オープニング
マリカが大学受験のため5月いっぱいをもって約1年間の休業と、5・3に写真集の発売を発表!
試合開始前、難波小百合リングアナが前説。諸注意と告知。続いて小橋マリカより「大切なお知らせ」。リングインしたマリカは、5.25北沢大会をもってプロレスラーとしての活動をいったん休止することを報告。「高校3年になって、将来やりたいことも明確になって、やっぱり大学に行きたいなと考えました。受験に挑戦するために、しばらくお休みさせていただくことになります。これから1ヶ月半、JKレスラーとして悔いなくやりきりたいと思います」。また5月3日の後楽園ホール大会からは、「JKレスラーとして最初で最後の」写真集も発売するとのこと。「初日で完売とか伝説を残したいので、一人100冊買ってください」(マリカ)。さらに、5.3後楽園のカードも発表。才木玲佳とのタッグで里歩&らくと対戦することになった。これを聞いたマリカは「JKレスラーとして最後の後楽園で才木さんと組めるのは嬉しいです。そして里歩さん! 闘うとは思ってなかったので、5.3に向けて、より気を引き締めていきたいと思います」。そしてアップアップガールズ(プロレス)はミニライブで「アッパーチョップ!」を3人体制での初披露。恒例のMV視聴調査から「東京女子プロレス、スタート!」。
オープニングマッチ 20分一本勝負
序盤、ぽむと真弥がコーナーで連続攻撃。はるなは爪でひっかいて反撃するとリカにタッチ。真弥をグラウンドで攻め込んだリカはランニングヒップアタックからよっしゃいくぞエルボー。はるなはひっかき3連発からフォール。続けてスリーパー。ボディスラムは真弥が返し、ぽむにタッチ。ぽむはスネ蹴りからラフォーレ原宿。はるなはランニングネックブリーカードロップ。リカはためにためてドラゴンリングインもぽむがガットショット。しかしリカはドラゴンスクリューから足4の字。ぽむは足を固められながらも真弥にタッチ。リカはジャンピングヒップアタック、コーナーでの串刺し式ヒップアタック。ツイスト・オブ・フェイトをディフェンスした真弥は逆エビ。リング中央に引き戻されながらも、リカはなんとかロープへ。しかし再度の逆エビはリカが切り返し、ドラゴンバックブリーカーからスリーパー、そしてドラゴンスリーパーでギブアップ。
第二試合 15分一本勝負
グラウンドの攻防から才木がショルダータックル。YUMIはコーナー四方に打ち付け。ガッツポーズから何か踊り出すYUMIに才木はサッカーボールキック、キャメルクラッチ。ロープに逃れたYUMIだが立ち上がれず。才木が引き起こしコーナーでの蹴り、エルボー。バックドロップはYUMIが耐えてカウンターでドロップキック。しかし才木が先に立ち上がる。YUMIはショルダータックルを返すとコーナーに走りこんでバックエルボー。才木はリープフロッグからドロップキックを決める。そこからバックドロップはカウント2。コーナーに登った才木を投げたYUMIはフルネルソンバスターを狙うが才木はタワーブリッジ。YUMIが着地してエルボーを連打。胸を張って受け止める才木にリバース・スープレックス。しかしフルネルソンバスターは才木がレインメーカーで切り返し、雄叫びとともにタワーブリッジを完璧に決めて勝利。
第三試合 20分一本勝負
先発はヒカリと白川。下から潜ってバックを奪った白川がスリーパー。上福のカニ挟みから「チャンス~!」でロメロスペシャル。追撃しようとした上福には万喜がキャメルクラッチ。ぱんでぶーはダブルでドロップキック、コーナーで踏みつけ。「めっちゃ悪い」と上福。白川はカウンターでヒカリにボディスラムを決めタッチ。上福は串刺しドロップキック、逆水平。ヒカリはドロップキックを返す。タッチした万喜はコーナーからクロスボディ、ドロップキック。バックキックをキャッチした上福は逆水平からブレーンバスター。白川が入ってフライングクロスチョップを3連発。ここからエルボーの打ち合いに。万喜のバックキックには白川が裏拳。さらに逆・逆エビ。カットしたヒカリは上福が排除。しかし戻ったヒカリが白川にミサイルキックを決めると、万喜がトドメのバックラッシュでピン。
【試合後のコメント】
――タイトル挑戦が決まった上での試合に勝利しました。
ヒカリ んっふふふふ。
万喜 前回ぱんでみっくBoo-Booが生まれて、今日一発目の試合で、いい調子で、なんだっけ、こういう(手を上に上げる仕草)。
ヒカリ 右肩上がり?
