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The Mountain top 2019~誰にも負けない~

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日時2019年9月1日
会場大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場
観衆417人
  • 前説

  • 2020年最初の大阪大会が1・25東成区民センター大会に決定!

  • 難波咲百合リングアナから2020年最初の大阪大会が、1月25日(土)東成区民センター大会に決まったことが発表された。続いてアップアップガールズ(プロレス)が登場して『負けたくない』を大阪初披露してからの「東京女子プロレス、スタート!」とオープニングコール。
  • オープニングマッチ 15分一本勝負

  • VS

    • WIN

      舞海魅星

    VS

    5分28秒

    片エビ固め

    ※ラリアット
  • 8・25後楽園大会でデビューした鈴芽が、同期の魅星と初のシングルマッチ。魅星は大漁旗を羽織って入場。ガッチリ握手を交わして試合が始まると、お互いにダッシュしてのロックアップ。ロープに押し込んだ魅星がクリーンブレイク。グラウンドでの首の取り合いから鈴芽がショルダータックル。しかし魅星は倒れない。逆にショルダータックル一発でなぎ倒した魅星は、ボディスラムを連発。ニーオンザベリー式キャメルクラッチで追い込んだ魅星だが、一瞬の隙を突いて丸め込んだ鈴芽は続けてバックエルボー。エルボーからのドロップキックを叩き込むと、魅星の串刺し攻撃をかわしてダイビング・クロスボディー。しかし魅星もドロップキックを返すとバックドロップを狙う。体をひねって押し潰した鈴芽は丸め込む。だが、キックアウトした魅星はカウンターのラリアット。さらに走り込んでのラリアットをブチ込んで3カウントを奪った。

    【試合後のコメント】
    ――同期の魅星選手との対戦でしたが。
    鈴芽 魅星は先にデビューしていて選手としても練習でも魅星はずっと先にいっていて、私が選手でデビューできて対戦できたんですけど、やっぱり一番身近で一番大きい壁だなって実感したので。これから一緒に高めあっていきたいし、いつかは絶対勝ちたいなって思います。
    ――初めてのシングルマッチは?
    鈴芽 練習で一番一緒にやっているのは魅星なので、思い切りぶつかれたと思います。


    魅星 今日デビューしてやっと初勝利を掴んだんですけど、自分はこれからだと思っているので。今日、同期の鈴芽には勝てたんですけど、これからどうなっていくかわからないので、これから負けないように、そして先輩方を下せるように毎日練習して向かっていきたいなと思います。
    ――入場で身にまとっていた旗にはどういう想いが?
    魅星 これはフライ(福来)旗といって、福が来ると書くんですけど、自分は海の近くでずっと育って、海が好きで、リングネームにも海が入っているので、そういう想いを表しています。
    ****
  • 第二試合 20分一本勝負

  • VS

    • WIN

      うなぎひまわり

    • YUMI

    VS

    9分4秒

    大ふへん固め

  • 同期4人によるタッグマッチ。地元凱旋となったうなぎには大量の紙テープが飛ぶ。うなぎとぽむの先発で試合開始。ヘッドシザースに捉えたぽむだが、うなぎはラサスイミングスクールはいっ!で脱出。ぽむがスネキックを返して、真弥とYUMIがリングイン。YUMIがショルダータックルからのビッグブーツ。ここでうなぎが入ってきて「お誕生日ソイヤ! ソイヤ!」と祭りを始まる。YUMIも一緒に決めポーズしてから串刺し攻撃を狙ったが。かわした真弥はぽむにタッチ。両腕を固定しての太鼓の乱れ打ちからカウンターエルボーを見舞うと、真弥が逆エビ固め。どうにかロープに逃れたYUMIはドロップキックを返してうなぎにタッチ。バレエターンからのスピンキック、上から山脈で追い込むが、真弥もランニングエルボーを返してタッチ。ぽむはラフォーレ原宿からうなぎの手を掴み、コーナーに飛び乗ってアームドラッグ。スリーパーで絞めあげていくが、そのまま立ち上がったうなぎはコーナーに叩き付けて脱出。首固めで丸め込んだぽむだが、カウントは2。うなぎはカウンターエルボーから拙者、蒲焼き者で喉。カバーにきたところを丸め込んだぽむだが、YUMIがカット。ぽむ・ど・じゃすてぃすをかわしたうなぎだが、ダメージでなかなか攻撃にいけない。エルボーの打ち合いからうなぎが大ふへん固めへ。ガッチリと決まり、ぽむはギブアップ。
  • 第三試合 20分一本勝負

