前説
小橋マリカ欠場挨拶「何がなんでもトーナメントは出ます!」
大会前、まずはリングアナ・難波小百合による諸注意と告知。続いて今大会を負傷欠場することになった小橋マリカが挨拶。「金曜日の練習で肩を負傷して、欠場となってしまいました。私の試合を楽しみにしていただいたみなさん、申し訳ありませんでした。1週間後はプリンセスカップ。ヒカリちゃんとミウちゃんが試合をして、勝ったほうと闘うことになっていて。今日のトーナメントには何が何でも出たいので、いろんな治療をして、なんとか治して試合に出たいと思います。みなさん待っていてください」。そして「東京女子プロレス、スタート!」のコール。
オープニングマッチ 時間無制限一本勝負
第5回東京プリンセスカップ出場者決定戦
※ヒカリがトーナメント出場権を獲得。
アプガ(プロレス)同士の対戦は東京プリンセスカップ出場者決定戦。ミウがショルダーアタックで先制するとヒカリはバックエルボー。さらにレッグロックに捕らえる。コーナーでは串刺しバックエルボー。カウンターのダブルチョップを返したミウはボストンクラブへ。これはヒカリがロープエスケープ。ミウは続けてヒザを使ったバックブリーカーからベアハッグ。フォールはカウント2。ヒカリはドロップキック、カウンターでコブラツイストを狙ったが、ミウはそのまま抱えてカナディアン・バックブリーカー。ボディスラムから再度のカナディアンを切り返し、ヒカリはコブラツイスト。さらに丸め込む。首固めもカウント2。ミウはカウンターでダブルチョップを決めてカナディアン。これもヒカリが切り返して背後からのドロップキック、そして回転足折り固めで3カウント。ヒカリがTake a chance枠でのトーナメント出場を決めた。
【試合後のコメント】
――トーナメント出場枠をかけたシングルマッチでしたが、いかがでしたか?
ミウ 絶対に勝つって思ってたんですけど。でもやっぱりヒカリちゃんが今までずっとプロレス大好きだった気持ちも知ってて、プロレスをずっとやりたかったっていうのも知ってて。デビュー戦では私が勝ったんですけど、それはスポーツをやってて体力的に上だったっていう部分だったと思うんですけど。だからプロレスの知識がまだなくても勝てたんだって今思っていて。そのぶんヒカリちゃんは技の一つ一つが力強くなっていて、ドロップキックとか丸め込みとかも前より強くなっていて。それに今まで見てきたプロレスの知識を合わせたら、先輩との試合も含めて一番、体力の面で成長していて。私ももっとプロレスの知識を知って、たくさん先輩と試合を重ねて、もっと上に行って、いつかトーナメントで一番を取れるように頑張ります。ありがとうございました。
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第二試合 15分一本勝負
3WAYマッチ
7分55秒
ノーザンライト・スープレックス・ホールド
※もう1人は辰巳リカ。
3人でのリストの取り合いから、中島が2人まとめて横入り式エビ固め。辰巳はユキの足を攻めていく。リバース・インディアンデスロックに捕らえたまま中島にはブレーンバスター。ユキにヒップアタックを連打するとよっしゃいくぞエルボーへ。しかしこれは中島がライダーキックでカット。中島はユキにコーナーに固定してのカッター。さらに首4の字。固められたユキに辰巳も足4の字。中島は2人まとめてリバース。辰巳にはヨーロピアンクラッチも。辰巳はヒップアタックを返し、コーナーに上ったところでユキがデッドリードライブ。中島にはボディスラム。辰巳はユキのサイドスープレックスは防御するも、そこに中島がライダーキック。