12日、埼玉・春日部ふれあいキューブにて「Turn the Next Corner」がおこなわれた。闘うコメディアンズによる前説からMCリングアナ・桃知みなみの呼び込みで選手入場式へ。1・4後楽園での新Tシャツと初のパンフレット発売、さらにキャンディスの参戦と坂崎ユカとの一騎打ちが発表されてKANNAが挨拶しようとしたところで赤宮とハイパミが登場。ハイパミ「“流山の老人”からの怪メッセージにさぞやおびえていることでしょう。でも安心してください! 我々にはこの赤宮の親びんが付いてますから私たちの勝利は確信しています!」2人が引き揚げるとKANNAは「今日はメインで山下実優に勝利すれば、1・4後楽園のメインで中島翔子とベルトを懸けて闘うことができます。山下に負けられません。みなさん応援よろくお願いします」と誓った。
本戦前に練習生・ユウ(仮)とシオ(仮)のエキシビションマッチがおこなわれた。ユウ(仮)がパワーで攻めたて、エルボーで向かってくるシオ(仮)を最後は払い腰から変形アームロックで勝利。試合後、さらにもう一人の練習生・マリカ(仮)を加えた3人の1・4後楽園デビューが発表された。リングネームはマリカ(仮)が大日本プロレスの商店街プロレスがきっかけでレスラーを目指したことから、憧れていたレスラーのアブドーラ・小林、フランク篤(大橋篤)から一字ずつ拝借した小橋マリカ。船橋ららぽーとでの闘うビアガーデンを見てプロレスラーを志したユウ(仮)は当時、木村浩一郎さんから柔道を勧められてインターハイまで出場するまでに上達。この経緯を踏まえてスーパー宇宙パワーから拝借して優宇、シオ(仮)は「東京女子プロレスにちびっこファンを獲得してほしい」という高木大社長の命令の元、シオ(仮)の実家も子供関係の仕事をしており、本人も子供好きとのことでのどかおねえさんと発表された(デビュー戦のカードは未定)。「アブドーラ・小林選手とフランク篤選手に憧れてこの業界に入りました。まだまだ至らないことはたくさんありますが、応援よろしくお願いします」(小橋)、「昔からプロレスラーになりたくてやっと夢を叶えることができました。長年やってきた柔道を生かして寝技を生かしたプロレスをやっていきたいと思います」(優宇)、「私はこれからみんなのお姉さんになりたいと思います!」(のどかおねえさん)。
第3試合は赤宮サキ&ハイパーミサヲvsえーりん&ミウラアカネのタッグマッチ。赤宮&ハイパミに捕まったえーりんはネックブリーカードロップでようやく逆転。ミウラがハイパミをボディースラムで叩きつけてボディープレス。これはカウント2。ハイパミもクロスボディーでやり返すと赤宮とタッチ。エルボーの打ち合いから赤宮がビッグブーツ。ヨーヨーを手にしての右ストレートから二段蹴り式顔面キックを放つも、ミウラがかわしてラリアット。さらにカナディアン・バックブリーカーで担ぐがハイパミがカット。えーりんがハイパミに串刺しドロップキック。ミウラが赤宮にパワースラムを決めるも串刺しラリアットがかわされてしまうと、ハイパミがクロスボディーから赤宮が二段蹴り式顔面キックにつないで勝負あり。
試合後、『蛇界転生』が流れて登場したのは白髪に杖をついたポイズン澤田JULIEが登場。流山の老人の正体だったポイズンは「とーうきょう女子プロレスの選手を一人改造しに来た。ミウラアカネ、オマエはこの夏、トーナメントに負けた、後楽園のメインを懸けた試合も負けた、今日の試合も負けた! 大事なところで負けているな。なぜだかわかるか? それはオマエの心が弱いからだ! このままで悔しくないのか? 強くなりたいと思わないか? 蛇界に来ればとーうきょう女子プロレスの誰より負けない。最強になれる!」と誘い水。阻止せんとするハイパミ、赤宮、えーりんの動きを呪文で止めてしまうと、ミウラに対して「強くなりたいだろう。こっちに来い。勝利をあげよう」。これにミウラが握手で応じて改造を受けることに。ポイズンは「これでお前も蛇界の人間だ! 1月4日の後楽園までにオマエととーうきょう女子プロレス、女子プロレス最強の女に改造してやろう。楽しみにしているがいい! ワーハッハハハハッ!」と高笑いし、ミウラを連れて退場。ハイパミの「アカネさんを救うべきシングルマッチでアカネさんと対戦してください! そして蛇界から東京女子プロレスを守ってください!」という要請を受けた赤宮も「愛を忘れ、人の弱みにつけこむポイズン澤田JULIE! 許さんぜよ!」と激怒。ミウラを救い出すために1・4後楽園で赤宮vsミウラのシングルマッチが決定した。
