前説
いよいよ後楽園大会まで1週間! 後楽園前最後の板橋大会がスタート!
難波リングアナウンサーがリングに登場し、観戦にあたっての諸注意や今後の大会スケジュールなどのインフォメーション。続いてアップアップガールズ(プロレス)が呼び込まれ『リングの上にも三年〜All Along The Way〜』をパフォーマンスし会場を盛り上げた。らくの音頭による「東京女子プロレス、スタート!」の掛け声で大会がスタートした。
オープニングマッチ 15分一本勝負
序盤はバックの取り合いから腕の取り合い、中島が投げを見舞えば遠藤はすぐに立ち上がる。中島がグラウンドで優位に立つと、ショルダータックルで遠藤を倒す。さらに首を捕らえて投げを見舞うと、遠藤はロープにブレイク。中島がストンピングやハンマーパンチでペースを掴むと、コーナー際で踏み付けていく。さらにシーソーホイップでロープに遠藤のノドを打ち付けると、串刺しのドロップキックを決める。カウント2。中島がネックロックから低空のランニング・ネックブリーカー。カウント2。中島が遠藤をロープに振ると、遠藤がカウンターのドロップキック。しかし中島はペースを離さず。串刺しの攻撃を狙うが、遠藤は迎撃してミサイルキック。中島がこれを避けるとネックロックへ。遠藤はロープに逃げる。中島の619を遠藤が回避するとエルボー。両者エルボーの打ち合い。ロープに走った中島に遠藤がドロップキック。中島はサイドヘッドロックで捕獲するとコーナーにぶつけ、コーナーからライダーキックを見舞う。遠藤は何とかカウント2で返す。中島のダブルアーム狙いを遠藤がリバースすると、後頭部へのニードロップからキャメルクラッチを決める。中島はロープにブレイク。遠藤がリング中央でボディスラムを決め、引き起こし中島をロープに振るが中島がレッグシザースで捕獲すると、ロープに叩き付け619。続けてノーザンライト・スープレックス・ホールドを決めると遠藤も返せず3カウント。
第二試合 20分一本勝負
マリカと猫で試合は開始。腕の取り合いからグラウンドの攻防。ヒカリとぽむに代わると、ロープを走っての攻防の中でぽむがスネ蹴りを決め、ドロップキック。しかしヒカリはぽむの頭を引っぱたくとコーナーに連れて行きマリカにタッチ。2人がかりでコーナーで踏み付けていく。マリカが串刺しのバックエルボーからマシンガンチョップ。カウント2。さらにマリカはぽむにフェースロックからカバーを狙うもカウント2。マリカからヒカリへ代わる。ここから赤コーナーサイドが交互にぽむを捕まえる展開になる。しかしぽむがヒカリにスネ蹴りからショットガンドロップキックを決め、猫に繋ぐ。猫がヒカリにバックエルボーから串刺しのバックエルボー。ランニング式のひっかきを決めるもカウント2。猫がエルボーからネックブリーカーを狙うと、切り返したヒカリがランニング・ネックブリーカーを決める。ヒカリから変わったマリカが猫にドロップキック。さらにギロチンドロップを決めるもカウント2。しかし猫もひっかきからランニング・バックエルボーを決めぽむにタッチ。ぽむと猫がマリカに連係攻撃。猫のランニング・ネックブリーカーからぽむがカバーするもヒカリがカット。ぽむがマリカにロープを使ってのアームドラッグからショットガンドロップキックもカウント2。追撃しようとするぽむにマリカが丸め込み、カウント2。マリカのドロップキックはカウント2。続けてマリカは飛び付いてフロント・ネックロック。何とか猫がカット。ヒカリが飛び込むと、猫にトラースキックを決めて排除。ぽむとマリカがエルボーの打ち合い。ぽむがカウンターのスネ蹴りからミサイルキック放つがかわしたマリカがギロチンドロップ。マリカが駆け上がり式のブルドッキング・ヘッドロックを決めると、ぽむも返せず3カウント。
第三試合 20分一本勝負
