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【横浜リポート】まほのイス攻撃に苦しむも山下がプリプリ王座V3! 辰巳がタイトル挑戦に名乗り、5・3後楽園で対戦へ!/マリカ、N

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    • 10日、神奈川・横浜ラジアントホールにて「行こう!行くべ!行けば!行く時!迷うなら横浜に行くだけさ!」がおこなわれた。愛野ユキの前説では諸注意、告知に続いて小橋マリカがリングに。「ハッピーなおニュースがあります!」ということで、恒例の洋光台イベントプロレスが3月31日に開催されることが発表された。これまでと同じ1部、2部と2回開催。プロレスリングBASARA提供試合もおこなわれる。小橋にとっては地元での試合となるだけに「3月21日の板橋大会でタッグ王座に挑戦するので、ベルトを巻いてリングに上がりたいです」と意気込みも語った。そこから伊藤リスペクト軍団のミニライブへ。まずは3月22日のファンミーティングのチケットが会場で発売されていることを告知。「購入特典とかは特につかないけど、料金の分はいい気持ちになって帰れる」とのこと。また会場物販ではDDTペンライトも販売中。色は伊藤が赤、瑞希がピンク。告知事項をことごとく「はい!」「どうぞ!」と伊藤にまかせっきりの瑞希に「これがデビル瑞希」と伊藤。伊藤は「セツナイロ」ライブ中、落ちサビをDNA・上野勇希に歌わせようとするも上野は尻込み。蹴り飛ばすと曲終わりで「DNAはノリが悪いな!」。

      オープニングマッチは中島翔子&ラクvsヒカリ&ヒナノのタッグマッチ。中島はアプガ(プロレス)と初遭遇となる。先発を買って出た中島がヒナノを捕まえるとラクにタッチ。ラクがタックル、ヒカリにもエルボーを放つ。中島はヒカリも圧倒すると、ラクが中島を背負って走り、相手を踏みつける「おやすみエクスプレス」発動。ラクはチョップ連打、コーナーに走りこんでの一発も。ヒカリはボディスラムに耐えてドロップキック。ヒナノは相手チームを誤爆させラクを攻撃。ラクはセカンドロープからチョップ、さらに河津落とし。中島は片エビ固めでしつこく抑え込む。ヒナノのエルボー連打も受けきったが、ヒナノ&ヒカリは連携からヒカリがドロップキック、コブラツイスト。だがドロップキックは中島がかわしてトップコーナーからライダーキック。フォールはヒナノがカット。ヒカリはリバーススープレックスからドロップキック3連発。中島は619をヒットさせるとノーザンライト・スープレックス。これで3カウント。

      第2試合は坂崎ユカvsのどかおねえさんvs上福ゆきの3WAYマッチ。最初に入場したのどかがマイクを握り、自身がも被写体を務めた女子プロレスラー写真展が3月13日からヴァニラ画廊開催されることをアピール。のどか登場はカメラマンの希望だったとのこと。他のメンバーを気にするのどかに、甲田哲也代表は「他は山下なんで。坂崎とか瑞希じゃないんで大丈夫です」と答えたというエピソードを披露してピンポンパン体操へ。上福は初対戦の坂崎に「はじめまして、かみーゆだよ」。坂崎は「お手!」。さらに上福はのどかに「今日はあれやらないの?ズンズンズンズン」と歌&ダンス。しかし歌っているのは「ズンドコ節」だった。のどかが上福を排除したところで、坂崎vsのどかの展開に。2人の闘いを「危ない!」と言いながらよける上福だったが、ついに坂崎のドロップキックが当たってしまう。「痛いし危ないでしょ!3WAYなんだからゆきも混ぜて!」。それならと坂崎、のどかが上福に集中攻撃。のどかのボディプレスから坂崎にタッチするなど2vs1の展開に。やられっぱなしの上福は「これじゃ2vs1じゃねえ? 泣きそう」としゃがみ込む。慰めようとした2人に上福はサミング。坂崎には強烈なブーツを決め、レッグロックのままグラビアポーズを披露。これをのどかがカットし、クロスボディを走りこんで決める。坂崎はのどかにぶら下がり式の首4の字。がら空きになったのどかのボディに上福がドロップキック。坂崎は上福の攻撃をかわしてコンプリートショット。場外ののどかにも一撃を加え、マジカル魔法少女スプラッシュを決めて上福から3カウント奪取。

