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【記者会見】「ミウデレラ城を燃やす」「私ってプリンセスじゃないの?」いろいろあったプリプリ調印式は未詩が前哨戦として指相撲対決をブチあげるもユキに敗北/こちらもいろいろあったプリンセスタッグ調印式! 上福、まなせとの思い出に感傷的になって突如涙「キャラがメッチャ崩壊しようとしている」

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  • 2日、東京・水道橋にて10・18後楽園ホールでのプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合、プリンセスタッグ選手権試合の各調印式が白井李世リングアナの立ちあいの元、おこなわれた。
  • プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合◎<王者>渡辺未詩 vs 愛野ユキ<挑戦者>

  • ユキ 挑戦表明をしたときに「10月もまだ暑いよ」って言ったんですけど、思ったよりもちゃんと秋らしく涼しくなってきまして、四季折々を楽しめる日本に生まれてよかったなと思っているところなんですけど、ただ未詩と私が闘う10月18日、後楽園のリングは夏どころじゃないぐらいアッツアツにしたいと思っています。私、東京女子での今の自分の存在を証明したいと言いました。未詩とはトーナメントやタッグベルトを懸けたり、いろんな重要な場面で闘ってきました。でも、この間、新木場でプリプリチャンピオンである未詩と初めてしっかり対峙して、今までの未詩とは全然違うと知りました。私が望むのはそんな未詩をもっと熱くさせて、そしてお互いにボロボロになるまで燃やしあって、その上で今のバケモノな未詩を倒して、それでこそ今の私の存在証明になると思っています。10月なので私のプロレスラー人生の実りの秋にしたいと思っています。見ていてください。
    未詩 9月20日、大田区総合体育館でこのプリンセス・オブ・プリンセスのベルトを手にすることができて、すぐユキさんが現れました。私の中でユキさんはほぼ同期っていう印象があるので、率直に出てきてくれる人がいて嬉しい、出てきてくれる人がユキさんで嬉しいというのはあったんですけど、私がデビューした次の後楽園でユキさんがデビューしていて、同じ練習生期間を過ごしていたんですけど、私にとってユキさんって東京女子としては先輩だし、みんなからはたぶん妹って印象のほうがあると思うんですけど、私にとっては頼れるお姉ちゃんという存在な面もあります。すごいしっかりしているなという面が私の中ではあります。なのでこれまでたくさんパワータイプとしてぶつかりあってきた中でも、ユキさんの頼れる面、しっかりしてるの面で燃えている中にもすごく意志がしっかりしているなというのがあって、そういう面では私が初期の頃はずっとユキさんに届かなかった部分だなと感じていました。なので、そこから私はそういう部分でも強くなりたいと思って、シングル2回目、3回目と重ねて、少し飛んで私が去年3月にこのプリプリのベルトを獲ってからユキさんも自分の中で闘いたい相手の中には入ってはいました。入っていたんですけど、ユキさんは実際私の前に現れることはなくて、それがユキさんの中で去年ベルトを持っていた私がどんなふうに映っていたんだろうってずっと思っていた部分はありました。やっぱりプリプリのベルトを持っているからには団体の頂点のベルトを持つ人として輝いていたいなって思っていたんですけど、ユキさんにとって私は輝く、キラキラしている闘いたい熱い相手ではなかったのかなとか、不安になることも東京女子の中でも頼れる存在だからこそ、そう思うこともありました。でも、ユキさんがこうやって今回、瑞希さんとの試合を見て、私だということをわかって、私の目の前に一番乗りで現れてきてくれたということは、すごく自分の中で意味のあることだと思っています。私はこの夏、ちょっと熱すぎたのでサマーなプリンセスはちょっと終わっちゃったんですけど、オータムも熱く、ユキさんの熱い部分、炎の芯が灰になるまでミウデレラ城を燃やしにきてもらえたら、私も燃やしつつ燃やさず燃やして勝ちたいなと思います。頑張ります。

