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【王子リポート】美威獅鬼軍がヒーロー軍に快勝。山下越えのミウラの標的は赤井。えーりんからの要請で同期タッグ結成、赤井&清水と対戦

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    • 7日、東京・王子Basement MON☆STARにて「The Girls Battle 2015 Round.5」がおこなわれた。中島翔子&ケンドー・リリコによる“ストロベリーショーコリリコズ”による前説の後はめんたいぎょうざマンゴー添えのオープニングアクトへ。『爆音セレナーデ』を熱唱し、歌の途中ではえーりんが「ヒーローに選ばれたからには美威獅鬼軍を倒してKANNAさんを元に戻したいです!」と誓った。続いてリングアナ・Nachuの呼び込みで選手入場式へ。選手を代表してミサヲが「会場にお集まりの大きいちびっ子たち! こんにちわー! ハイパーミサヲの初勝利記念興行にお集まりいただき、誠にありがとうございます! 本日は我々ヒーロー軍が悪しき美威獅鬼軍を倒してやりたいと思います!」と意気込みを述べていると美威獅鬼軍の皆さんが登場。赤井「愛さんから今日私たちが対戦する相手のことをお聞きしたのですけど、どこにいるのかしら? あぁアナタだったのね。アナタみたいなむさくるしい空き巣みたいな恰好しているなんて笑っちゃうわ。いいことわざを一つ教えてさしあげるわ。かわいいは正義。愛さん、KANNAさん、今日も私たちの正義のために頑張りましょうね。愛さん、今日私と初めて離れた試合をしますけど、大丈夫よ。KANNAさんと私がセコンドで応援するから安心しなさい」清水「お二人の気持ちは大変ありがたいのですが、ここは私一人にやらせてください。上にお茶のご用意がございますので、お二人はご自分のお試合までごゆっくりなさってください」赤井「わかったわ。私はKANNAさんとご無事をお祈りしていましょう。おすべりネズミ!(中島) 愛さんのこと傷つけたらタダじゃおかないからね。それじゃみなさん、ごめんあそばせ」最後にKANNAがミサヲに「空き巣」と吐き捨て退場。怒りに燃えるミサヲは「なんなんだアイツら! 絶対に勝ってやりますよ!」と誓った。

      第1試合は中島翔子vs清水愛のシングルマッチ。腕の取り合いから清水がヘッドロック。中島も取り返して互角に渡り合う。ロープワークからアームホップで投げあって場内から拍手が起こる。フィンガーロックから清水がオールドスクールを狙うも中島が拒否。コーナーでの踏みつけからシーソーホイップしての逆片エビ固めへ。これは清水がエスケープする。コーナーに登った中島を清水がデッドリードライブで落として反撃に出る。清水はオールドスクールにチャレンジ。一度落ちてしまったがショルダー・アームブリーカーから再トライでようやく成功。清水はエアプレーンスピン。これをカウント2で返した中島は619からノーザンライトSH狙いも、これを堪えた清水がフィッシャーマンズSHはカウント2。中島は監獄固めやヘッドシザースからの丸め込みで攻めたてるもフォールを奪えない。反撃した清水のダイビング・ボディーアタックも中島は3カウントを許さない・丸め込み合戦の末に清水が3カウントを奪った。

      試合後、清水は「およそ1年前の夏に東京女子さんのトーナメント、プリンセスカップに出場させていただいて、初めてのシングルの相手が中島翔子選手でした。その時はまったく力及ばずでガムシャラに頑張ったのですが、まだまだ美しさが足らず、負けてしまいました。でも今こうして数ヵ月の間、お美しい沙希様のもとで修行を積み、勝てるようになりました。美しさイコール強さ、かわいいは正義。これからもどうぞよろしくお願いいたします」とマイク。