続けての619はブロックする辰巳。そこからドラゴンスクリュー、足4の字につなげるもユキが入ってフルネルソン。しつこく絞め上げるが辰巳はなんとかロープへ。ユキはコーナーからダイビングショルダーアタック。カバーするもカウント2。サイドスープレックスを狙ったユキだが中島がカット。辰巳を女以外に出しユキには崩れながらもフランケンシュタイナー。ロープにもたれたユキに619を決めた中島はノーザンライト・スープレックスで3カウントを奪取。
第三試合 15分一本勝負
前大会、NEO美威獅鬼軍入りを「キャンセル」した上福は入場すると正座して礼。「ゆき、あれから頑張ってんの。ジムとか行って。握手!」という上福にアズサは奇襲。枝毛を発見した上福はサミングを返すがアズサはひるまず。上福は思わず「強!」。蹴りを食らうと「お父さんにも蹴られたことないのに!」と反撃を試みる上福。そこからアズサに「サキリンクイズ」。沙希様が使っている化粧品はシャネルかディオールか。アズサの答えは「シャネル」正解はまさかの「どっちも」。第2問「サキリンがお風呂で最初に洗うのは髪の毛かかかとか、どう思う?」。正解は「ゆきもわかんない」。激昂するアズサにボディスラムから聖書攻撃を狙った上福だがレフェリーに阻止される。アズサはXファクターから変形フットチョーク。「あれ見て、サキリン」とよそ見させようとする上福だがアズサは引っかからず。しかし何度も言われてつい見てしまう。ここで反撃に出た上福だったが、アズサは「もう!終わり!」と強引にコードブレーカーからクリスティ・アガペーで試合を終わらせた。
第四試合 時間無制限一本勝負
まずはのどかが入場、マイクを取ると「みんなーこんにちは! 気合いが足りねえ! もう一回! 東京プリンセスカップ、みんな応援してくれますか!×3」からピンポンパン体操。試合が始まると、のどかが得意のヘッドロック。しつこく締め上げていく。ショルダーアタックは2発目で倒す。まなせも返してサッカーボールキック。まなせは足攻めからヘア投げ。コーナーでの踏みつけも。のどかは串刺しボディアタックからボディプレス。まなせはブーツ。フェイントからのヒップドロップ、さらにマウントポジションからフォアアームを連打するまなせ。グラウンドでのスリーパーはのどかがロープへ。ブレーンバスターはのどかがディフェンス。ボディスラムを返す。そこからランニング・クロスボディ。まなせはロープリバウンドしたのどかを胸で弾き飛ばし、胸でのタックルも。かかと落としはよけたのどかがコーナからフェースクラッシャー。しかしまなせはカウンターでブーツ。のどかは気合いもろともドロップキック。そこからバックフリップで投げると、片エビ固めでガッチリ固めて3カウントを奪取。1回戦突破を果たした。
【試合後のコメント】
まなせ 負けるつもりで試合したことは一度もないんですけど、今回も負けると思ってませんでした。東京女子に来てから1年ちょっと。いろんなことがあったなと思うんですけど、それと同じかそれ以上にのどかおねえさんもいろんなことを乗り越えてきたのかもしれないですね。でもこれで1勝1敗なんで。次は私が勝ちますし、私に勝ったんだから上を目指して、優勝してほしいです。私もきっとこのままじゃダメなんだなっていうのをすごく感じて。とりあえず東京女子は3禁って言われてるじゃないですか。でも私はけっこう大人なので、3禁守らないで、新しい自分を見つけていこうと思います。今夜はかみーゆらへんを誘って飲みに行こうと思います。飲みに行きます! お酒が飲みたいんだ私は。シャンパンください!
