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【記者会見】『SUMMER SUN PRINCESS '25』三大タイトルマッチ調印式/プリプリ王者・瑞希の今怖いものは「日光」「オバケ」で挑戦者・荒井は「当日の朝、モーニングにいきましょう。オバケは当日仕込みます」/悲願のインター奪取へ「和を高める」もかは「日本の技術で女王蜂を撃退する術がある」/王者チームの享楽共鳴は解散していなかった白昼夢にリベンジなるか?「予測不能で変幻自在のタッグチームになりたい」(ミサヲ)

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  • 19日、東京・渋谷のAbema Towersで7・21大田区総合体育館の三大タイトルマッチ調印式が難波小百合リングアナの司会進行のもとおこなわれた。
  • プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合◎<王者>瑞希vs荒井優希<挑戦者>

  • 荒井 プリンセス・オブ・プリンセス挑戦者の荒井優希です。今回、7月の大田区総合体育館大会は私がSKE48を卒業してプロレスラー一本になって、初めてのビッグマッチになります。私は15歳の頃からSKE48として約12年間を過ごしてきました。さまざまな景色を見て、自分としてはやりきった気持ちが大きくて、そのタイミングでプロレスも引退するんじゃないかと聞かれたんですけど、自分はプロレスラーとしては本当に2、3歩進んだだけのまだまだなレスラーだなと思ってて。これからもっと見たい景色だったり、やりたいことが日に日に増えていっている状態で、やりたいことの一つとして白いベルトに挑戦したいと思っていたので、今回、瑞希さんがベルトを持っているこのタイミングで自分で挑戦権を取れたことがとても嬉しく思います。今までいろんなベルトに挑戦させてもらったんですけど、挑戦権を試合で獲得しての挑戦は今回が初めてになるので、自分としてもすごく自信を持っているし、この試合で自分から掴んだものなので、大田区では挑戦権を獲得したあの日の荒井よりも、もっと強くなった荒井で挑みたいなと思っています。今まではプロレスとアイドルを両方やっていたということもあって、自分の中でどこか一歩引いてしまうところとか、例えそれが後輩であっても、自分のほうができてないと感じてしまう部分が多くあったんですけど、もうプロレスラーになってみんなと同じ土俵に立てて、まだまだたどり着きたい先輩がたくさんいらっしゃいますし、自分が今まですごく遠くに見えていた先輩方の中に、自分も1秒でも早く混ざりたいし、混ざってたくさん闘って、東京女子プロレスの幅をもっともっと広げられる選手になりたいなって思っています。なので、自分はこの白いベルトを瑞希さんから獲って、東京女子プロレスをもっと自分が引っ張っていくんだという気持ちで進められるように、このタイトルマッチを自分が勝ちたいと思います。応援よろしくお願いします。
    瑞希 私はこのカードが決まってから正直すごいいっぱい考えました。荒井ちゃんには驚かされてばかりだし、いろんな強さを兼ね備えているなと思うし、すごい尊敬できるなと思います。だからこそ、このベルトを懸けて闘えるのはすごく嬉しいし。でもまだまだ渡したくないなと思うのね。本当に私がたくさんこのベルトへの思いとか、この東京女子で重ねてきた気持ちって本当に本当に私の人生の中での“宝物”だから、この“宝物”を私のすべてで荒井ちゃんに伝えていきたいから、私も負けられないし、その上で特別に荒井ちゃんに私の“宝物”を見せたいと思います。

