前説
練習生のあおなとゆららが自己紹介! アプガは「負けたくない!」
試合開始前は難波小百合リングアナの前説。本日誕生日ということで観客から「おめでとう!」の声も。諸注意、告知に続いて新たな練習生を紹介。写真左があおな。20歳の大学生で目標は坂崎ユカ。右はゆらら、中学2年生の13歳、目標は山下実優。初々しい挨拶からアップアップガールズ(プロレス)ミニライブへ。本日は渡辺未詩も誕生日ということで客席もピンクのペンライトが多めの中「負けたくない」を披露。そして「東京女子プロレス、スタート!」で試合へ。
オープニングマッチ 20分一本勝負
はるなは本日復帰戦。まずはYUMIとぽむの先発でスタート。両陣営タッチしてタックルの打ち合い。ぽむはコーナーではるなを踏みつけ。そこから胸への連続パンチ。真弥にもボディスラム、逆エビと攻め込まれたはるな。ロープエスケープに成功するとランニングネックブリーカーで反撃し、YUMIにタッチ。YUMIは真弥にショルダータックルからビッグブーツ。串刺しドロップキックも。真弥はエルボーを返してぽむにタッチ。青コーナーははるなが入ってエルボーからスリーパー。ぽむもスリーパーで切り返す。はるなはカウンターでコードボレーカー。串刺しバックエルボーからのフォールはカウント2。ぽむはロープに飛び乗ってのアームホイップからスネ蹴り。はるなはスクールボーイ。しかしぽむははるなの足をすくうとロープに走りぽむ・ど・じゃすてぃす。これが決まって3カウント。
【試合後のコメント】
――久々の復帰戦でした。
はるな 凄い緊張したんですけど、自分の横断幕があったりとか紙テープを巻いてくださる方がいたりとか、嬉しかったです。
――試合内容については?
はるな もうちょっとできたかなと思うんですけど、そこまでブランクは感じなかったかなと思います。
――これからの目標は?
はるな 同期の子にだいぶ置いてかれたと思っているので、まずはそこに追いつけるようにしたいです。
第二試合 15分一本勝負
ヘッドロックの取り合いかららくがエルボー、さらに新技・前方回転式おやすみエクスプレス。ヒカリはおやすみポーズで踏みつけ。リング中央ではレッグロック。らくはロープへ。ハーフダウンのらくにドロップキックを前後から。らくはロープに振ってボディスラム。さらに脳天チョップを連打。フェイスバスターも決まったがヒカリはコブラツイスト。ミサイルキックを決めるとグラウンドコブラへ。さらにブルーレーサーへ移行するが、らくは押さえ込んで切り返すと丸め込みを連発。河津落としはディフェンスされたがスリーパーへ。胴絞めも加えていくが、ヒカリはなんとかロープへ。立てないヒカリにらくはチョップ。裏投げを阻止して河津落としも決まる。しかしダイビング脳天チョップはヒカリがかわし、そのまま体をキャッチして裏投げを決めてフォール勝ち。
第三試合 20分一本勝負
試合は未詩と魅星のグラウンドの攻防から。ショルダータックルで倒したのは未詩。バッティング式ダブルハンマーは3人で「ナイスバッティング!」、さらに3人でよっしゃいくぞエルボー。鈴芽には魅星がボディスラム。爆れつは鈴芽の手足を持ち反動をつけて放り投げる。魅星はボディスラム3連発。のどかはコーナーでヒザ。グラウンドでは変型首4の字。鈴芽はロープに逃げるとエルボー連打。ドロップキックも決めるとリカにタッチ。リカはヒップアタックを連発。3発目はミサイルヒップ。リバース・インディアンデスロック。その体勢のまま、カットに入ったユキにドラゴンスクリュー。未来にはブレーンバスター。のどかはセカンドロープからのスプラッシュを狙ったが自爆。リカのヒップアタックはのどかがかわしてフォールアウェイスラム。未詩とユキはエルボーの打ち合い。バックエルボーを決めたユキはセントーン。しかしダイビングショルダーは未詩が阻止してベアハッグからのバックブリーカー。ユキはコーナースプラッシュをかわしてブルドッグ。