後楽園では3WAYタッグで激突するマジラビとBeeStarが6人タッグで激突。赤コーナーチームが奇襲をしかけ開始のゴング。もかにトレイン攻撃を狙うが、ことどく避けられ、もかの正拳突きで瑞希が吹っ飛ぶと後ろにいた2人もダメージ。今度は魅星と鈴芽が飛び込み、瑞希に集中攻撃。鈴芽が瑞希にドロップキック。カウント2でブリッジで抜け出た瑞希がドロップキック。瑞希かららくに代わると、3人がリング内に入る。魅星と鈴芽も入ってくると、赤コーナーチームが相手3人を寝かせると、3人がかりでのおやすみエクスプレス「マジラビエクスプレス」を決める。ここから赤コーナー側がタッチを細かく繋ぎ鈴芽を捕まえる展開となる。坂崎と瑞希は2人で合体攻撃を見舞う。防戦一方の鈴芽だったが、らくに丸め込みからランニング・フェイスクラッシャーを決めて逆転。魅星にタッチを繋ぐ。魅星がらくにショルダータックル。串刺しのバックエルボーからカバーもカウント2。魅星の攻撃をかわしたらくが飛び付いてのフェイスクラッシャーを決め坂崎に代わる。坂崎と魅星がバックの取り合いから、切り返した坂崎がフライングメイヤーからの延髄への回転蹴り、スライディングエルボーを決め、ブレーンバスターへ。カウント2。代わった瑞希が入ってくると魅星に合体攻撃を狙うが、鈴芽が飛び込み2人をかく乱してから魅星がダブルのラリアットで吹っ飛ばす。魅星からもかにタッチ。もかが瑞希にカウンターのゼロ戦キックから変形コブラツイスト。瑞希がバックを取ると、エプロンかららくがもかにブレーンチョップ。瑞希がフェースロックで捕獲する。もかは何とかロープに逃げる。瑞希がロープにもたれたもかの背面にドロップキック、さらにセカンドからのフットスタンプ。カウント2で魅星がカット。坂崎も飛び込み、瑞希が魅星にバッククラッカー、倒れた魅星に坂崎がボディスラムで鈴芽を投げ付け排除。もかが瑞希に正拳突きからネックブリーカーの体勢に入るも、瑞希が切り返してフットスタンプ。そのままキューティースペシャルを決めるともかも返せず3カウント。
セミファイナル 20分一本勝負
ミサヲと真弥が入場すると2人はスマホをいじり始める。爆シスが入場し、ボディチェック中も2人はスマホに夢中。ミサヲがマイクを要求し「今東京女子がコラボイベント中のロードモバイルをダウンロードしたてだから、真弥に操作方法を聞こうと思って……」と言って、爆シスそっちのけで真弥がミサヲにレクチャー開始。爆シスが奇襲しようとするが、ミサヲが「今レベル上げ中なのに野暮だぞ!」と激怒。結局ミサヲと真弥が奇襲をしかけ開始のゴング。ミサヲと真弥が爆シス2人を関節技に捕らえながらレベル上げをしようとするが、爆シスが抜け出すとスマホを奪ってしまう。そして真弥にトレイン攻撃。ユキがカバーするもカウント2。のどかに代わると、のどかはタックルから「ゲームは一日1時間!」と言いながらお尻ペンペン。ここから爆シスがタッチを繋ぎ真弥を捕まえる展開となる。真弥がのどかにドロップキックを決め、ミサヲにタッチ。入って来たミサヲが2人を蹴散らすと、のどかにランニング・エルボースマッシュ。ロープにもたれたのどかにミサヲは後頭部にランニング・ニー。さらにコーナーからダイビング・ボディアタックを決めるがカウント2。ミサヲが追撃を狙うが、のどかがヘッドロックで絞り上げる。ミサヲが抜け出そうとする中のどかは絞り上げ続け、ランニング・ブルドッグを決める。のどかがコーナーに上り、ダイビング・ボディプレスを狙うが、ミサヲは回避。それでものどかがランニング・ボディアタックを決めユキにタッチ。ユキがフルネルソンの体勢もミサヲが抜け出す。ならばとユキはサイド・スープレックス。ファイヤーマンキャリーの体勢はミサヲが抜け出しランニング・エルボースマッシュを決め、真弥にタッチを繋ぐ。真弥はユキに河底撈魚から片品渓谷。逆エビ狙いはユキが蹴って脱出。ユキがジャンピング・ショルダータックル。続けてロープを使ってのリバース・スプラッシュを決めるもカウント2。ロープに走ったユキをミサヲが捕まえるがユキは抜け出しコーナーへ上る。ミサヲが妨害し、真弥がデッドリードライブ。しかしのどかが入ってくると、真弥にボディスラム、のどかがユキをショルダースルーで真弥に叩き付ける。カウント2でミサヲがカットすると、ミサヲはのどかにランニング・ボディアタックを決める。追撃狙うミサヲを切り返したのどかがキルスイッチを決めミサヲを排除。ユキと真弥がエルボーの打ち合い。真弥がランニング・エルボー。スパインバスターの体勢はユキが抜け出すと、ユキがショルダータックルからランニング・セントーンを決める。そこからヴィーナスDDTへと繋ぎ3カウントを奪取。
