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【闘うビアガーデン~東京女子プロレス~のまとめ】第3回東京プリンセスカップは優宇が昨年覇者の中島を熱戦の末に撃破! デビュー以来

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    • 13日、東京・新宿FACEにて「闘うビアガーデン~東京女子プロレス~」がおこなわれた。まずはMCリングアナ・桃知みなみの呼び込みで選手が浴衣での選手入場式から。選手を代表して辰巳リカが挨拶。「今日はたくさん飲んで食べて、一緒にプロレスを楽しみましょう!」と言うと「カンパーイ!」で大会スタート。選手が退場するも滝川あずさが一人残り、コスチュームに着替える場つなぎとして年内の東京女子のスケジュールとして8・31北沢、9・22新宿、10・29横浜、11・12&20王子、12・10春日部(年内最終戦)をアナウンス。もう十分に告知は終了したのだが、「滝川の歌が聞きたい?」とあずさは『夏の扉』を熱唱した。2コーラス目にいきかけたところで甲田代表は鬼の形相で「下がれ」の指示を出し、終了した。

      第1試合はデビューするマホ(仮)のリングネームが黒音まほ(くろね・まほ)と桃知からアナウンスされた。まほは黒を基調としたコスチューム。対戦相手ののどかおねえさんはさっそくピンポンパン体操。腕の取り合いからヘッドロックの決めあい。おねえさんはグイグイ絞めていくと、まほは髪を掴んで解除してコーナーで踏みつけ。レッグロックを決めていくが、おねえさんがロープに逃げる。おねえさんがエルボーやショルダーアタックで反撃に出る。まほはロープに振られることを拒否して串刺し攻撃を狙うが、かわされてしまうとおねえさんが串刺しエルボーからボディースラム。ランニング・ボディーアタックはカウント2。まほはスリーパーで絡みつくとギブアップを迫る。おねえさんのバックフリップは逃げると頭部にエルボー。さらにランニング式のショルダーネックブリーカーからリバース・スイングネックブリーカーでデビュー戦を勝利した。

      【試合後のコメント】
      まほ デビューしてどうですかね。やっとプロレスラーになれたなという感じです。
      ――自分の得意としているものは出せた?
      まほ まだまだ出せてないなという感じです。
      ――スポーツ歴は?
      まほ ないです。去年のビアガーデンの中島さん、ミウラさんを初めて見て、ミウラさんカッコいいと思って入りました。
      ――将来的にはミウラ選手と闘いたい?
      まほ 闘いたいです。肌を合わせたいです。
      ――どういうレスラーを目指しますか。
      まほ 私はけっこうハッピーな雰囲気じゃないんですけど、ハーっていう感じでキャーってなればいいです。自分の個性でお客さんが楽しんでくれればと思います。

      第2試合は中島翔子vsハイパーミサヲの第3回東京プリンセスカップ準決勝。ハイパミは「決勝戦しか見えていないので準決勝で体力は使いたくない」と1カウントフォールマッチを提案。中島が「なんでもやってもいい」と同意すると、ハイパミが襲い掛かってゴング。ハイパミが中島のエビ固めをひっくり返して木曽レフェリーが1カウントを叩いたが、当然認められず、甲田代表も「試合続行で」。ハイパミが中島の腕をトップロープで擦っていく。さらにチキンウイング・フェースロックで絞っていくが、中島が懸命にロープを掴む。中島はクロスボディーをかわしてジャンピングエルボー。ダイビング・ライダーキックはカウント2止まり。羽根折り固めはハイパミがエスケープ。ヘッドシザースDDTでハイパミのアイマスクが取れてしまう。動揺するハイパミだったがカウンターのクロスボディー。カウント2で返されると丸め込み合戦。619をかわしてロープに足を引っかけて丸め込むもカウント2。アイアム・ヒーローからのカバーを中島が切り返し、そこからノーザンライトSHにつないで勝負あり。中島が決勝戦進出を決めた。

