11日、都内のDDTプロレス事務所にて、イッテンヨン決戦『東京女子プロレス'18』(1月4日後楽園ホール)に向けた記者会見がおこなわれた。才木玲佳vs山下実優のTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合(山下が当日まで王座を保持していればアイアンマンヘビーメタル級とにダブル王座戦)の調印式へ。それぞれが調印書にサインし、タイトルマッチが正式に決定した。試合に向け、山下は以下の意気込み。「いま調印して、あらためて1月4日に挑戦できるんだなという気持ちと。あとベルトを獲り返すっていう気持ちの強さ。優宇にベルトを獲られてから1年以上、ベルトへの思いを高めてきて、イッテンヨンで挑戦できるっていうのは凄くうれしいんですけど。才木とシングルができるっていうのも凄くうれしいですし。前哨戦で蹴り合った感触がまだ残っていて、楽しかったなっていうのもあるし。1月4日は、どうなっちゃうんだろうなっていうゾクゾク感がハンパないです。前哨戦以上の闘いを見せなきゃいけないし、その自信もあるので。1月4日、才木玲佳をぶっ倒してベルトを獲り返すだけです」。対する王者・才木は「第4代東京女子プロレス、TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス王者の筋肉担当! 元気、やる気、才木玲佳です!」と恒例の自己紹介からコメント。「昨日、山下と手を合わせてみて凄い楽しかったし、でもイッテンヨンはこんなもんじゃ終わらないし。もっともっと激しい潰し合いを見せたいなと思ってます。前に山下が“このベルトが似合うのは私だ”と言ってたんですけど、私はベルトを獲ってから毎日、持ち歩いてるし、ベルトと相思相愛なんで。その自信は絶対にあるし、イッテンヨン後楽園のメインで必ず守り抜いてみせます」。ここから質疑応答。
——前哨戦で当たってみての印象は?
山下 才木も打撃を使いますし、似てる部分があると思ってたんですけど。実際やってみると、重なる部分もあるからこそ負けられないなと。壊したくなりましたね、やってて。
才木 同じ蹴りを使う選手なんですけど、(山下は)技の種類が豊富で巧みだなと思います。でも気持ちの強さだったり体の強さ、そういう部分では負けてないので。いい選手だとは思いますけど。もっともっと蹴り合いたいなと。
——こんな勝ち方をしたい、ここが勝負を分けるポイントだと思う部分は?
山下 私はやっぱり打撃で勝ちたいです。フィニッシュで使ってるクラッシュ・ラビット・ヒートで。でも勝たないと、ベルトを手にしないと意味がないと思ってるので、そこは状況に応じて。でも気持ちとしては打撃で勝ちたいです。
才木 私も打撃で勝ちたいです。蹴り壊します。
TOKYOプリンセスタッグ選手権試合、坂崎ユカ&中島翔子の「みらクりあんず」と挑戦者組・瑞希&里歩の調印式へ。東京女子プロレス初参戦の里歩は「東京女子プロレスさんは見ていて興味のある団体だったので、上がれることが嬉しいです。瑞希ちゃんとは4年前くらいから一緒に試合したりしてるんですけど、タッグでタイトル挑戦をしたことがなくて。そのチャンスが目の前にあるのは楽しみだし、掴みたいと思ってます。我闘雲舞の里歩として呼ばれたわけではなくて、里歩個人としての瑞希ちゃんとの関係の中で呼ばれたと思っているので。今は(主戦場の)団体も違っているので、次にいつ組めるか分からない。このチャンスをものにして、この一戦を思い出作りにしたくないので、勝って次につなげたいと思います」。瑞希は「いずれはタッグのベルトに挑戦したいと思ってたんですけど、自分のタイミングとかいろいろあるじゃないですか。そういうのを全部ぶっ飛ばしてくださった、私がリスペクトしてる伊藤さんのおかげで挑戦できることになったので、これはこれでチャンスとして掴みたいと思っていて。あと誰でも連れてきていいってことだったので、一番近くにいる人を誘いました。瑞希の人生には、里歩さんは凄く大きくて、プロレスラーだからとかじゃなく、人生の中で大きな人だから。一緒にプロレスして、一緒にベルト獲れたら人生ハッピーすぎるんじゃないかと。2人でベルト獲りたいと思います」。