メインイベント 20分一本勝負
4・17後楽園で行われるプリンセス・オブ・プリンセス選手権試合、インターナショナル・プリンセス選手権試合のダブル最終前哨戦。伊藤がリカを指名し先発。リカと伊藤で試合会のゴング。会場は大きな手拍子。リカが「来いよ」と言って胸を差し出すと、伊藤がエルボーを放つ。リカもエルボーを返しエルボーの打ち合い。伊藤のヘッドバット、リカのヒップアタック、伊藤のDDT、リカのツイスト・オブ・フェイト、伊藤の小こけし、全ての技を互いにかわし合う。未詩と上福に両者タッチ。腕の取り合いからロープを走っての攻防になると、未詩がショルダータックルからボディスラムを決める。未詩がベアハッグの体勢に入ると、上福はサミングで脱出。上福から山下に代わると、強烈なサッカーボールキック。ここで伊藤にタッチすると、山下とのサボテン式合体ヘッドバットを未詩に決める。ここから未詩が青コーナーサイドに代わる代わる捕まる展開となってしまう。上福が未詩を変形インディアンデスロックに捕らえると、角田が強烈なカットで会場がどよめく。しかし未詩は逆転には至らず、依然捕まる展開に。それでも山下を捕らえると左右に振ってのバックブリーカーを決め逆転。リカにタッチを繋ぐ。リカが飛び込むと山下にヒップアタックを連発。セカンドからのミサイルヒップを決めるもカウント2。山下がリカをアティテュードアジャストメント狙いで抱え上げるも、リカが空中で関節技に捕らえる。追撃を狙うリカに山下は水面蹴りからスクリューキック。伊藤にタッチを繋ぐ。伊藤が串刺しのバックエルボーからランニング・フェイスクラッシャーを決める。しかしリカは追走式のヒップアタック、伊藤が追いかけバックエルボー。リカがカウンターの低空ドロップキックからドラゴンスクリュー。向かって来るリカに、伊藤が足を捕らえながら後転して逆エビ固め。リカは何とかロープにブレイク。すると伊藤は背中に小こけし。伊藤スペシャルの体勢に入ると慌てて未詩がカット。リカのドラゴン・バックブリーカー狙いを伊藤がDDTで切り返す。伊藤がコーナーからフライング・ビッグヘッドを放つがリカが回避し角田にタッチ。角田が伊藤にビッグブーツ。しかし伊藤は腕をクラッチしてのDDTで切り返し上福に繋ぐ。上福が角田にビッグブーツを連発。逆水平チョップから卍固めで捕獲するが、角田はそのまま歩いてロープにブレイク。上福のドロップキックを角田がかわすと、リカと未詩が飛び込み連係攻撃。角田が横っ面にビッグブーツを叩き込むも、カウント2で伊藤がカット。山下と伊藤が串刺しのハイキックとスイングDDTでリカと未詩を排除。しかし角田がダブルのフェイスクラッシャーを山下と伊藤に決めて排除。残った上福と角田がエルボーの打ち合い。上福がサミング狙うが、角田はブロック。すると上福は強烈なビンタからブレーンバスター。カウント2。フェイマサーの体勢も角田は抜け出しビッグブーツ。側頭部に低空ドロップキックをぶち込むもカウント2で上福はクリア。角田が紫電改の体勢に入ると、伊藤がカット。するとリカが飛び込み伊藤をスリーパーで捕獲。そのままドラゴンスリーパーへ。角田が紫電改を狙うも、上福は抜け出しその場飛びのフェイマサー狙い。しかし角田はこれを回避すると、腕をクラッチしての変形のコンプリートショット。そのまま紫電改を決めると上福も返せず3カウント。
エンディング
IP王座戦を前に角田が上福から直接勝利! リカは伊藤を絞め落とす! 白昼夢と共に「普通、サイコー!」で角田が東京女子で初のメイン締め!