    ――荒井選手、プリンセス・オブ・プリンセス王座を獲ればグランドスラム達成になるが。
    荒井 グランドスラムを強く意識していたわけじゃないけど、一つ一つの積み重ねが今につながっていると思うので。赤井さんとの“AA砲”で取ったベルトの期間で学んだことであったり、インターナショナルのベルトを持って、いろんな海外との選手と闘って最多防衛の記録を作ったり、その自分の経験も今につながっていると思うので、その全部をぶつけてこのベルトを獲ったら、プロレスラー・荒井優希としてとても誇りのあるものになるんじゃないかなと思うので、もちろん目指していきたいと思ってます。
    ――瑞希選手はインターナショナル・プリンセス王座を取ればグランドスラム達成になるが。
    瑞希 自分自身は今このベルトを持っていて、このベルトを大切にすることで精いっぱいだから、ちょっと難しいけど、狙わないことはないです(笑)。
    ――瑞希選手、今回、荒井選手がこのベルトに初挑戦ということで読めない怖さは感じる?
    瑞希 自分が初めてこのベルトに挑戦したときは結構フワフワしていたというか、勝ちたい気持ちでいっぱいだったんですけど、荒井ちゃんはそれだけじゃないなと感じるので。あと勢いもすごいなと思うし、私が成し遂げてこれなかったことを早い段階で、すごい勢いで走り抜けているなと感じるので。正直、怖さはありますけど、もっとたくさんの怖さを乗り越えてきたので不安はないです。
    ――前哨戦ではどういう闘いをしていきたい?
    荒井 メチャクチャ絡むこともなかったので、まだまだ知らないこととかもいっぱいあると思うんですけど、やっぱり挑戦者としては勢いも大事だと思うので、たくさんビビらせていきたいと思います!
    瑞希 ビビらないように頑張ります!(笑)

    ――荒井選手、どうやって瑞希選手をビビらせる?
    荒井 瑞希さんはこう見えてメッチャ強いし、絶対怖いものないと思うんですよ。なんですけど大田区までのこの期間に必要以上に瑞希さんを観察して必ず見つけたいと思います。
    ――瑞希選手、言える範囲で怖いものは?
    瑞希 え~今怖いものですか? 暑さ? 日光が、日に長い時間当たるとエネルギーが切れて。日(ひ)が怖いのと、だからと言ってオバケも怖いし、この話を淡々と聞いている荒井ちゃんが一番怖いですね。
    ――荒井選手、今怖いものを聞いて攻略方法は?
    荒井 そうですね。だいたいでき上がっていて。まず当日の朝、モーニングにいきましょうね。散歩、モーニングで日差し浴びて。オバケは仕込めばいけると思うので、会場の裏側に。そのへんのメンタルを削っておいてあとは荒井がちょっと怖いとおっしゃっていたので、現状知っている荒井よりも、あと1ヵ月間でさらに鍛えあげて臨みたいです。いきましょうね、モーニング(瑞希は首を横に振る)。
  • インターナショナル・プリンセス選手権試合◎<王者>鈴芽vs宮本もか<挑戦者>

  • もか 私は今回でこのベルトに挑戦するのが3回目です。誰よりも挑戦してると思ってます。なぜならこのベルトを持って日本らしさ、和らしさをもっともっと世界に発信したいと考えてるからです。私はバックボーンで空手を習っていたり、大学では日本文化を学んでいました。和がとっても大好きです。なのでコスチュームも和装にしていたりしています。なのでこのベルトを持って、世界にもっと和の素晴らしさや日本文化の素晴らしさを伝えたい。鈴芽さんからこのベルトを取りたいです。大田区まであと1ケ月あります。その1カ月間でもっと和を高めたいと思っています。応援よろしくお願いします。
    鈴芽 私、もかと防衛戦ができるっていうことで。もかはインターナショナルのベルトに私が挑戦したいと思った、踏み切ったきっかけのひとつでもあるんです。去年、有栖とかもかとかが優希ちゃんの持つこのベルトに挑戦してるのを見て、同世代のみんなの熱い試合を見て、もっともっと私もってすごい燃え上がったのを覚えてるんです。だからこうやって自分がチャンピオンとしてもかと闘えるっていうのはすごくすごく嬉しいです。今回6度目の防衛戦ということで、私は5回の防衛戦を重ねてきたんですけど、中でもアメリカでの防衛戦っていうのが自分のなかでプロレスラーとしてもインターナショナルのプリンセスとしても…? チャンピオンとしてもすごくすごく大事な試合になりました。このベルトのおかげで本当にこの半年間、すごい成長を感じています。デビュー当時はミツバチっぽいイメージを持たれがちだったんですけど、こうやって強くなって、チャンピオンにもなって、スズメバチらしく成長できているのかなって最近よく思っています。でもそれだけじゃ足りなくて。もっともっとこのスピードのまま防衛を重ねて、私は女王蜂になります。そして大田区総合体育館のある夏は、スズメバチが攻撃的になる季節です。だから、私の季節です! 絶対に負けないし、このまま防衛して、どんどん飛び回りたいと思います。

