第12回東京プリンセスカップ開幕を飾る鈴芽vs上原の1回戦。丸め込みで先手を取ろうとする鈴芽に上原は側転で技をかわしてバックエルボー。側転エルボーは鈴芽が回避し串刺しドロップキック。そこからレッグロックで足にダメージを与えていく鈴芽。足攻めに苦悶の上原だったが、カウンターのバックエルボーでなんとかやり返すとドロップキック。側転エルボーからのカバーはカウント2。鈴芽もハチノスエイトノットで絡みつくが、上原がロープに足を伸ばす。エルボーの打ちあいから鈴芽が反転式のフェースクラッシャー。駆け上がり式は上原は阻止して飛びつきのバナナピロー。エぐぐ決まったかに思えたが、鈴芽が器用に足でネックロックを極めて解除。上原を場外に出した鈴芽がプランチャ。コーナーに登った鈴芽がミカヅキ流星群もカウント2。リング・ア・ベルは上原がスクールボーイで切り返すもカウント2。これを丸め込みで切り返す鈴芽だがカウント2。駆け上がり式フェースクラッシャーを阻止した上原がスナップ・スープレックスもカウント2。再び押さえ込むもカウント2。ならばとジャックナイフ式エビ固めで勝利。先輩を撃破した上原は8・2浜松で上福vs荒井の勝者と対戦する。
【試合後のコメント】
上原 ホントになんとか1回戦突破できました。やっぱり、もうなんか…前IP王者の鈴芽さんはホントに強くて。私これまでもシングル何回もさせていただいてて、ついこないだのダラス大会でも直接取られてしまっていたので、もう今日は気持ちで…とにかくがむしゃらに勝ちにいくしかないなって思いで臨みました。でもやっぱりすごい思いが空回りしちゃって、すっごい悔し思いもあるんですけど。なにより途中で私の一番のバナナ・ピローを返されてしまった時は、もうホントにどうしようかって思ったんですけど。今日とにかく、技術とかの差はめちゃめちゃあるけど、とにかく強い鈴芽さんだからこそ気持ちで。とにかく気持ちだけは負けないって思って、最後本気で、ジャックナイフでなんとか勝つことができたので。すごい嬉しい気持ちもあるし、なんだろう…。ここがやっと1回戦突破できたので、ちょっといま勝てて嬉しいのももちろんあるんですけど、すごい気が動転してる部分もあるので。1回落ち着いて、2回戦もしっかりと準備をして、また臨みたいと思います。2回戦目は荒井さんと上福さん、どちらが上がってくるか分からないですけど。ここまで予選通過して1回戦もなんとか勝てたので。もうここは気持ちで2回戦も臨みたいなって思います。
――最後のジャックナイフはとっさに出た?
上原 今日は気持ちで闘ってた部分が大きくて。気付いた時にはもう丸め込みしてたって感じです。
――荒井と上福、どちらと闘いたい?
上原 荒井さんは去年、私負けてるんですよ。このプリンセスカップで負けてるので、すごい荒井さんともめちゃめちゃ闘いたいですし。でも上福さんはやっぱりタッグ組んでるってこともあって、すごい闘いたい相手でもあるんですけど。そうだな…やっぱり上福さんとはこないだ闘ったばっかっていうのもあるし、去年のリベンジを今年はしたいっていうのもあって、荒井さんともすごく闘いたいです。
鈴芽 信じてくれる思いに応えられる自分になると決めたばかりだったので、不甲斐ないです。でも、また信じてくれるって信じてます。そしてなにより、私は東京女子プロレスの夏が大好きだから。このトーナメントが終わってしまって、夏の最前線にいられないことがすごく悔しいなっていう風に思っています。でもやっぱり大好きだからこそ、トーナメントだけじゃないって毎年思うし。ここからも夏、ガンガン熱く闘っていきたいと思っているので、みんなも一緒に夏を楽しんでくれると嬉しいなと思います。
――大田区から負けが続き、ある意味で節目でもあるのかなと。
鈴芽 そうですね。ベルトを落としたタイミングのトーナメントってことで、絶対勝ちたかったし。勝ち抜いた先に闘いたいって思う相手もいたので…でもやっぱりそれに向けてより一層頑張りたいって気持ちが増しているので。そうですね、節目です。