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砂漠の鷹2018

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日時2018年10月14日
会場福岡・沖学園ドーム
観衆384人(満員)
  • 前説

  • LinQのミニライブに伊藤が乱入! センターをジャックして『カロリーなんて』熱唱!

  • 試合前、リングアナの難波小百合による前説と注意事項。続いて伊藤がかつて所属したグループ・LinQのミニライブ。「ハレハレ・パレード」に続いて「カロリーなんて」が始まったところで伊藤も入ってセンターに。「クビになったグループに応援されるなんて皮肉な」といいつつ満足げな表情で「ありがとうございました。久々のLinQは楽しかった」からの、全員で「東京女子プロレス、スタート!」。
  • オープニングマッチ 15分一本勝負

    • LOSE

      ラク

    VS

    • WIN

      まなせゆうな

    VS

    5分40秒

    ネックスクリュー・ホールド

  • 両者握手で試合スタート。手四つを要求したラクは、そこから足を踏んで主導権を握ろうとするもショルダーアタックで吹っ飛ばされる。まなせはヘアホイップから踏みつけ。ラクはエルボー連打からMaxとき、そしておやすみエクスプレス発車。反撃に転じおうとしたまなせに、ラクは「ちょっと待ってください。せっかく福岡なので、一緒にラーメン食べません?」。試合中のため戸惑うまなせにラクは攻撃。しかしすぐ反撃したまなせはボディスラムを返すとハーフボストン。エルボー5連発からショルダーアタックで倒したラクは河津落とし。まなせのかかと落としもよける。脳天チョップも2発目で成功し、ダイビング式もヒット。しかしもう一発はコーナーに登らせてもらえず、ネックスクリューホールドでまなせが3カウント奪取。
  • 第二試合 20分一本勝負

  • 3WAYマッチ

    • LOSE

      ヒナノ

    VS

    VS

    7分56秒

    片エビ固め

    ※ハイパミ・リターンズ。もう1人は上福ゆき
  • 試合前、ハイパミが恒例のマイク。初博多のハイパミ。会場アンケートを取ると東京女子初見の観客が多かったことから、自身を「見るからにヒーロー」、「ベルトこそ持っていないが実力は一番じゃないかと言われる」、「相手の二人はペーペー」ということで2vs1でも勝てると豪語しゴングを要求。しかして四つ中に「ネイルなんもしてない」と上福、ヒナノに笑われ「ダサイ先輩やっちゃえ」と攻撃される。上福は排除したハイパミはヒナノにもヒーロー矯正システム。しかし上福がサミングから二人まとめてフォール。今度はハイパミとヒナノが協力しての攻撃。何度もコーナーに振られたヒナノは最終的にスクールボーイまで食らう。今度は上福とヒナノが協力…と思いきや上福が攻撃。ヒナノは嘘泣きから反撃。側転からのアームホイップ。上福はボディスラム。「なんで嘘泣きなんかしたの!」ともう一発。さらにグラビア固めも、これはハイパミがカット。上福をリバース・インディアンデスロック、ヒナノをコブラクラッチで同時に捉えるハイパミ。上福は対角線でドロップキック。しかし隙をついてヒナノが上福をカバー。乱戦の中、ヒナノがコーナーからカンフーキック。これは上福にヒット。上福が場外でダウンしたところでハイパミがヒナノにハイパミ・リターンズからフォール勝ち。
  • 第三試合 15分一本勝負

    • LOSE

      ミウ

    VS

    • WIN

      坂崎ユカ

    VS

    12分36秒

    体固め

    ※マジカル魔法少女スプラッシュ
  • リストの取り合いから坂崎がレッグロック。ミウも返していく。坂崎はドロップキック。ミウは豪快なショルダーアタック。場外に逃げた坂崎を追うミウだったが坂崎に捕まってしまう。観客のドリンクをかけようとする坂崎。しかしミウが振り払ったことで撒き散らせてしまう。鉄柱攻撃はミウが切り返し、リングでも優位に立つがすぐに坂崎がぶら下がり首4の字。さらに片足でフットスタンプ。「お腹へっこんだろ」と坂崎。さらに足を固めると腿にパンチ。両手両足を固める複合関節技、さらにスリーパー、カーフスライサーも。ロープに逃げたミウだったが、坂崎はダイヤル固め。立ち上がると両者フラフラ。ミウは対角線ショルダーアタックからボディスラムを3連発。さらにダブルチョップからラリアットも連発。坂崎は蹴りを返してオモプラッタから両腕を固めていく。そして魔法少女キックからロープに磔にしてのドロップキック。フィニッシュを狙ってロープに登った坂崎だが、そこへミウがアルゼンチン・バックブリーカー、ベアハッグ、コーナーへのボディアタック。そして再度のアルゼンチン。これは回転エビ固めで切り返した坂崎。スライディング・ラリアットからマジカル魔法少女スプラッシュを決めてミウにトドメ。
  • 第四試合 20分一本勝負