  • 12分8秒

    片エビ固め

    ※アティテュード・アジャストメント
  • 8・25後楽園大会では惜しくもタッグ王座奪取とならなかった山下&未詩の桃色スパークリング。ジゼルにとってはロンドンで山下に敗れているだけに、日本で借りを返しておきたいところ。ジゼル&上福は握手を求めてきた桃色スパークリングに対し、投げキッスで挑発。山下とジゼルの先発で試合が始まると、まずは山下がヘッドロック。うまく脱出したジゼルはロープに飛び乗ってのアームドラッグからミドルキック。続いて未詩が上福にショルダータックルからジャイアントスイングを狙うが、上福は必死に抵抗。そこにジゼルが入ってきて未詩にトラースキック。さらにジゼルは逆水平チョップで快音を響かせると、山下を挑発してからスリーアミーゴ。3発目を旋回式で投げていったジゼルは反撃しようとする未詩にカウンターのラリアット。上福がレッグスプリットで追い込むが、未詩もショルダーブロックを返してタッチ。蹴りのコンビネーションからロープに飛んだ山下だが、上福はカウンターのビッグブーツ。すかさずジゼルが馬乗りナックルからハーフネルソンで投げ捨てる。ハイキックをブチ込んだジゼルだが、返す刀で山下もスピンキック。タッチを受けた未詩は長身のジゼルをジャイアントスイングで10回転。ジゼルのスピンキックをブロックしてレーザービーム。続いて山下が上福にサッカーボールキック。上福もボディがお留守だぜから逆水平チョップ、ビッグブーツと攻め込むと、そこにジゼルがカンクーントルネードを投下。未詩が入ってきてジゼルにベアハッグからのバックブリーカーを決めると場外へ。その間に上福が山下に串刺しドロップキック。山下もハイキックを返すと、側頭部へのソバットからハイキック、アティテュード・アジャストメントと一気に畳み込んで上福から3カウント。
  • 第四試合 20分一本勝負

  • VS

    • LOSE

      万喜なつみ

    • 乃蒼ヒカリ

    • らく

    VS

    10分13秒

    片エビ固め

    ※ラリアット
  • 万喜は8・25後楽園大会で戴冠したインターナショナルプリンセスのベルトを腰に巻いて入場。万喜がまなせに対し、そのベルトを掲げてみせると、この二人の先発で試合開始。万喜がドロップキックを放てば、まなせはショルダータックルを返す。続いてライバル関係になるユキとヒカリがリングイン。ヒカリがドロップキックを叩き込むと、万喜とらくが入ってきてトレイン攻撃。そこかららくがおやすみエクスプレス。返されても脳天チョップから再びおやすみなさいするらく。らくはまなせにも脳天チョップを狙ったが、胸でブロック。すかさずのどかがショルダータックルからランニング・ボディプレス。さらにシュミット式バックブリーカーからダイビング・ボディプレス。これをかわしたらくだが、のどかは正面からのマッケンローで倒すと、ランニング・クロスボディー。ここでまなせとユキが入ってきて、三人で爆れつぽっちゃりボディプレス。らくもランニングチョップを返してヒカリにタッチ。ユキに対してドロップキックを連打したヒカリはコブラツイスト。グラウンドコブラからローリングクレイドルで追い込んだヒカリはミサイルキック。これをかわしたユキはフルネルソン式キャメルクラッチ。万喜がカットに入るが、のどかが入ってきて万喜を場外に出すと、爆シスでヒカリに連係攻撃。だが、万喜が戻ってきて今度はぱんでぶーがユキにサンドイッチ・ドロップキック。さらに万喜はダイビング・クロスボディー。ユキもブルドッキングヘッドロックを返すとまなせにタッチ。サッカーボールキック、ハイキックからカカト落としを狙ったまなせだが、ブロックした万喜は張り手の乱れ打ち。ロープに飛ぼうとする万喜の腕を掴んでショートレンジラリアットをブチ込んだまなせは、串刺しラリアットからビッグブーツ。ヒカリがカウント2でカットするが、のどかがフォールアウェイスラムで投げ捨てる。らくがセーバーチョップを投下するが、ユキがサイドスープレックスで投げていく。万喜は飛び付いて丸め込むと、そこから低空ドロップキック。さらに顔面を足蹴にしてからトラースキック。ここでまなせがバックラッシュを狙って走り込んできた万喜に、カウンターのラリアットを叩き込んで3カウント。
  • 「ベルトを獲っても、ゆうなさんからスリー取らなかったら本当の王者って気持ちになれないんですよね」(万喜)「私の腰にベルトが来るチャンスが来たってことですね」(まなせ)