爆れつがダブルでボディプレスも。未詩と魅星はタックルの打ち合い。魅星はドロップキック。串刺しでラリアットも。未詩は逆さ押さえ込みの体勢から足を抱えてジャイアントスイング。10回転からそのままボストンクラブへ。魅星はプッシュアップでロープへ。しかし未詩はリング中央へ引きずり戻す。これはのどかがカット。リカには姉妹が爆れつブルドッグを狙うが阻止される。そこに鈴芽がダイビングボディアタック。未詩は魅星にカナディアンバックブリーカー。魅星はラリアット。しかしバックドロップをディフェンスした未詩はレーザービームを直撃。そしてティアドロップを決めて魅星をフォール。20歳の誕生日を勝利で飾った。
第四試合 20分一本勝負
試合前「握手はしません!」と坂崎。瑞希ともどもなぜかアゴを触る仕草。先発はプリプリ前哨戦となる中島と坂崎。グラウンドの攻防は互角。瑞希は山下にコルバタからドロップキック、さらに場外にコーナーからダイビング・クロスボディ。中島はトペを見舞ったが山下に誤爆。そこへ坂崎が魔法少女プランチャ。リングに戻ると瑞希が山下を両ヒザで押さえつけてフォール。山下は強烈な蹴り。中島はサードロープ打ち付け、山下はヒザと瑞希を集中攻撃。レッグロックは瑞希がロープへ。中島は首4の字からマット打ち付け。これもロープに逃げる瑞希。山下は軽々と抱え上げてバックブリーカーでヒザに落とす。エルボーを返す瑞希だが山下は微動だにせずボディブロー、キッチンシンク。サッカーボールキック連打も。クロスボディを返した瑞希は坂崎にタッチ。フランケンシュタイナーを決めるとSTFへ。これは山下がロープエスケープ。坂崎は足関節から再度STF。そこから腕も固めていく坂崎。両腕アームロックへと移行すると中島がカットに。瑞希を呼び込むとタッチ。しかしダブルでの投げは山下が阻止。中島が入って瑞希にコーナーへのブルドッグからダイビングライダーキック。619は瑞希がかわしてドロップキック。中島もネックブリーカーを返す。そこから中島は無人在来線固め。瑞希はフェースロック。中島は切り返して抑え込む。瑞希のダイビングフットスタンプからマジラビが連続攻撃。しかし山下がカット。中島からタッチするとエルボーの連打からコブラクラッチ。しかしAAは瑞希がディフェンスしてバッククラッカー。坂崎は左右エルボー。蹴りもかわしてもう一発。瑞希を抱えて山下に叩きつけると坂崎とダブルでダイビングクロスボディ。マジカルメリーゴーランドは山下が防御しバックスピンキックを顔面に。中島はライダーキックから619を2段階式で。ノーザンライトスープレックスは坂崎がノーザンライトボムで返す。坂崎はグラウンドで横三角絞め。そこからクロスフェース。コーナーに登ろうとした中島を瑞希が阻止。坂崎が雪崩式ブレーンバスターを狙うも中島は防御。しかし坂崎は雪崩式でコンプリートショット。これはカウント2。オモプラッタを決めたところで時間切れ。トップ選手同士のタッグマッチはドローに。中島と坂崎は試合後も揉み合い、パートナーに制止される。
【試合後のコメント】
坂崎 ふだんから中島翔子と対峙するとバチバチするんですけど、今日はより…あんまり、そんなにグワーッとはなってないんですけど、グワーッて…なりましたね。あんまり感情的にならないようにしてたんですけど、こみ上げてくる闘志とかが出ちゃったかなと。もうちょっと冷静にできたらよかったかな。
――前哨戦を踏まえて、タイトル戦はどうなりそうですか。
坂崎 今のところ、私の知ってるしょこただし。しょこたにとっても、まだ知ってる(範囲の)坂崎ユカだと思うし。まだまだ全然、時間はありますし。お楽しみに。
瑞希 今日は押される場面が多くて反省の一つなんですけど。でもそこを耐えるのも自分の一つの力なのかなと思い始めていて。あとは攻撃力を高めて、次このカードが組まれた時にもっと東京女子らしい試合をしたいなって思います。
坂崎 東京女子だからな。
――中島vs坂崎はどう見ていますか?