万喜 うなぎのぼり? してるので、いい調子で後楽園に向かってるんじゃないでしょうか(笑)。
ヒカリ はい、これは楽しい殺し合いができるんじゃないかと思ってます。
万喜 今日もパンクブーブーとか言ってるパリピねえちゃんがいたんですけど、ぱんでみっくBoo-Booですからね。そこは間違えないようにお願いします。デリケートなところなんで。
――試合では連携、合体も増えてきているようですが。
万喜 いい感じに連携技も、今日はとっておきの技はまだやってないけど、いい感じの連携技をふやしてるので、たぶんマジラビはビックリするんじゃないかな。
ヒカリ だな。
――本番用にとってある武器もある?
ヒカリ それはもちろん。パンケーキを食べて(会議して)。
万喜 パンケーキもっていきますよ。
ヒカリ もってきます(笑)。
――パンケーキをもってくる?
万喜 パンケーキをもってきます(笑)。
ヒカリ んふふふふ!
第四試合 20分一本勝負
マジラビが猛烈に胸を意識しながら試合開始。腕の取り合いからレッグシザースを決めた坂崎だがうなぎが倒立で脱出。からの「はいっ!」。なぜか坂崎もポージングして隙を突いてスクールボーイ。瑞樹はまなせの顔面を胸で圧迫。「固くて痛い!」とまなせ。怒りの瑞樹はドロップキック。まなせとうなぎはエプロンの瑞希の顔面を胸で挟み込んで「格差社会!」。さらに瑞樹を二人で担ぎ上げ「わっしょい!わっしょい!」。坂崎はうなぎの胸を踏みつけ、さらにレッグドロップ。ここからマジラビがクイックタッチでうなぎぼ腕にダブルアックスハンドル。瑞希の弓矢固め、串刺しドロップキックも決まる。うなぎはカウンターでボディスラム。まなせにタッチしてサッカーボールキック、ヒップドロップ。グラウンドではフェースロック、ヘッドロック。これは瑞希がロープへ。瑞樹は背中へのドロップキック、バッククラッカー。坂崎はミサイルキックからぶら下がり首4の字。固定されたまなせに瑞樹がドロップキック。連携攻撃も決まる。まなせは2人まとめてラリアット。うなぎは坂崎にショルダータックル2連発からレッグドロップ。大ふへん固めは坂崎が切り返して回転エビ固め。さらにミサイルキックもヒット。カウント2でうなぎが返す。ここでうなぎが大ふへん固め、スパインバスターでフィニッシュを狙ったがカウント2。2発目は坂崎が切り返してローリングエルボーからスライディングラリアット。そこから今日3発目のミサイルキックでうなぎをフォール。
【試合後のコメント】
坂崎 今日も楽しく快調にお祭り騒ぎでした。
瑞希 お祭りしました。
――相手も新たなタッグでしたが。
坂崎 たくさんタッグあるねぇ。どんどんきてほしい。(記者陣の後ろに控える挑戦者組に)先生、パンクブーブーが邪魔します!
瑞希 なにそれ変なの!
坂崎 芸人やっとけ! …いや芸人難しいけど。
――前回から挑戦者組も揺さぶりをかけてきています。
坂崎 上福&まなせの時にけっこう苦戦したんで。
瑞希 ああいうタイプは苦手ね。
坂崎 勝手にお祭り騒ぎする分にはいいんだけど、ペースを乱されるとね。
――タイトルマッチはペース争いが重要になってくる?
坂崎 そう。
瑞希 そうなりますね。
セミファイナル 20分一本勝負
美軍は握手を拒否し、沙希様が先発。らくのロックアップをスカすとニードロップ。らくは丸め込むと沙希様におやすみエクスプレス。カウント1で返した沙希様は怒りの形相。未詩も入ってダブルでエルボー。バッティング式ダブルチョップは沙希様がかわしてマウントからエルボー、サッカーボールキック。操はコーナーでスネを喉に押し当て、そこからニードロップ。操がレフェリーを引きつけている間に沙希様は薔薇で一撃。変形横三角は未詩がロープへ。ロープにもたれた未詩の背後から沙希様がブーツ。PKは未詩がキャッチするも沙希様はスタンドでミドルキック。タッチした操は腕攻め。強烈な張り手も。しかし未詩はカウンターでダブルチョップ。らくはチョップ連打からダブル脳天チョップ。水平打ちからMaxとき。沙希様はらくにストンピング。コーナーでの反撃も許さず。操はらくをロープに固定してヒザ連打。沙希様はサッカーボールキック。コーナーへの串刺しブーツ。らくは河津落としを返して未詩にタッチ。未詩は沙希様にバッティングチョップ3安打。沙希様はランニングミドル。さらに打撃連打。未詩はレーザービームを返すも沙希様がカウンターでキック。操のジャンピングニーから沙希様がPK。操はニーアッパーも。未詩はコーナーへのボディアタック。カナディアンバックブリーカーで担ぎ上げることにも成功。操のフィニッシュ狙いは立て続けに阻止した未詩だったが、操はカウンターでヒザ。リベラ・メでも決まらず。それでもレインメーカー式のヒザから、新技ヴァニタス(リバースタイガードライバー)につなげ、操がフォール勝ち。
試合後も操が未詩を攻撃! 飛び込んできたリカが未詩と組んで、5・3後楽園で美軍と対戦!