  • 元々は同じ団体にいた万喜とまなせだが、巡り巡って東京女子で再会。これまで両者がガッチリ当たる機会がなかなかかったが、マイクを持ったまなせが「大阪での東京女子初のビッグマッチで勝っちゃった! ちょー気持ちいい! なっちゃん、インターナショナルプリンセスチャンピオン? おめでとう。やっと会えたな。東京女子のこのリングで会えるのずっと楽しみにしていたの。この前の4WAY……いや、その前だな。1月、なっちゃんが来たときから私はこの日が来るのをずっと楽しみにしていたの。どういうことか分かる?」と不敵なマイクアピール。万喜は「ゆうなさん……。ゆうなさんが食い付いてくれないかなと思ってました。ゆうなさん、自分はゆうなさんに妹のように可愛がってもらってきてとっても感謝しています。だからこそベルトを獲っても、ゆうなさんからスリー取らなかったら本当の王者って気持ちになれないんですよね」。それを聞いたまなせが「それはつまり私の腰にベルトが来るチャンスが来たってことですね。全然私はあなたのお姉ちゃんじゃない。あなたは今チャンピオンで、私は挑戦者。どういうことか分かる? タイトルマッチ、そのベルトを賭けて一緒にしよう」と挑戦表明。万喜は「自分は4年半かけてやっとこのベルトを獲りました。ゆうなさん何年ですか?」と挑発すると、まなせは「6年か7年やってるけど、私の腰に1回もベルトは来てないねぇ! そのベルトが私の腰に来ようとしているね! 早く試合したいね! そのベルトを賭けて闘うってことでいい?」。最後に万喜は「ベルトはその人に合ったところにやってくるんですよ」と言い放った。

    【試合後のコメント】
    ――チャンピオンに勝ってベルト挑戦の流れになったが。
    まなせ 特別な子ではありますけど、ベルトがどうこうってよくわかんないんですけど、 まだあのベルトがどうこうとかはわからないんですけど、私はさっき言われた「何年ベルト巻いてないんですか?」って言葉がすごく。試合中とかもけっこう挑発してきてくれたし、チャンピオンが私を呼んでいるということなので、そこはしっかりと応えていきたいなと。今ベルトが私のところに来ようとしているチャンスを、今年一番乗っている私がベルトを巻かないでどうするって思いますよね? 私のところにくるっていうのがあのベルトの幸せだと思いますし。チャンピオンがどう思ってるのか分からないけど、でも私はこのチャンスをしっかりつかんでアクトレスガールズの時の色々も清算できるのかなって思っているので。ここでしっかり勝って。私の方が東京女子プロレス長いし、あの子は半年でこうなってるんですよ。ちょっと正直納得いかないんで。そういうところも含めてしっかり勝っていきたいと思いますので、私がベルトを巻くところをしっかり撮っといてください。
    ****

    ――タイトル戦が決まりました。
    万喜 ゆうなさんがどういう気持ちでこの試合に臨んだかは分からないけど、自分はゆうなさんとずっと闘いたかったので。自分の思惑通りになったなって思います。
    ――なぜ闘いたかった?
    万喜 自分のデビューがこの団体ではないんですけど、別の団体でゆうなさんとともに、ゆうなさんを相手に私はデビューしているので。そこからシングルは一度もなくてずっとゆうなさんの妹分みたいなかんじで世間の目があったと思うし。そこを超えなかったら自分がこの東京女子でやっていくうえで真の王者って言えないんじゃないかなってずっと引っかかっていたので。
    ――まなせの強さは?
    万喜 ゆうなさんとの体格差は約30センチあるし、明らかだと思うんですけど。でもゆうなさんの強さを今日もふくめ思い知ってる分、自分には作戦があるし。絶対に勝てる気しかしないです。
    ――マイクで感情をぶつけあった。
    万喜 初めてですね。ゆうなさんにあんな風に逆らったのは。ちょっと心が痛いけど、それがチャンピオンになった私の覚悟なので。よかったかなって思います。
    ****
  • 第五試合 20分一本勝負

