15日、東京・Coconeriホールにて「ねりまLOVEりん」がおこなわれた。第3試合は才木玲佳vs滝川あずさのシングルマッチ。才木に多くの紙テープが飛んで開始のゴング。フィンガーロックの攻防からあずさがファイアーマンキャリー。才木もヘッドシザースで切り返す。あずさが握手を求めるも、応じようとした才木にサミング。さらにトップロープに顔面を擦り付けていく。さらにコーナーに追い詰めて顔面を踏みつける。場内からは「年の功!」「老獪!」との声が。サーフボードは才木があっさり切り返してみせる。あずさはロープに逃げるとしがみついてブレイクを主張。才木のドロップキックはカウント2。コーナーに登ってミサイルキックを狙った才木。これを見たあずさがマイクを要求し、「みんなが筋肉を欲している」とコーナーから降りさせるとポーズを要求。ダブルバイセップスやサイドチェスト、さらにサイ筋肉ポーズまで披露した才木の背後からあずさが襲い掛かってスーパードロル。さらにスーパーキックを放っていく。2度目のスーパードロルを狙ったあずさだったが、これを着地した才木がブレーンバスターでぶん投げて最後はキャメルクラッチで葬った。
【試合後のコメント】
あずさ 彼女、私に憧れて東京女子プロレスに参戦するっていうことで先輩としていいところを見せなくちゃという気持ちはあったんですけど、なんと言いますか…あの筋肉はやっぱり手ごわかった。もっとアナウンサーとしての実況をきちんとやれたらなって。そしたら勝てたんじゃないかと。
――アナウンサーの実況をやったら勝てた?
あずさ もっと調査が足りなかったですね。そういうところで攻めて弱ったところを私の得意技で攻撃するという方法もあったんじゃないかなと思います。
――東京女子プロレスではない、別のところで育った選手と対戦してみて。
あずさ 東京女子プロレスの仲間とはつねに練習したりして肌を合わせているんですけど、才木さんとは初めてリングで肌を合わせて空気感も違いますし、すごく勉強になりました。
才木 とにかく勝ててよかったと安心してます。入場した時にすごくたくさん紙テープを投げてくれた方がいたので、それだけ多くの方が応援してくれている中、勝てたことがすごくよかったなと思っています。
――最後はキャメルクラッチだった。
才木 得意技を決められてよかったです。
――今後、継続的に参戦する上で対戦したい選手はいました?
才木 どの選手も個性があって魅力なんですけど、会見の時に言ったのどかおねえさんもそうですし、あとは中島翔子さんも背が小さくて、私も同じぐらいだと思うんですけど、すごくパワフルな試合をしていたので、いつかできたらいいなと思っています。
――まったく別のところで育った選手と当たってみて。
才木 今日闘った滝川あずささんは途中でマイクのパフォーマンス? 実況を初めてすごく戸惑いがありました。そういうのってないじゃないですか(苦笑)。それぐらいですかね。
――女子プロレスの団体に出ることが初めてだったと思うんですけど、会場の雰囲気の違いは感じましたか?
才木 すごく皆さん温かく見てくれていたかなと思うので、そんなに違いはないと思います。
――滝川選手はミス白百合で学歴や美しさ的な部分のことをおっしゃってましたが、リング上ではその部分で上回れたと思いますか?
才木 どうなんですかね(苦笑)。自分の口では言えないですけど、顔ばっかりやられたのがちょっとなと思います。
――プロレスと格闘技とアイドルを並行してやられていると思いますけど、将来的にはどんな選手になりたいですか?
才木 筋肉アイドルというのを軸にいろんなところで活躍できる存在になれたらいいなと思います。
メインイベントは山下実優&ミウラアカネvs中島翔子&優宇のタッグマッチ。先発の山下と優宇は緊張感溢れる攻防。ミウラが中島をボディースラムで叩きつけると山下が低空ドロップキックからスリーパーで続く。ローンバトルを強いられた中島はミウラのロックボトムをカウント2で返すとエルボーで向かっていく。ラリアットも堪えてドロップキックを放ち、ようやく優宇とタッチ。優宇が串刺しバックエルボー。さらに一本背負いからカバーするもカウント2。ショルダーアタックの打ち合いはミウラが制してゴーストバスター狙い。優宇がショルダースルーするも、組みつこうとした優宇を力づくで離して串刺しラリアットからボディープレス。これはカウント2。山下が出てくると鋭い打撃。バックブリーカーからカバーするもカウント2。優宇も地獄車から腕十字。これは山下が抜け出して替わったミウラとの連係を狙うも、優宇が払い腰でバッタバッタと2人をなぎ倒して中島とタッチ。中島のローリングネックブリーカーからエビ固めで押さえ込むもカウント2。中島の羽根折り固めは優宇がカット。山下がハイキックで排除せんとするも、優宇は払い腰で倒していく。中島がダイビング・ライダーキックから低空ウラカンラナ。これをクリアしたミウラがカナディアン・バックブリーカー。これは優宇がカット。山下が優宇を排除すると、ミウラがパワースラムからラリアットを中島にブチ込んで勝利した。
試合後に7・9春日部からスタートする「第3回東京プリンセスカップ」の組み合わせ抽選会がおこなわれ、以下の通り決定した。
<7月9日春日部大会>
■トーナメント1回戦
<A>のの子 vs ミウラアカネ
<B>坂崎ユカ vs 小橋マリカ
<C>優宇 vs のどかおねえさん
<D>山下実優 vs ハイパーミサヲ
<7月23日横浜大会>
■トーナメント2回戦
<A>の勝者 vs 辰巳リカ
<B>の勝者 vs 中島翔子
<C>の勝者 vs 滝川あずさ
<D>の勝者 vs KANNA
<8月13日新宿大会>
■トーナメント準決勝&決勝戦
※組み合わせは抽選で決定します。