    ――愛野選手、去年、未詩選手がベルトを持っていた時はどう思っていた?
    ユキ 去年、未詩が両国で山下(実優)を倒してチャンピオンになった時は、ちょうどその時私がタッグベルトを落としたタイミングでもあったんですよね。だから、正確な距離を自分で測ったわけではないんですけど、自分の心がそこに向かわなかったです、まったく。すんごい遠いもの? なんでだろうっていうぐらいな遠いものに感じていたんですよね。でも正直それはその時の未詩をちゃんと見てなかったです。それは自分にその余裕がなかった。タッグベルトを落としてから自分もいろいろ振り返るじゃないですけど、見つめ直す時間が必要だったんですね。だからベルトに向かっていく選択肢がなかったっていうのは正直なところではあります。ただその時の未詩が私には輝いてないように見えてなかったとかはまったくなくて。すごい輝いているし、ベルトを持って一つずつ成長していって大きくなっているのを、私は少し他人事のように見てました。
    ――未詩選手、今の愛野選手の言葉を聞いて。
    未詩 ユキさんは私にとって大人なので(苦笑)、未詩が想像もできないところにまで頭が回っているなというふうに常日頃思っているので。改めてユキさんはすごい視野が広いなという部分だったり、そういうのを感じました。でも一個、さっきユキさんが言っていたところで今思い出したんですけど、バケモノって言ってましたよね? こっち見てない!
    ユキ 言った?
    未詩 李世、バケモノって言ってたよね?
    白井 …言ってたと思います。
    未詩 じゃあ李世も答えたくて答えたくてしょうがなかったと思うんですけど、私ってプリンセスだよね?
    白井 はい、プリンセスだと思います。
    未詩 ほら、素晴らしい! この前、夢の国にいってたもんね。
    白井 はい!
    ユキ プリンセスだなって思いました?
    白井 思いました。
    未詩 ね? そうだよね(圧)。ユキさん、わかりました?
    ユキ あの~ハラスメントはやめましょう!
    未詩 違うよ!
    ユキ 李世はそんな思ってないです。
    未詩 でも真っ直ぐな目で答えてくれたよね?
    ユキ 李世、未詩はバケモノだと思うよね?
    白井 ……未詩さんはプリンセス・バケモノだと思います。
    未詩 それはずるい!
    ユキ それは私も同意しましょう。そういうことにしておきます。

    ――前回のタイトル戦はどちらが本当のプリンセスかという闘いだったが、今回の対決は?
    未詩 私はユキさんとは物理的にぶつかりあっている仲だと思っているので、リングの上で目をあわせたらすぐにお互いタックルをしたくなる仲だなと思っているんですけど、もっとこの前の前哨戦でぶつかってみて、前哨戦をするまでは今の私にどんなユキさんなのかがわかってなかったので、ちょっと怖いなという部分があったんですけど、前哨戦を経てもっと闘いたいなとかもっとぶつかりたいなとか思ったので、前哨戦しまくってぶつかりあう仲でいたいなと思っています。
    ユキ 未詩がすごい同じ気持ちでいてくれたことがメチャメチャ嬉しいです。やっぱり未詩とリング上で見つめあうとその時に同じ気持ちだなって伝わるんですよ。プリンセス対決に比べてかわいくないんですけど、「意地のぶつけあいだな、私たち」はと思います。