引き上げていく美軍に未詩が「待ってください!」とマイク。「いつも雑草とか言って人のこといつもバカにするやり方は美しくないと思います!」。これに操は「誰がしゃべっていいって言った? お前は負けたんだよ。負けたら無意味なんだよ。流した汗、涙、培ってきた努力、友情。負けたことで全部、無意味になったんだ。それが分からないなら、もう一度いまから体で教えてやる」。襲いかかろうとする操に立ちはだかったのはリカ。部外者は下がれという操に、リカは「そもそもお前は誰だ? あなたは東京女子プロレスの愛と平和を守るヒーロー、ハイパーミサヲだろ!」。「今さらそんな三流レスラーの話、やめて。私は弱い者を処刑した。庭に雑草が生えていたら駆除するのと同じ。これから東京女子の雑草をどんどん駆除していく」(操)。リカは「こうなったらリングの上で勝負するしかないですね! 5.3後楽園で、未詩と2人であなたたちNEO美威獅鬼軍を倒します!」。沙希様もリングに戻り「あなたにマッチメイクの権限あったの? 私たちも最近、ヒップがブルーな若者ばっかりとお試愛させられてつまらなかったの。5.3後楽園、私たちがお相手してもよろしくってよ。いいわねボンクラ!」と甲田代表に念押し。リカ&未詩には「恥をかく覚悟をしておきなさい」。美軍が退場すると、リカが「雑草でもやる時はやるってことを見せてやろう!」。
【試合後のコメント】
操 負けたくせにゴチャゴチャと。何度やっても私たちが勝つことは自明の理。負けた奴が何を言っても無意味なんです。
沙希様 そうよ。いいこと、私たちは決してあの子たちが嫌いなわけじゃないの。雑草が嫌いだなんてあなたたち、お思い? 雑草は生えてる時点で摘むのが常識なの。私たちはここを綺麗にしてさしあげてるの。なんだか勘違いされてるみたいだけど。それからあの白こけし、出てきたときに何か思い出しそうだったのよ。最近ヒップがおブルーなチビちゃんたちとばかりお試愛させられてたから。ちょっとは骨のある方がいらっしゃったみたいで。私たちを前にしたら跪くんでしょうけど。次のお試愛がどんなカードになるか分からないけど、ゴーテンサンでもナンテンサンでもナンテンヨンでも、やってさしあげてよろしくってよ。ね、操さん。
操 死ぬと分かってて刃向かってくるのは理解に苦しみます。
沙希様 あんまりおブスと関わってるとアレルギーが出ちゃうの。行くわよ!
未詩 今まで何度か当たってきて、人のこと雑草とか言ってくるので。そういうのはよくないなと思ってたので。その気持ちを今日の試合でぶつけたかったんですけど、でももう一度、5.3で闘う機会ができたので。雑草だとしても、根性を見せて。そういう姿が美しいんだっていうことを証明したいです。
リカ 未詩は普段から、練習も早めに来て、自分たちの練習が終わっても先輩たちの応用の練習に居残って練習したり、とても真剣に前向きにプロレスと向き合ってて。そんな未詩に「勝たなければ意味がない」とか言ってくるのは本当に許せなくて。5.3後楽園では未詩と2人でNEO美威獅鬼軍を倒して、故郷のパリに帰したいと思います。
――操選手に対しては今、どんな思いが?