試合が終わってもリカが伊藤を締め上げ続け、伊藤の動きが止まる。山下と未詩が何とか2人を引き離す。改めて赤コーナーの3人が勝ち名乗りを受ける。リカがマイクを持ち「伊藤ちゃん、自分で起き上がる元気もないみたいだね? チャンピオンを甘く見てるとこうなるってことを4・18……(伊藤「17だろ! バーカ!」)減らず口は叩けるみたいだな。4・17、後楽園ではさらにもっと絶望と敗北をお前の汚ったねぇ頭の中に刻み込ませてやるよ! 世界中の伊藤麻希ファンの皆さま、楽しみにしていてください。推し変するなら今ですよー!(会場拍手)」というと、伊藤は山下に抱えられて退場。続いて角田がリング下の上福の目の前でマイクを手にし「どんなに普通と言われようが、試合には関係ないってことがわかっていただけましたかね? 普通でも勝てばそれが全てなんで。来週よろしくお願いします(会場拍手)」と言い放つと、上福は「黙れブス」と吐き捨てるように言って退場。改めてリカがマイク。リカ「今日はありがとう!」角田「ありがとうございます! 私初めてラストここに居ます」リカ「締めよう!」角田「いっぱい毎日普通普通って言われて、お客さんからも普通普通って言われて、それでも普通が勝ったらどんな景色か、皆さんに見せたいと思います。来週まだお席ありますので、応援にし来てくれたら嬉しいし、全試合熱いものを皆さんにお届けして、お腹いっぱいにして帰すつもりでいるので、皆さんどうかどうか後楽園ホール応援に来てください! よろしくお願いします!(会場拍手)」リカ「でもさ、散々かみーゆに普通普通って言われてるけど、私は奈穂ちゃんのこと別に普通とは思ってないし(会場笑)自分の中の考えてる普通が普通なわけじゃん。だから私が一番普通だし、みんなそれぞれが一番普通じゃない?(会場どよめき)ね? そうだよね? 自分の普通が一番普通じゃん。ね?」角田「……はい、そうだと思います」リカ「そうなの! それでね、私好きな映画で好きな言葉があるんだけど、『普通、最高!』っていい言葉があるのね!」角田「はいっ!」リカ「普通、最高じゃないか!」角田「ありがとうございます! 普通最高ですよね!?」リカ「普通は最高なんだよ!」角田「やったぁ!」リカ「普通最高でしょ? ねっ?(会場拍手)ほら! ほら! 普通最高なんだよ!」角田「リカさんがこんなに普通最高だって言ってくれたんで、心の中では首を傾げてる人もいるかもしれないですけど! 初めて私東京女子プロレスに参戦し始めて、ここにラスト立たせていただいているので、ここは心を一つに『普通、最高!』で締めてもいいですか?(会場拍手)」リカ「これで後楽園に向かって行こう!」そして角田による「普通、最高―!」で大会は締めくくられた。
【試合後のコメント】
角田 今日前哨戦で、前回もかみーゆと絡んでたんですけど、接点ないまま、逃げられちゃった感があったので、様子見られてんのかなって思ってたんですけど、今回はここで負けたら見てるお客さんに後楽園ホールに向けて何にも期待持ってもらえないんで。やっぱり多くのお客さんにもっともっと、今日ここに居ない人にも試合結果を届けて、見届けてやろうって思わせたかったんで。その意地、絶対勝とうしか考えてなかったので。もちろんリカさんと未詩ちゃんの力あっての感じに写ってたと思うし、最後にリカさんも助けてくれて、っていう感じだったので。次はシングルマッチで私の価値を出していきたいと思ったし、かみーゆに直接向けたけど、どんなに普通って言われても勝てば全てなので。それを見せつけてやりたいと思います。最後にベルトを持っているのは私なので。それを皆さんに見届けてもらおうと思います。
――大会の締めが初めてということでしたが、締めた感想はいかがでしたか?