      第2試合はのの子vs坂崎ユカのシングルマッチ。先日の北沢大会でホウキをミウラに折られてしまったと言う坂崎は「魔法が使えない」と保護者であるのの子にケンドー・リリコのケガした慰謝料も含めた賠償金として1億円を請求する。するとのの子は補修したホウキを再び折ってしまうと、「魔法が使える」と胸からタワシやら花やら出してみせるが、坂崎は騙されない。さらにのの子によってタワシの上に叩きつけられた坂崎は慰謝料を1億5000万円にピンハネする始末。これにのの子はのの子家に代々伝わるという魔法の使える傘と、それを証明する巻物を持ち出す。傘をプレゼントされた坂崎は「これなら飛べる気がする」と傘を広げて魔法少女ジャンプにトライするが、傘は風圧に耐えかねてポッキリ折れてしまった。のの子の巻物には、その傘が「三億円」と記されており、怒り心頭に坂崎に向かっていき手ブラツイストへ。坂崎も反撃に出てダイヤル固めでのの子をフラつかせて腕を取って投げていき「こうなったら自力で飛ぶ!」とスワンダイブ式ボディープレスを浴びせたがカウント2。昇天からオパイェからのドラゴン・スリーパイで勝利した。

      第2試合が終わると本日欠場のMIZUHOがミラボール佐藤とのSEXY PANICとして登場して熱唱した。

      セミファイナルは山下実優vsミウラアカネのシングルマッチ。山下がタフス・ローリング・フックで攻めたてニー・オン・ザ・ベリー式のキャメルクラッチでギブアップを迫る。山下の串刺し攻撃をかわしたミラはフォアアームエルボーを連打して串刺しエルボーから串刺しラリアット。これはカウント2。山下もバックブリーカーでやり返していくが、ミウラもフォアアームエルボーで押し返してゴーストバスターへ。そこからバン・キュッ・パンで絞めていくが、山下はギブアップしない。カナディアン・バックブリーカーを逃れた山下がドロップキックからアティテュード・アジャストメント。カウント2で返されるとブラジリアンキックからクラッシュ・ラビットヒートを狙う山下。これをミウラがショルダーアタックで潰してパワースラム。最期はラリアットを決めて山下からフォールを奪った。

      メインイベントは赤井沙希&KANNAvsハイパーミサヲ&えーりんの美威獅鬼軍vsヒーロー軍のタッグマッチ。えーりんはハイパーえーりんとコールされるとミサヲと同じくアイマスクに黄色いジャージー姿。ミサヲはマイクを取ると「アナタ方、美意識のことよくわかっているんですか? 我々のこのファッションをよく見てください」するとミサヲはえーりんのコスチュームのチェックをし、マスクとマントとジャージーの3点を「高度の美意識」と評価。さっそく正義のヒーローとして握手を求めるが、応じようとした2人にガットショットで奇襲する。ミサヲのヒーロー矯正システムは赤井がカット。その赤井を蹴散らして2人でポーズを取って「正義は勝つ!」。ミサヲはハイパーチョップやハイパーキックでKANNAを攻めたてるがハイパーパンチはかわされてコーナーに激突。替わった赤井がミサヲをキックで圧倒する。KANNAによってアイマスクが取れてしまったり、赤井に顔面を踏まれたりしてピンチの続くミサヲ。それでもクロスボディーで逆転するとえーりんが向かっていくが、赤井のサッキーカッターでダウン。えーりんもドロップキックでやり返してダイビング・ボディーアタックへ。押せ押せの局面でするとここでミサヲがタッチを求める。しかし、赤井にあっさり反撃を許すと替わったKANNAにはアイマスクを剥がされてしまった。このピンチにえーりんが自身のアイスマスクをパス。それを装着したミサヲだったが、それも赤井が取ってしまって引き裂いてしまう。ヒーローは素顔を晒してはならないと、コーナーにかけてあったKANNAの入場時のアイマスクを発見。それを装着するとKANNAにダイビング・ボディーアタックを浴びせる。KANNAのバックドロップはえーりんがカット。そのえーりんが赤井の串刺しビッグブーツで蹴散らされてしまうと、ミサヲがKANNAのバックドロップを食らってしまい、ベルサイユの槍でフォール負けを喫した。



