い出深いことは?
長谷川 思い出深いことは東京女子プロレスに来て、ずーっとガンバレ☆プロレスの時から参戦させていただいたりもあったんですけど…勝利っていうのがなかったんです。なので初勝利した瞬間はやっぱりいまでも記憶に残っているなっていう風に思います。
――引退試合に関する希望は何かある?
長谷川 まだ明確には決まってないですけど、やりたい選手がホントに多すぎて…。でも強い相手に挑みたいっていう、最後まで強い選手に勝ちたいって思いがあるので。最後の日までベルトも狙っていきたいと思っていますし、強い選手に勝ちたいっていう思いはあるので。そこをあと3ヵ月間で考えていければなと思います。
――強い選手に勝つことで引退を躊躇する可能性も?
長谷川 ハハハ(笑)。もうスッキリ、負けても勝っても東京女子プロレスってホントにお互いに認め合っている団体だったり選手が多いなっていうふうに感じるので。もう一回勝負で、勝っても負けても尊敬…リスペクトをもって引退したいなって思います。
――最後にメッセージを。
長谷川 7月8日に引退させていただくんですけども、その間にもたくさん試合があって。地方に行くことも多くなったので、たくさんのお客様とお会いできる機会もあるかと思いますので、ぜひ東京女子プロレス、最高に楽しいので! 引退試合だけでなく、すべての試合を見に来てください。待っています!