5日午後、東京・新宿のTEC事務所にて東京女子プロレスが記者会見をおこない、2・15王子の全カードを発表。会見には甲田哲也代表と出場選手が出席し、意気込みを述べた。
▼山下実優vsケンドー・リリコ
リリコ この前、デビューが決まりましたリリコです。
甲田 デビューしました。
リリコ デビューしました(苦笑)、ケンドー・リリコです。この前はマットの試合だったんですけど、今度は初めてのリングでの試合です。リングに立つ私の姿もぜひ見に来てください。よろしくお願いします。
山下 次の相手がリリコ氏と決まり、デビュー前から気にかけていた仲間の一人なので、この度リリコちゃんの……デビューはしたんですけど、リングでの初めての試合が私だということで本当に嬉しいです。応援もよろしくお願いします。
甲田 1・28渋谷でのデビュー戦の感想をお願いします。
リリコ この前の試合はデビュー戦だったんですけど、勝ちたい気持ちがあったので。中島(翔子)さんは先輩だったんですけど、勝ちにいこうと頑張ったんですけど負けてしまい、次は絶対に勝ちたいと思っています。
甲田 自分で納得できる試合はできましたか?
リリコ う~ん、今の自分が出せる力は出し切ったのですが、まだまだなので。鍛えていきたいと思います。
甲田 今回の対戦相手が山下選手になったんですが印象は?
リリコ 山下選手は東京女子プロレスのエースと言われていて、試合を見ていてもキックとかもすごくて、強敵だと思っています。
甲田 勝てますか?
リリコ う……でもチャンスは絶対にあると思うので、隙を見てそこを狙って勝ちにいきたいです。
甲田 この間のリリコ選手のデビュー戦は見ましたか?
山下 試合前だったのでまだ見る余裕がなかったので、ちょっと見られなかったんですけど。
甲田 練習とかは一緒にやっていると思うが、リリコ選手の印象は?
山下 ちょっと上から目線に聞こえちゃうかもしれないけど、最初は普通の練習生だなって思ったんですけど、先にユカ・サカザキ氏がデビューした頃から、やっぱり「先にデビューされた」ってことで気持ちが高まったのか、そこから成長というか、『できるようになっている!』っていう部分がすごく増えて。早く闘いたいっていう気持ちでいっぱいでした。
甲田 今度のシングルマッチではどんな試合をしたいですか?
山下 もちろん、いつも通り相手関係なく勝ちにいって、全力で闘う姿勢で今回も闘う気持ちでいます。
――山下選手は全勝中ですので今度の試合も落とせない試合だと思いますが、まだ未知の相手だけにどの辺を気をつけようと思っていますか?
山下 そうですね。やっぱりはじめてというか、あまり試合をしていない、デビューしたばかりの子なので、逆に何をするかわからないっていう部分では気をつけなきゃいけないことだと思っています。
――リリコ選手、デビュー戦の直前にリングネームがケンドー・リリコに変わりましたけど、そのリングネームの由来は?
リリコ 由来はすごく恐れ多いのですが、プロレスラーのケンドー・カシン選手からきています。
――ああいう風になりたい?
リリコ そうですね。憧れています。
――カシン選手のどの辺に憧れを?
リリコ そうですね。普段マスクを被ったユニットで活動したりしていて、マスクマンの気持ちというか、本当は弱さもあるけどそれを隠してマスクを被って試合をしているところがすごくいいなと思って憧れて(名前を)いただきました。
甲田 いただいたというか、勝手に(苦笑)。
――(カシン)本人に了承は?
リリコ 全然ないです(笑)。まだ会ったことないです。いつか会ってみたいです。
▼のの子&KANNAvs中島翔子&坂崎ユカ
※KANNAと坂崎は所用のため会見を欠席
中島 旗揚げ戦では見事に踏み台にされてしまったわけで。今回はリベンジマッチができるっていうのは、とても嬉しく思っています。今から次の試合で、私が今度はのの子を踏み台にして上にあがってやろうと思っています! ユカ・サカザキとは1月の興行から一緒にいろいろやらせていただく機会が多くなり、向こうのチームよりも全然勝ちにいけるコンビネーションが出せるチームだと思っています。全力で頑張るので応援よろしくお願いします。
のの子 巷で~噂の~Kカ~ップ! のの子です。今回はKANNAさんと一緒にタッグマッチということで、前回のマットではKANNAさんと試合をしたいんですけど、どちらも今度はパワー系の技をかけていけるので、KANNAさんにどんどんどんどん投げてもらって、私がフォールしてすぐに勝つと思いますので、みなさん見逃さないでください。よろしくお願いします。
甲田 坂崎ユカとのタッグは1月から前説でやっているんですよね? どうですが息のほうは。
中島 絶好調ですね。今まで2人とも芸人をやってきたという経歴もあり、最近一緒にいる機会が本当に多く……。
甲田 何て言う名前でしたっけ?