      【試合後のコメント】
      ハイパミ 勢いは失われてなかったと思うんですけど。私、勝っていましたよね。勝っていたはずが、続行されて大きな力に飲み込まれてしまい、私が1カウントフォールマッチを要求し、中島さんも承諾して、私がワンを取ったと思ったんですけど、なぜか試合が続行されて…なぜか負けてしまったということで、そこの部分は納得いってないです。
      ――甲田が悪い?
      ハイパミ 私が決勝いけなかったのは甲田さんのせいですかね。だから私は実質負けていない。決勝に進出すべき人材だったと思っています。

      第3試合はミウラアカネvs優宇の第3回東京プリンセスカップ準決勝。優宇が握手を求めるもミウラは応じず、ゴングが鳴らされる。ショルダーアタックの打ち合いは優宇が制してボディースラム。カバーするがカウント2。ミウラもボディースラムでやり返してボディープレスへ。カウント2でクリアされるとフルネルソン。優宇はロープに逃げる。ミウラは優宇を場外に出すと、鉄柱にぶつけていく。場外マットへのボディースラム優宇をリングに戻してランニング・バックエルボー。これはカウント2。ゴーストバスターからの変形鎌固め、そこからミウラは押さえ込むもカウント2。優宇もカウンターの一本背負い。先に起き上がったミウラが向かっていったところを優宇は三角絞めで捕獲。ミウラはロープに逃げる。ミウラは串刺しバックエルボーから串刺しラリアット、ロックボトムで叩きつけるもカウント2。優宇はエルボーで反撃。ミウラもやり返してラリー。優宇は逆水平連打。ミウラは向かってきた優宇をパワースラムで投げる。ラリアットはかわされるも向き直りのショートレンジ・ラリアット。しかし2発目の正調ラリアットをかわした優宇が片羽絞めでグイグイ絞めてレフェリーストップ勝ち。この結果、決勝戦は中島vs優宇に。

      【試合後のコメント】
      ミウラ なんですかね? 負けたつもりはないんですよ。気づいたら終わっちゃっていたんですよ。だから直接負けたとは思ってないし。だけど結果的に気が付いたら終わっていて。アタシが止められなかったんですよね。悔しいですね。

      第4試合のKANNA&坂崎ユカvsのの子&辰巳リカのタッグマッチは特別ルールとして一人、夏に関する凶器の持ち込みが許可されたもの。辰巳はビーチボール、坂崎は浮輪、のの子はスイカ、KANNAは水鉄砲を持ち込み、4人は全員浴衣姿でファイト。辰巳がフェースロック。KANNAは水鉄砲で拒否。辰巳がそれを奪って水をかけると、サーフボードストレッチ。KANNAはロープに逃げる。のの子がKANNAをコーナーを挟んで羽交い絞め。辰巳はビーチバレーをぶつけてから串刺しニーへ。のの子のお乳三兄弟、辰巳のエンジェルアタックと攻め込まれたKANNA。のの子の串刺しボディーアタックから、辰巳はビーチバレー2個を胸に添えて串刺しボディーアタックを決める。のの子がKANNAを押さえつけると、リング上にレジャーシートを敷いてスイカをセット。その上にKANNAを寝かせるとドラゴンスリーパーで捕獲しつつ腹にスイカを乗せる。辰巳は棒を振り上げるも坂崎は「目隠ししてない」とクレームを入れて布を渡す。布で目隠しした辰巳は10回まわってスイカ割りにトライ。その間に坂崎が反撃してのの子の固定。辰巳は胸とスイカを勘違いして棒を振り下ろしてしまった。KANNAからタッチを受けた坂崎が浮輪をはめてボディーアタック。さらにのの子に浮輪をハメて水鉄砲で水を噴射しながらダイヤル固め。のの子は浮輪で坂崎の身を動けなくして、KANNAにKズプレス。辰巳のミサイルヒップからのの子がオパイェ。ボインメーカーで仕留めにかかるもKANNAはバックドロップで切り返す。坂崎が浮輪をはめての魔法少女ジャンプからKANNAがスイカでのの子の頭部をぶっ叩き、そこから50$entを決めてフォールを奪った。

