赤井、TJPWラストマッチは特別試合「対23人」も追加されて一日3試合を達成! 東京女子プロレスメンバーにエール!「強く、気高く、美しく、それを胸に持って東京女子をもっともっと世界中に、勢い知らずなところまでやってください」/ねくじぇねトーナメント開幕! HIMAWARI、凍雅が1回戦を突破!
11月3日、東京・新宿FACEで「TJPW CITY CIRCUIT '23~赤井沙希TJPWラスト参戦~」が開催された。
第1試合と第2試合は23年デビュー組によるトーナメント「ねくじぇねトーナメント'23」の1回戦。HIMAWARIが足折り固めを初披露して周囲を驚かせた風城ハルを逆片エビ固めでギブアップ勝ち、凍雅がエルボーで奮闘を見せる大久保瑠奈を変形ロックボトムでフォールを奪い、それぞれ準決勝進出。HIMAWARIは次戦の鈴木志乃との対戦に「1回勝ってるので次も勝つ。23年組の頂点に立つ」と優勝宣言。凍雅は上原わかなとの準決勝に「1回闘った時は全部出し切れずに負けた。全部出し切って勝って決勝進出したい」と闘志を燃やした。
【試合後コメント】
HIMAWARI まずはねくじぇねトーナメント1回戦、突破しましたー! 今回はハルと初めてシングルだったんですけど、同期…まだ初勝利してない子もどんどん勝とう勝とうって成長してて。でもね、負けるわけにはいかなかったので。このまま、次は志乃さんが待ってますけど、1回志乃さんには勝ってるので。まぁまぁまぁ、次も勝ちますよー! 私は勝ち進み、この23年組の頂点に立ちます!
ハル トーナメントの1回戦でHIMAWARIさんと初めてのシングルで闘って。一緒に練習始めたのに、いつの間にか抜かされてたりして…悔しいっていうか。で今日、トーナメント1回戦でこのタイミングで絶対に勝って、上に上がってトーナメント優勝しようって思ってたんですけど、やっぱりHIMAWARIさんは強くて。まだまだ全然敵わないので、もっともっと練習して練習して。HIMAWARIさんも倒せるようになりたいと思います。
凍雅 まず初戦、琉那との試合。初めてシングルやって、正直琉那もパワータイプだったりして、あとエルボー強かったりするので負けたくないなって気持ちはあって。でも…なんとか初戦突破できて、次はわかなさんですね。1回シングルしたことがあって、丸め込みで負けちゃってて。その時すごい悔しかったし、まだ私も力をすべて発揮する前に負けちゃったっていうのもあって。だから次の準決勝はもちろん全部出し切って、その上で決勝まで進出できたらなって思います。左ブロックは初戦、HIMAWARIさんが勝って、次は志乃さんとで。どっちが勝ってくるか分かんないけど、私はもちろん決勝にいくつもりなので。どっちがきても優勝したいと思います。
琉那 負けちゃいました。凍雅のエルボーは今日はこないだより強くて。でも負けたくないって気持ちだけはまだ残ってるので、今日は負けちゃったけど(凍雅には)勝ってもらって。次、シングルをするときは絶対に勝ちを狙います。まぁ凍雅は絶対いってくれると思うので、次ある時は絶対勝つので。みなさん、期待していてください。
セミファイナルは坂崎ユカが瑞希とのマジカルシュガーラビッツで“でいじーもんきー”の鈴芽&遠藤有栖と対戦。でじもんの連係は坂崎が一人で分断する暴れっぷり。瑞希がコーナーに登ると止めに入った有栖を坂崎がスライディングキックで排除。でじもんも終盤に磐梯山とフェースクラッシャーの競演を見せるなど連係で肉迫したが、最後までノンストップで動きつつけたマジラビが上手。有栖のキャメルクラッチを抜け出した坂崎がすぐにマジカルメリーゴーランドで叩きつけ、魔法少女スプラッシュを浴びせて勝利した。
【試合後コメント】
坂崎 6ヵ月ぶりにこんなに動いて回って。
瑞希 なんかマジラビの試合をでじもんの試合で…。
坂崎 引き出せたというか。
瑞希 またできたって感じで。
坂崎 うちらとでじもんじゃないと成り立たない試合だったかなって思うので。
瑞希 元気いっぱいすぎて、いつ口の中に手突っ込んでやろうかと思った。
坂崎 おー! そんなこと考えとったんかー。
瑞希 だまれーって!
