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YES! WONDERLAND 2018〜自分をブチ破れ!〜

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  • オープニング

  • 練習生紹介、難波リングアナ始動、伊藤リスペクト軍団ミニライブ

  • 3日、東京・後楽園ホールにて「YES! WONDERLAND 2018〜自分をブチ破れ!〜」がおこなわれた。まずは甲田哲也代表がリングに上がり、まずはライトピンクの東京女子オリジナルのキャンバスが完成したことを報告。続いて練習生を呼び込む。ハルナ(仮)は身長が143センチということでデビューしたら東京女子最小、キョ(仮)はプロレス教室出身、ユミ(仮)は中学2年の13歳ながら身長173センチ、キリノ(仮)は目標とするプロレスラーがショーン・マイケルズという個性的な4名。そして三代目リングアナの難波小百合が登場して注意事項をアナウンス。

    伊藤リスペクト軍団が登場すると、「今日は絶対に勝つぞ」と豪語した伊藤は観客に中指を立てるように指示してから『セツナイロ』を熱唱。場内を大いに盛り上げた伊藤リスペクト軍団が、そのままオープニングコール。
  • オープニングマッチ 20分一本勝負

  • まなせゆうな復帰戦

    VS

    VS

    9分19秒

    片エビ固め

    ※カカト落とし
  • オープニングマッチはまなせゆうな&上福ゆき&ヒナノvs瑞希&ラク&ミウの6人タッグマッチ。肩のプレート除去手術のために欠場していてこれが復帰戦となるまなせには、大量の紙テープと共に「おかえり」という声が飛ぶ。ヒナノとミウがレスリングを展開すると、上福がすぐにタッチを要求。「アイドルなのに……プニプニしてぇ」とミウのお腹をいじる。怒ったミウが攻撃すると、ラクと瑞希が入ってきて3人でおやすみエクスプレス。瑞希がフライングメイヤーの連発からフットスタンプ。だが、髪を触られた上福は激怒して「ぶりっ子が!」。そしてまなせがヘアーホイップから上福と両側から踏みつける。ヒナノはトリッキーな動きを見せるが、瑞希もドロップキック。ミウはバックブリーカーからベアハッグ。ヒナノもエルボーを返すとまなせにタッチ。まなせを一瞬とはいえカナディアン・バックブリーカーで持ち上げたミウ。瑞希のダイビング・クロスボディーからラクがダイビング・ブレーンチョップで続くが、まなせはチョップをキャッチしてフェースロック。さらに山下戦で失敗した新技・乳殺しを決めてからのカカト落としで復帰戦を勝利で飾った。

    【試合後のコメント】
    まなせ やっと帰ってこれたなって気持ちでいっぱいです。復帰戦で、こうやって一緒に闘ってくれる仲間がいて嬉しいです。私が今回、プレートを外したのはベルトを狙ってるからです。ベルト目指して、これから試合していけるように頑張るので、これからも応援よろしくお願いします。(上福、ヒナノが胸を触る)おっぱいも元気です(笑)。
    ****
  • 第二試合 20分一本勝負

  • 愛野ユキデビュー戦

    • WIN

      優宇

    • ヒカリ

    VS

    VS

    8分51秒

    イッテンヨン

  • 第2試合はのどかおねえさん&愛野ユキvs優宇&ヒカリのタッグマッチ。二代目リングアナだったユキが、のどかとの姉妹タッグでデビュー戦。二人が歌うオリジナルテーマ曲で入場したが、早くも泣き顔のユキに姉ののどかが気合いを入れる。姉とピンポンパン体操を踊ったユキが先発を買って出て、まずは優宇にショルダータックル。しかし逆にショルダータックルでなぎ倒した優宇は起き上がりこぼし式逆水平チョップ。ダブルチョップからのセントーンでグロッキー状態のユキに、ヒカリが串刺しエルボーから突進。体勢を崩しながらもボディスラムで叩き付けたユキはのどかにタッチ。まるで見本を見せるようなボディスラムから首4の字固め。ヒカリもコブラツイストから丸め込むとドロップキック。優宇は旋回式のサイドウォークスラムからオクラホマスタンピート。のどかもドロップキックを返すと、ユキとダブルタックル。さらにボディプレスを時間差で投下。しかし優宇はユキに手招きすると、エルボーを受け止めてから逆水平チョップ。ジョン・ウー、ジャンピング・バックエルボーから片羽絞め。こをのどかがカットすると、ユキはサイドスープレックス。だが、優宇はカウンターの払い腰から腕決め袈裟固めからのイッテンヨンで勝利。優宇ものどかもデビューしたユキの健闘を称えた。