  • VS

    • LOSE

      滝川あずさ

    • ヒカリ

    VS

    13分5秒

    片エビ固め

    ※キルスイッチ
  • 試合が始まると、すぐにあずさがマイクを取って実況開始。写真集をアピールする中でヒカリとユキが闘い続ける。ヒカリのタッチ要求も無視したあずさだがチャンスになると自らタッチを要求。曰く「チャンスのときに私にタッチするのが東京女子の昔からの伝統」。しかしユキを逃してしまいのどかがリングへ。のどかはヘッドロックでしつこく絞り上げる。そこから姉妹がクイックタッチでボディプレスを連発。これを逃れたあずさがタッチ。ヒカリはユキにスリーパー。コーナーでストンピングからドロップキックも。今度はあずさがロープこすりつけ攻撃。ヒカリはエルボー連打。ボディスラムは阻止してあずさにタッチ。疲労が見えるユキにヒカリがネックロック。さらにドロップキック。あずさはストンピングからスリーパー。すぐタッチしてヒカリが入るが、ユキはカウンターでドロップキック。のどかはヒカリのコブラツイストを投げで返す。しかしヒカリはもう一度コブラからグラウンドコブラ。ミサイルキックもヒット。あずさはランニングエルボーからXファクター。のどかはWARスペシャル。後方に倒れてカバーするあずさだが、のどかはショルダーアタック。ユキはボディスラム2連発からフルネルソン。エビ固めで返すあずさ。そこから爆シスが踏み台式クロスボディ。ユキは放送コードブレーカーを防御してタックル。のどかはシュミット式バックブリーカー、セカンドロープからのスプラッシュ。あずさは放送コードブレーカーを決めるも追撃にはのどかがバックフリップ。トラースキックを決めたあずさだがブロードキャスターはのどかがディフェンス。バックフリップで投げると、最後はキルスイッチで3カウント。試合後はあずさと姉妹が抱き合う場面も。

    【試合後のコメント】
    ――最後の遠征2連戦でした。
    あずさ あらためてあっという間で、ついこの間、引退を考え始めて、発表してからもまだ数ヶ月あると思ってたんですけど、数えていくと闘える選手も少ないことに気づいて。今日は相手がのどか姉妹。ユキは滝川あずさとして初めての対戦で、どんな子かなって楽しみで。お姉ちゃん同様、芯が強いというかガッツがある選手で。のどかはお互いの初勝利の相手で。岡山で、のどかは出身地で初勝利して。その時にコスチュームの下半身を忘れて、変な格好で試合してたのが忘れられないんですけど。最後にのどかに白星(献上)ということで、悔しいんですけど、東京女子プロレスのお姉さんチームとして頑張ってくれるんじゃないかなって思いました。
    ――残り1試合になります。
    あずさ 最後の試合は普通の試合ではなく引退試合。通常の試合は今日が最後ということで、まだカードがわからないけど楽しみですね。
    ――ちなみにこの遠征、写真集の予約状況は?
  • アプガ(プロレス)の『アッパーキック!』コーナー!

  • 休憩明けはアップアップガールズ(プロレス)の「アッパーキック!」ミニライブから。歌のあとはLINEスタンプ発売の告知、さらに大晦日の初単独ライブもお知らせ。福岡の観客にも「遠いと思いますがぜひ見に来てください!」。最後は段取りを間違えたミウ、ラクが戻ってしまう中、ヒナノとヒカリで「後半戦スタート!」。
  • セミファイナル 20分一本勝負

