前説
リカ、5月3日にソロ写真集発売決定! アプガの『負けたくない』で大会スタート
試合開始前は難波小百合リングアナの前説。観客の「こんにちわ~!」の声に「嬉しい!」と難波。諸注意、告知に続き辰巳リカがリングに上がり挨拶。5月3日にソロ写真集(タイトル未定)が発売されることが発表された。「以前はおへそを出すのも抵抗があったんですが、今回は気にせずババン!とお見せしてます」とリカ。続いてアップアップガールズ(プロレス)の歌のコーナー。「マスク越しでも声出せますか!」から「負けたくない」を披露。全員参加の「東京女子プロレス、スタート!」で試合へ。
オープニングマッチ 15分一本勝負
1か月ぶりの「有観客」大会でリカは新コスチューム。グラウンドの攻防からヘッドロックを切り返してフォールを狙う汐凛になぜか「ダメだよ!」。ロープに走る汐凛にリカはドロップダウン。「逆でやろう」と提案するとドロップダウンの汐凛にストンピング。そこからよっしゃいくぞエルボー。これは自爆。「これは受けるとこでしょ!」とリカがビンタ。再度のエルボーもまた自爆。本能でよけてしまうという汐凛は3度目もよけるがリカは追撃でもう一発。「悪い子だな!」とリバース・インディアンデスロックに捉えるリカ。汐凛はロープへ。ドラゴンバックブリーカーをかわした汐凛はバックエルボー。コーナーへの串刺しバックエルボーは2連発、そこからドロップキックも決まるがカウントは2。ボストンクラブはリカが切り返す。汐凛はカウンターのボディスラムからハーフボストン。ロープに走った汐凛にリカがヒップアタック。そこからツイスト・オブ・フェイトを決めて3カウント。
第二試合 20分一本勝負
リングインすると上福が「みんな元気?」。先発のまなせはぽむにタックル。ぽむはラフォーレ原宿を決める。ハイスぺはまなせにピラミッドから丸め込み。白川ははるなをレッグロックで固めて「チャンス~!」からロメロ。そこに上福が蹴り。コーナーではキャッツパイが3人で踏みつける。上福のボディスラムはカウント2。はるなはひっかきからランニングネックブリーカードロップ。真弥が入ってエルボー連打。「上福!」という真弥に「なんで苗字なの。友だちならゆきちゃんじゃないの!」と上福が怒りのエルボー。真弥はあくまで「上福!」と打ち返す。上福はボディブローを阻止されるもサミング。まなせはサッカーボールキック。しかしハイスぺは連続攻撃で形勢逆転。白川にはポムがエルボー。白川はフライングクロスチョップ3連発。ぽむはスネ蹴りからアームホイップ。キディランド。しかし白川はぽむ・ど・じゃすてぃすをかわすと裏拳からインプラントDDTを決めぽむをフォール。
第三試合 15分一本勝負
試合開始前、パミがマイク。世の中に元気がないということで「牛乳があるじゃないか!」と試合中に牛乳補給を認める試合に。パミによると本来、元気が出すぎるためプロレス界では禁じられていたという。まずはミニパックを飲み干して試合スタート。元気が出ただけにスピーディーな動きを見せる両者。のどかは強烈なタックル。のどかは牛乳を飲みながら踏みつけ。変形首4の字はパミがロープへ。無頼区になるとパミは牛乳補給。元気が出たパミは高速のランニングクロスボディ。観客からは「牛乳」コール。ハイパーゴッサムクラッシュはカウント2。「これがミルクパワーじゃ!」とパミ。ブリッジしてのアームロックも。アイアムアヒーローは阻止され、のどかに牛乳も奪われる。牛乳を飲んだのどかは形勢逆転。ボディスラムからコーナーで牛乳1リットルパックを飲み干してのスプラッシュ。これを自爆させたパミがすかさず丸め込んでフィニッシュ。パミは牛乳を飲みながら勝利をアピール。
第四試合 20分一本勝負
試合前の握手は伊藤だけ拒否。「濃厚接触だろ」。先発は未詩とらく。グラウンドの攻防は互角。鈴芽は観客のコールを受け伊藤にドロップキック。激怒した伊藤は雄たけびから頭突き。ダブルでのおやすみエクスプレスも。しかし鈴芽がフォールを回避。未詩はらくにエルボー連打。コーナーに振って腰にもエルボーを連打すると滞空時間の長いボディスラム。鈴芽もフェースクラッシャーで続く。らくはXファクターを決め伊藤にタッチ。鈴芽に世界一かわいいナックルを決める。観客とのコール&レスポンスに「プロレスって楽しい!」。倒れ込み頭突きは鈴芽がかわすも、らくが伊藤が倒れるのを支えて攻撃しなおし。伊藤は未詩にもボディスラム。スリーパーからのバックブリーカー、さらに逆エビ。未詩はDDTをこらえてボディスラムで返す。そこからジャイアントスイング。10回転からカナディアン。これは伊藤が着地してDDT。タッチしたらくがドロップキックからスリーパー。コーナーにぶつけられても再度トライ。長時間絞めたが未詩はロープへ。脳天チョップを食らった未詩だがダイビング式は回避。鈴芽が串刺しドロップキック。コーナートップからの攻撃は楽が脳天チョップで阻止。河津落としからダイビング脳天チョップ。カバーは未詩がカット。未詩には合体DDTを決める。鈴芽にはらくがかがやきからドクターイエローを決め、タッグ王座戦に弾みをつける勝利。