    【試合後コメント】
    のどか デビュー戦ありがとうございました。…って私が言うんかい(笑)。
    ユキ ありがとうございました。…勝ちたかった。
    のどか しゃべって、ここしゃべるとこだから。
    ユキ 勝ちたかったよ、おねえちゃんと勝ちたかった…。
    のどか すまん。でもこれからはおねえちゃんも一人じゃないし、また一緒に闘う時が絶対くるから。その時は絶対勝とう。おねえちゃんも頑張る。
    ユキ なんか、入場したら…すぐだった(笑)。
    のどか あっという間でしょ。
    ユキ あっという間だった。ずっと、ずっと立ちたかったところに立てたから。今日は負けちゃったし、みっともない試合を見せちゃったかもしれないけど、いま私が持ってるものはぶつけた。でも全部出し切れたかといったらそうじゃない気がするから、これから頑張る。
    のどか 頑張らなくっちゃね。
    ユキ 頑張らなくっちゃ(笑)。
    ****
  • 第三試合 15分一本勝負

    • WIN

      里歩

    VS

    VS

    11分32秒

    片エビ固め

    ※そうまとう
  • 第3試合は伊藤麻希vs里歩のシングルマッチ。里歩はスーパーアジア選手権のベルトを持って入場。里歩から握手を求めると、伊藤が応じてから試合開始。ロープに押し込んだ伊藤は離れ際にガットショット。さらにショルダータックルでなぎ倒すと、コーナーで馬乗りになって「世界一カワイイ……」と叫ぶが、里歩は股下をくぐって脱出。弓矢固めを食らって場外にエスケープした伊藤は、ニュートラルコーナーにいた瑞希に助けを求める。しかし瑞希は「そんな伊藤さん嫌いです! 大丈夫です、だって伊藤さんカワイイから!」と檄を飛ばす。自らを鼓舞してリングに戻った伊藤だが、蹴り飛ばした里歩はフェースクラッシャー。伊藤もボディスラムを返す。今度こそ「世界一カワイイのは?」「伊藤ちゃーん」のコール&レスポンスを成功させての倒れ込みヘッドバットをかわした里歩だが、伊藤はヘッドバットからDDTを狙う。しかし里歩が踏ん張ったため伊藤はヘッドバット。りほもダイビング・クロスボディー。ダイビング・フットスタンプはかわされたが、伊藤のドロップキックをかわしてジャスト・フェースロック。続くそうまとうをかわした伊藤だが、またも倒れ込みヘッドバットは避けられる。何度向かっていってもエルボーで迎撃された伊藤は、足を踏み鳴らすと自らコーナーに頭をぶつけてから気合いの咆哮。ヘッドバットから倒れ込みヘッドバットを決めた伊藤は逆エビ固め。さらにリング中央に戻し、抱え込み式逆エビ固めへ。コーナーに登った伊藤だが、里歩は下からドロップキック。さらにロープ越しのブレーンバスターからダイビング・フットスタンプ。歯を食いしばって起き上がろうとした伊藤にダメ押しのそうまとうをブチ込んで里歩が勝利。

    試合後、マイクを持った伊藤が「オイ、伊藤は今日で何回負けたと思う? たぶん3ケタいってんだよ。でもな勝つまで諦めなければ今日の結果も、ただの経過にしかならねぇんだよ! 大切なのはな技の数なんかじゃなくて、諦めない根性なんだよ! 瑞希、オマエの親友に伊藤はボコボコにされたわけだが、もう伊藤リスペクト軍団とか言っても、リスペクトの気持ちもねえだろ。オマエ、そんなに伊藤のことリスペクトしなかっただろ? ハッキリしろ。オマエら(観客)も笑うんじゃねぇよ。真剣に言ってんだよ。半端な優しさだけで伊藤についてこられてもオマエの成長にならないし、伊藤もその優しさに甘えるだけ成長しないんだろ。だから今日ここで伊藤リスペクト軍団は解散させる!」と言い出す。しかし瑞希が「伊藤さん、ただ優しさだけで一緒にいるんじゃないんです。ただ一緒にいたいから伊藤リスペクト軍団として一緒にやってきたんです」と言うと、伊藤は「優しさだけじゃない……一緒にいたいから……」と言って、自らコーナーに頭をぶつける。「最高の伊藤リスペクト軍団だ! オマエと何十年後でもいいからトップに立ちたい。ついてきてくれんだな?」(伊藤)「ついていきます」(瑞希)「ありがとう!」と言って瑞希に抱きついた伊藤は「アイドルイチカワイイのは誰だ?」「伊藤ちゃーん」「プロレス界イチかわいいのは誰だ?」「伊藤ちゃーん」「じゃあ世界一カワイイのは誰だ?」「伊藤ちゃーん」とコール&レスポンスをすると、アカペラで『ultra soul』を歌いながら引き上げていった。