リカ 最後にハイパーミサヲのヒーローの姿と闘ったのは私なので。今の操の姿は別人のようで。暗い強さというか、よくない強さだなと感じるので、ハイパーミサヲを救えるのは私しかいないんじゃないかって思いますね。過去にもNEO美威獅鬼軍を滅亡に追いやったのは私だし、メキメキ成長してる未詩となら、いけるんじゃないかなって。力を合わせてやりたいと思います。
メインイベント 20分一本勝負
山下は入場すると2本のベルトを掲げる。同じくアメリカ帰りの伊藤はレフェリーのボディチェックに「センキュー!」。この両者が先発で「ヘッドロック!」、「リストロック!」、「ミドルフィンガー」と英語合戦。中島はのどかにグラウンドで主導権。その場飛びスプラッシュも見せる。のどかはショルダータックル。マリカはユキに串刺しドロップキックからマシンガンチョップ、バカチンガーエルボー。ユキはショルダータックルからストンピング、コーナーへバックエルボー。のどかも続き変形首4の字。マリカもネックブリーカーを返すが反撃は続かず。ここで伊藤が世界一可愛いナックル。これは日本語で。倒れこみ頭突きもヒットするがカウント2。伊藤の逆エビはマリカが切り返し、ドロップキックも。山下が入って蹴りを3人に連打。伊藤にはヒザからラリアット。伊藤は跳ね上げ式の頭突き。のどかはタックルからボディプレス。エルボーの打ち合いからのどかがショルダータックル。山下はジャンピングハイキック。中島がのどかに対角線ブルドッグからダイビング・ライダーキック。ネックロックはのどかがボディスラムで切り返し、WARスペシャル。立ち上がった中島にショルダースルーも。しかしコーナーからのボディプレスは中島がヒザで迎撃。ファラウェイスラムを決めたのどかはユキと合体ショルダータックル、ボディプレス。ユキは中島にフルネルソン。中島はヨーロピアンクラッチ。ユキはリバース・スープレックスからセントーン。しかしコーナーでは中島が雪崩式フランケンシュタイナー。ライダーキックから619もユキがキャッチしてサイドスープレックス。爆シスの合体技も山下がカットしカウント2。山下がユキにハイキックを決めると、ふらついたところに中島がウラカン・ラナで抑え込んで3カウント。
エンディング
中島が山下のプリプリ王座への挑戦を表明! 5・3後楽園大会で挑戦へ
試合後、勝ち名乗りをあげた勝者チーム。ここで中島が山下のベルトに手をかけ、マイクを掴んで「2冠チャンピオン、おめでとう。次、誰と防衛戦するの。…私と、この東京女子のベルトをかけてタイトルマッチをしろ!」。山下は握手をし、無言で退場。リングに一人残った中島は観客に思いを語っていく。「何がアメリカ帰りだバカ! …山下実優は私にとってゴジラみたいなもんで、坂崎ユカはモスラみたいなもんかな。中島翔子は4足歩行の地味な怪獣、アンギラスです。でも私はアンギラスが勝つところが見たいんです! 5.3後楽園ホール、山下実優に挑んでアンギラスが勝ちます。中島翔子の逆襲が始まります。みなさん絶対に後楽園ホールに見にきてください!」
【試合後のコメント】
山下 アメリカから帰って一戦目。ひなの卒業も含め王子の2大会、アメリカで見れる時は見てたし。スパンはそんなにあいてないんですけど、今日は久しぶりな感じがして。アメリカで吸収したものを(出して)、今日、少し変わったなって思ってもらえたらいいなって思います。
――中島選手からの挑戦表明がありました。
山下 あんな気持ちむき出しで向かってきてくれてすごく嬉しいし、ベルトが魅力的だと思ってくれているからこそ挑戦したいと言ってくれたと思うので。そこはすごく嬉しいし。私も中島と一番長く付き合ってきたし、試合も身近で一番多く見てきたので。(シングルマッチは)3年ぶりですかね。初代王座を決める時以来。あの一戦に関しては特別なものがありますし、あの試合があったからこそ今の自分があると思ってるので。中島の強さは分かった上で、でも私のほうが強いので。絶対に負けません。
中島 旗揚げから去年、5周年を迎えて。旗揚げメンバー、山下実優、坂崎ユカ、中島翔子で東京女子プロレスを長い間引っ張ってきたと思ってたんですけど。いつからか私は引っ張られる側になってたんじゃないかと思うようになって。去年の8月、3人でアメリカに行ったけど、私だけ結果が何も残せなかったし。その時にチカラプロの代表に「山下はキックが得意で、坂崎はハイフライヤー。君は何が得意なの?」って聞かれて。私、答えられなかったんですよ。それをずっと考えてきたんですけど。私は一番得意なものがないなという結論に至ってしまって。このまま2人にずっと先を歩かれるのも悔しいじゃないですか。能力で勝てるものがないんだったら試合で勝ったらいいんじゃないかなと思ったんですよ。
――久々のシングル挑戦ですが、ベルトへの思いは?
中島 山下とシングルマッチするのって、たぶん3年前の1.4、初代のタイトルマッチ以来だと思うんですけど。あの時って今みたいに頭の中がすごい回転して試合してたわけじゃなくて、いっぱいいっぱいだったから。2人とも納得いってないし、私にとってはあの時の続きっていう意味合いもあるんですよね。
――その時から成長した部分、ベルトを獲りにいけると感じた部分は?
中島 自分がいけるかどうかは分かんないんですよ。でも今いかないとダメじゃないですか。(山下が)偉そうな顔してアメリカから帰ってきて。今度はユカっちがアメリカ行って。私だけ海を越えられないんですよ(笑)。嫌じゃないですか、シャクじゃないですか。悔しいに決まってるんですよ(笑)。
――結果を出すしかないと。
中島 そうですね、そう思います。