      試合後、赤井がマイクを取る。赤井「また醜いものを蹴ってしまったわ。ハイパーミサヲさんですって? 最終回ご苦労様でした。皆様、ハイパー先生の次回作、ぜひご期待ください。アナタたちにもう一つ素敵なことわざを教えてさしあげますわ。かわいいは作れる。アタクシたちを恨むんじゃなくて、今まで美しさについてなまけていたご自分たちを恨むことね。それではみなさんごめんあそばせ」引き揚げようとする美威獅鬼軍をミサヲが「ちょっと待った!」と呼び止める。「この負けは私の実力ではない。これはパートナーが悪いんだ!(場内ブーイング)私は私一人の力で、ペースでできたはず! そしてKANNAさん! アナタ、試合をやって気づきました。まだアナタには正義の心が宿っている。なのでKANNAさん、私が目を覚まさせてあげます! 次回、私とシングルマッチをやりましょう!」赤井「いいのよ、KANNAさんがやりたいならワタクシは応援するわ。痛い目に遭わせてあげなさい」KANNA「わかりました。やらせていただきます」赤井「それでは皆さん、ごめんあそばせ」引き揚げようとする美威獅鬼軍を今度はえーりんが「ちょっと待って!」と呼び止める。えーりん「どういうこと! 私、ヒーローとしてチョー頑張ったじゃん! ここ(ミサヲvsKANNA)が決まったなら2人(赤井と清水)余ってんじゃん。じゃあ、私だってもっといいパートナーいるもん! ミウラアカネ! ミウラアカネとは同期だし、つらい時も悲しい時もずっと分かち合ってきたし、趣味だって似ているし、何より東京女子プロレスの中で一番信頼関係があるし!」ここでミウラが登場する。えーりん「私たち、一番信頼関係あるよね?」ミウラ「…別にオマエとの信頼関係ないし。今日は山下に勝ったんだよ。次、赤井しかいねえだろ。オメエ(えーりん)と組むのは不本意だけど、オメエ(赤井)と試合できるならタッグマッチでもなんでもやってやるよ。まぁ…パートナーに選んでくれてありがとう( ← 小声)」赤井「あ~ら。誰かと思ったら、いつも白豚さんの金魚のおクソみたいについている黒豚さんじゃないの。アナタ、ペリカンさんに勝ったぐらいで調子に乗らないことね。こういうの関西弁でなんて言うかご存じかしら。イチビリ言いまんねん。20日、愛さん。この練り辛子(えーりん)とやってやりましょう。愛さん、この後、何がありました?」清水「ヒルズでショッピングが」赤井「そうだったわ。ヒルズだったわね。KANNAさん。いっぱいお勉強したわよね。ヒルズって覚えている?」KANNA「ギロッポン」赤井「間違ってはないわね。それでは支度をしてギロッポンへ向かいましょう。それでは皆さん、ごめんあそばせ」リングに残ったえーりんはミウラに右手を差し出す。ミウラがそれに応じて引き揚げた。

      【試合後のコメント】
      赤井 どうしてこの団体の方たちは、自分に何かが足りないと思ったら、のの子というブタさんと闘ったらどえらいメイクをしてきたり、庶民の言葉でいうと芋ジャーを着たりとか、私の美的感覚ではないことなので、毎回心臓が止まります。
      ――次回、KANNA選手はミサヲ選手との対戦、赤井選手と清水選手はえーりん&ミウラ組との対戦を迫られました。
      赤井 ワタクシは愛さんとの計り知れない絆が生まれているので、向こうは先ほどすでにケンカをしてらっしゃいましたからね。あんな、即興のユニットには負ける要素がございませんわ。
      ――ミウラ選手は山下選手からシングルで勝利して勢いもあると思いますが。
      清水 その山下選手に沙希様は勝たれていますわ。
      赤井 どうしてペリカンさんにお勝ちになって、あそこまで強気でいられるのか、狭い世界しかご存じないのね。哀れに思いますわ。

      ――赤井選手からことわざも聞けましたし、博識な部分もファンに見せられたと思います。
      赤井 ワタクシ今、漢字の勉強もしていますし、ゆくゆくは外来語? 外国語?も勉強していきますわ。知的で美しく、強い3人を目指していますので。
      清水 素晴らしいですわ、沙希様。

      週刊プロレス・加藤朝太記者 黒豚さんは若さという点で、ひじょうに若いと思うんですけど…。
      赤井 なんですって?
      加藤記者 若さという点で…。
      赤井(遮って)おだまり!(とタワシを投げつける) 前回から欲しがる男になってしまったわね。もういいわ。愛さん、KANNAさん、帰るわよ。
      清水 怖い、怖い…。
      KANNA (加藤記者に向かって)ブタ!