  • スペシャルシングルマッチ

    VS

    • WIN

      シュー・ヤン

    VS

    10分11秒

    エビ固め

    ※パニックスイッチ
  • 不気味なシュー・ヤンにビビってたじろぐ伊藤。ジリジリと迫っていき伊藤の手に噛みついていったシュー・ヤンだが、伊藤も意を決してエルボーを叩き込むと、世界一可愛いナックル。しかし倒れ込み式ヘッドバットをかわしたシュー・ヤンはエプロンに伊藤を連れ出すと断崖式サイドバスターでエプロンに叩き付ける。イスに伊藤を座らせたシュー・ヤンは、エプロンからトペ・コンヒーロを投下。リングに戻ると変形のグラウンド卍に捉えたシュー・ヤンは、そこからサーフボードストレッチにスイッチ。どうにか脱出した伊藤だが、シュー・ヤンは絶叫。ビビった伊藤だが、大声は伊藤の得意技でもあるだけに、両者とも絶叫。思わず木曽レフェリーが「うるさい!」と一喝するが、両者はその木曽レフェリーに向かって絶叫。伊藤はそこから倒れ込み式ヘッドバットを投下すると、串刺し攻撃を狙う。ソバットで迎撃したシュー・ヤンは両足で伊藤を挟んでコーナーに投げつけると、ソックスを腕にはめて襲いかかる。だが、ボディへのヘッドバットからDDTを決めた伊藤はコーナーへ。だが、立ち上がったシュー・ヤンはダイブしてきた伊藤にマージ。しかし伊藤はソックスに噛みついて脱がせると、ソックスを咥えた口でシュー・ヤンにリップロック。ダブルダウンから立ち上がったシュー・ヤンは肩口に担ぐが、伊藤は高角度DDTで切り返す。伊藤スペシャルを狙った伊藤だが、シュー・ヤンは下からレッドミストを噴射。肩口に担いだシュー・ヤンだが、伊藤は背後に回ってスリーパー。だが、シュー・ヤンはもう一度肩口に担ぎ直すと、旋回式ハリケーンドライバーで叩き付けて3カウント。
  • セミファイナル 20分一本勝負

  • VS

    • 沙希様

    • WIN

    • マーサ

    • with ユキオ・サンローラン

    VS

    15分16秒

    片エビ固め

    ※ヴァニタス
  • マーサを招聘した美軍に対し、坂崎とリカはプロレス界の恩人であるアントンを招聘。握手を求めるアントン組だが、美軍は当然応じない。坂崎vsマーサで試合が始まると、いきなりマーサがモップを駆使して坂崎の腕を捻りあげる。モップで殴りかかるマーサだが、かわした坂崎は腕を取ってのアームドラッグからドロップキック。続いてリカが沙希様にショルダータックル。リカは「あー、よっしゃいくぞー!」からロープに飛ぶが、マーサが足を引っ張って転倒させると、沙希様が蹴り飛ばす。さらに薔薇で殴打していくと、マーサはトップロープに目を擦りつけ、鼻つまみチョップ。リカも低空ドロップキックからドラゴンスクリューを返すと、アントンにタッチするが、リングインする際にロープに躓いて転倒。ヒザを強打し、ギブアップしようとしたアントンだが、その前にごんぎつねを披露することに。だが、マーサはモップ攻撃でごんぎつねさせない。操がアントンの左腕を徹底的に痛めつけると、沙希様がサッカーボールキック。パラダイスロックでアントンを動けなくし、その上にお座りになった沙希様。するとサンローランがアントンに注射。これで覚醒したアントンは耳当てポーズからロープに飛ぶと……覚醒が終了して坂崎にタッチ。雪崩式テーズプレスからウラカンホイップで沙希様を投げた坂崎は、操のステッキを奪い取ると、モップを持ったマーサとチャンバラ。沙希様が背後から羽交い締めにするが、坂崎がかわしてマーサのモップが沙希様の顔面に。すかさずアントンとリカが入ってきて、美軍に三人で南部式ナックル。しかしそこにサンローランも入ってきて美軍が南部式ナックル。両軍が全員で南部式ナックルで殴り合うと、そこからアントン組がバイオニックエルボーを同時にブチ込む。沙希様が坂崎にビッグブーツを叩き込むが、坂崎も返す刀で延髄斬り。操とリカがエルボーの打ち合い。操が張り手からニーアッパー。しかしジャンピングニーをヒップアタックで迎撃したリカは串刺し式ヒップアタックからミサイルヒップ。ドラゴンバックブリーカーからスリーパーに捉えたリカは、ドラゴンスリーパーにスイッチ。どうにか脱出した操はチキンウイング・フェースロックからリベラ・メ。カットしようとしたアントンだが、またもロープに躓いて転倒。すると「ちょっと待って!」と操に技を離すように言うと、リカより先にギブアップするが、その前に子供のマーサも好きそうな“とっとこハム太郎”の話をすることに。しかし「とっとこハム太郎と思ったらチ●ポコハ●太郎だった」というアントンはごんぎつね。しかし、操とマーサに切り返されて、坂崎とリカに誤爆。さらに自爆までしまうと、美軍はリカに連携攻撃。アントンと坂崎はサンローランに攻撃しようとするが、逆に注射をして二人を排除。それでもリカは操にツイスト・オブ・フェイトからミサイルヒップ。かわした操はヴァニタスでリカを沈めた。