瑞希 自分も翔子さんとタイトルマッチをしているので、強さとかを身をもって? 身を挺して? 分かっているので。だけどユカさんの強さも知っているので。自分が徹底的に応援してもらったので、私も徹底的に応援します。
山下 この4人で20分で決まるわけもなく。そしてマジラビの2人は私をなんだと思ってるのかと。楽しいんですけど、あの2人と闘うのは時々でいいです。ほんとに危ない。チャンピオンである中島がパートナーで心強かったし、両国国技館も控える中でこのメンバーでタッグマッチができたのは自分にとっても意味のあることだったので。予想以上の混戦でしたけど楽しかったですね。決着つかなかったのは悔しいですけど。
中島 前哨戦を抜きにして、マジラビというタッグチームがめちゃくちゃ強いっていうのをあらためて思ったし。あの2人の連係が決まった瞬間は山下がいなかったら絶対に取られてたし。(山下を)世の中で、人類のなかで一番敵に回したくないと思っているので(笑)。それぐらい頼もしかったですね。山下がつないでくれたから、時間ギリギリだったけど自分の手で勝ちたいと思ってたし。前哨戦は1試合も落としたくないと思ってたんですよ。負けたくなくて、ちょっと頭に血が上っちゃったんですけど。時間切れが現実なので、これはこれで命を削って楽しんだということで。2人とも両国国技館の本戦に出るので、いろんな方が注目している試合だと思うから。見せれるものを見せた上で負けないって気持ちで国技館から帰ってきたいと思います。
――前哨戦を踏まえて、本番は?
中島 お互いに削り合った上でレベルアップができたらいいと思ってるし、まだ隠してるものがあるので。そこを磨いていけたらと思います。試合が長引けば長引くほどに(坂崎の)殺人鬼のような顔を見ることができて。楽しみですね、化けの皮を剥いでいくのが。
セミファイナル 30分一本勝負
インターナショナル・プリンセス選手権試合
※エビ固めを切り返す。まなせが初防衛に失敗、伊藤が第3代王者となる。
試合前、握手を求めるまなせに伊藤は中指。ロックアップから伊藤がエルボー。まなせも返すが伊藤は世界一可愛いナックルに成功。さらに倒れこみ頭突き。ロープを使った腕攻めも見せる。ショルダーアームブリーカー3連発からマットに腕を打ち付け、アームロックで固めていく伊藤。足もとってロープに逃がさない。涼しい表情で腕攻めを重ねる伊藤に、まなせはショルダータックル。コーナーでは顔面を踏みつけていく。伊藤のボディスラムは上がらず、まなせが投げ返す。そこからマウントポジションのまなせは伊藤の眼前で中指を突き立てる。さらにコーナーでのブーツ。伊藤はカウンターでボディスラム。逆エビはまなせが阻止も伊藤が倒れこみ頭突きから再度の逆エビ。まなせは叫びながらロープに手を伸ばすが伊藤は戻す。切り返したまなせは裏アキレス腱固めの体勢へ。しかし顔面への蹴りは伊藤が頭でブロック。まなせの頭突きも伊藤が弾き返す。それでもまなせは頭突き連打。伊藤はカウンターでDDT。雄叫びをあげた伊藤はエルボー連打。しかしまなせが抱えて投げ捨てると鈴木ダイナミックへ。しかしこれは伊藤が回転エビ固めで返す。さらに逆さ押さえ込みも。返したまなせが顔面にキック。伊藤は飛びつきDDTからコーナーへ。ダイビングヘッドは自爆に。まなせが走り込んでの顔面蹴りから串刺しブーツ、右のラリアット。1で返す伊藤。しかしまなせはラリアットをもう一発。そして鈴木ダイナミックを決めるが伊藤が回転エビ固め。一瞬の切り返しで伊藤が東京女子のタイトル初戴冠を果たした。
「おまえら、これを理由に人生のリングで何度でも立ち上がれ。立ち上がれなかったら伊藤を見ろ。伊藤はこのベルトと一緒に何度だって立ち上がってやるよ!」(伊藤)
マットを叩いて退場するまなせ。伊藤はベルトを抱えて涙。そしてベルトを口にくわえると両手で中指を突き立て勝利をアピール。マイクを握ると「おいちょっと冷静に考えてみろ……伊藤麻希がベルトを獲ったぞー!」と絶叫。伊藤コールには素直に「ありがとう!」。「学校でいじめられていた伊藤が、鬱病で死にかけていた伊藤が、アイドル首になった伊藤が、受身一つ取れなかった伊藤が、ピンサロのバイト落ちた伊藤が、1.4後楽園ホールで冷めきった空気を作ってしまった伊藤が! ベルトを獲ったという事実! おまえら、これを理由に人生のリングで何度でも立ち上がれ。立ち上がれなかったら伊藤を見ろ。伊藤はこのベルトと一緒に何度だって立ち上がってやるよ!」。そして「みなさん本当にありがとうございました。世界一可愛いのは?」「伊藤ちゃん!」からのウルトラソウルとフルコースで退場。