最後はミウラがマイクを取り、「興行を締めるのは初めてなんですけど、最近勝ちが続いてなかったので久しぶりに勝ててうれしいです。しかも去年のプリンセスカップの決勝戦の相手だった中島さんから勝てて、プリンセスカップが楽しみだなって思っていたんですけど、まさか『決勝で会おう』って言っていたのの子さんが1回戦目とは…。そろそろお母さんを超えなきゃいけないのかなって。1回戦目から気を抜いてられないので、3回目のプリンセスカップは私が優勝します!」と誓うと「レッツ、ねりまLOVEりーん!」の掛け声で締めくくった。
【試合後のコメント】
山下 Coconeriは初めてで小さい子もいたので会場の雰囲気も和やかな感じでいけたんじゃないかなと。すごくいい会場だなと思いました。試合は勝てたし、私的には優宇と初めて接触できたので、どれぐらいなものかと思ったんですけど、11連勝、12連勝しているだけの子だけあって、勢いがあるなと思いました。でも今日はアカネちゃんが取りましたけど勝ったので、いいと思います。
ミウラ 前回は優宇と3WAYだったんですけど、闘って直接取ることはできなかったので今回タッグで当たれて、勝ちを狙いにいこうと思ったんですけど、直接獲れなかったんですけど、間接的に初めて負けた感じなので、やっぱりすごいなと思ったのと、個人的に去年のプリンセスカップの決勝で負けた中島さんに一つ借りが返せたんじゃないかなと思いますね。私は誰と組んでもだいたい相性がいいので、特別山下さんがよかったわけじゃないけど、勝てたので。
――プリンセスカップの枠組みが決まりました。
山下 今日抽選会で始まるなと思いますね。私はこのベルトを持っているので、今年こそですね。2回落としているので、今年こそ優勝して二冠を狙います。ファンの人からシードになるんじゃないの?と言われたんですけど、チャンピオンだからといってシードになるのも嬉しくないので正々堂々と同じ条件でやりたい。そうじゃないと勝ってもあまりあれなので。一生懸命やりたいと思います。
――対戦相手については?
山下 本当に何があるのかわからないのが東京女子プロレスのトーナメントであり、プロレスだと思っているので気を抜かずに。ハイパミもずる賢いところがあって、私はそういうところが弱いので、知恵を絞って頑張りたいと思います。
――ミウラ選手は1回戦はのの子選手との対戦になりました。
山下 リング上でも言ったんですけど、決勝で会おうと約束していたんですけど、1回戦目から当たると思ってなくて。まあ強敵ですし、私がデビューしてすぐバスト・デラックスを結成してお世話になっていたお母さん的存在なので、ここでお母さんを超えて勢いをつけて今年こそ優勝したいと思います。
――格闘技をやられている才木選手が参戦したが。
山下 会見の時に初めて知ったんですけど、体つきも筋肉アイドルと言っている上にやっているだけあって、本当にすごいなと思うし。闘う闘わないはわかんないんですけど、本当に東京女子に出てもらえて本当にありがたいし、私たちにとってすごくいい刺激になっていると思うので。試合は見れてないんですけど、これからが楽しみです。
――トーナメントで去年と明らかに違うのはデビューして一度も負けていない優宇選手が出場することでアクセントになると思うが。
山下 一つのアクセントだし、すごいなと思うんですよ。でもトーナメントは本当に何が起こるかわかんないし。優宇も絶対に気は抜かないと思うし、もし当たったら私が潰したいと思います。
ミウラ 自分もデビューしてからずっと無敗が続ていたりしたので、まあある意味似てるなという部分があると思うんですけど、デビューしてから2戦闘ってきて少しずつ知れているので、どこかに弱点があるはずだし、ここで潰しておかないと優勝できないので、早めに潰しておくほうがいいから、プリンセスカップで早めに当たれたらいいですね。
中島 トーナメント前の大事な試合の一つで気合いも入っていたし、それに向けてコンディションもよくて楽しみにしていたんですけど、正直負けてショックが大きいですね。今日、優宇と組めて、練習以外でも筋トレにいったりする感じで気も合うし、誕生日も一緒だし(笑)、今日組めたのは本当にいい機会で、連勝しているだけあって本当に心強くて、負けたのは悔しいですけど、ここで落ちすぎないでまた気合いを入れて。私は二連覇を狙っているので気合いを入れて、グレードアップしてリングに戻りたいと思います。
優宇 今日、中島さんと初めてタッグを組んで心強かったんですけど、来月から始まるトーナメントでたくさんの当たったことのない先輩と当たって、どれぐらいの実力があるのか試すことができるので、中島さんと決勝で。
中島 そうだね。組み合わせ的に2人でやるなら決勝で。そこを目標に頑張って。
優宇 決勝は筋トレ部で会いましょう。
中島 楽しみだね。頑張ります!
――プリンセスカップで対戦相手が決まりました。
優宇 のどかおねえさんは一番闘っているので一番手の内を知っている。でも相手も同じだと思うので、手を抜かずにプリンセスカップまであと1ヵ月ぐらいあるので、トレーニングに励みたいと思います。
――中島選手はシードになったが。
中島 あまりシードって好きじゃなくて(笑)、1回戦から勝ち上がっていく楽しみがあったけど、いいか悪いのかシードで。マリカもユカッチもいて、どっちが勝つかわからないんですけど、ユカッチは東京女子の中では自分がすごく意識している人間の一人だし、ヘラヘラしているけど本当はメチャクチャ怖いんですよ。なので2回戦、当たっても去年の決勝ぐらい気は抜けないと思ってます。
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