対するチャンピオン組は「いい選手を連れてきてくれて、ぴょんす(瑞希)には感謝してます。昨日は決着つかなかったですけど、次は仕留めるからな」(坂崎)。瑞希は「こっちがだよ」と言いながらじゃれ合う。中島は「実は瑞希選手とは1回くらいしか当たったことがなくて、タッグトーナメントで私たちが勝ってるんですが、それだけでは瑞希さんの本質が掴めたかどうかわからなくて。昨日、新木場でユカっちとのシングルを見てたら、見てるこっちがワクワクすることをしてくれる人だなと。まさかよそんちの人を連れてくるとは思わなかったんですけど。今まで肌を合わせたことがない、宇宙人のような感じです。そしてこれはタイを侵略するチャンスなので、しっかりつかんでいきたいです」続いて質疑応答へ。
——相手チームの印象は
里歩 それぞれの試合は少しずつ見たことがあるんですけど、組んでる試合を見たことがなくて。瑞希ちゃんに聞いたら「シングルの時とは動きが違うよ」って教えてもらったので、今は楽しみにしてる状態です。
瑞希 2人が同じ動きをしたらどっちがどっちか分からなくなるくらい、本当にシンクロしてるから、そういうところは怖いんですけど。こっちもそれくらいシンクロできるように頑張ります。
坂崎 キャリアも東京女子の選手より上ですし、埋められる経験値っていうと大変だとは思うんですけど。でも、それを埋められるのがタッグの強みというか。2人の力でミラクルが起こせる、いい対戦相手なのかなと思ってます。
中島 デビュー前に我闘雲舞さん、市ヶ谷に見に行かせてもらったことがあって。その時はデビューもしてなかったので、遠目で見て勉強してる距離感が第一の印象で。そこからまさか瑞希さんが来てくれるとは思ってなくて。瑞希さんはタッグでいうとアシストがうまくて器用。シングルだと隠してる意地というか、心の奥が見える試合をしてたなと。普段フワフワしてるんですけど、意外と負けず嫌いなんだなって。でも私はユカっちと組んでる時は最後に奇跡が起きるって信じてて。奇跡を信じて闘うことができるので。負けるかもって思ったことがなくて、それは誰と闘っても。今回もそうです。
——挑戦者チームのお2人、「ここはチャンピオンに負けない」という部分は?
里歩 実際あんまりタッグを組んだことがなくて。シングルのベルトをかけて闘ったことはあるんですけど。連携が凄いとかは特にないんですけど、闘った時に感じたものとかが共有できれば、それは相手チームより強いかなと。
瑞希 はい、右に同じです!
そしてスペシャルシングルマッチで対戦する男色ディーノと伊藤麻希が壇上に。試合の意気込みを語るはずだったが、話は転がりに転がり続けた。
伊藤 すいません、どこにでもいるレスラーみたいなことを言うんですけど、男色ディーノは、伊藤は尊敬しています。尊敬してるので、今回当たって嬉しいなと思うけど、同時に超えたい壁でもあるんです。なので絶対に負けたくないです。プロレス界に伊藤麻希の名を刻むために、コイツは必ず越さないといけない壁なんです! 絶対に負けたくないし、おいしいところも取られたくない! 全部、ぜーんぶ伊藤が勝ちたいです! ……てな感じ。
ディーノ いや、私はいまだになぜ試合をやらなければいけないのかわかってない状態ですよ。私にどんなメリットがあるんですか。
伊藤 そんなこと言ってうれしいんじゃないの?
ディーノ うれしい?
伊藤 だって、こんな可愛いアイドルと対戦できるんだよ?うれしいでしょ内心。
ディーノ ちょっと待った。いったんこの会見は置いとこう。……すげえな!
伊藤 こんなに可愛い伊藤をリングで好きなようにできるんだよ? まあ伊藤も好きなようにするけど。
ディーノ プロレスに性を持ち込むなんて認めないよ。
伊藤 何言ってんだお前! 持ち込んでるじゃねえかよ!
ディーノ そうなんですか?
甲田代表 そう見える試合もあります。
ディーノ でも今回はそれはないでしょう?
伊藤 それが目覚めるかもしれないんだって! 伊藤と対戦して目覚めるかもしれないんだってば!
ディーノ え、私がアンタに欲情するかもしれないってこと? どっからくるの、その自信。
伊藤 だって可愛いんだから。
ディーノ あ、なんか記事で読んだけど、処女?
伊藤 う、うん。
ディーノ 年は?