【試合後のコメント】
伊藤 伊藤麻希がベルトを獲ると思った? 思うよね、思うけど実際ここに巻かれてるってすごくない? すごいと思う。獲る気でいたんだけど今日も。でもなんだろうな、おそろしいものを手に入れてしまったと思います。伊藤麻希がチャンピオンになってしまったということは、世界が伊藤麻希を呼んでるってことだから。これをパスポートにして伊藤は世界に飛んでいきます。なんだろう、私は今年の1.4にベルトに挑戦して勝つ予定だったんですけど、勝てなかったの。負けたのね、それも圧倒的に負けたの、山下実優に。その悔しさがあったから今日ベルトを獲ることができたと思うのね。だから、ちょっと今かららしくないこというけど、山下実優にはほんと感謝してる。
――今年に入ってからの成長も大きいように見えます。
伊藤 そうだと思う。伊藤ね、夢をあきらめたの、一つだけ。1.4で負ける前はプロレスと芸能活動、両方頑張ろうって思ってたの。プロレスもやりながらバラエティタレントになりたかったの。そういう考えだったんだけど、バラエティタレントをあきらめてプロレスで食っていきたいって思って。そこからケツに火がついて成長できた。一個捨てたら一個手に入るんだなって思った。
――国技館はクリス・ブルックス選手とのタッグでチャンピオンとして上がることになります。
伊藤 そうだよ。伊藤のテーマ曲だよね? チャンピオンだからね。じゃあクリス・ブルックスに「セツナイロ」の振り落としをして一緒に踊って(入場)。世界がざわつく両国国技館にしようかなと、このインターナショナルチャンピオンが。やってやりますよ。
まなせ ベルトを抱きしめることも巻くことも防衛することもできずに終わってしまいましたね。
――伊藤選手から感じたものは?
まなせ 今日は勝ってないので何も言えないんですけど。でも今すぐやっても負ける気はしないし。前チャンピオンが言ってたけど、ベルトは人を選ぶと。東京女子プロレスのベルトは伊藤麻希を選んだってことですね。
――次は国技館で10人タッグのタイトル戦もありますが、気持ちの切り替えは?
まなせ 正直すぐにはできないですね。でもこれで終わりではないし。私はプロレスラーなので。東京女子プロレス(の選手)は25人くらいですか? 私は興行の中で25分の1なんですね。でも私にとっては自分がすべて、1/1なので。私は人生をかけてまなせゆうなをやってるので。こんなところで止まってるわけにはかないですし。やらなきゃいけないことは変わらないと思ってるので。しっかり気持ちをもってこうと思ってます。
メインイベント 30分一本勝負
プリンセスタッグ選手権試合
※アカデミー賞。第5代王者組が3度目の防衛に成功。
上福&白川は生ラップで入場。沙希様の入場コール中に奇襲すると、白川が沙希様をロープにテープで縛り付ける。が、沙希様は手袋を外してすぐに脱出。結果、上福が沙希様の怒りの反撃を食らうことに。ニードロップをかわした上福は白川にタッチ。フライングクロスチョップを連発した白川は「チャンスー!」からロメロスペシャル。そこへ上福がブーツで追撃。美軍は操のヒザ、沙希様のブーツと連続攻撃。操は腕攻め。白川は沙希様にエルボー連打。受け止めた沙希様はミドルからサッカーボールキック。操はヒザを連打。白川はコルバタを決め上福にタッチ。ブーツを決めると二人まとめてサミングからドロップキック。ヤッホー83cmも決まる。そこからブレーンバスター。フォールは操が返してスリーパー、チキンウィングフェースロック。操はカウンターのヒザも決める。沙希様はランニングミドル。エルボー打ち合いから上福は逆水平。沙希様はブーツ。上福も返す。ロープ際でストンピングを連打する沙希様。上福はカウンターでドロップキック。白川はテーズプレス。沙希様の腕十字も切り返す。さらに十字から三角絞めへ連携。グロッギー状態の沙希様だがロープに足を伸ばす。インプラントDDTは沙希様がディフェンス。ヒザ蹴り連打からブレーンバスターは上福がカットし白川が沙希様にフライングクロスチョップ。コーナー上の操は上福がドロップキックで撃墜。沙希様には白川がインプラントDDT。これは操がカット。上福には合体フラップジャック。白川が沙希様にエルボー連打。沙希様は蹴り。ハイキックも決まる。アカデミー賞はかわされたがJKはヒット。カウント2で返した白川だが、トドメのアカデミー賞がヒットし3カウント。
リカ&未詩が「そのベルトに挑戦させてください!」と最敬礼! 11・3両国でのタイトルマッチが決定!
