16日、横浜ラジアントホールにて「Yokohamaでバコーン!」がおこなわれた。大会はハイパーミサヲの前説からスタート。今回は諸注意から物販情報、大会開始のコールまで滞りなく終わり、試合へ。
第2試合は優宇vsのの子。この試合はアイアンマンヘビーメタル級選手権試合としておこなわれた。試合開始直前、握手すると同時に胸を叩き付けていったのの子。しかし手ブラツイストは優宇が切り返し、アバランシュホールド。逆水平、ワキ固めの追撃も。のの子は隠し持った花びらを顔面に直撃させるとKカップアタック。そこからKカップ攻撃を重ねていく。パイフライフロー、ボインメーカーも狙っていったが、最後は優宇がカウンターの払い腰から片羽絞めでタップを奪い、王座防衛に成功。
セミファイナルからは初代TOKYOプリンセスタッグ王座決定トーナメントの準決勝に。辰巳リカ&黒音まほのどらごんぼんば~ずがまなせゆうな&小橋マリカのTRICK STUDENT(とりすちゅ)と対戦。イメージカラーがオレンジと紫、ハロウィンカラーのまなせ&小橋はどらぼんに「ハッピーハロウィン!」。これを冷めた目で見ていたどらぼんは奇襲。連携から辰巳がまなせによっしゃいくぞエルボー。小橋はマシンガンチョップを放つもまほが威嚇してカット。まほが首、辰巳は足と小橋を攻めていく。小橋はランニングネックブリーカーを決めてまなせにタッチ。豪快に蹴りを見舞うが、ミドルキックとヒップアタックが激突すると辰巳のお尻の固さで足を傷めてしまう。辰巳は泥権スクリューから足4の字。まなせはこれをリバースし、辰巳がロープへ。とりすちゅは小橋のギロチンドロップ&まなせのヒップドロップの合体技も披露。小橋は逆さ抑え込み、スクールボーイ、スモールパッケージホールドでまほを追い込む場面も。さらにスリーパーを仕掛けた小橋だったが、これは辰巳がカット。まなせはカカト落としで辰巳を排除。しかしまほが「ハロウィンは終わりだ!」と宣言し、エプロン、リング内とネックブリーカー。最後はディアボロスを決め小橋にフォール勝ちを収めた。
【大会後のコメント】
辰巳 今日はまほが決めたんで。
まほ まだ9月じゃないですか。ハロウィンって10月なんですよ。あいつら、ああやって今からハロウィンやろうと思って。ドン・キホーテと同じなんですよ。9月から「ハロウィン始まりました~」みたいな感じ出しやがって! ああいうのが渋谷のあの地獄を生み出すんですよ。だからぶっ潰してやりましたよ。今は9月です! ハロウィンは10月なんだよバーカ!
辰巳 今日はゾンビの恐ろしさを十分に出せたと思うので。決勝に進めて本当によかった。次の相手はみらクりあんずなんですけど、二人がコメディアンズを結成した時に私は欠場していて。東女の初めてのタッグらしいタッグというか。私はリングの外でずっとそれを見てて悔しくて。二人が楽しそうに試合してるのを見て。でも今はまほという最強のパートナーがいるので、嬉しくて。今度みらクりあんずと闘えるというのも嬉しいです。でも勝つのは私たちどらごんぼんば~ず。あのかわいらしいピンクのベルト、絶対に私たちが巻きたいと思います。…最後にいつものやつやります。アイ・ネバー・ギブアップ!ウィ・ネバー・ギブアップ! ウィ・アーどらごんぼんば~ず!!!!! ありがとうございました!
小橋 負けちゃったぁ。最初にまなせさんのステッキが折られちゃったんですよ。
まなせ 今回はこうなっちゃったけど、ハロウィンはこれからなので、お菓子食べて。
小橋 食べたい~。
まなせ ハロウィンもっともっと盛り上げていこう。みんなもね、飴が食べたくなったら小橋マリカの売店に行くといいと思う。600円で飴売ってるから。おつり用意してないから600円持って来いよ!