メインイベントは山下実優vsKANNAの1・4後楽園ホール・初代東京女子プロレス王座決定戦出場権利証争奪マッチ。山下がレッグロックで先制。さらにコーナーで足をロープに引っ掛けて絞っていく。さらに低空ドロップキックで足元を射抜くKANNA。山下もバックブリーカーでやり返すが、足にダメージが残ってすぐに攻めに転じられない。激しいエルボーの打ち合いからKANNAが押さえ込むがカウント2。さらにボディースラムから串刺しスピアへ。ベルサイユの槍狙いはかわされたが直後のクラッシュ・ラビットヒートをはじいてバックドロップ。しかし続くベルサイユの槍はカウント2止まり。山下は鋭いジャンピング・ハイをブチ込むとアティテュード・アジャストメントから今度こそクラッシュ・ラビットヒートを決めて勝負あり。
試合後、山下がマイク。「挑戦権守り抜きました。中島!(中島がリングに上がる)お待たせ。約束通り、この挑戦権を守り抜いて今、中島の前に立っている。あとは来年のイッテンヨンでベルトを懸けてシングル、久しぶりだしメチャクチャ楽しみ。ただ最初の東京女子のベルトを腰に巻くのは私。覚悟してください」中島「勝ったほうにいろいろ言いたいことがあったけど、今、山下の顔を見たらすごく緊張して何も出てこないので、イッテンヨンで楽しみにしています」中島が退場すると、山下が改めて挨拶。「東京女子プロレスにとって今日の春日部が今年最後の大会でした。もみんな同じ気持ちだと思うんですけど代表して、今年もありがとうございました。そして来年の最初の興行は私たちにとって大きな壁、後楽園ホールです。今の私たちにはまだまだ大きい会場です。高木大社長や甲田さんが用意してくださった場所なので、しっかりみんな頑張りたいなという気持ちでずっと突っ走ってます。皆さん後楽園ホール、お友達とか親戚に声を掛けて、初仕事も関係なくどうにかうまいことを言って休んで、来ていただきたいなと思います。皆さんの応援よろしくお願いします!」
【試合後のコメント】
――対戦相手が決まったが?
中島 山下が来ました。あんまり来てほしいような来てほしくないような相手でした。なかなか、怖い。仲間の中で一番怖い人だと思います。貪欲だし、いろいろ挑戦しようっていう気持ちがあるし。「楽しみです」って言われて、「楽しみです」って言ったんですけど、目が怖くて(苦笑)。でも、無効が楽しみって思ってるうちは、なんか、それは楽しみなんですよ、やっぱり。私は楽しみだけど、ちょっと怖いから。楽しみだけどちょっと怖いから、楽しみなだけの人より…楽しみにしておけばっていう感じですね。しておけばいいと思います。自分も負けないぐらい実は貪欲だってことをたぶん向こうは知らないから。
――山下の発言に余裕を感じる?
中島 そうですね。でも、目は怖かったですね。殺されないように頑張ります、フフフ。でもベルト、初代は、初代には自分の方が貪欲です。
――後楽園のメインで闘うことについては?
中島 デカいことですよね。今までなんとなーく、想像していたすごい遠くにある目標が、じつはもう近くにあるということで、それが夢とか目標とか言ってたのが、現実ってわけじゃないですか。って考えると、なんか後楽園でチケット売りに行ったりだとかって、身近でとか、なんかホームで、みたいなことじゃないんですよね? そういうことじゃなくて、そんなわけじゃなかったんだって。いままで大きさに気づいてなかったものが、大きくって、初めての後楽園、初めてのベルト、自分の団体の全部の初めてがある、でかいことです。そのでかいことに臨むという覚悟を持って、臨みたいと思います。
――KANNAとの闘いを振り返って。
山下 最初のマットから数えると、KANNAとのシングルは7回目で、今日で7回目私が勝って。でも、私がこうやって言うのもアレなんでしょうけど、KANNAも日に日にやっぱやってきてるぶん、どんどんパワーアップしてて、けど私はそれ以上にパワーアップしてて、それがたぶん結果に出てるんだと思うし、私にとってもホントに今回負けられない試合だったので。挑戦権あったし。まあでも気持ちの強さが結果につながったのかなと思います。
――中島とリングで対峙して。
山下 中島とは去年の新木場でプリンセスカップの準決勝でやって以来になると思うので、そのときにも負けてるんで、皆さん忘れてるかもしれないですけど、私の中ではそこも。ベルトももちろん意識して、それも私の中で大前提なので、私の中でもう一つはやっぱり去年の新木場の屈辱を果たす。雪辱? 果たすことだと。勝って中島の前に立った瞬間にそう思いました。
――後楽園のメインに立つ日が迫っているが?
山下 1ヵ月もないので、まあでも焦りはないです。自分を信じてやるしかないと思ってるので。限られた時間、無駄にしないようにもっともっと強くなって、中島も簡単な相手じゃないと思うし。なので、しっかり準備していきたいなと思います。
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