    【試合後のコメント】
    ——伊藤選手との一戦を終えて、いかがですか。
    里歩 なんか、ああいう人もいるんだなって思いました。よくも悪くも自分の世界が凄くあって。勉強するところもあったし、持ち帰っていろいろ考えたいなと思う試合でした。
    ——瑞希選手がリスペクトする気持ちも分かりましたか?
    里歩 ちょっとは分かりました、試合前よりは。会見の時は「なんだ?」と思ったんですよ。試合してみて「こういうところもあるんだ」って。まあ自分は(伊藤リスペクト軍団には)入らないですけどね(笑)。
    ——気合いは感じた?
    里歩 いや凄かったです。気合いだけで闘ってる感じですよね。お客さんの胸を打つのも分かりました。でも、だからこそガッツリいってやろうと思いましたね。
    ——会見で、勝ったら一緒に遊びに行くという話もありましたが。
    里歩 私と瑞希ちゃんはいつでも遊ぶので、もしよければ。こちらから誘うことは…どうでしょう(笑)。

    伊藤 伊藤のプロレス人生はまだ始まったばっかりだから。今日はいい人生の一コマになったと思う。いい試合ができてよかった。結果がすべてですけど、トップに立つのが夢なので。今日の勝ち負けはいいんですよ。将来的にとっぷになれたらいいので。
    ——トップということはベルトも目指す?
    伊藤 伊藤は最近、男と試合して、自分の中で強くなりたいという思いが芽生えたので。強くなれるものなら全部、挑戦していきたい。男だろうが女だろうが、伊藤は関係ないと思ってるんで。
    ****
  • アップアップガールズ(プロレス)ミニライブ

  • 『アッパーキック』熱唱

  • ここでアップアップガールズ(プロレス)の4人が登場。自己紹介をしてから『アッパーキック』を熱唱した。
  • 第四試合 20分一本勝負

  • VS

    • LOSE

      黒音まほ

    • シュー・ヤン

    VS

    9分42秒

    片エビ固め

    ※ダイビング・セントーン
  • 第4試合は黒音まほ&シュー・ヤンvs中島翔子&坂崎ユカのタッグマッチ。田中秀和リングアナが登場し、「イッテンヨン、ゴーテンサン、いつも新日本プロレスのビッグマッチがある日です。レスリングどんたくには負けねぇぞ!」。みらクりあんずは合体テーマ曲で入場。シュー・ヤンはロープにぶら下がりながら血しぶきを噴き上げる。Dead or aliveが奇襲攻撃を仕掛けて試合開始。しかしみらクりあんずはドロップキックでシュー・ヤンを場外に追いやると、まほに合体攻撃。しかしシュー・ヤンが場外から中島の足をすくって倒すとリングに戻ってカンパーナ。胸元から手袋を取り出したシュー・ヤンは、それをはめてマンディブル・クロー。さらにまほのトゥインキーも中島の口にねじ込む。中島もどうにか反撃して坂崎にタッチ。スピーディーな攻撃を繰り出した坂崎だが、シュー・ヤンもサイドバスターから至近距離で絶叫。だが、中島が入ってきてダブルの619を狙う。これをまほがカットし、中島にスライディングジャーマン。さらにスイング式ガットバスターを決めると、シュー・ヤンが頭を踏みつける。中島に噛みついたまほはネックスクリュー。ここでシュー・ヤンが入ってくるが、中島がまほをウラカンホイップで投げてシュー・ヤンにぶつけると、坂崎が入ってきて今度こそダブルの619。みらクりあんずはコーナーに登っていくが、シュー・ヤンが坂崎に毒霧を噴射。その間に中島を引きずり降ろしたまほがスーサイド・ボディプレス。まほのウロボロスを中島が防御すると、間髪入れず坂崎が魔法少女スプラッシュを投下。さらに場外のシュー・ヤンにリング上から両足で飛びついてハリケーン・ラナ。リング上では中島がダブルアームDDTからダイビング・セントーンを投下し、まほから3カウント。試合後、敗れたまほとシュー・ヤンは睨み合いになり、お互いバラバラに退場していった。