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第五試合 時間無制限一本勝負
トーナメント1回戦
※マスク剥ぎ&セコンドの凶器使用
青コーナーから入場のハイパミは風呂敷包みを持参。沙希様はアズサを引き連れての入場。試合前にマイクを握ったハイパミは「沙希様選手は趣味、お遊び感覚でトーナメントに出るって言ってますけど、私はこのトーナメント、この夏にかけてるんですよ!遊び感覚、生半可な気持ちなら絶対に許せません!そんな気持ちなら棄権してください」。そして風呂敷包みには沙希様の大事なものが入っているという。「これがどうなってもいいなですか? 秘密バラされたくなかったら棄権してください!」。しかし沙希様は意に介さず蹴りを入れるとフォール。カウント2でギリギリ返したハイパミは場外に逃げると用意しておいた仮面と緑のジャージを難波に着せて隠れる。が、沙希様には通じず。控室に続く階段に逃げたハイパミは沙希様を手すりにガムテープで固定。しかし沙希様は手袋を取ることで脱出、リングに戻る。ここで椅子を持ち出したハイパミだがレフェリーにあっさり止められる。沙希様はコーナーで薔薇の一撃。さらに変形横三角絞め。ロープエスケープしたハイパミの顔面に蹴りを入れた沙希様はエプロンPKを狙うが、これをハイパミが椅子で迎撃。今度は沙希様の両足をガムテープで固定。沙希様もハイパミの足を固定してしまう。両足でピョンピョン跳びながらのバトルはリングでも展開。ハイパミの椅子攻撃は沙希様が蹴りでカット。しかしレフェリーはハイパミの椅子を奪おうとしたところで場外に落ちていた。ベルサイユ式フットチョークでタップしたハイパミだがレフェリー不在。「仕事しなさい」と沙希様がリングに戻す。クロスボディを決めたハイパミはまたも沙希様の足をガムテープで固定。これをアズサがハサミで切って救出。ハイパミはスプレー攻撃からそのスプレーを沙希様に持たせ、自分のマスクも渡してしまう。ここでレフェリーがリングへ。ハサミ、スプレー、マスク剥ぎという状況に反則が宣告され、ハイパミがまんまと2回戦進出。
【試合後のコメント】
沙希様 ちょっとなんなの、あのレフェリーとコソ泥みたいな緑の。
アズサ 沙希様がこんな姿になっているというのに。
沙希様 わたくしは意外とこのトーナメント楽しみにしていて、真面目にやるつもりだったのに、なぁにあのふざけた泥棒女、許せないわ!
アズサ 沙希様にこんなひどいことをするなんて。あのレフェリーも許せないですわ。
沙希様 あのレフェリー、ちゃんと仕事するべきだわ。こんなことが続くようならもうここには上がらないわ。
アズサ 沙希様!
沙希様 でもシスターは何も悪くないのよ。シスターは次のお試愛に集中すること。それだけが美への近道よ。
アズサ わかりました沙希様。でもわたくしは沙希様の心の傷が。もっと早く助けに入っていれば。
沙希様 いいえ、わたくしたちの愛は真実。あの泥棒もそれは盗めなかったわ。行きましょう。
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第六試合 20分一本勝負
坂崎と瑞希はトーナメント1回戦で当たるため、この試合は前哨戦となる。試合前も握手せず、2人とも「ベー!」。坂崎は先発のヒナノをグラウンドで攻め込んでいく。タッチした瑞希にはレッグロック。ラクにタッチするとダブルでガットショット。そこから2人でおやすみエクスプレス。今度は瑞希とヒナノが「おはようエクスプレス」。カットに入った坂崎のダイビングフットスタンプは誤爆してしまう。瑞希は坂崎を挑発しつつラクに弓矢固め。ヒナノはラクにスリーパー。ラクは脳天チョップを返し、坂崎にタッチ。ヒナノのエルボー連打を受け止めるとグラウンドで腕攻め。ボディスラムはカウント2。ヒナノは側転からアームホイップ。瑞樹は回転エビ固めからフットスタンプ。坂崎はスライディングラリアット。ミサイルキックはかわされたが切り返し合戦から坂崎がSTFへ。さらにラクが瑞希にダイビングで脳天チョップ。瑞希は2人まとめてダイビング・クロスボディ。ヒナノが坂崎を排除すると瑞希がラクの背中にドロップキック。そしてコーナーからのダイビング。フットスタンプでラクを仕留めた。
セミファイナル 時間無制限一本勝負
トーナメント1回戦
※アティテュード・アジャストメント
トーナメント1回戦にして、伊藤にとってはデビュー戦のリマッチ。ゴングが鳴るとリストの取り合いから山下がヘッドロック、スリーパー。カウンターでボディへのキックを決める。「世界一可愛いのは?」も阻止「かわいくねえよ!」と山下。エルボーで反撃した伊藤は再度「世界一かわいいのは?」「伊藤ちゃん!」。そこからの倒れこみ頭突きはかわされてしまう。山下はタメを作ってからのサッカーボールキック。タフズローリングフックも見せる山下。背後からのキックも強烈に決まる。伊藤はドロップキックをかわされるとまたも劣勢。しかし強引なドロップキックからボディスラム。エルボー連打、ボディへの頭突き、倒れこみ頭突きと連発。エルボーの打ち合いから放った山下の蹴りをキャッチし、伊藤が頭突き。なおも離さずもう一発。そこから伊藤が逆エビ固めへ。山下はロープに。伊藤はダイビングヘッドバットを繰り出すも自爆。山下はミサイルキックをヒット。どうにかカウント2で返す伊藤。山下は伊藤の手をつかんだままハイキック。しかしアティテュード・アジャストメントは伊藤が阻止してDDT。先に立ち上がった伊藤が抱え込み式の逆エビ。どうにか山下がロープに。伊藤は絶叫してコーナーに頭を叩きつけ、山下に頭突き連打。後頭部にも見舞っていく。しかし山下はカウンターでハイキックからバックスピン。フラフラになりながらも伊藤を抱え上げ、雄叫びをあげながらアティテュード・アジャストメントで3カウント。2回戦ではのどかおねえさんとの対戦が決定。
【試合後のコメント】
山下 初戦、伊藤に勝てて勢いに乗れたんじゃないかと思います。トーナメント、このままいきたいなと思います。
――伊藤選手の成長は感じた?
