東京女子ロゴ

長谷川美子卒業記念興行「NonfictioN」

この記事をシェアする

日時2025年7月8日
会場東京・新宿FACE
観衆417人(超満員)
  • 前説

  • 8・5北沢タウンホールで「HYPE!3」の再演決定/アプガプロレスのミニLIVEは『瞬間・あいどるメモリアル!』

  • 白井リングアナの前説から呼び込まれたのはミサヲ。まさかの8月5日、北沢タウンホールでの「HYPE!3」再演を発表した。「大成功した自負はあります。ただ、制作期間中に心身ともに完全じゃない状態で。普通の状態ならしない選択をいくつかしたというのを皆さんご存じかと思うんですけど、万全な状態になったので、もう一度『HYPE!3』やりたいんです。これは私の自分勝手な願いです。だけど自分勝手な傲慢な、私がこういうものを見たいというものを作る、それこそがHYPE!の原点だと思っています。私、頭がおかしいんです。だけど見に来て絶対に後悔させないので、同じく頭のおかしい皆さん絶対に見届けに来てください!」アプガプロレスのミニLIVEでは『瞬間・あいどるメモリアル!』が披露された。
  • 第1試合 20分1本勝負

  • 第2試合 時間無制限1本勝負

  • 第12回東京プリンセスカップ最終予選

    7分26秒

    逆片エビ固め

    ※HIMAWARIの第12回東京プリンセスカップ出場が決定。
  • ぽむはHIMAWARIのスーパーロングヘアに対抗して足元に届くか届かないかといったエクステを付けて登場。「髪の毛対決だ!」と振り回していくが、HIMAWARIも鞭のようにロングヘアをぶつけていく。ぽむはエクステを文りんレフェリーに持たせてHIMAWARIを転ばせてでんでん太鼓。さらにエクステを外して両足をくくってしまう。ピンチのHIMAWARIは足をくくられながらもショルダーアタックで逆転。ロングヘアでの鞭攻撃からショルダーアタックもカウント2。ぽむもラフォーレ原宿でやり返して足元へのギロチンドロップからデスロックで固めるもロープに逃げられる。コーナーに登ったぽむが追ってきたHIMAWARIを落としてミサイルキックもカウント2。エルボーの打ち合いからぽむ・ど・じゃすてぃすもHIMAWARIがかわして十字架固めもカウント2。リング中央で逆片エビで絞るとぽむがたまらずギブアップ。HIMAWARIが先輩超えを果たして本戦出場を決めた。

    【試合後のコメント】
    HIMAWARI 予選突破しましたー! 今年は絶対に夏のトーナメントに出るんだって言ってて、でも抽選会でまさかぽむさんと当たると思ってなくて。で、なんか…まさかあんなかんじでくると思ってなかったから、覚悟はしてたんですけど。ぽむさんってどういう風にくるかって分からなかったから。でも、まずは予選突破。ここで勢い止まらず、このままトーナメントも優勝目指して頑張りたいと思います。夏の女になってみせます! そして今日はよぴさんの引退を見届けることができて嬉しかったなって思うので。ホントによぴさん引退、ここまでお疲れ様でした。私はよぴさんの分まで頑張ります!

    ぽむ やばい、負けた! やばいの! ぽむはホントはね、猫と1回闘って勝って、今回も勝つっていうプランだったですけど…猫ちゃんと闘えなくて、猫の気持ちもよいしょって背負ってHIMAちゃんと闘おうって思って気合を入れて髪の毛を伸ばしてきたんですけど…負けました。でもね、分かった。これは長すぎる。ものごとには適度なサイズってものがあるの。大は小を兼ねないの。だからぽむは、欲張りすぎないでこれからもコツコツコツコツ頑張っていこうと思います。ぽむちゃんのサイズね。3歳のサイズで頑張ります!
  • 第3試合 時間無制限1本勝負

  • 第12回東京プリンセスカップ最終予選

    7分3秒

    鴻臚館→片エビ固め

    ※もかの第12回東京プリンセスカップ出場が決定。
  • 鳥喰がバック宙キックで先制。もかも腕攻めでやり返していく。鳥喰も二段蹴りでやり返してセカンドロープ・ローリングセントーン。しかしカウント2。鳥籠狙いはもかがかわして瓦割り。これはカウント2。羅生門狙いは鳥喰がかわして鳥籠もロープに逃げられてしまう。5分経過、もかがここでティルトスラム。瓦割りは鳥喰がかわしてシャイニング延髄斬り。旋闘鳥流はもかがなんとか回避して自爆。もかが正拳突きからゼロ戦キック、そして鴻臚館で3カウント。もかが最後の切符を手にした。