    ――あらためて同期の相手の印象は?
    鈴芽 もかの印象は、芯が強いっていうのが一番にあるかなと思います。でもプライベートではまだまだ底知れない部分があったりとか、それはもちろんリングでもなのかなっていう風にずっと思っています。
    もか 私にとって鈴芽さんは一番近い先輩なので、受け身も知らない時から教わってきて。ベルトもIPもそうですし、タッグのベルトも持たれていて。越えたい相手です。

    ――今回が3度目の挑戦になるが、過去の挑戦の際と気持ちは変化している?
    もか 気持ちは変わらないです。毎回勝つって気持ちでやっているので、今回はあと1カ月あるのでそこでもっと高めていきたいです。
    ――同期の活躍で差がついた部分はあったが、それをどう捉えていた?
    もか 差がついてることにあまり負い目は感じていなかったです。悔しいと思うことは過去にたくさんあったんですけど、自分のペースで走っていければなと思っているので。
    ――もかのどの部分を警戒する?
    鈴芽 さっき大田区に向けてさらに和を高めてくると言ってたので、それはいったい…?って警戒心がいま生まれました。あとはもかの武器は空手もそうだけど、まっすぐ闘う強さ、気持ちの強さでもあると思うので、その部分では私はベルトに対する気持ちを強く持って、負けないでいこうと思ってます。
    ――和を高めていくとは?
    もか 具体的には色々考えているんですけど、鈴芽さんもさっき夏は女王蜂になるって言ってたじゃないですか。日本の技術って素晴らしいので、日本の技術で女王蜂を撃退する術があると思うので。そこをしっかり考えていきたいと思います。
  • プリンセスタッグ選手権試合◎<王者組>中島翔子&ハイパーミサヲvs辰巳リカ&渡辺未詩<挑戦者組>