    ――チャンピオン、去年のベルトを持っていた時と比べてどこかが一番成長した?
    未詩 去年はすごく東京女子プロレスの一番のベルトだからこそ、「こうでありたい」「こうならなきゃ」とかすごく真っ直ぐ(な気持ち)がちょっと視野を狭めてみたいな。強さの象徴という部分を一番に考えていたんですけど、今回はそれもちゃんと軸にあった上で、今一番感じているのは、東京女子プロレスをみんなの夢を叶える団体で、それを込みで夢の国として世界のトップを目指したいと思っているので。東京女子プロレスをお茶の間にもっともっと広げていきたいなと思うし、ユキさんとの闘いという部分でもすごくそこは意識しています。
    ――ユキ選手はベルトを持ったらどんなチャンピオンになりたいとかはある?
    ユキ 面白いこと言えなくて申し訳ないんですけど、いつも同じことを言っちゃうんですけど、あらゆる人と熱く燃え上がって闘って、お客さんも会場も全部燃やして、熱い波がウワーッてなる空間を作りたい。東京女子を見にきたら、そういうものが見れるという空間を作りたい。概念的ですいません。
    ――未詩選手、前回の瑞希選手との闘いはテーマがプリンセスだったが、今回は熱さという部分になる?
    未詩 ユキさんからは熱さという部分を感じるんですけど、私からしたら頼りになる先輩という意識のほうが強いので、前回がプリンセス対決とするなら、ユキさんは某夢の国の某映画で例えるとしたら、どんな映画なんだろうって考えたら、私は皆さんご存じの通り、ミウデレラなんですけど、ユキさんは『マイ・エ●●ント』だなって思ったんです。炎の主人公の女の子と水の主人公の男の子が一緒に生きていくという物語なんですけど、冒頭のところでは女の子は家族が大好きで家族と一緒に夢に向かって頑張る、水の男の子はすごくやさしくて周りが見えてて、すごい涙もろい。その主人公2人なので、この映画がピッタリだと思ってて。普段のユキさんは推しメンに対してすぐ泣くし、家族思いで燃えている。でも一個だけ違うなと思うのは、主人公の女の子は怒りっぽいところがある炎タイプで、ユキさんは未詩からしたらすごくしっかりしているので、ユキさんの炎ってそういうイメージもあるので、ユキさんのその炎の一面を見たいなと思っています。
    ユキ 私はプリンセスではないの?
    未詩 え、プリンセスがいい?
    ユキ そういうとちょっと問題が発生しそうだな(苦笑)。
    未詩 でもユキさんプリンセスじゃないって言っていたから。
    ユキ プリンセスになりたいわけじゃないとは言ったよ。でもプリンセスに例えてくれてもいいじゃん。
    未詩 プリンセスだったら誰だろう…う~ん…え~何色が好きですか?
    ユキ 赤。
    未詩 う~ん…赤かぁ。今、ベルとか空いてます。
    ユキ その感じでいくとベルに申し訳ないので、ほかのベル候補に譲ります。私は『マイ・●レメン●』とやらせていただきますね。
    未詩 ピッタリです。見たことある?
    ユキ 見たことないですよ。
    未詩 見てください。
    ユキ 見させていただきます。未詩に質問があるんですけど、ミウデレラ城は燃やしていいの?
    未詩 燃やしたらダメだけど、燃やすくらいの勢いで来るなら全部消火器で消します。
    ユキ じゃあ消火器が追い付かないくらいミウデレラ城を燃やしにいくね。
    未詩 じゃあ世界中の消火器を集めます! あともう一個やりたいのあります! さっきからユキさんがぶつかると未詩と同じ気持ちだったから、私、前哨戦がこの数じゃ足りないと思うの。初期の頃に感じていた、ユキさんにもっといろんな面で一歩前に立てるようになりたいという思いをここで前哨戦をしたい。
    ユキ 待って待って。内容によるよ。前哨戦をもっとやりたいは同意する。
    未詩 え? 内容による? こういうところが大人なんですよ! ちゃんと勢いで返事しない! 未詩は指相撲がしたい! どうだ!
    ユキ やろう!
    未詩 やったー!


    ここから両者による指相撲がおこなわれたが未詩がユキに敗北し、「負けたー! 鍛え直してきます」と絶叫し締めくくられた。
  • プリンセスタッグ選手権試合◎<王者組>上福ゆき&上原わかな vs まなせゆうな&凍雅<挑戦者組>

