坂崎が中島を破り、プリプリ王座を奪還! 来年3・18に有明コロシアムへ初進出!
東京女子プロレスが10月9日、TOKYO DOME CITY HALL(以下、TDCホール)でビッグショー「WRESTLE PRINCESS Ⅲ」を開催。メインイベントでは挑戦者の坂崎ユカが王者・中島翔子を破り、1年9ヵ月ぶりに王座奪還を果たした。
両者による王座戦は6月12日、さいたまスーパーアリーナでの「Cyber Fight Festival 2022」以来、4ヵ月ぶりとなった。序盤はグラウンドでのレスリングの攻防でしのぎを削り、中島がトペ・コンヒーロ、ライダーキック、無人在来線固めで攻め立てれば、坂崎は変型デスロック、走り込んでのラリアット、アンクルホールド、619で反撃。中島がトペを敢行すると、それをキャッチした坂崎は場外でTeaTimeを見舞った。中島がロコモーション式ノーザンライト・スープレックスを繰り出せば、坂崎は雪崩式マジカルメリーゴーランドで逆襲。その後、壮絶なエルボー合戦を展開するなど一進一退の攻防が続いた。20分過ぎ、中島が必殺のダイビング・セントーンを出すも自爆。坂崎はトップロープから魔法少女スプラッシュを見舞うも、中島はフランケンシュタイナー、投げ捨てノーザンで返し、一歩も引かず。坂崎はローリングエルボーから、マジカルメリーゴーランド、そして魔法少女にわとり野郎を繰り出して3カウントを奪取。20分超えの熱闘を坂崎が制した。
坂崎は「中島翔子に勝ちました! こんなに上までいっぱいで、うれしかった。東京女子を好きになって追いかけてくれるみんなが支えてくえるから、大きい会場でも試合ができて、どんどんスキルアップして。団体も充実していって、新しい仲間も、海外からの友だちも増えて。幸せだなって思います。これから大きい大会とか、みんなと会える機会も増えると思うので、温かい目で応援してください」と歓喜のマイク。
ここで来年1月4日、東京・後楽園ホールで8年連続の「イッテンヨン」の開催、同年3月18日に東京・有明コロシアムに初進出し、ビッグショー「GRAND PRINCESS」を開催することがアナウンスされた。同所でのプロレス興行は6年半ぶりとなる。その後、全選手がステージに集結して、観客に頭を下げ、ビッグショーは幕を閉じた。
バックステージで坂崎は「みんなが楽しいと思ってもらえたら私たちもうれしいです。東京女子もすごい大所帯になって、大家族になってます。ビッグマッチの度に中島翔子と。今思えば、DDTの両国(2019年11月3日)で組んでもらったのが最初の一番大きなタイトルマッチかな思うんですけど。いつだって私が何かと戦ってるとき、そばにいるのは中島翔子で。東京女子のプライドだったり、見てろよって気持ちは中島翔子との試合を超えてステップアップしていったのかなと思います。2年前のTDCホールは完売にならなかったけど、今日は完売になったので、団体としての可能性、未来は見えた興行だったかなと思います」と感慨深くコメント。さらに、「(今後は)東京女子を見てれば元気になるって思えたらいい。楽しいことを追求したチャンピオンになりたい。(有明は)プレッシャーとともにワクワクが止まりません。(そこで防衛戦は?)もちろんしたい。何ヵ月防衛しなきゃいけないんだろう? 試練のチャンピオンになると思います」と笑みが絶えなかった。
一方、王座から陥落した中島は「負けました。ときが経つにつれ、天井が見えるときがあるんですけど、坂崎ユカは天井の位置をさらに高いところにもっていってくれる人だなって思いました。私がすぐそこに見えていた天井は、今日坂崎ユカによってすごく雲の上までもっていかれちゃった。まだまだ上を目指す理由があるし、頑張る理由があるなって思いました」と唇を噛みながらも巻き返しを期していた。
コロナ禍のなか、今大会のチケットはソールドアウトで1007人(主催者発表)の観衆を動員。有明コロシアムへの進出も決まり、同団体の勢いは止まることを知らないようだ。
赤井&荒井が英国勢を退けプリンセスタッグ王座V2! “令和のAA砲”は長期政権を宣言!