    【試合後のコメント】
    もか プリンセスカップ本戦、出場決まりましたー。1回戦目の真弥さんもそうですし、今日のかやさんも通常ならプリンセスカップ出てる選手なので、本戦から。すごい怖かったんですけど、無事進むことができました。やっぱりかやさんはこないだ、中島さんとのタイトルマッチがすごくて。強いなって感じてたので、勝ててよかったです。あと本戦にも進めることになったので、大田区に向けてあともうちょっとなので。アメリカ行って前哨戦もあるので、ギアを上げていきたいと思います。あと今日はよぴさんのラストということで、よぴさん卒業おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。

    鳥喰 もかさんとやって、本当に勝つ気でいて。もう全然技術とか気持ちとかで負けてる気はなかったんですけど、多分気をはやりすぎたかなってところもあって。最後の最後まで力を温存してというか、大事なところで決めてきたもかさんが勝てたのが…自分が足りなかったのがそういうところもあったんだなって思って。悔しいですけど、また来年こそは行けるように頑張りたいです。めっちゃ悔しい!
    ――長谷川卒業の日でした。
    鳥喰 ずっとよっぴさんとタッグ組ませていただいてて。よっぴさんの前にだせえとこは見せたくないなっていうのもあって。私も勝ってよっぴさんも勝って、そういうことにどんどん進みたかったし。1対27もずっと敵だったけど、よっぴさん応援しちゃってたなって(笑)。思わず応援したなっていま思っちゃいました。ごめんなさい、敵だったわ。言われていま思い出した、敵でした、私(笑)。
  • 第4試合 20分1本勝負

  • 3WAYマッチ

    6分51秒

    ハリケーンターン

  • 第5試合 20分1本勝負

  • 6人タッグマッチ

    11分12秒

    ノーザンライト・スープレックス・ホールド

  • セミファイナル 20分1本勝負

  • 8人タッグマッチ

    12分47秒

    キューティースペシャル

  • メインイベント 時間無制限3本勝負

  • 長谷川美子卒業記念試合=アイアンマンヘビーメタル級選手権1vs27ハンディキャップマッチ~ノータッチルール

    1-2

    ①○長谷川 vs 甲田哲也●
    9分31秒 片エビ固め
    ※ダブル・ニードロップ
    ②<王者>●長谷川 vs 鈴芽○<挑戦者>
    14分36秒 片エビ固め
    ※リング・ア・ベル。長谷川が防衛に失敗、鈴芽が第1752代王者となる。
    ◎アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
    <王者>●鈴芽 vs 未詩○<挑戦者>
    20時47分 体固め
    ※ジャイアントスイング。鈴芽が防衛に失敗、未詩が第1753代王者となる。
    ◎アイアンマンヘビーメタル級選手権試合
    <王者>●未詩 vs 瑞希○<挑戦者>
    20時48分 片エビ固め
    ※渦飴。未詩が防衛に失敗、瑞希が第1754代王者となる。
    ③●長谷川 vs 中島○
    21分44秒 体固め
    ※ダイビング・セントーン
  • アイアンマンベルトを手に現れた長谷川に紙テープが飛ぶ。そして『プリンセスマーチ』がヒットして27選手が入場。長谷川と鳥喰の先発でスタート。HIMAWARIのロングヘアでの鞭攻撃、志乃のご案内、上原の側転エルボー、アイビーの低空クロスボディー、千花のボディースラム、キラのギロチンドロップと攻撃が続く。小夏が串刺しドロップキック、芦田がエプロンでの攻撃、芦田のローリングサンダー、ハルのクロスボディー、らくのおやすみエクスプレスでようやくフォールもカウント2。ぽむが卒業証書を渡さず攻撃し、真弥が謝罪し「今までお疲れ様でした」とニードロップ、伊藤が真弥をドカして世界一かわいいナックル、上福のサミングは逆にやり返すもコーナーに登ったところで捕まって雪崩式ブレーンバスターの憂き目に。ミサヲがマイクを取ると「27人vsしてくれてメッチャ嬉しかったよ。お望み通り全員で気持ちぶつけさせてもらいます」と言うと長谷川をコーナーに向けると串刺し攻撃。リカは甲田代表を捕まえるとコーナーに投げ飛ばすが長谷川に蹴倒されてしまう。このカバーはカウント2。リカがストンピングから首絞め。長谷川がニードロップからカバーして3カウント。なぜかこれがカウントされて長谷川がよもやの一本目先取。