  • 凍雅 私たち、まずタッグ名を決めてきたので。そのタッグを組んだ時の名前がこちらです。『Hot Shot』なんですけど、決めた意味はスポーツとか何かしらにおいてすぐれている人とか注目を浴びる選手という意味があって。あとは“熱い弾丸”という意味のアメリカのスラングなんですけど、私たち熱い2人とってはピッタリな言葉だと思って決めました。
    まなせ 凍雅とタッグチームの名前を決めようと、私は“マナトウガ”がいいんじゃないかなと思っていたんですけど、それを提案する前に凍雅がこれを出してきてくれて。Hot Shotってまず“hot”が2つ入っているんですよ。気づきました? 私はこれを見て朝ビックリして。凍雅、天才だなと思って。絶対にこれがいいよって言って、その翌日に「まなせさん、ロゴつくりました」って連絡くれて。もう2日とも朝ビックリですよ。凍雅がこうやって前のめりにこのタッグについて考えてくれたのが本当に嬉しかったです。(7月の)大田区で初めて試合をして、(8月の)後楽園でシングルマッチをして、時間は短かったんですけど、凍雅がこうやって前のめりに私とのタッグを考えつつベルトも狙いたいと言ってきてくれたことが本当に嬉しくて。私は嬉しいよ、凍雅。君の思いも言いな。
    凍雅 まなせさんと大田区で当たって試合とかの時、あまり自分らしさというか自分が目立ちたいと思うことがなくて。でもまなせさんと当たった時になんでも受け止めてくれるだろうと勇気を出してガツガツいったときに、そんなに試合で当たれなかったんですけど、そこで何かしらのシングルにつながるきっかけを作れたのも、対戦相手だったけどまなせさんの熱が伝わってきたのかなって思います。私も名前からして試合中に熱さとかも絶対に出すようなタイプじゃなかったんですけど、まなせさんと組んで熱くなってって、ベルトに挑戦するときもまなせさんに「しませんか?」って提案したんですけど…。
    まなせ 違うよ。「挑戦するぞ!」って言ったんだよ。
    凍雅 いや、最初は「しませんか?」って言ったんですけど、それだと弱気だなと思って「します!」と言ったので。そこからタッグベルトに挑戦する気持ちが上がってきて。私は純粋に対戦相手が決まった時にわかなさんが獲ったというのが心の中で動くものがあって。私たちが同期で練習自体始めたのも一緒の日だったんですけど、そこから少しずつ先輩からの自力初勝利も(上原が)一番だったし、ベルトも一番最初に獲っちゃって……(涙)なんかすごい離れていっちゃう気がして。誇らしくも悔しい気持ちがすごくあって、悔しいと思っているだけじゃ何も変えられないから、わかなさんたちがベルトを獲ってよかったなと思ったのと、だからこそわかなさんが熱く試合をしてて、こうやってベルトを獲って、一番熱い時期だと思うので、私はその熱もすべて飲み込んで、2人でベルトを獲るつもりでいます。“Hot Shot”というタッグ名にちなんで、会場とかも熱気に溢れる試合にしたいと思ってます。
    上原 凍雅がこんなに感情を出して、自分の気持ちを伝えているのを初めて見たのですごい驚きの気持ちと、23年組の中でも練習を始めた日が同じで、今は私がベルトを持っているんですけど、凍雅はずっと23年組の中でも「私が一番強い」というのをアピールしてきた立場だったと思うので。でも私たちが今ベルトを持っているので、その強いというのが私たちだというのを今回のタイトルマッチで証明したいなと思います。絶対に打ち負かします。あと、凍雅はさっき飲み込むって言っていたと思うんですけど、私大食いなので、大食いだけは誰にも負けないので、私のほうが凍雅、まなせさんを丸呑みして食い尽くしたいと思います。
    まなせ こっちは熱いぞ。
    上原 私、猫舌なんで熱いのは苦手なんですけど、丸呑みしたら関係ないので。熱さもろとも丸呑みしたいと思います。
    上福 ナイスゥ。まなせさんは私がデビューしたときに横にいてくれた最初のパートナーだし、最初の試合の本当に最初に人。初めてのシングルの相手もゆうなちゃん。初めてのタイトルマッチを挑んだのも横にゆうなちゃんがいて、常に…え、なんか泣いちゃいそう…(涙)。え~こういうの無理なんだけどぉ。キャラがメッチャ崩壊しようとしてる(涙)。本当にごめんなさい! いっぱい歴史があったんですよ! ね、ゆうなちゃん。
    まなせ そうだね。
    上福 でもいなくなったあとも私はいっぱい挑戦し続けて、今は一人でも知らない国にいって、よおわからんカエルなんかワニだかわからない足を食べられるぐらい頑張ってやってきて。当時は引き連れてもらう側だった私もたくましくなって、仲間を連れてしっかりベルトを獲れるようになりました。だからゆうなちゃんが知っている時代の私はどこにもいないし、逆に言わせてもらうと、私からしたらゆうなちゃんはずっと艶やかでグラマラスでゴージャスな先輩だったなのに、この前、ガンプロの後楽園ホールの大会を見にいったら、ほぼ女装した大家健みたいになってて。旗とか振り回しちゃって、よくわかんないガタイのいいおじさんたちと試合をしてて、私が知っているゆうなちゃんじゃない。お互いに当時の私たちじゃない。でも、この環境でやっていこうとしっかり闘っているゆうなちゃんのことも超えていこうと思っているし、凍雅に関しては“Hot Shot”とか言ってるけどショットとか飲んだことあるの? 本当のショットを飲んだら熱くなるほど、たかだかZ世代の最近飲酒ができるようになったガキが知ってんのかなというのもあるし。すごい泣いちゃったから何言おうとしたか忘れちゃったよ(笑)。私もわかなを連れて東京女子を盛り上げたいし、猫舌はどうにか治してください。これでいいですか(苦笑)。調子狂ったな、もう! 頑張ります(笑)。