    【試合後のコメント】
    坂崎 生き残った~!
    中島 生き残りました!
    坂崎 生きてんのか死んでんのか分かんなかったっていうね。
    中島 私にとってこれは日米怪獣大戦争と思ってたので、勝ててよかった。シューもまほも凄い。
    坂崎 相乗効果あるんだろうね~。
    中島 一番、怖いの苦手なんですよ。
    坂崎 いや気持ち悪い。近くで見ると想像以上に気持ち悪いですから。
    中島 でもいろんな意味でユカっちが一番怖いよ。
    坂崎 え? 自分の顔見えないからさ。
    中島 でも助けに来てくれたから。そのおかげ。やっぱりこのチームは最強だと思います!
    ****
    なお、コメントブースで座り込んでいるシュー・ヤンをまほが襲撃。止めに入る松井レフェリーの腕を噛むなど大荒れの様子だった。


  • 第五試合 時間無制限一本勝負

  • エニウェアフォールマッチ~チョコシュー1袋食べ切らなければフォールカウント無効ルール

    11分49秒

    片エビ固め

    ※パールハーバー・スプラッシュ・フロム・ラダー
  • 第5試合はハイパーミサヲvs葛西純のエニウェアフォールマッチ。葛西はマスク・オン・ゴーグル姿で入場。いつものようにマイクを持ったハイパミは「葛西さん、あなたはワタシの憧れでした」というと、部屋でチョコシューだけを食べて生きているんだか死んでいるだか分からない状態の中、たまたまハンドメイドフェスで葛西の出場していた路上プロレスを見ていい意味で人生が狂ったというと、チョコシューを1袋食べきらないとフォール出来ないルールを追加すると要求。「それもある意味デスマッチだと思う。俺っちがデスマッチから逃げることはない!」と承諾した葛西だが、ハイパミは「チョコシューを笑う者はチョコシューに泣く」と豪語。ゴングと同時にお互いチョコシューを頬張る。葛西は途中で水を探すが、密かに葛西の水をリング下に移動させたおいたハイパミが先に完食。ハイパミが丸め込むと、葛西も逆に丸め込むが、完食していないためカウントされない。そこでギブアップを狙って拷問コブラツイストに捕らえた葛西だが、セコンドののどかから水を受け取ったハイパミは、葛西に向かって口に含んだ水を噴射して脱出。そこからロビーまで移動したハイパミはいつの間にか築城されていたパイプイスの後楽園城の前に葛西をセットすると、ドラマティックドリーム号に乗って突進。しかし葛西がかわして後楽園城に誤爆。葛西は南側客席通路に移動してハイパミを反対側の壁に叩き付けようとしたが、ギリギリで体勢を入れ替えたハイパミは、通路をドラマティックドリーム号で激走して葛西に正面から衝突。そして出入り口の上からアイアムアヒーローでダイブ。さらにドラマティックドリーム号で階段を降りていくデンジャラスな行為に観客からは「キ●ガイ」コールが起こる。葛西はリング上にラダーを持ち込み、「アイ・アム・ヒーロー」と叫んでハイパミを叩き付けようとしたが、逆に叩き付けたハイパミはラダーを頭から被って回転し、葛西に激突していく。リングサイドにテーブルをセットしたハイパミだが、逆にハイパミを寝かせた葛西はコーナー上からダイブしてテーブルクラッシュ。リングに戻してカバーするが、チョコシューはまだ完食していない。頭を抱えながらもようやく完食した葛西はリバース・タイガードライバーを狙うが、ハイパミはエルボーで抵抗すると、ハイパミ・リターンズ。だが、2発目を逃れてラリアットを連打した葛西。ハイパミもカウンターのクロスボディーを返すが、ラリアットで迎撃した葛西は垂直落下式ブレーンバスター。そしてラダーの上からのパールハーバー・スプラッシュを投下して3カウント。