伊藤 22です。
ディーノ 可愛い22がここまで処女だったの。
伊藤 ……はい。
ディーノ それでなんで自信もてるの? 結果出してないわけでしょ?
伊藤 いや、これまで処女卒業できそうな機会はあったの。
ディーノ もてないわけじゃないのね?
伊藤 こないだまでモテ期きてた。
ディーノ 記事で見たけど1回だけでしょ。
伊藤 あ、サラリーマンのやつ?(笑)。それは伊藤が処女だって言ったら怖がって逃げちゃったけど……。まだいる!
ディーノ 聞こう!
伊藤 売れてない俳優の家に行って、一緒に寝たの。でも何もなかった。
ディーノ そこよ。相手の家に行って、布団に入るまではいったわけでしょ?
伊藤 う、うん……。
ディーノ で?
伊藤 何もなかった。
ディーノ なんで!?
伊藤 でも腕枕まではしてくれた。
ディーノ 余計悪いわ! リーチじゃない。なんでよ?
伊藤 わかったら処女なんて卒業できてるよ!(机を叩く)。
ディーノ 他には?
伊藤 同窓会で小学校のころ好きだった子と会って、家に行ったよ!
ディーノ ほう、それで?
伊藤 一緒に寝たよ!
ディーノ そこまではいくんだな。それで?
伊藤 何もなかった。
ディーノ なんでだって。足りてないんだって。重い何かがあるんじゃないの?
伊藤 私だって誰でもいいわけじゃないんだよ? 好きな人とやりたいって思いはあるから、好きな人の家に行ってるんだよ、ちゃんと。
ディーノ 今カメラ回ってるの知ってる? 他の22歳のアイドルは実際どうなの?
伊藤 ……やってんじゃない?
ディーノ でも伊藤ちゃんはそうなってない。なんでよ。
伊藤 なんでだろうね。チキっちゃってるんだろうね。
ディーノ それでよく私をムラムラさせりとか言えるなぁ!
伊藤 そんなこと言うけど、お前も内心、今すぐ伊藤をホテルに連れていきたいだろ? こんなに近くにいて。持って帰りたいだろ!
ディーノ でも今までも何もないんでしょ。足りてないんじゃない、何か。
伊藤 そんなことはない! 私に性的な魅力はちゃんとある!
ディーノ たとえば? ここは私もムラムラするみたいなところあるの?……すげえ考えてるなぁ! 引っ張り出せ引っ張り出せ!
伊藤 乳首の色が……。
ディーノ 知らねえよ!(笑)。それは腕枕のさらに後の話だから。
伊藤 腕枕されたら、自動的にそうなるのかと……。
ディーノ そういうとこですよ。あ、自分からOKサイン出してないでしょ。
伊藤 OKサイン? YES/NO枕を出すってこと?
ディーノ 心のな!
伊藤 心の?
ディーノ もうギリまでいってんのよ。アホでもいけるぞ。もう私をムラムラさせるとか全然無理じゃない?
伊藤 いやでも、このイッテンヨンで必ずムラムラすると思う。
ディーノ 私が? どういう自信それ?
伊藤 言葉じゃ伝えられないんだよ! 心で勝負するしかないの! もう無理なの! こういうのは内面から出るものなの! だからイッテンヨンで、そういう目で見る可能性はある!
ディーノ どれくらいあるの?
伊藤 80%
ディーノ まあまああるなぁ! ほんとゴメン、ゼロっていうかマイナスよ今。
伊藤 それはそういうキャラじゃない。
ディーノ まあゲイレスラーとしてやらせてもらってますから。仮にすげえ可愛かったとしても、別にそういうのはないです。
伊藤 あります! 必ずある! 絶対に伊藤を抱きたい日が来ると思う! 伊藤はあなたの子なら産んでもいいよ。
ディーノ うっせえ!
伊藤 ギャァッ!
怒りのディーノが伊藤をスリーパーで締め落とし、この2人の会見は終了に。「伊藤ちゃんにアイドルとしての魅力がないことを気づかせるためにイッテンヨンを闘うことに、いま決めました」とディーノ。白目をむいて倒れた伊藤を瑞希が抱えて退場していった。なお、この会見ではイッテンヨン後楽園大会の追加カードも発表に。初参戦となるベーダ・スコットと黒音まほのシングル、優宇&のどかおねえさん&小橋マリカの同期トリオ対辰巳リカ&ハイパーミサヲ&上福ゆきの6人タッグがアナウンスされ、これで全7カードが出そろった。