山下 それはもう、前回のタッグ王座挑戦を見てからすごいなと思っていたので。実際、今日試合をしてみて、追い込まれた部分があったし、最後の抱え込み式(逆エビ)で、あんまり言いたくないんですけど(気持ちが)折れそうになったくらいきつかったので。今回はトーナメントに対する思いで耐えられたかなって。ここで伊藤に勝てたのは大きいと思います。
――2回戦に向けては?
山下 のどかおねえさんですよね。シングルは久しぶりなのかな。でものどかおねえさんも急成長というか強いと思うので。力でくると思うので、打撃だったり、私も力でいこうと思います。
伊藤 (目に涙を浮かべ)まだ夏は始まったばっかりなのに、あと何を楽しみにすればいいのかわかんなくなってしまったよ! もうあの、あの、あのさあ! 山下実優、全然怖くなかったんだよ伊藤は! まったく怖くなかったんだよ! アイツの蹴りも、けっこう痛かったけど全然痛くなかったんだよ! あと100発くらい受けれたんだよ! でも! でもさあ! 伊藤のほうがこのトーナメント、優勝しようって気持ちも絶対に絶対に強かったと思うし! なんで伊藤が負けたかわからないの! わからないの、わからない! わからないんだけど、わからないし、わからないんだけど、でも……伊藤のほうが世界一可愛いから大丈夫だと思う……。まだ伊藤は折れない! 絶対に折れないから! 絶対に絶対に絶対に折れないから! だからみなさん、よかったらこれからも応援宜しくお願いします! ……俳句いいですか。「いつまでも 負けと思うな 伊藤麻希」。
のどか 1回戦、勝ちました。一昨年の初めてのプリンセスカップの1回戦は優宇が相手で、去年は才木が相手で、今回まなせさん。組み合わせで勝ったって思ってないんですよ。まなせさんは選手として私がほしかったものをたくさん持ってる人で。それはほしがっても手に入らないものばっかりなんですけど。でも私にあるって言えるのは、ずっと体操やってきて、みんなが背中を押してくれてるっていう自信で。「おねえさん、投げろ」とか、たくさん声が聞こえてきたんですね。ちゃんと聞こえてたから。その力で勝てたっていうとなんかあれですけど。次は山下さん。んー、チャンピオンじゃん! やば! 何度もシングルやってて、なんなら二日連続でシングルやったこともあるんですけど、たくさんシングルをしているからこそ、チャンスがあるんじゃないかってところは実感があるので。山下さんの攻撃に耐えて、最後に私が一発くれてやったら可能性があるかもしれない。またみんなの声を信じて、もう一回勝てるようにしたいと思います。とにかく1回戦勝ててうれしいです! おねえさん欲張りだから次も勝ちたいです! ありがとうございました! やったぜー!