    マイクを持った葛西は「オイ、ミサヲちゃんよ。最初このルール聞いたとき、何をバカなこと言ってんだと思ったけど、シューチョコ1袋食べないとフォール出来ないルール、恐ろしいデスマッチだった……。オイ、引きこもりのとき食べていたシューチョコは味もなにもしなかったと思うけど、今日リング上で食べたシューチョコの味はどうだった? 最高の味だっただろ。生きてるって感じがしただろ! ミサヲちゃん、それがプロレスのリングの魔力ってもんだ。俺っちよは敢えて今日、頑張ったとか強かったとかそんなことは言わねぇ。なぜか分かるか? 俺っちと出会ったときはオマエは引きこもり、俺っちはプロレスラーだった。でもよ今日は違うんだ。同じプロレスラー同士だ。オマエも立派なライバルってことだ! ハイパーミサヲ、今日はいい意味で俺っちの人生狂わせてもらったぜ。ありがとな」と最高の言葉をかける。天を仰いだハイパミは完全燃焼してリングを降りた。


    【試合後のコメント】
    葛西 最初はアイツ、何を言ってるんだと思ったけどよ。恐ろしいデスマッチだったよ。まあ4年前は単なる引きこもりのねえちゃん、俺っちはデスマッチやってた。そういう関係だった二人が、今日こうして満員の後楽園ホールで闘ってる。人生って面白えな。これから、あのねえちゃんの身に何があるか、俺っちは知ったこっちゃねえけど。葛西純のメモリーにしっかりとハイパーミサヲの名前は刻まれたよ。俺っちもある意味、いい意味で人生狂わされたよ。いい刺激もらった。ありがとう。
    ****
    ハイパミ なんか聞いてください! 今は胸いっぱいで、いろんな気持ちで、きれいなこと言えないです!
    ——葛西選手とこのルールで闘ってみた手応えは?
    ハイパミ 手応えなんてものが言えるあれじゃないんですけど、プロレスラーとして。ただ、初めて見た路上プロレスで「グチャグチャで、ハチャメチャでいいんだ」って、そういう人生でいいんだって教えてもらって、プロレスラーになって。自分は弱かったかもしれないし不格好だったかもしれないですけど、でもその時感じた「グチャグチャでもいいんだ、ハチャメチャでもいいんだ」っていう生き方には近づけたんじゃないかなって思います。まだまだですけど、またやりたいです、こういう試合。まだまだ狂い足りないと思います。
    ——葛西選手の印象は?
    ハイパミ 分かってはいたんですけど、チョコシューとかやっても葛西さんの適応力が凄くて。恐れ入ったといいますか。でもチョコシューの威力では勝ったと思います! 早食いでは勝ちました。
    ——試合後には葛西選手が「いい意味で人生を狂わせてもらった」と。
    ハイパミ そう言っていただけて光栄なんですが、そういうことが言えないような、もっと場を壊すようなことができたらいいなと思います、今後は。もっと予想外のこと、何も言えなくなるようなことがしたいです。
    ****
  • セミファイナル 30分一本勝負

  • TOKYOプリンセスタッグ選手権試合

    • 才木玲佳

    • WIN

      小橋マリカ

    VS

    • 沙希様

    • LOSE

      アズサ・クリスティ

    VS

    16分20秒

    エビ固め

    ※ドロップキック。NEO美威獅鬼軍が3度目の防衛に失敗、才木組が第3代王者組となる。
  • セミファイナルはTOKYOプリンセスタッグ選手権試合。王者組・沙希様&アズサ・クリスティvs挑戦者組・才木玲佳&小橋マリカ。何度もNEO美威獅鬼軍に屈辱を味わわされたマリカは才木にトレーニングを志願。才木と短期集中トレーニングをおこなったマリカは、新コスチュームで登場。才木の髪の毛を掴んで引き倒した沙希様だが、蹴りをかわした才木が逆に低空ドロップキック。そしてマリカとダブルタックルから筋肉ポーズ。アズサも場外からマリカの足をすくって倒すと、沙希様は才木の足をドロップキックをマリカに誤爆させる。才木も沙希様を突き飛ばしてアズサに激突させると、マリカが沙希様にスリーパー。しかし前方に落とした沙希様はサッカーボールキック。それでもフロントネックロックで飛びついたマリカだが、沙希様はブレーンバスター。薔薇で殴打した沙希様は踏みつけフォール。マリカのエルボーを受け止めた沙希様はビッグブーツから顔面を踏みつける。美軍は二人がかりで踏みつけると、アズサが執拗なストンピングから張り手。カウンターのボディスラムを返したマリカは才木にタッチ。蹴りからミサイルキックを発射した才木はタワーブリッジ。沙希様がカットしたが、才木は美軍の二人をブレーンバスターでまとめて投げる。沙希様がムチのような蹴りで反撃すると、才木も重たい蹴りで対抗。アームカバーを外した沙希様のパンチをかわした才木はバックドロップ。マリカはフォアアームと袈裟斬りチョップを交互に叩き込むとフロントネックロック。沙希様がヒザから崩れ落ちたところでアズサがカット。「愛してまーす」からのブレーンチョップを蹴りで迎撃した沙希様はハイキック。美軍は連係攻撃でマリカを追い込むが、才木がカット。アズサはバイオニックエルボーの連打からXファクター。美軍はまたも合体攻撃を狙うが、マリカが防御すると才木が入ってきてドロップキック同時発射。さらに才木がシャイニング・ウィザードで沙希様を排除すると、マリカがアズサに駆け上がり式ブルドッキングヘッドロックから逆水平チョップ。しかし沙希様が戻ってきてビッグブーツ。アズサはトラースキック。2発目をかわしてチョークスラムで叩き付けたマリカだが、アズサはクリスティ・アガペーの体勢に。うまく防御したマリカだが、アズサはコードブレイカー。しかしマリカはドロップキックを返すと、ガッチリ押さえ込んで3カウント。
  • 伊藤リスペクト軍団がタッグ王座に挑戦表明!