坂崎 元気いっぱいやからな。とっても楽しかったです。あと、前に当たった時よりも意思が強い。絶対に負けないっていう気持ちが伝わってきたので…いっぱいいっぱいやったなー。いいもの持ってますね、でじもん。
――ここからマジラビで2戦闘うがテーマは?
坂崎 まぁマジラビとしては残り2回になるんですけど。解散するとかじゃないので、そんなにナイーブには捉えてないんですが。でも、うちらしかできないような試合を白昼夢だったりとか、荒井&もか戦だったりにできるので。またでじもんとは違う色のマジラビが見れるんじゃないかなって思うので。東京女子にいる間の坂崎ユカ、そしてマジラビの試合を絶対に全部見てほしいですね。全部全部!
瑞希 だってさ、瑞希がさ、あと残り少ないから別に譲ってあげるよって言ってたし、色んな人と組んでほしかったし、いろんな人と闘ってほしかったけど。でもこうやってマジラビで組まれたってことは、きっとマジラビでなきゃいけない意味がきっとあるんだなって思うから。ユカッチのことをちょっとちゃんと見つつ、一緒に頑張っていけたらって思う。
坂崎 あくまでも卒業するのは私だけなんでね。
瑞希 それはそう。
坂崎 マジラビは卒業しないので。噛みしめていきたいと思います。
瑞希 思います。
鈴芽 マジラビはやっぱり最強でした。私たち、たぶんマジラビがいたからこうしてタッグを組んで、ここまで成長してこれたと思っていて。ずっと越したい相手だったし。まだ当たれる機会はあるけど、タッグ同士でっていうのは最後かもしれないから。でも全部出せたよね?
有栖 出せた。全部出せた。でも全部出した上で負けた上で負けたから、まだまだなんだなって思えたから。もっともっと上目指そうって思いました。
鈴芽 ずっと憧れのタッグです。
有栖 ずっと大好きです。
鈴芽 でもまだあるから。
有栖 まだあるから!
鈴芽 油断しないでください。
有栖 まだですよ?
メインイベントは11月12日に引退する赤井沙希のTJPWラストマッチ。リカとミサヲが「全国赤井沙希の引退を阻止したい連盟(全沙連)」として赤井の引退を阻止せんとシュプレッヒコールをあげてからの奇襲で幕開け。リカの首絞めやらミサヲのスプレー攻撃が飛び出すやら騒々しい展開も、終盤は赤井との別れを惜しむかのようなシリアスな攻防に。赤井の蹴りとリカのヒップアタックのラリー。赤井が新人賞を出せば、リカはヒップアタックを繰り出し、ドラゴンスリーパーでギブアップを迫る。ミサヲは赤井のケツァル・コアトルを切り返してヴァニタスを解禁。それでも最後は赤井がケツァル・コアトルを決めて熱戦に終止符を打った。
その後、リカがマイクを取り「私はプロレスでまだ闘いたい。まだ闘ってない選手もいる。いまから、ここにいる東京女子プロレス一同と闘ってください」と要求。昼のDDTとこのメインイベントの2試合で疲労困憊気味の赤井に「無理無理」と拒否されると、リカはなんとビンタ。これに赤井もスイッチが入って「まとめてかかってこいや」と応じて1vs23の試合がスタート。赤井と東京女子プロレス23名の試合はOGのミウラアカネや天満のどかが攻撃に加わり、甲田哲也代表も試合に巻き込まれる中、ミサヲが赤井に渡した手紙がまさかの白紙。驚く赤井をミサヲが丸め込むも、赤井がすぐさま三角絞めに切り返して勝負あり。
特別試合後、選手一同から記念品と花束を受け取った赤井。「強く、気高く、美しく、それを胸に持って東京女子をもっともっと世界中に、勢い知らずなところまでやってください!」と集まった東京女子プロレスのメンバーにエールを送り、記念撮影から抱擁をかわす。最後に2013年デビューで同期の山下実優と対峙。引退試合で対戦することから抱擁ではなくグータッチで健闘を誓い、TJPWマットに別れを告げた。
【試合後コメント】
リカ 赤井さん、辞めてほしくないです! 辞めてほしくないけど…最後、全員と闘ってくださってホントにホントにカッコいい姿、美しいコメント姿見せてくださって、ありがとうございました!