      第3試合は辰巳リカvs伊藤麻希のシングルマッチ。握手で試合がスタートすると、手四つの攻防で伊藤が反則カウントを数えて脱出。続いて「スピードで勝負だ」とロープに走る。伊藤。辰巳も対抗してダッシュ。転倒した伊藤だがタックルを決めるとコーナーでのナックル。これは辰巳が「させるか」と阻止。グラウンドで足を攻めていく。ロープに足を固定してのドロップキックも。さらに場外でも伊藤を痛めつけた辰巳はリングインすると「もう終わりだな」。なんとかリングに戻った伊藤に、辰巳はなおも足殺し。ヒザへのストンピング、「よっしゃいくぞ!」からのエルボーもヒザへ。「立ってみろ!」と挑発する辰巳。伊藤コールの中、立ち上がった伊藤に辰巳が追撃。「もう無理じゃない?」。それでも立ち上がった伊藤はカウンターでボディスラム。コーナーでエルボーを見舞うと「アイドル界一可愛いのは?」「伊藤ちゃん!」。辰巳は低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、さらに足4の字。伊藤が気合いでリバースすると辰巳がロープへ。伊藤は続けざまに逆エビ。長時間決まるがこれもロープ。伊藤のエルボーに辰巳は「効かん!」と胸を出す。「効け!」と伊藤は追撃。コーナーポストに頭突きし、ロープに昇って雄叫びをあげると辰巳もコーナーで雄叫び。そこからエルボーの打ち合いに。伊藤はボディから顔面に頭突き、倒れこみ式でも決める。足にダメージが残る中、コーナーに昇った伊藤を捕まえた辰巳はドラゴンバックブリーカー。ドラゴンスリーパーを仕掛けるも伊藤が回避して頭突きからDDT。だが辰巳はカウンターでヒップアタックをヒットさせると、ドラゴン式ツイスト・オブ。フェイト。試合時間残り2分となったところでコーナーに昇った辰巳がミサイルヒップを決め、伊藤をフォール。

      第4試合は優宇とハイパーミサヲがシングルで対戦。まずはハイパミがマイク。成城ホール大会のタッグ王座戦で「実力はトントンだったのに勝てなかったのはなぜか。それが言葉力が足りないから」とし「タイトルマッチが決まってから対策しても遅いんです。そんなんじゃ受験に勝てませんよ」と、青学出身の「ハイパミ先生」が指導。練習問題として「私のことをけなしてみなさい。3つ」。「凄いゲスい。シンプルにダサい。すっごい卑屈。あとけっこう物販の待機列が短い。前説やってたわりにはすぐ噛む」と次々に言葉が出てくる優宇。「言っていいことと悪いことがある!」とハイパミはヒーロー矯正システム。優宇は「お前が言えっていったんだろ!」と旋回式サイドバスターからセントーン。ハイパミは「そんな勝ち方でいいのか!」と優宇を制止すると、再度けなすよう指導。「さっき言ったのはダメ!」とのことで考える優宇に背後から攻撃するハイパミに「ゲスい!」の声。意に介さず腕攻めを見せるハイパミだが、優宇は腕十字。ハイパミは悲鳴を上げながらロープへ。コーナーで座らせたハイパミに走りこんでエルボーを見舞う優宇。アバランシュホールドも。逆水平にはカウンターでハイパミがクロスボディ。しかし串刺しエルボーは優宇がキャッチ。ハイパミはジョン・ウーをかわして丸め込み。アイアムアヒーローはカウント2。そこからチキンウィングフェースロックを仕掛けたハイパミだったが、優宇は片羽絞め。脱出したハイパミはランニング・クロスボディを放つが優宇がキャッチ。カウンターの払い腰も決めて片羽絞めへ。粘ったハイパミだが優宇は足をフックしてグラウンドに持ち込み、ここでフィニッシュとなった。

      休憩明けはアップアップガールズ(プロレス)のミニライブから。今日は3人での登場。今回の自己紹介のお題は「私にとってプロレスとは何か?」。ヒカリは「自分を表現できる場」。ラクは「新しい自分」。ヒナノは「今、私の中で一番熱くなれるもの」。曲は「アッパーキック!」。

