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【記者会見】DDT全面バックアップの女子プロレス団体「東京女子プロレス」が設立! 代表は元NEO社長の甲田哲也氏! 所属選手第1号はだいのぞみ改めNOZOMI! 団体コンセプトは文化系女子プロレス!

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  • 4日、都内・新宿のドロップキックで、新団体「東京女子プロレス」の設立会見がおこなわれた。同団体の運営を任されるのは元NEO社長の甲田哲也氏。さくらえみ退団のあと、期間限定でアイスリボンをヘルプし、プロデューサーを務めていたが、それも先月で終わり、新団体を率いることになる。そして同団体はDDTが全面的にバックアップしていくことも発表された。会見に出席したのは甲田氏、DDTの高木三四郎社長、そして第1号選手のだいのぞみ改めNOZOMIの3人。

    高木 東京女子プロレスという団体を旗揚げすることになりました。経緯は昨年ウチに、だいたかしというという練習生が入門しまして、今年デビューしたんですが、ちょっと今、ケガで欠場していますが、博多で入門してきた、なんとなく“だい”という名前の響きが思い当たるふしがありまして、「ひょっとしてお姉さんか親戚とかにプロレスラーいない?」という話をしたら、ここにいます、だいのぞみの弟であることがわかりまして。で、だいたかし入門しまして、色々と彼女、だいのぞみをまじえて話をしたところ、本人が一度はNEOさんに所属していたんですが引退したということだったところを、もう一度やってみたいという気持ちを知ったので、その意をくみまして最初、甲田さんに色々と相談しておりました。最初は本当に甲田さんに対して、NEOを解散されてからウチでお手伝いもしていただいてたんですが、だいのぞみがもう一回やりたいってことを受けまして話をしまして。色々と話を進めていく中で、ひとつの形として団体と言う形でやった方がいいのではないかな、という思いになりまして。こういう形で発表させていただくことになりました。
    甲田 設立の経緯は高木社長の方から話がありました通りです。私としましてはNEOを10年間やってきまして、2010年に解散したわけですけども、自分の中で既存のと言いますか、今までの女子プロレスの枠組みの中でやれることは、NEOで全部やりきったと今でも思っています。ですから本当にNEOで完全燃焼して、今でもそう思っているんですけども、既存の女子プロレスの枠組みの中でやりきれなかったことは、あります。それが具体的にどういうことかというのは、おいおい説明しますけども、高木さんからこういった話をいただいた時に、自分がやりきれなかったことをやれるんではないかと、そういうふうに思いまして。こういうこといになりました。今のところ所属選手は、こちらにいます、だいのぞみだけですけども、今回からリングネームをかえさせていただきまして、NOZOMIとなります。


    団体コンセプトは①文化系女子プロレス。体育会系というのはちょっと違う、今までとちょっと違うものを出したとのこと。そして選手に関しても、②ニュータイプのレスラーの発掘、育成。これを目指すという。それから団体のルールに③選手の三禁(酒、たばこ、男の禁止)を掲げた。

    高木 三禁というのはそもそも全日本女子プロレスさんが、25才定年制と三禁を、二大コンセプトとして掲げてたと思うんですけど。僕が思うに女子プロレスということなので、人に夢を与えなくちゃいけないものだと思うんです。酒、たばこ、男、これらはイメージ的にも非常に良くないと思うんです、わたし的には。補足説明させていただきますが、今回の東京女子プロレスというのはですね、DDTが今までやっておりましたブランドという概念では全くございません。あくまでも団体として旗揚げします。そしてDDTの中ではどのような形になるかと言いますと、東京女子プロレス事業部という形でセクションを設けさせていただきまして、甲田さんに代表ないし事業部長という形で入っておらうこといなります。で、事務所なんですけども、DDTは新宿御苑に事務所を構えているんですけども、なぜ住所が違うかといいますと、もうここは完全に、ひとつの事業部という形で独立採算性で回していく事業と考えております。私達も男子プロレスをやっております。で、女子プロレスを立ち上げるにあたって、極力接触しないようにするのが望ましいのではないかということで。これは双方のファン的にもですね、はい。やっぱり三禁というのは、ひとつのイメージとして掲げたいなと思っております。やはり今の女子プロレス、アイドルがおりますが、三禁というのは当然のことだから、ルールというよりはモラルだと私は思っておりますので。これはひとつのイメージコンセプトとして掲げたいなと思ってます。なので、ここだけは譲れないなっていう部分があって、甲田さんに話をさせていただきました。事務機能を分けてというのも、そういったこといなります。あくまでこれはもう、ビジネスとしておこなっておりますので。
    NOZOMI 東京女子プロレスの第1号になるんですけども、WWEのクリス・べノワ選手のような力強い選手、ショーン・マイケルズ選手のようなスター性を持った選手を目標に、東京女子プロレスを引っ張っていきたいと思っています。