中島 闘うコメディアンズと申します。
甲田 じゃあ、闘うコメディアンズがリングでも初めてタッグを組むということでよろしいですか?
中島 そうですね。やっと2人とも望んでいたことなので。2人で闘うことは、一緒にやり始めてから2人とも望んでいたことだと思っているので、こんなふざけたヤツに負ける気がしません。
甲田 さっきからのの子選手のほうを意識した発言が多いですけど、試合で狙っていくのはのの子選手ということですかね?
中島 両方ですね。私はKANNAにも勝ったことがないので! デビュー戦は実はKANNAに負けているんですよ。そのリベンジ、2つのリベンジができるいいチャンスだと思っています。
甲田 画面の向こうで気になっている方もいると思うので、今日のファッションについてひと言…。
のの子 甲田代表に「4時から記者会見があります」って言われたので、「いよいよ私のタニマチが決まったんだ」と思って。今日は私の記者会見だと思ったんですけど、ちょっとカード発表とかになってしまって残念だなって。だから今日はオシャレしてきたんですよ。ちなみに私の(タニマチになりたいという申し込みは)来てますか? 東京女子のほうに。
甲田 まだ来ていないみたいです。
のの子 DDTのほうに送っているとか、そういうことはないですかね?
甲田 その辺はちょっと確認してみます。じゃあ、今日はちょっと勘違いして来ちゃったっていう……。
のの子 そうですね。私の記者会見だと思ったんですけどぉ。
中島 真面目にやれよ!
のの子 残念~。みなさん、私が記者会見できるようにタニマチ募集に来てください!
甲田 さっきから中島さんが「今度はのの子を踏み台にしてやる」とか「リベンジしてやる」といった発言をしてますが、それに対して何かありますか?
のの子 そうですね~、まぁ所詮は前説組ですよねぇ。やっぱり芸人さんとしても一人でできなかったからっていうことで、結局2人組になって。前説も一人でできない人にそんなこと言われたくないな~なんて思うし、やっぱり前回タッグでも私、勝ってますので。今回も余裕だと思います。
中島 完全に舐めてますね!
のの子 やだやだ、舐めてないですよぉ、中島さ~ん。
中島 あなたがダンスや踊りの……ダンスや踊りじゃねぇな。あなたが歌や踊りの練習をしているときに私は強くなる練習をしています! 1月の私、2月の私、どんどんレベルアップしている自信はあります!
――中島選手、のの子選手はデビュー以来ボインメーカーからのパイフライフローで快進撃を続けていますが、何か対策を考えていますか?
中島 考えています! ボインメーカーは怖くありません!
甲田 それは具体的に今言えることはありますか?
中島 今言ったら秘策にならないと思います。
のの子 ズルいですねぇ~。
――渋谷大会では手ブラツイストも披露されていましたが、今回対策はできているという中島選手に二の手、三の手は考えていますか?
のの子 そうですね。基本、何がきても対応できるように日々、技は私も考えていますので、それは大丈夫だと思います。あと、プロレスの練習をする度に空からお導きが来るというか、何かこういう技はどうかなぁっていうのが降ってくるんですよ。だから私、考えていたわけじゃないんですけど、降りてくるっていう表現が一番正しいと思います。
――プロレスの神様みたいな?
のの子 そうだと思います! あれはそうだと思いますぅ! つながった感じはありますので。
――自分が選ばれし者という自覚が……。
のの子 そうですねぇ~。そう言っちゃいますかねぇ。そうだと思いますぅ。
――タニマチだけがつかないのが今の問題?
のの子 タニマチはつかないですけど、「タニマチになりませんか? 私のためにもう少し働いてみませんか?」っていう声はかけてさせてもらっているんですけど、「ちょっと自分ができる範囲でしか応援できないから、チケットは買ってあげるよ」っていう現実的なことは言われるんですけど……。やっぱり世知辛い世の中だなって。もうちょっとバブル弾ければいいなって。
甲田 弾けたらダメですよ(苦笑)。
のの子 あっ、バブリーになってほしいなって思います!