    2本目、もかがゼロ戦キック、汐珠の向き直り式ミサイルキックをかわしてマフラーホールドは汐珠が抜け出す。ユキがカウンターのショルダータック。サイドスープレックスから荒井が出てくるとビッグブーツ。でじもんに長谷川がエルボーで向かう。このピンチにタッグパートナーの鳥喰が加勢。長谷川が有栖にマフラーホールド、鳥喰が鈴芽をスリーパーで止める。鳥喰が有栖にエプロンでバック宙キック。長谷川がクロスボディーからカバーも鈴芽がカット。でじもんが長谷川と鳥喰を分断。鈴芽が長谷川にリング・ア・ベルを決めて3カウント。これでアイアンマン王座が移動。その背後を未詩が襲って鈴芽と長谷川をまとめてジャイアントスイング。未詩が鈴芽を押さえ込んでアイアンマン王座が移動。その未詩を瑞希が渦飴を決めてカバーし、アイアンマン王座が移動した。

    瑞希がぐったりする長谷川をリング残し、中島がリングインして3本目。長谷川のエルボーに中島がエルボーで応え、バタフライロックから無人在来線固め。長谷川がなんとかロープに足をのばす。中島が619も長谷川がかわしてフライング・クロスチョップ。長谷川がコーナーに登ってダイビング・ダブルニーアタックもカウント2。エルボーを連打する長谷川。中島のエルボーに諦めずエルボーをぶちこむ。中島のエルボーに倒れるも中島が抱き起しダブルアームDDT。ダイビング・セントーンで介錯した。
  • 卒業セレモニー

  • 「今終えてみた気持ちは、本当に悔いがない」(長谷川)

  • 試合後、中島がマイクを取る。中島「(ダウンする長谷川に)立てますか? 座りますか? 思えば初めて美子を認識したのは…というか。よくガンプロを見学に行ってたんですよ。でね、木曽さんに後ろ姿を間違えられることが…その時くらいから似てると言われ続けてきて、組むことがあったりとかして、東京女子に来ることになって。すごくわがままを言わなかったね。いままでずっと。怒ったりとかしていいのにさ、すっごい一番下の小夏みたいな後輩にも敬語使ったりしちゃったりして。なんか遠慮しすぎというか。見た目は似てるって言われてきたけど、私はけっこうわがままを通してきたから、わがままをもっと通せばいいのに…って思ってましたよ? だからね、引退したら、もっとわがままに生きてほしいなって。わがまま言ってもさ、いい仲間だから…(涙)。最後に東京女子を選んでくれたから、いくらでも私たちわがままを聞くし…これからの人生、わがままに生きてください!」長谷川「自分を出すのがすごい苦手で…後輩にも敬語使って、なんかちょっと敬語でけん制してる部分があったりとかして、なんか嫌われるのとかが怖かったから、何も言わない方がいいのかな、みたいな。でも東京女子はそんなところじゃなくて、みんな個性的で自由に生きてて、すごい憧れる部分があって。だからこそ、ここで引退を決めた時、すごいわがままを言わせてもらって、こんな素敵な引退ロードを作っていただきました。ホントにみなさんには感謝しています。ありがとうございました!」

    長谷川の卒業セレモニーへ。まずは東京女子から選手を代表して鳥喰から花束、HIMAWARIから記念品が贈呈される。続いてチーム・ウイコレのつながりでアンタッチャブル・山崎弘也さん、ピスタチオ伊地知さん、青野未来ら、さらに元アクトレスガールズ勢やガンバレ☆プロレス時代のつながりでリアラ、YuuRI、バニー及川、さらにベストボディ・ジャパンでタッグ王座を保持していた山中絵里奈、長谷川のデビュー戦の対戦相手でもある藤本つかさ、最後に本日のWRESTLE UNIVERSEの放送席ゲストだったくりぃむしちゅーの有田哲平さんがリングに上がり、花束を渡して記念撮影。

    長谷川「本日はご来場いただき誠にありがとうございます。平日の夜で来られないって方もたくさんいて、ここで見てくださる方もたくさんいて、本当にありがとう! 2019年からデビューさせていただいて約6年弱、首を骨折したり様々なことがありましたが、今こうしてリングの上に立てていることを幸せに感じています。ベルト持ってかれちゃったけど…でも、もっともっと大切なものをこの東京女子プロレスでもらいました! これからはイチファンとして私も東京女子プロレスを応援したいと思いますので、またみなさん、会場で会いましょう! 本当にありがとうございました!」