角田 なんでしょう、私ここに立ってる、っていう不思議な感覚? 今までいたところって、試合が何であろうと、全員揃って締め、みたいな感覚だったので。最初はむしろ最後お客さんの前にありがとうございましたを言いに行く機会が無いことがめちゃくちゃソワソワしてたというか。むしろ違和感だったんですよ。それに慣れて来て、今日自然と勝ったら、ここに居ていいんだ、っていう感覚だったのが正直なところで。リカさんと未詩ちゃんが残っていて、そうだ、私今日締めていいんだ、っていう感覚だったので。それは後楽園とかタイトルマッチとか抜きにして、これからもそういう絵を自分が残していける存在であれたらいいなって思いました。
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上福 マジ今日初めてあの普通な女に普通に負けてめっちゃ悔しい。ホントに何なのあの普通顔髪引き馬鹿女チェック紫ピンクブス。マジビックリしたあの子。てかね、普通普通言ってるけどよく見たらブスだかんな、ホント。お前顔は普通じゃないからな、ブスだからな、角田奈穂! この会場のどこかに(いる角田に)聞こえたと思う。満足。でも、普通とかブスとか何でもいいけど、とにかく後楽園ではInternationalのベルト懸けて試合をしなきゃいけないんで、まぁ普通だろうがブスだろうがね、帰国子女だろうが何でもね、とりあえず勝とうと思います。ゆき、今やたら最近このベルト使ってグラビアを撮る機会が多くてですね、しかもめっちゃ脱がされるんですよ! 脱がされるんですよ、なんか! 何でだろうって某ウィークリーの雑誌とかもね、グラビアのページは見たことあるんですけど、むっちゃ脱がされてる人いないんですけど、ゆきだけ脱がされたりしたんで。このベルト今無くなっちゃったらマジで隠すもんなくて。家族もみんな生きてるし、親にも迷惑かけられないんで。これは絶対に防衛しようと思います。Yes,Thank you!
――今日負けたことで改善点などもわかりましたか?
上福 あの人髪の毛を凄い引っ張ってくるし、もっとキューティクルが強ければ髪の毛を引けないんじゃないかと思うんで。髪の毛を掴まれないようにどうにかしようと思うのと、あとなんか顔をめちゃくちゃ蹴って来るから、腹立つんで。カッとならないように、冷静に。顔の鍛え方とか誰か知らないかなって今考えてます。(アゴを指差して)ここめっちゃ痛いんですよ! ひたすら顔蹴って来るから。顔を狙われないようにどうにかしたいし、むしろ自分もどうにか顔を狙えるように頑張りたいと思います。顔ばっかり、ブスに限って顔狙って来るんで……ブスだから! おしまい! 帰る!
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伊藤 (長い沈黙の後)……まぁ、夢中にさせれて良かったです。もっと後楽園までに怒ってくれるといいけど。(沈黙の後)……もっと辰巳リカを怒らせます。で、ちょっと東京女子プロレスらしくない試合になるかもしれない。でもまぁ、それが私たちが出来ることかなって思うから。ドロドロした、最高にドロドロした試合で伊藤は勝ちに行きます。
リカ 今日は挑戦者とチャンピオンっていうあべこべなタッグ編成だったわけなんですけど、奈穂ちゃんの勢いも乗っかって、私の勢いと、白昼夢のチームワークで追い込めて、最後奈穂ちゃんが決めてくれたので。この調子で伊藤ちゃんにももう一泡吹かせたいなって思ってますね。それとこの前の調印式で伊藤が東京ドームに連れて行くって言ってたんですけど、本気で言ってるんですかね? 私は凄い疑問に思って。独りよがりで東京ドームだーって言ってるようにしか聞こえなくて。ここからは仮の話なんですけど、ベルトは渡さないので。仮に、伊藤ちゃんが東京女子のベルトを巻いたとして、はたして他の選手たちは伊藤ちゃんに着いて行くのかっていう、すっごい疑問なんですよね。あんな独りよがりな伊藤ちゃんに誰がついていくんだって。それに東京女子はみんなで切磋琢磨して、みんなで東京ドームとか大きい会場に行きたいって思ってます。もちろんその中で、トップで私が引っ張っていくっていうのはあるんですけど、みんなで私は東京ドームとか大きい会場に行きたいです。だから他にも伊藤ちゃんには思うことはあるんですけど、今日はこのくらいにしておきます。あとは試合で見せることだと思うので。4・17楽しみにしていてください!
――伊藤選手がコメントでタイトルマッチは東京女子らしくない試合になるかもしれないと言っていました。
リカ う~ん……なんでですか(笑)
――東京女子はさわやかな試合が多いってことだと思うんですが、もっとドロドロした後味が良くないような、というニュアンスかと思うのですが。
リカ やっと火が点けられたんですかね? 伊藤ちゃんに。今までベルトを持ってから私に来ているって感じがあって。目の前の私は見えていない感じがもの凄いしていて。ベルトを持ってる誰でいいやつ、にいってるっていう感じがして。やっと私を見てくれたのかなって感じますね。東京女子らしくない試合をしたいっていっても、それがどうなるかわからないし、そこは私はどうなってもいいと思ってます。東京女子らしくなくてもいいし、らしくてもいいし。
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