【試合後のコメント】
伊藤 試合を自粛してて久々の試合だったんだけど。今日はタイトルマッチ前哨戦ということもあるからシリアスに気合い入れて丁寧にいこうと思ったんだけど、なんかもうそれよりも「楽しい」が勝っちゃって。ファンのみなさんは私たちがいなくてもご飯食べていけるけど、私たちはファンのみなさんがいないとご飯食べていけないから。ファンのありがたみがわかったというか、ファンがいないとプロレスって楽しくないから。これからも手洗い、うがい、除菌して健康に頑張りたい。いま全世界の人が大変だと思うけど、お互い手を取り合っていけたらなって。なんかごめんなさい、前から考えてた文みたいになっちゃったけど、これはスラスラ出ちゃって。私、いい人なのかもしれない。
らく 私も同じこと思いました。
伊藤 ホントに? 嬉しい。
らく 一か月くらいファンの方の前で試合できなくて、タイトルマッチも延期になっちゃって。でも延期になって私は嬉しかったんですね。日にちが延びたから伊藤さんと練習できる時間が増えて強くなれるって思って。このい一か月、伊藤さんと一緒に練習して、今日は勝つことができたんですけど。
伊藤 それが分かったの、伊藤は、最初のレスリングというかロックアップから顔が一か月前と違うなと思って。いっつも不安そうな顔ばっかりしてて、殴りたくなる顔してたの。
らく え~(笑)。
伊藤 でも今日はレスラーだった。一か月伸びてよかったかもしれない。
らく ポンポンとスケジュールが決まって焦ってたので。焦ったままタイトルマッチしても焦りが試合に出ちゃそうだなと思ってたので。
――タイトルマッチ勝利の可能性が高まった?
伊藤 高いでしょう。私たちは勝ちます、はい。
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セミファイナル 20分一本勝負
先発はヒカリとユキ。いきなりエルボーの打ち合いから。坂崎には魅星がタックル。坂崎はグラウンドで動きを止める。マジラビの場外ダイブは中島が阻止。中島のトペもヒカリが阻止し、そこからマジラビが同時にコーナーからプランチャ。そこに中島がトペ。リング内では中島が瑞希を捕らえる。魅星はぶっこ抜きでボディスラム。滞空時間の長い2発目も決まる。ダイビングクロスボディもキャッチしてみせる魅星。抱えたまま回転して坂崎、ヒカリを吹っ飛ばす。ユキはリバーススプラッシュ。瑞希はユキにドロップキック。着地は中島の上に。ヒカリはユキにドロップキック連打からローリングクレイドル。立ち上がってコブラツイスト、そこからグラウンドコブラ。ユキはカウンターでサイドスープレックス。中島がライダーキックからローリングネックブリーカー。坂崎にはコーナーへのブルドッグ。ダイビングライダーキックは交わして坂崎がブレーンバスター。中島はフランケンシュタイナーからライダーキック。619は坂崎がかわして丸め込む。中島は雪崩式フランケン。カウントは2。坂崎はブレーンバスター。しかしマジラビでの合体攻撃は自爆。魅星が入ってラリアット、エルボー。瑞希はスワンダイブ式でクロスボディ。さらにフェースロック。ボディスラムは投げようとしたとところに中島がライダーキック。魅星は瑞希にラリアット。瑞希はバッククラッカー。両陣営入り乱れての展開から魅星と瑞希がエルボー打ち合い。未来はドロップキックも。瑞希がカサドーラ・フットスタンプを決めたところに坂崎がマジカル魔法少女スプラッシュ。続けざまに瑞希がコーナー最上段からのフットスタンプを直撃して勝利。
試合後、坂崎がマイク。「日常が戻ってきたんですけど、タイトルマッチが流れちゃったり寂しいこともあって。ベルトも寂しがるので次の挑戦者を決めてほしいなと。(挑戦希望者は)公式ツイッターにリプライを飛ばしてもらえれば。待ってます」。
メインイベント 20分一本勝負