小橋 待ってるぞ!
まなせ 次も頑張ろ。ハロウィンこれからだから。
メインイベントは坂崎ユカ&中島翔子のみらクりあんずvs伊藤リスペクト軍団(伊藤麻希&瑞希)のトーナメント準決勝。伊藤は今回も「聞きたいか?」との前振りから「もう恋なんてしない」のアカペラで入場。気合い入りまくりの伊藤リスペクト軍団に気おされ気味のみらクりあんずだが、序盤から伊藤をターゲットに。ロープに何往復も走らせてスタミナを奪うと中島がネックロック。坂崎は腹、そして顔面を踏みつける。坂崎の鎌固めはロープに逃げた伊藤。エルボー連打からのドロップキックはかわされたがボディスラムは成功し、瑞希にタッチ。瑞希はドロップキックを両者に決めると中島にダイビング・ボディアタック。619はかわしてみせる。中島がヨーロピアンクラッチ、瑞希が背後からのドロップキックと一進一退。伊藤はみらクりあんずのサンドイッチ619を食らい、続けて前回のフィニッシュとなった合体式ジャックナイフを決められかけたところで瑞希がカット。トップコーナーで坂崎にコブラツイスト。伊藤は中島に逆エビ。これは中島がロープへ。みらクりあんずは中島がタランチュラで伊藤を捕獲し、そこへ坂崎がドロップキックという連携も。伊藤リスペクト軍団は瑞希が坂崎を捕らえ、ローリングさせてコーナーに持ち込むと待ち構えていた伊藤がヘッドバット。伊藤はDDTも決める。伊藤に勝負を託した瑞希は場外の中島にトップコーナーからプランチャ。伊藤は気合いとともに頭突き、再度のDDT。そして渾身の抱え込み式逆エビ固めを見せたが、坂崎がなんとか切り返し、コンプリートショットからスライディングラリアット。叫びながら立ち上がった伊藤に、坂崎はディスカスエルボー。そして最後はマジカル魔法少女スプラッシュで勝負を決め、決勝進出を決めた。どらごんぼんば~ずとみらクりあんずの決勝は、10月14日の横浜大会でおこなわれる。
試合後、勝った坂崎と中島がマイク。中島「やばかった! けど楽しかったね~」坂崎「手ごわかった! しぶといよね、なんだあれ」中島「あのしぶとさは見習わないとダメだね」坂崎「今回勝ったから」中島「準決勝」坂崎「進出だね」中島「決勝進出だね」坂崎「いま準決勝? 決勝進出? よし!」ここでどらぼんがリングイン。辰巳「何グダグダしゃべってんですか!? みらクりあんず、確かにチーム力があるし、厳しい激闘を制したのはわかってます。あなたたちは強い。坂崎ユカも強い、中島翔子も強い。でも、あなたたちは厳しい勝負を経験していない!(場内「え?」)私たちは厳しい闘いを乗り越えてきました。だから私たちが強い! どらごんぼんば~ずが東京女子プロレスで一番強い! だから私たちが初代タッグ王者になる! どらごんぼんば~ずは今を生きている! お前たちに明日はない!」どらぼんはここで退場。坂崎「明日ないってなんだよ。(向こうは)一人死んでるだろ? おかしいだろ!」中島「初代タッグ、私たちも負ける気ないから。今まで、あと一歩届かなかったんですよ。コイツなんて、半年間(欠場して)修行して、(ベルト巻いて)一か月でセミみたいに負けてんだよ! でもね、一人では届かなくても二人なら届きかけてるの! 今負けられないの、わかる!」坂崎「わかるよ!」中島「あいつらにも負けられない! タッグだけは負けるわけにはいかないんだ!」坂崎「そうじゃ! セミだって生まれ変わってくんだよ!」中島「私たちもセミより強い生き物になるんだ!」坂崎「一緒に地球を征服しよう!来月の横浜! どらごんぼんば~ずと決着つける!」中島「最後はみらクりあんずで締めよう」坂崎&中島「みらクり~あんずだ!」
【試合後のコメント】
中島 勝った~!