      セミファイナルのタッグマッチでは沙希様&アズサ・クリスティが瑞希&小橋マリカと対戦。小橋は山下実優と組みNEO美威獅鬼軍のタッグ王座に挑戦することが決まっており、今回は前哨戦。また瑞希は山下、伊藤と組んでDDT3・25両国でNEO美威獅鬼軍と対戦。こちらも前哨戦だ。試合前、マリカが「お前出てこい!」と沙希様を指名するも先発はアズサと瑞希。アズサのフォールをブリッジで返した瑞希がドロップキック。マリカはエルボー、ボディスラム。しかしエプロンの沙希様が蹴りを入れる。鈍い音を立ててエルボーを連打するマリカに沙希様はニードロップからフォールへ。アズサは顔を踏みつけ、ロープにこすりつけていく。沙希様はコーナーで薔薇攻撃を加えようとするがレフェリーが止める。しかしマリカの反撃はアズサがカット。沙希様がブーツからサッカーボールキック。マリカはドロップキック。タッチした瑞希もドロップキック。だがコーナーからの攻撃は沙希様が阻止し、クロスボディにカウンターでミドルキック。沙希様はフラップジャックも決める。アズサは瑞樹に変型フットチョーク。瑞希は背後からドロップキックを決める。マリカはアズサにマシンガンチョップ。カットに入った沙希様にもまとめてマシンガンチョップを放っていく。瑞希とのダブルエルボーからギロチンドロップも見せるマリカ。瑞希はカサドーラからのフットスタンプを見せるが、沙希様は場外に落とすとエプロンPK。リング内ではアズサがマリカにコードブレーカー。だがクリスティ・アガペーはマリカがディフェンスし、首固めから回転エビ固めで追い込む。さらにランニング・ネックブリーカーからスイング式のブルドッグを見せたマリカ。しかしこれを切り返したアズサが押さえ込んで3カウントを奪取してみせた。

      試合後「あなたは負けたの。沙希様どことか私にも勝ててないんだから。わかったかしら、現実が」とアズサ。マリカは「納得いかない! 私もっと闘えた!」。これにアズサは「おだまり、無礼者!」と一喝すると、沙希様とマリカの格の違いをたとえていく。「沙希様が空を舞う白鳥なら、あなたはゴミ箱を漁るカラス。沙希様が美しく咲く桜なら、あなたはそれを見に来たお客さんの下に敷かれたゴザ。沙希様が美しく咲き誇る薔薇なら、あなたは5円で売っている造花よ。わかったかしら!」。マリカは「いいよ、そうやってバカにすれば。次のタイトルマッチでベルトを巻くのは私と山下さんだから」とアピールしてリングを降りる。甲田代表に「ボンクラ、どんな躾してるわけ?」とお怒りの沙希様だったが、3・21板橋、3・25両国大会への出場を観客に告知すると「来週、楽しみなイベントがございます」というアズサに「来週の水曜日、新宿おFACEで何があったかしら?」。アズサは3月14日のDDT赤井沙希プロデュース興行のチケットが絶賛発売中であることを告知。「みなさまのご来場、お待ちしておりますわ」と沙希様。

      【試合後のコメント】
      マリカ 今日は絶対勝つと思って試合して、でも結果的にそうはいかなくて、すごく悔しいです。けど今日わかったのは、タッグのベルトは私の手の届く範囲にあると思う。だから次、板橋大会のタイトルマッチは私と山下さんが勝って、ベルトを巻きたいと思います。

      瑞希 沙希様とはシングルで当たった時も負けて、今日はタッグでやったけどマリカちゃんの力にもなれず。攻められたまま負けちゃったので両国では盛り返したいと思います。
      ——両国への手ごたえは?
      瑞希 マリカちゃんの勢いに感化されて、頑張らなきゃなって思いました。
      ——ファンミーティングへの意気込みはどうでしょう。
      瑞希 あっイベント。たくさんきてくれたらいいなって。今のところ1曲しかないんですけど、楽しんでもらえたらなと思います。

      メインイベントはTOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権。王者・山下実優に黒音まほが挑む。まほは同王座初挑戦。試合前、握手しつつ威嚇したまほはゴングと同時にダッシュ、噛み付いていこうとする。山下はサッカーボールキックでペースを取り戻し、チンロック。まほはカウンターのダブルチョップから唸り声とともに場外戦へ。山下を客席に放り投げると鉄柱攻撃も。さらにマスコミ席のテーブルに叩き付け、リング内にイスを持ち込むまほ。これはレフェリーが没収するがまほの攻撃が続く。スリーパーは山下がロープへ。山下はカウンターでラリアット。ローから水面蹴り、背中に手刀を落とすとバックブリーカーも。まほは笑いながらエルボーの打ち合い。蹴りには足に噛み付いていく。山下のエルボーがレフェリーに誤爆したところで、まほがイス攻撃。さらに首にイスをかけた上でネックブリーカー。頭部への一撃も。コーナーからは銃で頭を打ちぬいて自殺ダイブ。レフェリーを起こしてのフォールはカウント2。イスを取り上げようとしたレフェリーにも攻撃してしまうまほ。イスを立てての攻撃を狙ったが、山下がイス上にバックブリーカー。山下はバックを取りジャーマン。カウント2。山下はさらに串刺しキック、ミサイルキック。バズソーキックにも起き上がってきたまほだったが、山下は続けざまにヒザ、そしてクラッシュ・ラビットヒートを決め3カウントで防衛に成功。

      試合後「イス使ってたよね。人間じゃない硬さが頭にきたんですけど……」と山下。「でもゾンビって、めっちゃ狂ってて、試合しててめっちゃ楽しかった。東京女子には最高の仲間、ライバルがいます。試合してて楽しかったし、この団体のチャンピオンであることが誇りです。チャンピオンとして、これからも東京女子プロレス、私が盛り上げていきます」。ここで立ち上がったのが辰巳。「ちょっと待って! 調子に乗んな! 私は今日、まほが世界を変えるところを見たかった。だから悔しい! みいちゃんは確かに強い。だけど私だって東京女子をもっと大きくしたいし、東京女子が好きだし、盛り上げてるつもり。今まで何回も挑戦して負けてきて、タッグのベルトもダメで、私は負け犬。だけど、もともっと東京女子を引っ張っていきたい。だからその証明にベルトがほしい。挑戦させてください」。この挑戦表明に、山下は「負け犬って言ったけど、リカは自分が思ってる以上にかっこいいし、東京女子に対してもプロレスに対しても愛があるのが伝わってくる。それが悔しいって思う時もある。ベルトに挑戦する以上、自分に自信を持ってきてほしい。何よりリカは気持ちのまっすぐさがかっこよく感じます。リカが挑戦したいんだったら、東京女子プロレスで一番大きい大会、5月3日、後楽園ホールでこのベルトをかけてシングルやりたいと思ってる」。これに「やります。次の挑戦は絶対負けない」と辰巳。最後は山下が「リカがかっこいいのは認めるけど、強いのは私なので。私が防衛します」。そして「限界? 自分で決めんなよ!」で大会を締めた。

      【試合後のコメント】
      山下 やっぱりゾンビは手強くて、何してくるかわかんなかったんで、今回の試合は逆に何も考えずに行こうと思いました。予想をはるかに超えてやられたので、びっくりしたし。それとともに、やっぱり面白いことするなって。楽しかったですね。
      ——タイトルマッチが次々に決まっています。
      山下 みんながこのベルトをほしがっているって状況で。それだけベルトがみんなにとって大きいものなんだなって。自分が初代王者だった頃とは全然違うなって思いますし、みんな目がギラギラしてる。今日のリカを見ても、団体への愛、プロレスへの愛が凄いなっていうのは思います。でもそこは私も負けてないですし。次、マリカと組んでタッグ王座にも挑戦しますけど、タッグベルトもシングルも巻いて東京女子をもっともっと盛り上げたいですね。
      ——防衛戦に後楽園ホールを指定したのは?
      山下 リカはどらごんぼんば〜ずになって、自分の気持ちを出してくる。そこは自分が見ていても動かされるものがあったので、リカから挑戦したいって言われた時に、だったら大きな会場で、一人でもたくさんの人が見ている中でやりたいなって思いました。

      まほ (取材陣を見て)人間ばっかりだ。山下実優の脳みそが食べたかった。(頭を)かち割ったのに硬くて割れなかった……。(取材陣を襲撃)

      辰巳 私の相棒であるまほがベルトに届かなくて、次はもう私が行くしかないと思いました。いま挑戦しなかったら絶対に公開するって思ったし、明日どうなるかなんてわからないし、いま挑戦するしかないって。次がタイトルマッチ3回目なんですけど、絶対にベルトを獲ります。
      ——タイトルマッチの舞台として後楽園を指定されました。
      辰巳 衝動で闘いたいって飛び込んだので、まさか後楽園を指定してくるとは思わなかったので驚きです。でもどんな場所でも、私はやってやるだけですね。

      DDTUNIVERSE(http://ddtuniverse.com/)では、試合映像を順次公開中!

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