ゴング直後のドロップキックは山下が回避。万喜は山下のキックをかわしていく。ローの蹴り合いは山下が優勢。倒れたところにサッカーボールキック。バックブリーカーからストマックブロックの連続攻撃、ニーオンザベリー、フロントネックロック、さらにフェースロックと山下が厳しい攻撃。ボディを蹴り上げるとストンピングも。スタンドではヒザ連打。万喜はドロップキック連打で反撃。ロープに固定しての一発も。リバース・インディアンデスロックから鎌固め、バックキック、ローリングネックブリーカーと続けた万喜は山下のヒザをロープに固定。ヒザにストンピングも打ち込んでいく。ドロップキックで場外に落とすと万喜はコーナーへ。ここに山下がハイキック。抱え上げてAAを狙う。振りほどいた万喜が再度、コーナーからプランチャ。しかしリング内でのスプラッシュは山下が剣山。エルボーの打ち合いは万喜も引かず。山下はバックキック。万喜はカウンターでドロップキック。山下は三角飛びからハイキック。ぶっこ抜きでジャーマンも。万喜も雄たけびからジャーマン。蹴り連打からバックラッシュを決めた万喜はそのまま足を抱えて抑え込む。これを返した山下はトラースキックにバックスピンキック。追撃の蹴りから最後はクラッシュ・ラビットヒートを決め、万喜とのシングルで3連勝。
エンディング
万喜との3連戦を闘った山下「今日はじめて、心から楽しいと思いました」
試合後、万喜は握手を拒否し険しい表情で退場。山下はマイクを握ると「……疲れたね。万喜と大阪から始まってまさか3回連続で試合することになるとは思わなかったけど。今日はじめて、心から楽しいと思いました。4度目、すぐやるのはちょっといいかな。でも次やる時はどちらかがベルトを持ってる時。それまで私ももっともっと強くなります。自分の話はここまでにして、今日はみなさんお久しぶりです。こんなときこそ元気に、皆さんに楽しんでもらえるように、東京女子プロレスは前に進んでいきたいと思います。ありがとうございました!」。
【試合後のコメント】
山下 大阪、名古屋、東京とやることになりましたけど、大阪の時はこんなもんかと少しガッカリしました。名古屋で気持ちが見えて、でもまだまだ炭素良くなるなと思って東京まできました。今日は予想以上に楽しかったし、万喜の進化はまだまだ止まらないと思うし。もちろん私ももっともっと強くなりますし。お互い形になるものを持ってないので、次、4度目のシングルではどちらかかお互いがベルトを持ってるときにするのも面白いんじゃないかと思いました。このままじゃ私もダメだと思ってるんで。もっと上を目指して頑張りたいなと。
――3回やってみて、万喜選手の強さ、面白さはどんなとk露鬼感じましたか。
山下 我が強いというか、やられて跳ね返ってくる感じが。追い込みがいがあるので。そこで何を出すかという面で、技として足りなかったから私が勝ったのかなと思います。気持ちも負けないし。でも気持ちの強さですね、やってて面白いのは。身体能力も高いので、予想してない動きで攻撃を返してくる。
――フィニッシュのクラッシュ・ラビットヒートは出さざるを得ない状況?
山下 結果としてそうなりましたね。クラッシュ・ラビットヒートも出すののいリスクがある技なので。そこまで出さないといけない状況だったので出しました。この3連戦で凄い速さで強くなっていったんでビックリしましたね。
万喜 負けちゃいましたね。最後、握手求めてくれたんですけど、3回負けてますけど、これを終わらせたくないので。いつか次につなげたいっていう思いで手を弾いたので。最初に大阪でぶつかったときの悔しさは、自分の中で晴れたところがあって。その上で負けたのですがすがしい試合だなって思いました。
――自分の変化を感じた部分は?
万喜 (最初は)どこか「ケガした」とか「ケガ後」ということに気持ちが取られてる感じが、今思えばあったかなって。今はそれがまったくなくなり、ケガとか関係ない体になったし、気持ちでも乗り越えたかなと思います。
――山下選手は次やるとしたらどちらかがベルトを持っているときだと。
万喜 3回やらせていただいて、これ以上わがままを聞いてもらうのは申し訳ないので。結果を出して、形にしてもう一度、山下さんに挑みたいと思います。
――立て続けのシングルは珍しいが。
万喜 凄い嬉しかったです。組んでくださる団体の気持ちを試合で返さなきゃと思ったし、自分にとっての試練でもあったし。今までのプロレス人生では味わえない経験だったので。負けたとはいえ、これを次に活かさないとなって気持ちです。
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