    そこから引退の10カウントゴングが打ち鳴らされ、リングコールと同時に大量の紙テープが飛び交うと深々と頭を下げる長谷川。選手たちがリングに上がってみんなで記念撮影をし、リングに1人残った長谷川が四方にあらためて深々と頭を下げて、リングに別れを告げた。

    【試合後のコメント】
    長谷川 無事にケガなく引退試合を迎えて、終えることができました。アイアンマンのベルトを持って、シングルチャンピオンとして入場できたことはすごく嬉しくて。絶対持って帰ろうって思ってたんですけど、取られてしまって…。でもそれくらい東京女子の選手はめちゃくちゃ強くて素敵な選手ばかりなので、悔いはないですし、いつでもアイアンマンなら一般人になっても狙えるんじゃないかなって思ってるので、プロレスラーじゃなくなっても狙いにいっちゃおうかなって思ってます(笑)。そして実況には有田哲平さんが来てくださって、こんな誰も知らないプロレスラーのために実況に入ってくださったということにホントに感謝して。たくさんの人に支えられたプロレス人生だったなって思っています。ホントに最高のプロレス人生を送れました。ありがとうございました!
    ――1本目は甲田代表から取りました。
    長谷川 なんか1回(カバーを)返しましたよね、甲田さん(笑)。なんか取られたくないって気持ちが、プロレス団体をまとめてる身としてあったのかなって思って。でもリカさんの首絞めがあったので、なんとか1本取ることができました。1対27で1本取れたっていう実績だけでも大きいと思うので、これからも甲田さんを倒したぞって気持ちで…最後に倒したのは甲田さんなんだぞって気持ちで(笑)。やだな(苦笑)。やっぱイヤかもしれない…。でもすごい素敵な1本を取らせていただけて。全員で取った1本かなって思います。
    ――戦前は残るかもと言っていたが、あらためて後悔は残っている?
    長谷川 シングルのベルトを3日前に取って入場できて。シングルのベルトを取れてなかったことがずっと後悔してるって言ってたんですけど、なんか絶対に悔いはどこかに残るだろうなって思ってて。いま終えてみた気持ちは、ホントに悔いがないなって思っています。きっと後に変な欲とかが出てくるかもしれないんですけど、でもいまはホントに…全員と当たれたのかな? 定かじゃなくて分かんないんですけど、27人いてアレなんですけど、全員の気持ちとぶつかり合えたのはホントに悔いがなかったかなって思います。
    ――今後の人生は?
    長谷川 何しましょう…(笑)。今後の人生については多分、明日余韻とかに浸ってみて。たぶん焦りが出てくるような(笑)。あれ、今後の人生どうしようかな?みたいな。でもここでたくさん試合させていただいて、あきらめないことの大切さを学んだので。きっと何か新たな挑戦とかが次々出てくるんじゃないかって思って、今後の人生も楽しみだなって思ってます。
    ――今後の人生につながるものをプロレスで得た。
    長谷川 はい! たくさん学べました。
    ――セレモニーに参加した方々の顔を見た時の心境は?
    長谷川 もうホントに幸せでしたね。お客さんもあのメンバーが出てきた時に「えーっ!?」みたいな。アンタッチャブルの山崎さんが来てくださったり、ピスタチオの伊地知さんが来てくださったり、他にもたくさん。アクトレスガールズで関わった選手や、私のデビュー戦の相手の藤本つかさ選手も来ていただいたり。ホントにいままで交わってきた方々が応援に来てくださったっていうのは、ふと笑顔になっちゃいました。ホントに全身ボロボロで疲れてたのに、笑顔を送れる存在だなって感じました。
    ――最後の試合で一番痛かった技は?
    長谷川 うーわ、覚えてないなぁ…。全員痛かったですね。容赦しないんですよね、みんな。もうちょっと優しくしてくれてもいいのに(笑)。全部痛かったですね。滞空時間が長かったのは、(上福が放った)トップからの雪崩式(ブレーンバスター)。ふわーってなるのと、死を感じたのは最後の中島さんのセントーン。でも途中、1対27なのにとりっぴーが助けに来てくれて。私は東京女子ではとりっぴーが正規のパートナーだって勝手に言ってて感じてたので。最後助けに来て、一緒に交われたことはすごく幸せだなって思いました。

この記事をシェアする