プリンセスタッグ王者の赤井沙希、荒井優希(SKE48)組が英国の団体EVEから来襲したリア・オライリー、ナイトシェイド組を返り討ちにして2度目の防衛に成功し、“令和のAA砲”は長期政権を宣言した。
初の外国人選手との対戦となった荒井は英国勢との対格差もあり、序盤は劣勢に回った。それでもパートナーの赤井がナイトシェイドに串刺しビッグブーツ、ダイビング・ボディアタックを見舞い反撃。10分過ぎ、蘇生した荒井はオライリーにドロップキック3連発からサソリ固めで絞め上げた。さらに荒井はナイトシェイドにエルボー連打で猛攻。“令和のAA砲”はオライリーにダブル新人賞を叩き込んで場外に排除。チャンスと見た荒井はナイトシェイドにビッグブーツ、Finally(カカト落とし)を繰り出して3カウント奪取した。
バックステージで赤井は「日本の選手よりパワーも大きさも重さもありましたし、未知なとこもあったんですけど、一個一個階段をお互いに上がってるなって感じます。自分のことで精いっぱいだったので、あまり試合中に助けに入れなかったんでずけど、それでも優希ちゃんは頼もしくて。最後もやられた分、ちゃんとやり返せた」と満足げ。
荒井は「今まで東京女子の選手としかほとんど絡んだことがなかったんで、見ないような技が急に出てきたり、まだまだ経験値として浅かったんだなって感じました。でもベルトは今ここにあるということで、ハッピーエンドになったと思う。いい経験だと思って、これからもっと強くなっていきたいと思います」と話した。
今後について、赤井は「まだ次、誰が挑戦してくるか分からないですけど、自分たちの予定では、クリスマス、年越し、正月を一緒に過ごして、初詣して、バレンタインはこのベルトを同士を交換したいなって思います」と長期政権を見据えていた。
未詩がインターナショナル・プリンセス王座を奪取し初のシングル王者に! “元空手世界王者”長野が悲願の自力初勝利!
プロレスとアイドルを両立するアップアップガールズ(プロレス)のメンバー・渡辺未詩がアレックス・ウィンザーを破り、英国に流出していたインターナショナル・プリンセス王座の奪還に成功。未詩は初のシングル王座獲得となった。
ウィンザーは7月9日、東京・大田区総合体育館で伊藤麻希を下して王座奪取。9月1日(現地時間)、英国EVEのロンドン大会で日本から乗り込んだ元王者・乃蒼ヒカリを退け初Vに成功した実力者。
序盤はショルダータックル、エルボーの応酬。ウィンザーが低空ドロップキック、弓矢固め、トラースキックで攻め込めば、未詩はショルダータックル、串刺しボディアタックで反撃。ウィンザーは旋回式ブルーサンダー、変型デスロックを繰り出した。負けじと未詩はアバランシュホールドからジャイアントスイングでぶん回した。ウィンザーはライガーボムを見舞うも、これをしのいだ未詩はレーザービームからティアドロップを決めてピンフォールを奪った。
これまで辰巳リカとのコンビでプリンセスタッグ王座に就いたことはあるが、シングル王座は初戴冠となった未詩は「前にタッグのベルトを獲って以来、ずっと結果がほしいなって。ちょっとずつ階段を上ってる気はするけど、全然ベルトに結びつかなくて。シングルのベルトを獲ってない点で、比べられることが多いなってというのはあった。この夏を越して、ベルトを獲れて、運命を感じてるので。先輩たちに対して足りないって思った景色、経験を、このベルトがさせてくれるだろうし。このベルトと一緒に成長していけたらいい」と笑顔を見せた。
また、元空手世界王者で女優、看護師、TikTokerとしても活動し、3月19日の東京・両国国技館でデビューした長野じゅりあが7ヵ月目にして待望の自力初勝利を挙げた。長野は宮本もかとの空手タッグで、遠藤有栖&鳥喰かや組と対戦。長野は鳥喰を突き、蹴り、ケサ斬りチョップで攻め立てた。鳥喰もソバットなどで反撃するも、長野がブラジリアンキックから新兵器の旋風脚を鮮やかに決めて鳥喰から3カウントを奪った。
長野は「もかさんに助けてもらって勝ち取った勝利で。デビューから負け続けてきて悔しい思いをしてたので、勝ててうれしい。もかさんとの空手タッグでも、どんどん強くなっていければ。空手で初めて出た大会で中国地方の大会で優勝、いつもメダル取って、こんなに負けたことなくて。悔しくて、自分なりにプロレス技の研究した成果もあったんじゃないかと思う。次の勝利への気持ちがふつふつと沸いてきた。今度は先輩の力なしでシングルで勝ちたいです」と満面の笑みを浮かべていた。
★今大会の全試合詳細はWRESTLE UNIVERSEをご覧ください!
https://www.wrestle-universe.com/ja/lives/cRYsQFJddyy2mw9KZc7vSG