――タニマチよりも大相撲でいう懸賞金みたいなもののほうが手っ取り早いかなという気もしますが……。
のの子 じゃあ、それも狙っていきます! とりあえず生活が困っているので、スポンサーでもいいのでお待ちしていますぅ~。
甲田 同じことですよね? スポンサーもタニマチも(苦笑)。
のの子 カラオケ屋さんとかで「タクシー代だよ」とかって言って、ゴフッとこういうぶ厚い封筒を頂きたいですね。それがタニマチって……。
――ようは税金のかからないたぐいのお金が欲しい?
のの子 はい(笑)。ベースボール・マガジン社がタニマチになってくれるとかないんですか?
週刊プロレス・加藤朝太記者 今のところは申し訳ないんですけど……。(質問は)とくに……。
中島 おいっ!
▼木場千景vs高田あゆみ
※高田は所用のため会見を欠席。
木場 ものすごく久々にここに来たんですけど、試合自体も2ヵ月ぶりなのでとても楽しみです。
甲田 木場さんなんですけど、高校3年で受験生ということで今年になってから試合を休みまして、受験勉強に専念してもらっていたんですけど、今日この場にいて勉強のほうは大丈夫ですか?
木場 試験自体は終わったので、あとは発表を待つだけです。
甲田 じゃあ一旦勉強からお休みしてまた試合に戻るわけですね。2月15日にお客さんに(受験結果の)報告はできますか?
木場 15日はまだ報告できないと思うので、その次あたりにはできると思います。
甲田 じゃあ順当にいけば2月27日の渋谷大会。そこではいい報告ができると。手応えはどうでしたか?
木場 うおー! まぁいけると思いますよ(苦笑)。
甲田 今回、シングルマッチをおこなう高田あゆみ選手の印象は?
木場 高田さんはまだ当たったことがなくて、試合も一番最初のしか見ることができなかったんですけど、何か不思議な方ですよね。奇声をあげてちょっと当たったことがないタイプなので、ひじょうに怖いですけど……怖い反面、すごく楽しみだなっていうのがあります。
甲田 旗揚げ戦以来の試合になるんですけど、不安はありませんか?
木場 そうですねぇ。やっぱり動きが鈍っちゃっているんで(苦笑)、今。だいぶ運動していなかったんで。そこはちょっと不安なんですけど、まぁ大丈夫だと思います。いけると思います。
――甲田代表、試合順はどうなるんですか?
甲田 まだ決まっていないです。
――ブランク明けの試合がいきなりシングルマッチというのは大変かと思いますが。
木場 う~ん、何とかなると思います! 大丈夫です!
――入試の結果はこれからのプロレス活動を左右するものになりそうですか?
甲田 今まで現役女子大生レスラーとかはいたような気がするんですけど、現役予備校生レスラーってあまりいないですよね。
――落ちたほうが話題的にはいい?
木場 待って、待って、待って! 落ちたくないですよ!
甲田 浪人レスラーって新しくないですか?
木場 やめてー! 嫌です。受かりたいです。
――代表としては落ちたほうがいい?
甲田 話題にはなりますね。落ちたらもうちょっとお休みが長くなっちゃいますかね?
木場 落ちないんで大丈夫です!
甲田 やる前から落ちること考えるヤツがいるかってことで、よろしいですか。
――高田選手のことを「怖い」と言ってましたが、どういう部分ですか?
木場 練習とかで個人的にしゃべっている感じだと、普通の人なんですけど、何ですかね……リングに立つと人が変わるというか。全然知らない高田さんが出てくるので、そういうところが怖いです。
――キレたりしたのを見たから?
木場 そうですねぇ。そういう感じです。
――動きが鈍っていると言ってましたが、今は練習を始めている?
木場 そうですね、徐々に。
――どんなところが鈍っているんでしょうか?
木場 全体的に遅くなっています、動きが。
――それは練習を休んでいて体重が増えたとか?
木場 それもありますね(笑)。それもありますけど、あとは部活も引退しちゃったんで動くところが全然なくて。だから全体的に鈍っています。
――試験がダメだった場合、浪人する覚悟はあるのでしょうか?