  • まさかの王座陥落に動揺するアズサは、レフェリーからベルトを奪い取って「ウソよ! ワタシたちが負けるわけなんかない!」と狼狽。しかしそんなアズサからマイクを奪い取った沙希様は「シスター、美しくなくってよ。いいこと、誰にでも過ちはあるのよ。それを認めてこそ、真の美しさがあるんじゃなくって。それより何? そんなにベルトを大切にしているみたいだけど、ベルトよりももっと大切にしているものがあるんじゃなくって?」と嗜める。アズサは「ベルトより大切なもの……さ、沙希様!」とようやく正気に戻り、美軍は引き上げていく。ベルトを受け取ったマリカは「ワタシがJKチャンピオンの小橋マリカだー! 1ヶ月間、ずっとこの日を夢見て、美威獅鬼軍に勝つことだけを考えてトレーニングをしてきやた。1ヶ月のトレーニングじゃ全然追いつけないと思ったけど、ここにベルトがあるってことは勝ったのはワタシ! もう負け犬なんかじゃない!」と叫ぶ。才木が「ベルトを獲ったということは守っていかないといけないね。たくさん防衛していこう」と声をかけたところで、伊藤リスペクト軍団が現れる。伊藤は「ベルト、おめでとうございますぅ。よく似合ってますよぉ。でもそろそろオマエらそろそろ伊藤リスペクト軍団がベルト巻いたところを見たいだろ。伊藤もこんなところで止まっていられないんだよ。プロレス界のトップに立って、とりあえずお金持ちになりたいんだよ! だからそのタッグベルト、挑戦させてくれ」と言うと、タッグ王座への挑戦を表明。すると才木は5・19北沢大会に参戦するので、そこで挑戦を受けるという。その日は才木の誕生日で、その2日前はマリカの誕生日だとアピール。それを聞いた伊藤は「悔し涙のプレゼントをしてやるから首を洗って待っておけ!」と言い放って引き上げた。マリカは防衛という誕生日プレゼントを自分たちに贈ることを誓った。