    ――まなせ選手にとって上福選手はどういう存在?
    まなせ ゆきは始まりが一緒で、デビューの前に謎のヨガとかも一緒にやって。見たことあります? YouTubuに上がっていると思いますけど…。
    上福 言わないで!
    まなせ ゆきはたぶん私のことをよくわかってなくて、ヨガの(インストラクターの)お姉さんだと思ってて。今、私がガンバレ☆プロレスにいるんですけど、連絡はちょいちょい取ってて、ある日、「ゆうなちゃんが私にしてくれたみたいなことはできないけど、私も上原に全部教えたいんだわ」って言ってきたんですよ。ベルト獲る前ね。私の中でゆきはかわいい妹みたいな感じで、めっちゃ妹体質だと思っていたから、そのゆきがこんなお姉ちゃんなことを言うようになったんだなと思ったら、やっぱ上原わかなという存在は上福ゆきにとって大きかったんだなと思うし、私も上福ゆきに恥じないようにお姉ちゃんとして、東京女子にいた時もガンプロにいってからもそこは常に意識してきたんですけど、やっぱりゆきが海外で活躍して、あんなに試合するたびにキレて泣きまくっていたゆきが、一人で飛行機乗って(海外の大会に)いってんだなと思ったら、本当にデビューして何年?
    上福 9年目。
    まなせ 9年目になったか。9年過ごしてきた中で本当にいろんなことがあったんだと思うし。でも藤沢の力で超えてきたのも見ているから、たぶんそれを超えないと2人(凍雅、上原)はゆきを倒せないと思うから。でもそのゆきを私も倒さないといけないと思うから、これはタイトルマッチだし、獲りたかったベルトなので。凍雅と一緒に獲って、凍雅も言いましたけど、東京女子を私と凍雅の“Hot Shot”で飲み込んでいきたいと思います。猫舌、頑張ってください。

    ――それぞれ相手のタッグより自分たちのタッグのほうが上回っている部分は?
    まなせ 『フィフスエレメント』って映画見たことあります? 近未来的なものなんですけど凍雅が未来的な女優さんにそっくりなんですよ。この間、一緒に入場したところを見て、彼女はスター的というか、その魅力を出せる人って東京女子でもそんなにいないと思っていて。ミラ・ジョヴォヴィッチが落ちてきて、タクシーにガーンって入ってくるんですよ。あのタクシードライバーって誰でしたっけ? 誰だっけ? ウィル・スミスだっけ?(正解はブルース・ウィリス) その宝石を探しにいくわけよ。だから私はそのタクシードライバーになって、凍雅っていうスーパースターを広げたいと思う。っていう気持ちになるのはこっちのほうが強いかな。絵にもなるじゃん。2人も活躍していると思うよ。SNSもメッチャ流れてくるから。そういうのもあるけど、凍雅はもっとハリウッド的な魅力があるよね。それを私はドライブして連れていきたいと思います。それが私たちの魅力だと思うって私は思うよ。
    凍雅 その熱弁のあとにしゃべるのはあれなんですけど、今の話はちょっとわかっていない…。
    まなせ 今度一緒に見よう!
    凍雅 はい。私に自信をくれたという点では、いろんな方と組む機会はあったんですけど、その方たちももちろん勇気や自信、学びをくれたところはあるんですけど、それ以上のというか、ガンプロで試合をしていたり、ほかの団体のに出て試合をしているのも知っているので、いろんなところで吸収したものをすべて私に教えてくれてるっていう点では、とっても私のことを輝かせてくれるんだろうなっていう(笑)。わかなさんも上福さんと一緒に組んで輝いてる点が多いのは知っているんですけど、それを超えるんじゃないかなと思っています。
    上原 ベルトへの気持ちですね。このベルトを獲るにあたって歯を3本失い、正直、親に歯の矯正を小さい頃からやってもらって、ホワイトニングもして大事にしていた歯を失ったときはマジで凹んで。もうリングに立てないんじゃないかと落ち込んだ時もあったんですけど、上福さんがずっと支えてくれて。上福さんの支えがなかったら、リングに立ててなかったかもしれないし、このベルトを獲れてなかったと思うんですよ。その犠牲があって獲ったベルトなので、このベルトは絶対に渡さないという気持ちがデカいです。
    上福 私は中学校2年生の時に先輩にいろいろあって前歯が一本なくなりました。その時に私の母親は「なんで折り返してこなかったんだ」と。「一本折られたら二本折り返してこい」みたいなことを言ってました。なので上原は歯がなくなってショックと言っていたけど、「しょうがないやん。だってないんだもん。だからその分、頑張るしかない。だから泣いちゃダメ」とさらに泣かせました。なので、ここの絆はとても深いし、「じゃあ私頑張るんで、上福さんも歯折ってくださいよ」って言われたら余裕で折れます。そんぐらい深いからその絆は“Hot Shot”に負ける気はしないし、凍雅に関してはすごく自慢げに誇らしげにまなせさん連れているけど、ぶっちゃけゆうなちゃん、私からしてみたら元タグパ(タッグパートナー)だから、なんか言い方悪いけど私のおさがりみたいな感じのイメージで。ごめんね、「ゆうなちゃん」とか呼んで。「まなせさん」っていう距離感でまだしゃべっているよね? 逆にゆうなちゃんについて気になることがあったら全然言っていいから。まだ私のほうがわかるから。ごめんね、なんか。元タグパとどんな感じになるのかなと。頑張ってね、凍雅。