  • リカ 白昼夢の辰巳リカです。享楽共鳴は結成した時から一緒にずっと切磋琢磨して、一番白昼夢と闘ってきたタッグなんじゃないかなと思います。そんな享楽がずっとチャンピオンになることを私も望んでいて、そんな享楽にいち早く挑戦したかったので、我々が挑戦するのも遅いくらいです。そんな白昼夢はなぜか1年くらい組んで闘うことがなくて。白昼夢が動き出すのも私はすごく待ち遠しくてウズウズしてるので、『SUMMER SUN PRINCESS '25』はめちゃくちゃにしてやります。
    未詩 今回、享楽共鳴vs白昼夢がまたできるということが率直に嬉しいです。白昼夢は色々充電期間を経まして…? 充電期間を経て、さらに個々で強くなって、また『SUMMER SUN PRINCESS』で一緒に闘うことができます。享楽と初めて闘ったのがもう5年前の『SUMMER SUN PRINCESS』になります。で、白昼夢は6年目。色々変化とか進化していくなかで、変化ではなく進化してこの闘いができることはとっても嬉しいので、白昼夢が夏をかっさらいたいと思います。頑張ります。
    中島 チャンピオンチームとして白昼夢を迎え撃ちたかったんですが、いまのところ私たちはいつもと同じように振り回される側なんじゃないかと思ってます。思えばベルトにたどり着くトーナメントでも、私はいままで負けてきたタッグチームをすべて倒すような気持ちで臨んでいたんですけど白昼夢の名前はそこになくて。そこに歯がゆさと怒りみたいなものもあったんですけど、来てくれたのでそれはすべて忘れることにしました。私たちは121000000からベルトを取った時に、私の中ではプロレスの理想のタッグチームに一歩近づけたような気がしていて、ひとつの達成感がありました。そこからラスベガスでの防衛戦を経て、大阪でアジア勢との防衛戦を経て、自分の中で試合を重ねるたびにどんどんスケールが大きくなっていかなければいけないとチャンピオンとして思うようになりました。それはもっと世界に届けたいので、いまのタイミングで白昼夢と試合できるって、こんなに最高なことはないと思ってます。特に私は去年、渡辺未詩にはタイトルマッチで負けていますし、辰巳リカにも個人として最近は勝ててないんです。この2人にも勝てて、享楽共鳴として白昼夢にも勝てれば、よりスケールを大きくできるんじゃないかと思ってます。プロレスラーとしてもタッグチームとしても。なので絶対に落とすわけにはいかないですし、防衛してより大きな生物と防衛戦ができればと。私はいまMLWのベルトを持ってるんですけど、ロサンゼルスとシカゴを破壊してきました。なのでタッグチームとして町を破壊するような防衛戦をこれからどんどん重ねていきたいと思います。是非見ててほしいです!
    ミサヲ 中島さんも言っていましたが、本来タッグトーナメントで白昼夢のことは倒しておきたかったです。その上でワンミリからベルトを取って…っていうのが理想ではあったんですけども、それが叶わなくてちょっと引っかかっていた部分があったんですが…。いまこのタイミング、私たちが最強のタッグとして、迎え撃つ側として白昼夢と闘えるということがすごく嬉しいです。ずっと白昼夢に私が負けた時のことが引っかかっているのもあって、だからこそ白昼夢から取りたいって。未詩も言ってた通り、このタッグはお互いのことを一番知ってる同士なんじゃないかなと思うし。私、このタッグ以外でも2人については、誰よりもリカさんの曲者っぷり、そして未詩の規格外のパワー。それが2人合わさった時のすごくめんどくさい強さっていうのを私は実感をもって知っていると思うんです。その実感を持ったうえで、いま倒せる。すごくワクワクしてます。正直、一目置いてる存在ではあるんです、白昼夢のことは。だからいままでは正直、一番予測不能な…もっとも予測不能なタッグチームとして白昼夢のことを見ていました。だけどこの試合で勝って、もっとも予測不能という称号さえ、我々享楽共鳴のものにしたいと思ってます。そして私たちは予測不能で変幻自在のタッグチームになりたいと思っています。まぁチャンピオンとしてまだやりたいこと、やれてないんです、実は。私は路上プロレスを見てプロレスラーになったので、世界中の色んなところを試合会場というか、道端でも試合会場にして試合したいと思ってます。だから今度行くテキサスだったらNASAの宇宙センターとか。宇宙でもホントはやりたいですけど、アメリカだったらタイムズスクエアの前とか、日本だったらスカイツリーの上とか。あと変な幻博覧会とか、怪しげなスポットでも路上プロレスやりたいんです。だからチャンピオンとして防衛した暁にはみなさん、色んな企業、場所、色んな方々、私たちに試合会場を提供してください。よろしくお願いします!

    ――1年間の充電は2人の意思の疎通が取れた上でのこと?
    リカ バッリチに決まってるじゃないですか。図らずも勝手に充電することになって。フルパワーですね、100%です。
    未詩 そうなんです。この前のお話で、リカさんは解散はしていないとずっと言ってたんですけど。充電期間っていう言い方をしたのも、リカさんも一言も終わらせてはなかったんです。みなさんが勝手に終わらせてただけで、白昼夢は終わってない! 一区切りしてただけなので、充電期間中も白昼夢はずっとひとつだったのでバッチリです。

    ――ミサヲの欠場や白昼夢の充電期間など、お互いにタッグチームとしてブランクはあるが?
    リカ こっちは全く問題ないですね。1年空いてたと思うんですけど、タッグの絆というか相性というか。もう全部体が覚えてるので、そこは問題ないですね。
    ミサヲ こちらもバッチリです。1年と比べたら、1ヵ月なんてほんとに一瞬なので。なにも支障はないと思ってます。

    ――対戦成績でいうと白昼夢には分が悪いが、それだけに気持ちが強い?
    中島 はい、強いです。
    ミサヲ 強いですし、さっきも言った通り一目置いてたというのは、白昼夢に幻想を抱いちゃいすぎてたなっていう反省もあって。それのせいでちょっといままで戦績が弱かったのかなっていう気付きが、私の中で生まれてるので。もう気付いちゃったからには、勝ちます。絶対に。

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