    NOZOMIは1990年12月13日生まれ、21歳。162センチ、62キロ。福岡市出身。AB型。デビュー戦は2008年7月13日、東京・後楽園ホールで対戦相手は植松寿絵。2010年までNEOに在籍。所属選手は1人なので、旗揚げ戦や興行日程は全く決まっておらず、これから新人を募集していくとのこと。そしてしっかり準備をし、興行が打てる戦力が整った所で旗揚げ戦をおこなう。「なるべく早く」が目標だ。

    甲田 今、新人選手は女子団体でも集まりにくいところがあると認識しています。ただ、最近入門してくる女子選手の特徴としまして、結構女子プロレスの憧れてって言うより、DDTさんだとか大日本さん、今NOZOMIの方からWWEというものが出ましたけども、そういった男子プロレス見てやりたいという人も受け付けます、今回、DDTさんの中でやっていく中で、プロレスには興味があるけれども女子プロレスにはとちゅうちょしてるような女の子がいましたらぜひ、東京女子プロレスに入門していただきたいと思っています。

    それまではNOZOMIは他団体等に出ながら力をつけていく。再デビュー戦の日は、ユニオン6・17北沢タウンホール大会で、花月とのシングルマッチが決まった。

    甲田 自分から(花月を)紹介するか形で決まったんですけども、決めた理由がございまして。NOZOMIはデビューが2008年ですが、ちょうど同時期にデビューしていたのがセンダイガールズの花月、当時の石野由加莉でした。当時からマスコミの方とか、里村選手本人から「すごい新人が入ったよ。本当にすごい出来る子だよ」と言われて。自分の中で絶対負けたくないと。ちょうどNEOで井上京子20周年記念川崎大会って大きな大会があったんで、第1試合で石野vsだいをやるぐらいに思ってたんですけども。ちょうどこの子、デビューしてすぐケガで欠場になって、出来なかった。そのままになっていたカードなんですよ。再デビュー戦やらせるにあたって、ぜひとも、原点に戻ってじゃないですけども。花月選手はセンダイガールズのトーナメントでも優勝する等々、トップクラスの選手です。再デュー戦の相手としては非常に荷が重い相手だとは思いますけれども、あえて組ませてもらいました。
    高木 略称はみなさん、トウジョでもトンジョでも。その辺はおまかせします。