    ――まなせ選手、女版・大家健と言われて。
    まなせ 普通に嬉しくないけど(苦笑)。ガンバレ☆プロレスの象徴みたいな人ではあるんですけど、その遺伝子がちゃんと流れたんだなとは思うんですけど。現場監督は大谷晋二郎さんなんですね。だから大谷晋二郎さんみたくなりたいと思った結果、大家さんみたいになっちゃったというのはガンバレ☆プロレスとしては正しい姿なのかなと思うので。ゆきはいろんなことをいろいろ見れる目を持っているので。そのゆきがそう言ってるということは、ガンバレ☆プロレスの血が流れたって思ったので、嬉しいですね、はい。……女版・大家健はちょっと嫌だな。
    ――チャンピオンチーム、ベルトの重みはどう感じている?
    上原 私はベルトを今まで持ったことがなかったので、実際持ってみて東京女子の代表じゃないけど、東京女子を引っ張っていかなきゃいけないという責任感を今強く感じていて。特にタッグのベルトは上福さんが以前おっしゃっていたんですけど、時代を象徴する人たちが巻いていると思うので、ここからSNSでもいろんなメディアでも発信していきたいなと思ってます。
    上福 ベルトを持ってまず欠場できない。あと、不祥事を絶対に起こせない。東京女子はプロレス団体ですけど、私からしてみたら生活の一部になってますので。普段から気を付けてますけど、そんな変なことはもちろんしてないんですけど、より一層人として人の前に立つべき行為を普段からして。最近はピカピカの青信号も渡りません(歩行者信号の青の点滅の意味)。気を付けていくってい言うじゃないですか。でももしワンチャン、私が赤信号を渡ったら、それを写真に撮られてSNSにあげられて、それが私だってなったら東京女子が責任を負わなきゃいけないので。信号無視とかウインカーを出すとか、目視とかそういうのを気を付けてます。その重みを感じます。

    ――凍雅選手、パートナーがおさがりという発言もあったが。
    凍雅 そうですね。
    まなせ そうですね?
    凍雅 違います、違います! おさがりだとは1ミリと思ってないし、むしろ進化したまなせさんが今の私を選んでくれたということは、その時の上福さんよりすぐれていたということだと思っているので。元カノみたいに未練たらたらなのかもしれないですけど、今カノのほうが強いので。それぐらいの気持ちでいます。

    ――ショットは飲んだことは?
    凍雅 あります。今はあれですけどお酒は意外と強いので。上福さんほど強いかはわからないですけど、それなりには強いと思うので負けないと思います。
    上原 一個言いたい。まなせさんは上福さんともともとタッグパートナーだったと思うんですけど、今は私が上福さんのタッグパートナーなので、ずっと引っ張ってもらってばかりなんですけど、今後は背中を追いかけるんじゃなくて、タッグパートナーとして肩を並べて進んでいけるようにやっていくので、今回この試合で私がまなせさんよりいいタッグパートナーだと証明したいです。
    上福 ダメでしょ。しゃべっていいよって言われてからしゃべんないと。
    上原 すいません。

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