坂崎 あいつらやりにくいなぁ。顔圧が凄いんだよ。わしらも謙虚さなんていらない。ガツガツいってな。
中島 ベルト獲って、東京女子を征服して、そしたら世界征服できるから。
坂崎 わしらもやってきたことがあるからな。明日がないってなんだ。あるだろ。
中島 ないのはあいつらのうち一人だろ。
――坂崎選手はタッグで出直しの思いが強い?
坂崎 そうだ。過去は過去で、生まれ変わるんだ。
――伊藤リスペクト軍団は優勝候補の才木&山下を破ってきたが、闘ってみて印象は?
坂崎 え、そうなの?どうりでやりにくいわけだ。でも、いうてあいつら個々には強いかも知らんが、わしらはちょっとずつ足りない何かを補い合ってるから。
中島 パズルのピースだからね。欠けてるから合うの。
――セミのたとえが出たが、秋のセミはどんな闘いを?
坂崎 この夏、どんなに雨が降っても台風でも鳴き続けたセミのように、華々しく人生を送るために。しぶとかった伊藤リ、ス、ペ…イスペクト軍?から吸収できるものは吸収して、どらごんぼんば~ずぶっ倒して天下獲ろう。
中島 獲ろう!
伊藤 今までで一番、協力できたんじゃないかと思いますね。負けたけど、べつに。気づいたら3秒たってただけで、今日はすがすがしい気持ちしかないんだよ。負けてた?
瑞希 (小声で「負けてました」と言いつつ)負けてないですよ! かわいさは勝ってるから。
伊藤 それはずっとわかってた。今日はあそこでなんでコブラツイストやったの?
瑞希 伊藤さんが頼もしすぎて、伊藤さん絶対取れると思って。
伊藤 思った!
瑞希 こないだはめっちゃサポートしてくれたじゃないですか。
伊藤 した!
瑞希 今回は絶対決めてくれって思ったんです。
伊藤 ありがとう。みなさん、います? ここまでして守ってくれる人、親以外に。いないでしょ。たぶん、瑞希は伊藤が借金地獄になったとして、そのときにお金を貸してくれるんじゃなく「この野郎!」ってバーンってして(殴って)「働いて返せ!」って言ってくれる人だと思うんだよ。人生でなかなかないよ、こういう人に出会うのは。だから勝ったね、人生的には。
――人生の勝者ではある?
伊藤 人生の勝者ではある。やつらはあの10分間だけ勝ったんであって、私は80年間で勝ってるから。伊藤は80で死ぬ。
瑞希 もうちょっと生きましょう?
伊藤 いいんだよ、だって年金とかもらえなくなるんだよ。
瑞希 払いましょう?
伊藤 払ってるけど、払った分こなくなるんだよ?今の日本は。
瑞希 じゃあ政治家になるか。それも大変ですねぇ。
伊藤 めんどくさいからなぁ。
瑞希 でも私、東京女子のトップになって(関東に)帰ってくるんで。その時は(タイトルマッチ)やりましょう。
伊藤 そこは譲らないよ。伊藤がベルト獲るから。
瑞希 リスペクトしてますけど…。してるからこそ叩き潰さないとね。
伊藤 そうじゃないとやりがいがない。
――大阪でのタイトルマッチに向けて意気込みは?
瑞希 大阪で地元っていう感じなんですけど、引っ越して東京の高校に行ってるんですけど、応援に来てくれる人もいるので、その声に応えたいです。それにこないだは伊藤さんあっての勝利だったので、一人でも勝ってベルトをもって帰ってくるっていう。
――モチベーションは伊藤選手とのタイトルマッチ?
瑞希 そうですね。
伊藤 こういうね、人のために動くやつは成長するよ。自分だけのために頑張ろうっていうやつは続かない。こどもチャレンジとかもそうだろ。親のためと思わないと続かないんだよ。…頑張って。
瑞希 はい。
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