  • 12分5秒

    首固め

  • トキヲイキルのメンバーと入場した伊藤が「セツナイロ」ライブ。曲が終わり、コールされると大量の紙テープ。そしてパートナーの瑞希を呼び込む。先発は自ら買って出た伊藤と優宇。グラウンドでも対抗していく伊藤。瑞希は中島にランニング・ボディアタックからドロップキック。連携からのドロップキック(瑞希)、倒れこみ頭突き(伊藤)も。そこから世界一可愛いナックルも成功。しかし優宇が入ると起き上がりこぼし逆水平。ぶっこぬきはディフェンスするが優宇はダブルチョップ。中島はコーナーで踏みつけ。ローリング・ネックブリーカーからネックロック、首4の字で首攻めへ。伊藤はカウンターでボディスラムを決め瑞希にタッチ。瑞希はカサドーラからのフットスタンプ、バッククラッカー。中島はタランチュラ式ゆりかもめ。優宇はオクラホマ・スタンピード。瑞希はエルボーも優宇は逆水平からジョン・ウー。瑞希はセカンドロープからフットスタンプ。コーナートップからのクロスボディも決まるがランニング式は優宇がキャッチしてツアー・オブ・ジ・アイランド(スイング式パワースラム)。伊藤が入ってドロップキック連打も跳ね返す優宇。サイドスラムからセントーン。中島のダイビングライダーキックは伊藤がかわして逆エビ。瑞希のフェースロックとの競演に。ロープエスケープの中島に伊藤はボディスラム。リバース・スープレックスも決まると飛びつきDDTへ。瑞希はドロップキックで優宇を排除。コーナーから場外にプランチャ。リング内では伊藤が雄叫びも中島が丸め込み。伊藤も切り返す。ボディ、顔面への頭突きからDDTはニアフォール。伊藤コールの中、先に立ち上がった伊藤がコーナーへ。しかしダイビング・ヘッドバットはかわされ、首固めで丸め込まれて3カウントを聞いた。
  • 伊藤、凱旋試合を勝利で飾れずも『ウルトラソウル』締め!

  • 試合後、マイクを持った瑞希はそのまま伊藤に渡す。観客に「伊藤が勝つとこ見たかったか」と伊藤。拍手に「思いのほか足りなかったな」。続いての「見たかった!」の声に「安心しろ、来年また来てやるよ」。そして「おい! そんときまでにな! 伊藤は絶対クッソ可愛くて! クッソ強くて! クッソカリスマになってやっから楽しみにしとけよ。お前らもだよ。何のうのうと人の話聞いてんだよ。次会うときまで、目標を一つ達成してこい。なんでもいいよ、腹筋30回できるようになるとか、東大に受かるとかなんでもいい。なんでもいいから、お互いまた成長して福岡で会おう。以上、世界一可愛いのは?」「伊藤ちゃん」からウルトラソウルで締め。盛り上がりつつも初見の観客がザワつく中、メインへ。

    【試合後のコメント】
    伊藤 勝ちたかったんですけどねぇ。ここぞというときに勝てないのは恥ずかしいし情けないし、ダッセエなと。この前、里村明衣子にダセエって言ったばっかなのに、まさか自分がこんなダサい目にあうなんて。でも諦めませんよ。必ずカリスマになって帰ってくるんで。
    ――今回の凱旋、以前、LinQとして活動していた時にいた福岡とはまた違う気持ちになったかと思います。
    伊藤 あぁ、そうですね。もともと福岡で活動してて、福岡でのファンが二人くらいだったんですよ。握手会とかも並んでなくて、来ても二人とかだったから。今回、福岡に帰ってきてこんなにファンがいたのかってビックリしましたね。嬉しいです。期待に応えられるように頑張ります。
    ――瑞希選手は伊藤選手の凱旋試合、いかがでしたか。
    瑞希 本当に頼もしかったというか、伊藤さんはダサいと言ってますけど、頼もしかったし「勝てる」と思ったんですよね。それはたぶん福岡の伊藤さんファンの方々の声もあったと思うんですけど、やっぱり伊藤さんはしっかりしてるから、高みを見てるっていうのがカッコよかったです。
    伊藤 いや~でも伊藤は150点目指してるから。今日はね、80点だったんだよ。いや~もう、ダメだね。強くならないといけない。
    瑞希 絶対なれます。
    ――LinQのライブでは流れでセンターになりました。
    伊藤 あれはフォーメーションが決まってないから勝手に陣取って。だってLinQのセンターって伊藤みたいなもんでしょう。
    瑞希 センターじゃなかったんですか?
    伊藤 センター……だったよ。被りで。
    ――2列目の真ん中?
    伊藤 もしくは4列目の真ん中。
    瑞希 被って被って被って、真ん中? でも真ん中には変わりないですから。
    伊藤 背が高いからね、ずれたら見えるよっていうね……。
    瑞希 人気順とかじゃないですもんね。
    伊藤 なので今日は復讐してやろうと。でも今日はうれしかったです、応援してもらって。あんなこと言ったけどぶっちゃけうれしい。
  • メインイベント 30分一本勝負

  • TOKYOプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

    • LOSE

      プリシラ・ケリー

    VS

    VS

    11分28秒

    エビ固め

    ※クラッシュ・ラビットヒート。第5代王者が6度目の防衛に成功。
  • 両者が入場すると、沖学園の沖隆邦理事長によるタイトルマッチ宣言からベルトの一時返還。ゴングが鳴るとケリーコールも出る中、山下コールが圧倒。リストの取り合いからプリシラは背中に張り手を一発。両腕を固めてからのサッカーボールキックも。山下もお返しの一発。そこから背中へのドロップキック、チンロックへ。プリシラは十字架固めからクロスフェース。ロープに磔にしてにサーフボードからドロップキック、さらにPKも。山下は背後からブーツ、水面蹴りから背中への手刀。シュミット式バックブリーカーはプリシラがヒザでカット、河津落としからグラウンド卍。山下はハイキックを返すとコーナーに登りミサイルキック。コブラクラッチから投げでグラウンドへ移行するとプリシラはロープへ。エルボーの打ち合いは両者強烈。さらに蹴りも打ち合うとプリシラがハーフネルソンで投げる。対する山下はジャーマン。バックスピンをかわしたプリシラがハイキックからカッター、ドラゴンスリーパー。山下はコーナーで串刺しキック。雪崩式ブレーンバスターはプリシラが阻止したが、コーナー上のプリシラに山下がハイキック、バックスピン。そこからアティテュード・アジャストメント。バズソーキックはかわされた山下だがバックスピンを頭部へ。もう一発入れると最後はクラッシュ・ラビットヒートでヒザを叩き込みフォール勝ち。6度目の防衛を決めた。
  • 山下、4年ぶりの凱旋でプリプリV6!「毎年、福岡に来たい」

  • 試合後、山下が握手を求めるとプリシラも応じて退場。山下はベルトを肩にかけるとマイクを握って締めの挨拶。「福岡、帰って来ました! 凱旋するのは4年ぶりで、こうしてチャンピオンとして戻ってきて、しかもプリシラという最高の相手とやれて、本当に嬉しいです。プロレスラーになってよかったなって思います。自分で勝手に感じてただけだけど、プレッシャーが凄くて。ベルト、負けたら海外流出とかめちゃくちゃ重かったけど、それもめちゃくちゃ楽しかったです。こうしてたくさんの人が見に来てくださって。また母がいろんな人を呼んでくれて。あらためて、凱旋するたびに母の偉大さを思い知らされるんですけど。母にも感謝ですし、応援してくださる人に本当に感謝してます。ありがとうございます。4年ぶりだったんですけど、これからは毎年福岡に来たいなって思います。私ももちろん頑張りますけど、お母さんよろしくお願いします(笑)。東京でももっと頑張って、いろんな地方でもできるように頑張ります。これからも東京女子プロレス、よろしくお願いします!」

    【試合後のコメント】
    山下 地元凱旋、4年ぶりにやれて、しかもタイトルマッチというのは嬉しいですし、あらためて応援してくださる皆さんのおかげですし、母にも闘ったプリシラにも感謝しないといけないですし。何事も相手がいないと成り立たないので。しっかりやりあえてよかったと思うし。リズムが本当に違う中で、攻撃が当たった時の達成感はすごく気持ち良かったです。プリシラの技を受けながら、痛いですけど生きてるなっていう感じですごく楽しかった。何度でもやりあいたいなって思いますね。楽しかったです。
    ――凱旋興行としての手応えは?
    山下 声、声援を感じたし、セミの伊藤が会場の空気を自分のものにしてたんで、音だけですけど凄いなって奮い立たされました。福岡出身は今のところ伊藤麻希と私なので、毎年来れるように頑張らないといけないですね。
    ――今回で6度目の防衛になりました。チャンピオンとして見据えるのは?
    山下 やりたい人は目の前に来てほしいですね。ベルトも簡単なものじゃないですけど、今いる子はベルトを獲りたいというより山下に勝ちたいと思う選手が多くあってほしいなと。目の前にきた選手はどんどんぶっ倒して、もっともっと防衛していきたいです。強い気持ちを持つ中でも楽しんで。私はどっしり構えて待ってます。

    ――日本でのタイトル戦はいかがでしたか?
    プリシラ 日本に来てレスリングをする以上、目的はベルトを獲ること。今日の試合は負けてしまったけど、これから世界でプロレスをしていくための一歩になったと思う。
    ――相手の顔をなめ回したりする攻撃が今日はなかったようですが。
    プリシラ いつもは相手にマインドゲームを仕掛けるんだけど、今日はタイトルマッチ。大事な試合ではよりストレートに、フィジカルで闘うことが多いと思う。
    ――今回の来日でもファンが増えたと思います。次回の来日は?
    プリシラ 日本で試合をしたいという気持ちはいつでも。地球の反対側で試合をしていることもあるけど、日本で試合をすると言われたら、答えはいつでも「イエス」ね。

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