上福 私は最後、沙希さんの横に立てて…ずっとやきもち焼いたり迷惑たくさんかけたんですけど、最後横に立ててすごく嬉しいんですけど、おこがましいのですが使わないコスチュームを以後、ゆずっていただけたらありがたいと思っております。
ミサヲ 最後こそ自分らしく赤井さんに対抗したかったんですけど、負けて。でも…わかんないですけど、たぶん強く・気高く・美しく、でした。私もこれからも気高くこれからも闘い続けます。ありがとうございました。
赤井 私は最後、ミサヲちゃんの感情を引き出せたのが嬉しかったです。あとリカちゃんもあんな熱くなってるの久しぶりに見ました。横の子(上福)はずっと私と組みたいって言ってくれてたので、最後ね、一緒に隣に立てて嬉しかったです。で、昼間にDDTが終わったんですけど、自分の引退前の試合はこれが最後になります。でも私はプロレスを11月12日に卒業はしますが、かといってみんなセンチメンタルにはなってるけど、私、決して消滅するわけではないので。だから、立場はプロレスラーではなくなりますけど、みんなの姉ちゃんってことには変わりないから。だから、同期の子たちもチビちゃんたちもこれから練習生になる子たちも、もう東京女子プロレスに関わる子は何でも言ってきてください。私はお姉ちゃんなことには変わらないです。どんどんプロレス界に来てください。東京女子は楽しい職場です。こちらからは以上です。
――1対23になりました。
赤井 ね。私、一日2試合はやったことあるけど3試合はたぶん初めてなので。ホントにリカちゃんが言ってきた時には勘弁してくれって…初めてプロレスで心が折れそうになりました(笑)。けど実際にああやって東京女子の若手のチビちゃんたちが向かってくる姿を見て、体で感じて、めちゃめちゃ強いやんって思いました。なのでキャリア関係なく下の子たちは上の人を食ってやるつもりでやってほしいし、かといってお姉ちゃん軍団は強く気高く美しくをやってほしいと思ってます。で最後、山下のあの目はちょっと…カチンってきました。久しぶりにイラっとしてゾクっとしました。なので、両国でまだあの選手とやり合えるのは楽しみなので…私はプロレスは卒業しますが、プロレスラーである瞬間、卒業するその瞬間まで強くあり続けるので。山下実優にも樋口和貞にも丸藤正道にも負けないです。なのでみなさん是非両国で、東京女子も荒井優希ちゃんたちが出るので。みなさん、生でこの瞬間を見届けてほしいと思います。
――東京女子らしい見送られ方でした。
赤井 見たことはあったんですけど、のどか選手とかあずさ選手とか。自分がまさか…言ってもお外の人なので、自分がそれをもらうことになるとは思ってなかったんですけど。東京女子の子たちからすると私も仲間の1人って思ってくれてたのがリング上で感じられて、それはすごい嬉しかったです。なんか同期とか同じグループではあるんですけど、私1人DDTの女子なので。その女の子たちの本当の輪の中に入れてないんじゃないかなって思ってたので、ああやって仲間として最後の最後で認めてくれて嬉しかったです。けど、最後ではないので。縁が切れるわけじゃないので、私はこれからもみんなのことをかわいい妹ちゃんだと思ってます。(上福はコスチュームをゆずってほしいと)コスチュームもタダじゃないんで…(苦笑)。そのへんは色々相談したいと思います。
――記念品ももらいました。
赤井 楽しみ。私書いたことはあったけど、こういうのもらったことないから。しかもちゃんとコスチュームの白赤に合わせてくれて…しかも私バラって大好きなの。キラキラでかわいいから。これにかけてくれた時間がすごく嬉しいです。
――残すは引退試合のみです。
赤井 まだ実感はないんですけど、私にかぎらず言えることは…みなさん、大好きって思ったら大好きって伝えてほしいし、今日リング上で選手のみんなも「大好き」ってみんなに聞こえない声でもずっと言ってくれてて、すごくかわいいなと思いました。会いたかったら会いに行った方がいいし、その時に思った気持ちを大事にしてほしいと思ってます。なので両国に行こうかな…配信で見る方はいいんですけど、実際に足を運んで自分が何を感じるかっていうその感性を大事にしてほしいと思うので。私のプロレスラーとしての炎が燃え尽きるその瞬間までみなさんに見届けてほしいと思ってます。両国でみなさん、是非お会いいたしましょう。
★全試合の詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/hPMLx4EdxJaFFwH8d5Lqbb