    【試合後のコメント】
    マリカ 今日、ここ後楽園ホールでベルトを獲ることができました。ずっとこの日を夢見て、ベルトを獲ること、美威獅鬼軍に勝つことを夢見てトレーニングをしてきて。こうやってベルトを持つと、もう頭がいっぱいいっぱいです。美威獅鬼軍は凄く強かったし、どんなトレーニングしてもかなわない部分もあって。でも気持ちでは負けてなかったです、調印式からずっと。だからこうやって今日、ベルトを獲ることができたんだと思います。
    才木 このベルトは小橋マリカが獲ったものだと思います。今日の主役は小橋マリカです、おめでとう。
    ——次の挑戦者も現れました。
    才木 私的には、以前、山下とタッグトーナメントの初戦で負けた相手なんですけど、今マッスルJKは絆も筋繊維も強まってるので。このタッグだったら防衛できると思います。確かに勢いがあるかもしれないけど、勢いには負けません。
    マリカ 伊藤リスペクト軍団って闘ったことないような気がして。未知な部分が多いんですけど、でも今日の伊藤さんのリング上での態度とか見てると負けるわけにはいかないなって。完全にナメられてると思ったんで、ベルトを獲った以上は王者として、全部受け止めてガッチリ勝ちたいと思います。
    ——目標だったNEO美威獅鬼軍に勝ちましたが、これからの目標は?
    マリカ 才木さんと防衛をずっとし続けたいなと思います。私が、東京女子のタッグの、JKチャンピオンでいることが目標です。
    ****
    沙希様 そうね、あの小娘と筋肉。筋肉はわたくし、初めてお試愛したけれど、想像以上に力強かったのが本音よ。そしてあの小娘は、体をお鍛えになって、お自信をつけたのが大きいんじゃないかしら。
    アズサ でも沙希様、やっぱり私、認められません! 沙希様の前で負けてしまうなんて! こうなったら沙希様、今夜お屋敷にあの小娘を呼んで、延長戦でございます。
    沙希様 待ちなさい、アズサメンバー。今どき女子高生をお屋敷に呼んでも、何にもいいことなくってよ。だから落ち着いて。あらためて会見することになるわ。
    アズサ 私は美威獅鬼軍を退団ですか?
    沙希様 何をおっしゃってるの? そんな甘っちょろいこと。
    アズサ 辞表を!
    沙希様 わたくしたちが今しっかり伝えなくちゃいけないのは、あなたにとってNEO美威獅鬼軍が甘えになるのであれば、わたくしはNEO美威獅鬼軍なんていらないわ。そういうことよ。何か質問はおあり?
    ——闘いの中でマリカ選手の成長は感じましたか?
    沙希様 そうね、実際におチョップとおエルボーを受けて、胸に凄く響くものがあったわ。あの小娘をこれからバカにするものがもしいたら、実際に感じてみればいいわ。凄いく重たくってよ。
    ——これからのNEO美威獅鬼軍の闘いは?
    沙希様 変わらなくってよ。さっきも伝えたわよね。わたくしたちはこれからも強く気高く、そして美しく。こんなところでウダウダやってる場合じゃないの。無人島で野菜でも作るわよ。
    アズサ はい、沙希様!
    ****
    伊藤 伊藤リスペクト軍団がタッグベルトに挑戦します。挑戦というかもう、伊藤たちが必ず巻く。伊藤は才木玲佳に勝ったことないけど、勝ったことないけど! そんなことは! もう! 終わったんだよ! 過去は終わった! これから始まる未来のために伊藤は! 才木玲佳を倒すんだよ! 小橋マリカについてはな、まあ伊藤なりの見解なんだけど、さっきマイクで美威獅鬼軍に勝ちたいって思いだけでやってきたって言ってたな。目的がそこだぜ? 私たちに勝てるわけないだろ。伊藤たちはプロレス界、アイドル界でトップに立つ人間なんだから。目標が低い小橋マリカは眼中にない。伊藤が倒すのはただ一人…才木玲佳なんだよ! 才木玲佳! 才木玲佳に勝たないと! ホンットに始まらねえ! だからとりあえず、1日にプロテインを200g飲んで、筋トレを1日8時間して挑んでやるよ。ゴールドジムも契約してやるよ。伊藤は絶対に負けない。絶対に負けない! 必ずベルトを獲る! 質問あれば答える。
    ——あくまで筋肉でも勝つと?
    伊藤 筋肉? 筋肉なんかべつに何も強くねえよ! 伊藤は魂で闘うから。でも確かに筋肉はあったほうがいいと思う。さっきプロテイン200g飲むとか言っちゃったし。本音が出ちゃったな。そうだよ、筋肉は強えよ。でも! 筋肉でごまかしちゃダメなんだよ! プロレスは生きざまがにじみ出るんだよ! だから伊藤は筋肉と魂で必ず勝つ!