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メインイベント 時間無制限一本勝負
昨年、両者はタイトルマッチとトーナメントで対戦し、1勝1敗。元プリプリ王者対決でもある。序盤のグラウンドは優宇が優勢。才木の片足タックルも潰してみせる。ショルダーアタックの打ち合いは才木が制し、サッカーボールキック。ロープに釘付けにしてドロップキックも。バックエルボーも決めた才木はキャメルクラッチへ。優宇は旋回式サイドバスターを返すが、才木はバックドロップで投げる。対する優宇はオクラホマ・スタンピード。さらにリープフロッグをキャッチしてのパワースラムを決める優宇。立ち上がった才木に逆水平。才木はミドルキック。打ち合いを制したのは優宇。だが才木は「まだまだ!打ってこい!」。逆水平とミドルの打ち合いからロープに振ってのチョップも決める優宇。そこから払い腰、片羽絞めへ。才木はドロップキックを返すとアルゼンチン・バックブリーカー、さらにミサイルキック。これはカウント2。バズそーキックをかわして片羽絞めの優宇に、才木は切り返して蹴り。だが優宇はシャイニング・ウィザードをキャッチしてコーナーに叩きつける。才木はラストライドを外して背後からシャイニング・ウィザード。さらにバズソーキック。ジャックハマーをディフェンスした優宇は渾身のジョン・ウー。そしてラストライドを決めて激闘に終止符。
エンディング
優宇が“強敵”才木を撃破し「やっぱプロレス楽しいですね! 負けた人の気持ちを背負って優勝まで突っ走ります!」
「こうやってメインで勝ってマイクするの久しぶりです。めっちゃ嬉しいです!」と試合後の優宇。「去年ベルトを落としてからなんかモヤモヤしてたんですけど、やっぱプロレス楽しいですね。満員のお客さんの前で試合ができるのは本当に嬉しいです!プリンセスカップはまだまだ7月まで続きます。私は負けた人の気持ちがわかるから、負けた人の気持ちも背負って、闘い抜いて優勝したいと思います!」
【試合後のコメント】
優宇 私、デビューしてしばらく無敗だったんですけど、負けてから自分の勢いがなくなったなってすごく感じてて。自分の勢いはなくなったけど、東京女子プロレスには勢いがついてって。自分の勢いとは距離を感じるようになってしまって。東京女子に勢いがついて大きくなったのも、他の選手、今日闘った才木さんとか、伊藤さんとかのおかげだと思うんですね。こんなたくさんのお客さんの前で試合できるようになって。だけどこのトーナメントをどうにかして勝ち進んで、私も私のやり方で東京女子に勢いをつけたいです。私は私のやり方で、私のプロレスで、私にしかできないプロレスで東京女子を必ず盛り上げてみせます。今日は才木さんと闘えてよかったです。
――2回戦に向けては?
優宇 最後のコールで聞いたんですけど、ミサヲさんですよね? こないだ葛西さんとハードコアやってたじゃないですか。正直、ハードコアうらやましかったんですよね。東京女子にないものを経験してる選手なので、ミサヲさんはミサヲさんで違う形で東京女子に勢いをつけた一人なので。私の持ってないものをたくさん持ってる方なので。闘うのが楽しみです。でも今日は私、才木さんに勝ったので、勢いは負けないと思います。
才木 率直に言って悔しい。あと痛いです。久々に負けを味わったって感じですね。でもこらがプロレスの味なんだなって。去年のトーナメントでは私が優宇さんに勝ったんですけど、やりあってて、もちろん筋肉も大きいし太いんですけど、去年に比べてメンタルも強くなってたなと感じた試合でした。私の目標は2連覇して山下の持つベルトに挑戦することだったんですけど、1回戦敗退は本当に悔しいです。
ハイパミ 勝ちましたー! 卑劣な美軍がハサミ持って切ってきたり、スプレーでシューっとしてきたり、あわやって感じだったんですけど、そこは木曽さんを起こして、最後は正義が勝つって感じで私が勝ちました。最高の1勝でした。でも二度と沙希様には会いたくないなって感じで、現場入りとかも気をつけていきたいと思っております。
――2回戦に向けては?
ハイパミ 相手は優宇ですかね。優宇は会見の時に次は沙希様しか見てないみたいなことを言ってて。私はれいたんでも優宇でも、どっちでもいけるように対策を練っていたので。優宇は沙希様しか見てない時点で私が一歩抜けてます。無策なヤツには負けません! なので次の優宇、過去に優勝経験もありますし、当たり前のように強いんですが、私は私なりのやり方で勝ってみせます! この夏は私のものです!
――もう二度と同じ手はつかないと思いますが、作戦は?
ハイパミ なんでここで作戦言わなきゃいけないんですか。え? この会見、相手選手が見ないと思ってるんですか? 対策、何もないわけがないので、楽しみにしててください。
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