      えーりん ハイパーミサヲに「ヒーローの素質があるヤツが東京女子プロレスに一人いる」って言われて、急に指名されて黄色いジャージーも用意してマスクも用意して。選ばれたからには一生懸命やろうと思って、ヒーローを全力でやったにもかかわらず、あんなことを言われて。だったら私にはずっとやりたかったパートナーがいると。それはミウラアカネだし、同じ時期に東京女子プロレスに入って、一緒に練習生の時代を頑張ってきたし。
      ミウラ 別に何とも思わないです。次に赤井沙希と試合ができるというだけで、今回だけタッグを組むって決めたので。信頼関係どうのこうのっていうのはないです。
      えーりん え!? そんなことないよ! だってさっき最後に「組んでくれてありがとう」って聞こえたし。
      ミウラ 別に言ってないし。
      えーりん 言ったじゃーん! 言ったじゃーん! ツンデレなんですよ(笑)。
      ミウラ もういいよ、そういうの…。

      ――ミウラ選手は山下選手から初勝利を挙げて。
      ミウラ 去年の年内最終興行でシングルやって負けて、山下さんは「勝ったのは自分の気持ちがどうのこうの」って言っていたんですけど、結局前回、赤井沙希に負けて気持ちの部分で落ちているのは山下さんだったから。今回は自分が勝つという気持ちでいって、結果通り勝ったので、気持ちが弱まっているんじゃないですか。力でも私のほうが上だったから、今回勝ったので。もういらない踏み台かな。
      ――だからこそ次の踏み台に赤井選手を選んだ。
      ミウラ そうですね。身内はだいたい踏み台になったので。それで最近、美意識だ美意識だ言っているおばさん連中が気に食わないですね。前回、のの子さんとタッグで試合した時にのの子さんは負けたけど、ウチは負けてないので。のの子さんの分も借りを返すというか。今回のパートナーはこんなんで不安はあるんですけど、私一人で頑張っていこうかなと思います。
      ――こんなんと言われてますが。
      えーりん え!? でも今日、東京女子プロレスで一番強いと思っている山下さんに勝ったんでしょう。だから強いんでしょう。でも私はアカネちゃんに勝ったことある~。だから最強2人じゃないですか! もう美威獅鬼軍なんて勝てるじゃないですか!
      ミウラ 最近になって勝ち始めているけど、今まで連敗だったじゃん。
      えーりん でも! 調子がうなぎのぼりなんで!
      ミウラ ミサヲにパートナーが悪いって言われてんだよ。
      えーりん あれはただの負け惜しみ。

      ――美意識にどう対抗していく?
      えーりん 同期愛です。信頼関係が東京女子プロレスの中で一番あるんですもんね~。
      ミウラ ない!
      えーりん あるって言わないと。
      ミウラ ない!

      ――ちょっとぐらいあるんじゃないですか?
      ミウラ ないです! 1ミリもない。
      えーりん ツンデレです。
      ミウラ ツンデレじゃねえし。


      ミサヲ リングでも言った通り、今日の負けはパートナーが悪かったんで。私のペースでやれば、私が2人いたら勝てたタッグマッチでした。
      ――えーりん選手にヒーローの素質がなかった?
      ミサヲ 見込み違いでした。実際やってみて私特製のマスクやマントやコスチュームを分け与えたわけですが、それを全然生かし切れてなかったんでね。ヒーローがどういうものが理解できてない様子で私の力を半減させたので。
      ――試合後にはKANNA選手との対戦を要求したわけですが、まだ正義の心はある?
      ミサヲ KANNAさんは美威獅鬼軍の感じに乗り切れてない。それが正義のほうに傾いているんじゃないかという証拠です。あと、あのマスクは絶対に私のパクリだと思うので。深層心理で私に憧れているんじゃないかと。私が目を覚まさせなきゃいけないんじゃないかと思いました。ベルサイユの槍を決める時にKANNAさんの心の涙が、血の涙が見えたような気がしますね。本当はヒーローを倒したくないのに、悪い心に操られて倒さなきゃいけない苦しみを身をもって感じたので、早く目を覚まさせてあげたい。私が私のペースでヒーローの技を繰り出せば、必ずKANNAさんに勝って目を覚まさせるんじゃないかと踏んでいます。

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