    ****
  • メインイベント 30分一本勝負

  • TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

    20分4秒

    体固め

    ※クラッシュ・ラビットヒート。第5代王者が4度目の防衛に成功。
  • メインイベントはTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合。王者・山下実優vs挑戦者・辰巳リカ。山下から覚悟を問われたリカは自ら髪の毛を切り、前哨戦では山下をドラゴンスリーパーで絞め落としてみせた。田中リングアナの「技と力と絶対に折れない心の勝負! ネバーギブアップ!」という前口上から、リカが新テーマ曲で入場してドラゴンリングイン。ガッチリと握手を交わしてからまずはグラウンドの展開に。お互いに譲らず、ロックアップすると、リカがロープにまで押し込んで張り手。自らを鼓舞して気合いを入れたリカだが、山下はミドルキックからのサッカーボールキック。スリーパーを必死にロープに逃れたリカはカウンターのドロップキック。ヒップバットからレッグロック、リバースのインディアンデスロック、踏みつけと山下の左足を集中攻撃。「あー、よっしゃいくぞー!」からのエルボードロップも左ヒザへ。山下も何とか風車式バックブリーカーを返すと、コーナーに追い詰めてハイキック。ヘッドロックの体勢から払い腰で投げた山下は、そのまま変形コブラクラッチ。何とかロープに逃れたリカは山下の串刺し攻撃をかわすと、下から足を絡ませての足4の字固め。だが、山下はすぐに脱出してエルボー合戦。山下がソバットからロープに飛ぶが、リカはヒップアタック。山下も返す刀でショートレンジラリアット。山下は串刺しニーからコーナーに登ろうとするが、リカはドロップキックからロープ越しおドラゴンスクリュー。それでもコーナーに登った山下だが、リカは雪崩式ドラゴンスクリュー。素早く足4の字固めに捉えたところで15分が経過。ロープに逃れた山下だが、リカはドラゴンスクリュー、グラウンド・ドラゴンスクリュー、ショートレンジ・ヒップアタック。ミサイルヒップをかわした山下は、スピンキックからジャーマンで投げるがダブルダウン。エルボーを打ち合いながら立ち上がった両者。リカは低空ドロップキックからヒップアタック、ツイスト・オブ・フェイト。山下もカウンターのジャンピングハイからアティテュード・アジャストメントを狙ったが、リカはドラゴンスリーパーで切り返す。だが、山下は下から顔面を蹴り上げて脱出すると、ハイキックからAA。カウント2で返したリカだが、山下はバズソーキック → スピンキック → バズソーキック → クラッシュラビットヒートで3カウント。
  • エンディング

  • プリプリ王者が6月のトーナメントに向けてマイクアピール

  • 山下は「皆さん、楽しかったですか? ワタシも今日この日、ここでこのベルトをかけてリカと試合が出来て本当に楽しかったです! これでまた自分の限界、超えられた気がします。でもゴールデンウィークまだまだ…5月5日も板橋グリーンホールで大会がありますので、ぜひ来て下さい! そして6月からまた東京女子プロレスのトーナメント戦が始まります。ここまでベルトを守って、チャンピオンとしてトーナメントに挑みます。いつもトーナメントには流されてばかりなので、今年こそチャンピオンとしてトーナメント優勝して、どんどんどんどん団体を盛り上げていきたいと思います。ワタシはこのリングに立ち続ける限り、そして皆さんからの応援がある限り、このリングでもっともっと自分の限界を超えていきたいと思います! 限界! 自分で決めるなよ!」と最後は決めゼリフで後楽園大会を締めくくった。

    【試合後のコメント】
    山下 予想通りというか予想以上に、メチャクチャ楽しかったですね。技も一つ一つ凄く強いし。それよりもリカは気持ちが凄く強くて。今までの経験とか、全部ぶつけてくれました。私も全部ぶつけたし。もの凄く楽しかったです。
    ——足攻めもかなりハードでしたが、勝負を決めた要因は?
    山下 けっこう(足を)やられたので。コーナーからドラゴンスクリューで落とされた時はヤバいヤツだなって思いましたね。けど、そこまでしてこのチャンスを掴み取りたいんだなって思ったし、こんなに私を倒したいって思ってくれてるのが凄くうれしかったし。あの技をやられて、自分の中で楽しくなっちゃったので。結果、最後は気持ちでしたね。足もやられた中で決められたのが大きかった。
    ——次はトーナメント。鬼門のプリンセスカップになります。
    山下 トーナメントは本当に苦戦しまくりなので。いまだにトーナメントに勝つコツが掴めてないので、今回は珍しく作戦を立てようと思ってます。ベルトを持った状態で優勝すれば、もっともっと自分を上げられると思うので。今日リカと闘って、4回目の防衛に成功して、チャンピオンとしての自信がどんどんついてるので。この勢いでトーナメントを制覇して、防衛もしていきたいと思います。
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    辰巳 今、一つ言えることは、また、わたし辰巳リカがベルトを獲れなかったんだなって。それだけです。応援してくださった方、本当にありがとうございました。
    ——これまでで一番、ベルトに近づいた内容ではありました。
    辰巳 もう…うまくいかない人生なんて嫌で…今日にかけて、ベルトを獲る一心だったので。何も言えないです。でも、まだ生きてるので。生きてる限り何度だって起き上がってやります。あきらめないです。ありがとうございました。
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