      試合後、桃知がリングに上がって改めてKANNAの9・22新宿での卒業をアナウンス。KANNAは「散らかしてすいません。東京女子プロレスから離れるわけではなく別の形で残るのであと2大会、引き続き応援をよろしくお願いします」桃知は8・31北沢での山下vsKANNAを発表、さらにパリにいる赤井沙希様からのお手紙により、清水愛とともに9・22新宿の参戦することが発表された。最後にKANNAが「山下との最後の試合が決まって、沙希様と愛さんも来てくれるのでこれ以上ない卒業式です。見にきてほしいです」と話した。

      【試合後のコメント】
      KANNA 最後のシングルで山下と当たれるのは嬉しいこと。卒業する前にもう一度試合をしておきたいなと思っていたし、それが心残りで決断もなかなかできなかった部分もあったので、すごく嬉しいです。卒業した愛さんと沙希様も来てくださるというので、全部やりたい人は全員来てくれるのであとは悔いのないように試合をするだけです。

      セミファイナルは山下実優&小橋マリカvs才木玲佳&滝川あずさのタッグマッチ。山下と才木が対峙すると蹴りの差し合い。腕の取り合いから才木がアームホイップ。あずさにタッチを求めるもあずさは実況を始めてしまって無視。才木が小橋にキャメルクラッチを仕掛けたところでタッチを求めるあずさ。出てくるも小橋の逆片エビであっさり反撃されてしまう。それでもあずさはロープを使ってのサミングやコーナー踏みつけ。才木が出てきてボディースラムで続く。あずさはツインテールを引っ張ってヘアーホイップ。場内は「悪い」コール。小橋はあずさの串刺し攻撃をかわしてキャンバスに叩きつけて山下とタッチ。山下がミドルキックからバックブリーカー。これはカウント2。あずさも串刺し攻撃をかわして才木とタッチ。山下と才木がキックの応酬。才木は山下のハイキックをかわしてブレーンバスター。これはカウント2。あずさが出てきて連係を呼びかける。串刺し攻撃は何度も才木を山下に投げていく。才木が切り返すとあずさに山下が顔面フロントハイキック。小橋のマシンガン逆水平から山下がジャンピング・ラリアット。これはカウント2。あずさも開脚フェースバスターからスーパーキック。これは小橋がカット。才木が小橋にアルゼンチン。あずさはスーパードロルからカバーするもカウント2。山下がソバットから延髄斬り、アティテュード・アジャストメントで勝利した。

      【試合後のコメント】
      ――才木選手を意識する部分はあった?
      山下 もともとキックをやっていたと聞いていたので、才木さんが参戦すると聞いた時から対戦するのが楽しみで、今日念願で接触できて楽しかったし、蹴りあいもできて、やっていただけあって強かったし。打ち合いもゾクゾクして楽しかったし、また才木さんとはやりたいなと。シングルももしできたらいいなと思います。
      ――メイン後には優宇選手から挑戦表明がありました。今日のメインを見てどう思った?
      山下 勢いがあるなというのと、柔道をしていたというのもあって投げ技や絞め技、寝技もうまいなと思ったので、強いと思いました。
      ――それでもベルトを獲ることは甘いものではないと。
      山下 強さだけではないというのは、私が東京女子でやってきて身をもって感じていることなので。強さだけじゃない何かを9月22日の防衛戦の時に教えてあげたいと思います。

      ――山下選手とキックの攻防があったが、意識はしていた?
      才木 私も蹴りをメインにしているので、今日の打ち合いは初めてで燃えました。結果的に負けてしまったので、今度やるってなったら打ち合いで勝ちたいです。

      ――山下選手はシングルでもやってみたいと。
      才木 私も思っていたところです。次はシングルで。タッグで一回も買ってないんですよね。なんでですかね。
      ――パートナーですかね。
      才木 パートナー…(苦笑)。
      ――山下選手というライバルが見つかったという感じ?
      才木 そうですね。意識するところはすごいあります。やりあえる選手だなと思いました。

