15日、東京・六本木のジム「ボディプラント」にて、辰巳リカが公開練習をおこなった。これは8・26後楽園ホール大会に向けてのもの。この大会で辰巳は黒音まほとのタッグにコーチである越中詩郎を加えた「ドリームどらごんぼんば~ず」を結成。NEO美威獅鬼軍と対戦する。「試合に向けて、越中コーチにお尻をもっと強化しろと言われたのと、自分自身でもお尻に自信を持ちたいとあうことで、今日は特訓にきました」と辰巳。指導を務めたのは足立光氏で、これまでオカダ・カズチカらそうそうたる面々を教えてきた一流のトレーナーだ。DDTとはゆかりの深いアップアップガールズ(仮)のフィジカルトレーナーでもある。まず足立氏は「お尻の筋肉を強化して相手にダメージを与えるための練習」を実施。20kgのプレートをお腹に乗せてお尻の力で持ち上げる、うつ伏せの状態から2kgのボールを足に挟んで下半身全体を上下させるといったメニューを課していく。「お尻の筋肉を意識して」という足立氏のアドバイスに「お尻、きいてます!」「お尻がピリピリしてきました」と辰巳。さらに、お尻の表面も強化すべく、メディシンボールをぶつけていく特訓も。辰巳は苦悶の表情を浮かべながらも「よし来い!」と気合いを入れる。
「硬くなりました!」と尻ごたえを得た辰巳は、続いてウェイトトレーニングスペースから道場に場所を変え、「よっしゃいくぞ!」とヒップアタックのミット打ちを敢行。そしてお尻特訓の総仕上げとして、空手のように板の試割りにトライ。激しくお尻をぶつけ、板2枚を破壊してみせた。これには足立氏も「合格です。これで相手のアゴや胸を粉々にできる」と太鼓判。辰巳は「美威獅鬼軍もこんなふうにカチ割ってやりたいと思います!」と自信を語った。
特訓後は報道陣からの質問に答えた2人。「8・26後楽園まで、毎日これ(今日の特訓)を実践して、絶対に美威獅鬼軍を倒したい」と辰巳。足立氏は、この特訓のポイントを「まず相手にダメージを与えるために、当たる部分の筋肉を大きくすること。あとはミットや板割りで、全体重をかけて踏み込み、相手に叩きつけるフォームの練習ですね。お尻が硬いだけじゃ倒せません。地面を蹴って全体重を叩きつける技術が必要です」と理論的に解説。辰巳のポテンシャルについては「試合を見たことがないので」としながらも「お尻にかける意気込みは感じました。このヒップアタックが決まればKOできると信じてます」。「プロレスラーになって、気づいたらヒップアタックをやりたいと思って、初期の頃から使ってきた技、大事な大事な技なので。後楽園では越中コーチと一緒に、この強化したお尻で相手をKOするようなヒップアタックをかましたい」という辰巳は、越中との合体攻撃も考えているとのこと。「元祖ドラゴンボンバーズの越中選手と一緒に闘うことになるとは、生まれた頃は想像してなかったです。大先輩であり大師匠でありレジェンドなんですけど、越中選手に負けない試合を見せて後楽園を盛り上げたい」と意気込みを語った辰巳。威力を増したヒップアタックで、元祖との競演に期待が高まる。