試合後、操がマイク。「沙希様、本日も見事な勝利でございました。この勝利によって、我々NEO美威獅鬼軍が両国国技館大会で防衛戦をすることが決定しました。当然のことなんですけれども、みなさま拍手してください。ただ一つ問題がございます。我々に対抗するような、力が匹敵するようなタッグチームが1組もございません。このままではタイトルマッチの時間が我々NEO美威獅鬼軍の華麗なる舞踏会、沙希様の社交会仕込みの華麗なステップを披露する素敵な時間となってしまいます」。そこにリングインしたのはリカと未詩。リカは「私は未詩の何度やられても立ち向かう姿、くそ真面目でアイドルもプロレスも全力で立ち向かう姿に感銘を受けてる。そんなところが未詩のいいところ。私はそんな未詩が好きで、最高のパートナーだと思ってる。だから私は未詩と一緒にそのピンクのベルトに挑戦したい」。未詩は「私も何度負けても、何度でも立ち上がりたいので、リカさんと一緒に挑戦したいです」。そして「そのベルトに挑戦させてください!」と二人で頭を下げる。しかし沙希様は「急に出てきてなあに? わたくし、ちょっと理解ができないのだけれど。そもそもなんで出てきたのか理解に苦しむわ」。操も「お気持ちを言って、小学校の読書感想文じゃないんですから」。ここでリカが「そんな顔してますけど、操さんずっと私のことを好き好き言ってましたよね? 今も本当は私のことが好きなんじゃないんですか?」と操にまたも抱きつく。操は突き飛ばすと「触んないで。思い上がんないで。誰があなたのことを好きだって? 私が今好きなのは力、強さ、このベルト、そして沙希様。NEO美威獅鬼軍のことしか愛しておりません。ベルトに挑戦する? いいですよ。あなたたちを11月3日の両国国技館の挑戦者に任命します。でも、それは辰巳リカと渡辺未詩だからじゃない。誰が来ても受け入れる。あなたを意識してるつもりではないってことをしっかり胸に刻んでください。誰が来たとしても、NEO美威獅鬼軍の装飾品にすぎないのだから。大きな舞台で恥かかないように。それだけ準備しといて」。さらに沙希様が「操さんがここまでおっしゃるなら、あなたたちと両国でやってさしあげるわ。両国国技館のお相撲さんの写真の下でちょっと踊ってみたかったけど、まぁいいわ。あなたたちに敗北という名のダンスを踊らせてさしあげるわ。ダンスのレッスンでもしてちょうだい。それではみなさん、ごめんあそばせ」。
【試合後のコメント】
沙希様 今日はラップ? とかいうものをお聞きしたけれど、わたくしああいうものは好きじゃないの。触れたことがないしこの先も触れることはなくってよ。試合に関しては、そうね、あんまり覚えてないわ。
操 そうでございます。勢いはありましたけど、単に勢いがあっただけ。それがすべてかと。
沙希様 それからなぁに、試合後に入ってきた白こけしとアホピンク、おダサいたま。意味がわからないわ。急にベラベラと。
操 お気持ちを一方的に。面食らいましたよ。我々は11月3日の両国国技館、相手がいなくて我々の華麗な舞踏会になってしまうという懸念をしていたのに。
沙希様 そうよ。わたくしはいつでも踊る準備ができているわけ。スモウレスラーの写真の下で華麗に踊りたかったわけ。それからあの白こけし、操さんに「私が好きなんだろ」みたいにおっしゃってたけど、とんだストーカーか変質者じゃなくって? あんな小魚が操さんみたいなクジラを釣ろうなんて身の程を知るべきだわ。