    ――三禁はバレなきゃいいというレベルなのか、もっと厳格に管理し処分も下すものなのか?
    高木 ここはイメージでのビジネスだと自分は思ってますので、もちろん会社が把握した時点で注意をうながすことはあります。それでも変な話、別れないとかね、そういうことであれば、プロとして夢を与えていく職業の中でちょっとどうかなと僕の中であるので、解雇といいますか契約を解除することも十分ありえると思っております。ただ、バレたからと言って即解雇ではなく、あくまでも話し合いの上で。ただプロとしての、見られてる職業ということ(自覚)を持ってもらいたい気持ちからです。やっぱりそこはプロフェッショナルな姿勢でいてもらいたいと思ってますんで。やっぱり昨今のアイドル事情でも、男性の存在が明るみにでたら、即解雇であったり契約解除になったりする場合がありますので。そういったものには準じていきたいなと思っております。はい。
    ――既存の選手で入団希望者が現れたら? 三禁も条件になる? それとも新人だけでやる?
    甲田 これはすごいぼかした言い方になって申し訳ないんですけども、そういうこともあると言って誰も入らなかったら「誰もこないじゃないか」となって、そういうことはないって言って入ったら「嘘ついた』」ってなるので。あるともないともあんまり言わないのが…。
    ――男子と女子のファンは一緒にしない方がという話もあったが、ミックストマッチについては?
    高木 基本的にはまだ形が整ってない状況ですので考えてはいないですけど。ただ選手の自主性は大事にしたいなとやりたいと思っておりますので、その選手がどうしてもやりたいと、プロレスの幅を広げる意味でやりたいということであれば、やらせてみたいと思います。実際、NOZOMIはWWEを見てプロレスラーになりたいという気持ちを持ったと思うんで、そういったことをどうしてもやりたいということであれば、こちらからNGを出さないでおこうとは思っています。
    ――復帰ですか? 再デビューですか?
    NOZOMI 自分の中では、復帰にしろ再デビューにしろ、新しい気持ちでやっていこうっていう気持ちですので。前の、だいのぞみの自分を引きずる、っていうのは変な言い方ですけれども、そういう気持ちではないです。あくまでNOZOMIっていう新しい選手で向かっていきます。
    ――文化系女子プロレスの意味は?
    高木 自分の中のアイデアなんですけども。女子プロレス、華やかな世界だと思うんです。男子にはない特徴のひとつだと思います。その華やかさを演出する部分で、今まではメイクとかコスチュームとかは、本人の意思や希望だった部分もあったと思うんですけど。よりよくするためにヘアメイクさんですとかスタイリストさんの導入なんかも考えております。ま、既存のものとはちょっと変えていきたいというのがありますので。中身に関しては僕、正直、女子プロレスというのは全く初めてと言いますか未知の分野でありますし、女子と男子の違いは明らかにあることなので、そこら辺に関しては甲田さんがノウハウもありますし、実績もありますので。そういった部分に関しえては全部おまかせ、と言いますか、丸投げしたいと思っています。それ以外の部分、演出だったりとかはどんどんどんどん提案していって、実現していきたいなと思っています。文化系という部分に関しては、既存にないアイデアで、色んなものを取り入れていきたいなということです。
    甲田 逆の言い方をすると、新しいことをやりたいと言っても、既存のものに染まっていることもあると思うんです。固定概念とか。そいういうのをどんどん柔軟に、フレッシュに実現させていきたいと思っています。

    ――コーチは?
    甲田 基本的にはDDTさんからコーチを派遣していただくと思います。全日本女子プロレスって世界のプロレスの中で特殊な技術体系なんですよ。フォールの返し方、ボディースラムの投げ方、最初のロックアップの組み方ひとつとっても、かなり特殊な技術体系を持っています。こういう言い方がいいのかどうかわからないんですが、ガラパゴスと言うんですか、かなり違う技術体系があるんですけども。今回、この団体に関しては、世界標準と言いますか。そういう部分も含めて既存の女子プロレスと差別化が図れるような、そういったスタイルを模索していきたいと思います。
    高木 もちろん練習は男子とは一緒にはやらない。あくまでもコーチで。別枠で東京女子プロレスの選手を始動育成していく形になります。
    週刊テキスト・須山健記者 え~。甲田さんがこういった形で新しい女子プロレスの事業を始められるというのは、甲田さんの女子プロレスに対する気持ちがムラムラと来たのでありましょうか?
    甲田 NEOでやれることはやったっていう気持ちが強いんですよ。やり切れなかった部分が、選手の育成だたちなんで。こういう話をいただいて、こういう枠組みの中であればそれが出来るんじゃないかと思ったので、やらせていただくことになりました。
    高木 だいのぞみの話もあったり、冗談みたいな所から話は入っていったんですけど、話していくうちに、この人はプロレス界になくてはならない人だなと僕の中では思いまして、ホントこちらからお願い、じゃないんですけども「やってもらえませんか?」って感じで話をさせていただきました。今の女子プロレス界、甲田哲也さんが必要だと思います。

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