      メインイベントは中島翔子vs優宇の第3回東京プリンセスカップ決勝戦。14時に開始のゴングが鳴らされると、じっくりとしたグラウンドの攻防。足の取り合い、腕の取り合いから中島がヘッドシザース。マウントを取られた優宇が抜け出してヘッドロック。5分経過、中島が優宇を転ばせて監獄固め。そこから何度も押さえ込むがカウント2。中島の裏ヒザ十字をロープに逃げた優宇は一本背負い。さらに逆水平で流れを変えると起き上がり小法師の逆水平。串刺しエルボーからコーナー2段目にセットして串刺しニーを決めるもカウント2。旋回式サイドバスターもカウント2で返される。中島は優宇にライダーキック。一度はかわされるも間髪入れずにもう一発。ダイビング・ライダーキックを決めたがカウント2止まり。中島はここでマフラーホールド。優宇はなんとかエスケープ。優宇はリバースショルダーからイッテンヨン狙い。素早くロープに逃げた優宇が払い腰を狙うが、中島はこれを察知して裏足4の字で捕獲。優宇はなんとかエスケープ。優宇は中島の串刺しエルボーをキャッチして投げると逆水平連打。中島もエルボーでやり返してラリー。優宇が倒すと中島もすかさずランニングエルボー。中島の丸め込みは崩れるも、あきらめずにアンクルホールド。15分経過、優宇がエスケープ。中島は2段階式619からノーザンライトSHにつなぐがカウント2で返されてしまう。DDTから再度ノーザンライトSHを狙う中島。優宇がブレーンバスターで切り返すとスリーパー。中島が丸め込みで切り返すもカウント2。優宇は向かってきた中島に払い腰。イッテンヨンが決めきれないと腕十字にスイッチしてギブアップを奪った。

      試合後、優宇が優勝カップを受け取ってマイク。「勝ちましたー! 皆さんの応援のおかげで勝つことができました。ありがとうございました! 東京女子の先輩たち、同期含めてみんな強かったです。中島さん、また私と闘ってください。プロレスラーになって最初の夢が今叶いました。でも私にはもう一つ夢があります! 山下さん! 聞いてますか? 出てきてください!」チャンピオンベルトを抱えた山下がリングイン。「もう一つの夢はその肩にかかったベルトを巻くことです。挑戦させてください」「まず、優勝おめでとう。優宇が優勝したら来ると思ってました。来月9月22日、この場所でこのベルトを懸けて受けて立ちます。ただ、このベルトはそんなに甘くありません」両者は額を付けてにらみ合った。優宇が東京女子の選手を呼び込む。最後に優宇が音頭を取っての「カンパーイ!」で締めくくった。

      【試合後のコメント】
      優宇 プリンセスカップ始まるまで当たったことない選手や先輩方と当たれる機会があったことを感謝しています。応援してくれた皆さんにも感謝しています。当たった先輩たちは本当に強くて、ミウラ選手はデビューする前から当たりたかった選手なので。バチバチしたああいう試合ができてよかったです。
      ――今年デビューして半年強でタイトルを手にしたことは?
      優宇 早いか遅いかと言われたら早いと思いますけど、去年セコンドで見ていた時に来年は絶対このカップを持ちたいって。中島さんがリングの上でこれを持ち上げる姿をセコンドで見ていたんですよ、新木場で。その中島さんが本当にキラキラしていて。私は絶対来年、このカップを持つんだって決めていたので。
      ――シングル負けなしで山下選手のタイトルに挑戦するが。
      優宇 無敗っていろいろ言われているんですけど、無敗にこだわってなくて全力でぶつかって勝つだけなので。次の山下さんも今まで通り正面からぶつかって、あのベルトを巻きたいと思います。

      中島 結果は結果なんで。なんか口だけだなって…悔しいです。
      ――トレーニングを一緒にする間柄の優宇選手との対戦だったが。
      中島 いい後輩、友達? 誕生日も一緒で気も合うし、組んで楽しいし、一緒にトレーニングをして楽しいし。そういう関係。今日一緒に当たれたのが嬉しくて。試合も楽しいと思えたんですけど、自分の思っている以上に対等ではなかったと思えて。負けたくなかったですね。
      ――9月に山下選手と優宇選手のタイトルマッチになったが、どっちが優勢だと思う?
      中島 2人ともここ一番の馬力がある選手だと思っていて、山下はキレた時が怖かったし、優宇さんはこっちが把握してるよりも引き出しがいっぱいあった。今日試合をして山下はひょっとしたらひょっとするぞと思いました。

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