操 あの白こけしを私が好きだなんて勘違い、思い上がりです。前もそんなことを言ってましたが、その時も敗北を持って違うと示してやりましたのに、また性懲りも無く現れて。でもいいでしょう。この辺で決着をつけるときだと思いますので。
沙希様 もう二度とあんな口きけないようにしてさしあげるわ。
操 誰が私たちの前に立っても、私たちは挑戦を受けたと思います。相手が辰巳リカ、渡辺未詩だから受けたということではないということだけは、しっかりと無念刻んでほしいですね。
沙希様 何か質問なくって? …そうよ、あなた(週プロ記者に)。週刊おプロレス見たわ。あの「闘撮」、毎週楽しみにしてるページなのに、今週おダサいたまじゃなくって? 東京女子プロレスで、そしてこの世界中で最も美しいのはこのわたくしよ。あのページにわたくしを載せなさい。以上!
白川 痛い! 痛い痛い痛い! 体じゃなくて心が痛いです! かみーゆが、私が東京女子に来た時に、同じグラビアだから気になって。たぶん邪魔だって思ってたんですけど。でも手を取って一緒にやってくれたから。今日はかみーゆのために頑張ったんです。かみーゆのために結果を残せなかったのが心が痛いです!
上福 じゃあゆきのターンいきます。みなちゃんが言う通り、最初はグラビアでやってて、なんならみなちゃんのほうがグラビアのファンが多いし、なんか出しゃばる感じがうざいなと思うこともあったんですけど、そっからタッグを組むことが増えて、お互い腹を割って話してから、手を取り合って頑張ろうってなって。みなちゃんは東京女子でもベルトがほしい、私は壁を超えたい名っていう気持ちが芽生えて、(挑戦)表明して一緒にできて。あとから来たとか前からいたとか関係なく頼もしい存在で。凄くみなちゃんを頼りにしてるし、天真爛漫な部分も意外と真面目な部分も、ああやってラップとかしてるけど歌詞とか凄く考えてると思うし。自分ももっとみなちゃんを見習って、卑屈になったり凹んだりしないで前向きにいろんなことにチャレンジしようと思いました。いつもありがとう、みなちゃん。たまに派手すぎるところが「えっ」て思うけど大好きだよ。
白川 今日でかみーゆとの絆は深まったし、私とかみーゆは絶対に世界に行くから! これでは折れないです!
上福 私はできることを地道に頑張ります。
白川 世界に行くの! 世界に!
上福 大きなことは言いません、できることから。
白川 世界に!
リカ 5.3後楽園でもリカと組んでいたんですけど、また今回も組むことになって。また組むというか組むしかなかったと言いますか。美威獅鬼軍を倒したいという目的が同じで、2人とももっと上に行きたい。もっともっと注目されて頭角を現したいという目標も同じなんですよ。普段も一緒に行動することが多くて、自然体で2人でやれるので。未詩は私にとって最高のパートナーだなってひしひしと感じてます。
未詩 春頃から美軍の2人にバカにされてきて、5.3でリカさんと挑んだ時も負けて。ずっと負け続けて、悔しい気持ちはリカさんと一緒です。私はベルトをアイドルの現場にも持っていきたいっていう夢があるので。それを叶えるためにもリカさんと一緒に挑みたいです。
リカ 11.3で決着をつけます。
――何度も闘ってきて、攻略への手応えは?
リカ 何度もやられてるわけなんですけど、未詩もパワーをつけてきてますし。でもこのままじゃダメだと思うので、特訓したいですね。秘密特訓をしたいです。
何度も立ち上がると言っているので、さすがにその段階はすぎてると思います。でも一回一回に意味があると思うので。それが11.3で証明できるんじゃないかと思います。