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5月5日大阪大会でプリンセスタッグ王座に挑戦するマッチャ&アレクシス・リーのインタビュー

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  • タイ・SETUP所属のマッチャ、シンガポールのアレクシス・リーの両選手が、5月3日春日部ふれあいキューブ大会と5月5日エディオンアリーナ大阪第2競技場大会に参戦。ともに自国初の女子プロレスラーとしてキャリアをスタートさせ、10年以上にわたり東南アジアの女子プロレスシーンを牽引してきたパイオニアの2人が、初の本格的タッグを結成します。

    5月5日大阪大会ではプリンセスタッグ王座に挑戦。対戦相手は4月18日ラスベガス大会での中島翔子&ハイパーミサヲvs上福ゆき&上原わかなの勝者チームとなります。

    そんな2人に、SETUP代表でタイの我闘雲舞創始者の一人でもあるPumiがインタビューしました。ぜひお読みください。

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    ――なぜ、ライバル関係でもあるお2人がタッグを組むことになったのでしょうか?
    マッチャ 私たちはそれぞれの国で初めての女子レスラーです。同じようにゼロからプロレスを広める苦労をしてきたからこそ、お互いを理解できます。闘うこともありましたが、それは憎しみからではなく、SEA(東南アジア)の女子プロレスをもっと良くしたいという思いから。今回は、そんな私たちが初めてタッグを組んで、もっと大きな目標に向かって進みます。
    アレクシス これまでに何度も対戦して、お互いの実力は十分にわかっています。SEAを代表する選手として、今こそ手を組むタイミングだと思いました。私たちがタッグを組めば、きっと誰も見たことのない化学反応が生まれます。

    ――なぜ、シングルではなくタッグのタイトルに挑むのですか?
    マッチャ 私たちはそれぞれ、母国でシングルのタイトルを経験しています。でも、タッグのタイトルは取ったことがありません。そもそも、SEAにはまだ女子のタッグチーム文化が確立されていないんです。だからこそ、私たちがTJPWでプリンセスタッグ王座を獲得して、その存在をアピールしたいと思いました。SEA初の女子タッグチャンピオンとして歴史をつくりたいです。
    アレクシス シングルではクイーン・オブ・アジアやオールアジアといったタイトルがありますが、それに加えてタッグのベルトを獲ることで、もっと多くをSEAに持ち帰ることができます。私たちはもっと上を目指しています。

    ――もし王座を獲得できたら、次は何を?
    マッチャ 世界中のプロモーターに呼びかけて、このタイトルをSEA中、いや世界中で防衛していきたいです。どんな相手にも立ち向かって、SEA女子の実力を証明したい。そして、次の世代の女の子たちに夢を届けたい。「闘い続ければ、夢はきっと叶う」ってことを見せたいんです。
    アレクシス 王座を獲った先にこそ、私たちの本当の挑戦があります。SEAのプロレスがどれだけ進化しているかを世界に見せて、インパクトを残したいです。


    そんな2人には、さらなる目標がある。「5月末までにダブルチャンピオンになること」だ。

    アレクシス・リー選手は5月30日にシンガポールで上福ゆきとクイーン・オブ・アジア王座をかけて対戦予定。そしてマッチャは5月31日に、5月5日大阪大会でおこなわれる、らくvsノア・フェニックス・ダイアナ(マレーシア)によるSETUP認定オールアジア選手権の勝者と対戦することが決定している。

    世界を見据える2人のパイオニアが、TJPWで新たな歴史を刻もうとしている。いま、TJPWは東南アジアの才能が世界へ羽ばたくハブとなりつつある。この歴史的瞬間を、どうかお見逃しなく。

    東南アジア女子プロレスのパイオニア2人が、ついに同じコーナーに立つ。その意味は、ただの挑戦ではない。SEAの未来を照らす灯火であり、まだ見ぬ可能性を切り拓く第一歩だ。プロレスに国境はない。マッチャとAlexis、2人の闘いの先にある夢に、私たちはきっと心を動かされる。

    文/Pumi(SETUP代表)

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