木場 浪人はしたくないんで、何とかしてほかのところも受けようかなと思います。浪人は嫌です!
会見が終了しようとしたところで、のの子が「ちょっと気になっていたんですけど、今日の発表したカードのメインって誰なんですか?」と甲田代表に尋ねる。
甲田 さっきも質問があったんですけど、まだ試合順ははっきり決まっていないので。今まではずっと山下の試合がメインになっていたので、順当にいけば山下vsリリコになるのかなと。
のの子 私、思うんですけど、もうメイン、私でよくないですか? 東京女子=のの子っていうのは世間に届いていると思うので、なんで私がメインじゃないのかなって最近思ってきているんですけど。
甲田 そう言われたら、のの子さんをメインにしようかな。
山下 おかしいでしょ? 流されていますよね、完全に。私がエースなんですけど、いつも通り私がメインなんですよ! メインの価値がある試合を私は見せられるんですよ!
甲田 ……じゃあメインは山下さんに。
のの子 代表! 東スポ大賞にも私が行って、東京女子プロレスっていう団体があるんですよって広めてきました。
山下 プロレス大賞はちょうどスケジュールが空いていたのの子さんが行っただけでしょ!
煮え切らない代表に「どっちにするんですか? 答えを出してください! 代表でしょ!」と山下とのの子が詰め寄ると、甲田代表は「こういうことにしましょう! 2人ともメインがやりたいんですよね? 例えばなんですが、私がメインをやるのであればこういう試合がしたいというマニフェストといいますか、公約を政見放送的な主張をやってもらって、それを見て決めたいと思います」と提案。そこで山下とのの子がニコ生で中継しているカメラに向かって、それぞれ自分こそがメインに相応しいという部分をアピールした。
のの子 皆さん、お待たせしました! 巷で~噂の~Kカ~ップ! のの子で~す。プルプル~ってことで、私がメインで試合をしたほうがいいんじゃないかと思っているんですよ。よく山下さんが自分が一番みたいなことを言ってますけど、言わせておけばいいかなと思っていたんですが、やっぱりメディア露出に関しても私が写真とか載るじゃないですか~? 必然的に目立っちゃうのかな~って思っちゃったりするんですよ~! だから仕方ないなって思っていたんですけど、もうそろそろ世間の皆様が東京女子プロレス=のの子っていうのがあると思うので、そろそろ私にシフトチェンジしてちゃっていいんじゃないかなって思ってま~す! 山下さんも闘い方とか見ていても、言い方悪いですけど結構ズルイところがあるじゃないですかぁ~。なので、打撃系は強いと思うんですけど、卑怯な部分もたくさんもっているので、私がメインの試合になって山下選手はどちらかと言うとヒールが似合うと思うんですよね~。なので、メインは私かなって思っておりま~す! 私がメインの試合になったらエンターテインメントに溢れた試合がメインが見られるということですよ~! ドラマティックな試合をお届けできると思いま~す! よかったら皆さん、私がメインでしょ、メインだろって書いてくださ~い! メインになりたいで~す! よろしくお願いしま~す!
山下 東京女子プロレスの山下実優です。先ほど、のの子氏が演説していましたが、その中にエンターテイナーとかいうのも私はわかります。プロレスっていうのは格闘技であり、その熱さ、闘いを見に来てくれたみなさんに見せるという意味では、エンターテイナーも必要です。そしてのの子氏も、彼女も彼女なりに頑張っている。それはわかります。でもメインで手ブラツイストなんてわかりませんが、そういうあるメジャー団体の技をふざけてパクったような(技をして)、それを神様から降りてきたとして、何かわからない言葉を並べてやっている人に東京女子プロレスのメインは任せられません! 私がメインになることによって、これが東京女子プロレスだっていう闘いを見せるつもりですし、これがプロレスなんだ、これが闘いなんだっていう試合を見せる、私はただそれだけだと思っています。ぜひ皆様の応援をよろしくお願いします。
試合順に関しては両者の主張を考慮した上で甲田代表が考えるとのこと。なお、2・15王子ではいつもMCを務めている桃知みなみさんがスケジュールの都合によりできないため、代わりに練習生の江莉が担当する。出演アイドルはWELOVE、AMiEの2組。今後の大会日程は以下の通り。
★3月15日(土) 東京・王子Basement MON☆STAR(13時開始)
★4月5日(土) 神奈川・ラゾーナ川崎プラザソル(13時30分開始)