    勝った沙希様は「この4人で大阪でお試合するのは初めてだけど、わたくしたちが勝ったとはいえ、お道頓堀に飛び込まないように!」と阪神タイガースが優勝するぐらいのインパクトを大阪に与えたことをアピール。

    【試合後のコメント】
    沙希様 この4人のNEO美威獅鬼軍で大阪に上陸したのは初めてだけど、大阪と言わず世界中、宇宙にワタクシたちの美しさを広げていければなと思っておりますわ。
    操 本日、私はマーサさんと先生と初めての闘いだったんですが、伝説には聞いていたんですが、間近で見ると学ぶことがたくさんあるなと思いまして。私は強さをまた手に入れた。そういう自信があります。
    沙希様 それから私はあのアントーニオなんとかさんがマーサちゃんに合わせて話をしてくださったのはありがたいけど、なーに、下品すぎて意味がわかんないんですけど。先生、なーに?(ユキオがごんぎつねの手)ダメよ、忘れなさい!
    ――今日の話は面白くなかった?
    沙希様(ごんぎつねの手を見せるユキオに)ちょっと先生! マーサちゃんもワタクシも先生も、まだあれの意味がわからないから面白いも何もないわ。わかったのは下品なことだけよ。そうだわ、今日ワタクシたちのサイン会があったわけ。これからも好評なわけ。好評発売中だから皆さんぜひ一冊と言わず何冊でも買ってちょうだい。
    ――写真集?
    沙希様 Photobook!


    リカ 6年越しの夢みたいな試合だったので、始まってほしくなかったですけど、終わっちゃいました……。
    アントン 私がこの試合、2人のキラキラした姿を間近で見て、素晴らしいなと思いました。あと感じたのは、ユカちゃんもユカちゃんで私と何か響きあうものを共有してるんだなと。初めて組むんですけど、チーム感みたいなもの、すごいしっくりくるというか本当に仲間なんだという感情が入場からこのおっさんの体に埋め尽くされてました。仲間だ、この感覚はとても得難いもので、なかなか普段プロレスをやっててこういう気持ちになれたことはないので、勝負は私に至らぬところもあり負けてしまいましたが、ひじょうに感謝しております。どうもありがとう。
    坂崎 こちらこそ。
    リカ この気持ちは絶対にこれから活かしていきます。忘れません。
    アントン 応援してる。
    坂崎 ありがとうございます。アントンさんがいて私たちができたので。
    アントン ありがとう。じゃあ最後にイチ、ニ、サン、ヨーンで。
    3人 イチ、ニ、サン、ヨーン!
    ****
  • メインイベント 30分一本勝負

  • プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合

    16分44秒

    片エビ固め

    ※ダイビング・セントーン。第6代王者が2度目の防衛に成功。
  • 今年のプリンセスカップで優勝した瑞希が満を持して、中島の持つプリプリ王座に挑戦。中島がこれまでのプリプリベルトを返還すると、木曽レフェリーがこの試合の勝者に渡される新しいベルトを披露。慎重に中島からの握手に応じた瑞希。試合開始のゴングが鳴ると、まずは腕の取り合いから手四つで強引に抑え込む中島だが、瑞希はブリッジで脱出。中島のショルダータックルに対し、ドロップキックを返した瑞希は弓矢固めへ。中島もコーナー下で瑞希を踏み付けると、シーソーホイップでボトムロープに投げつけてからエプロンに顔面を叩き付ける。瑞希の首を集中攻撃していった中島は、前方回転ネックブリーカー。カサドーラを狙った瑞希だが、バックブリーカーからのネックブリーカーで切り返した中島。しかし瑞希も丸め込みからのフットスタンプを返す。中島の619をかわして背後からドロップキックを見舞った瑞希は、エプロンに出た中島にロープの間をくぐってのクロスボディー。場外に転落した中島にコーナー最上段からプランチャを投下した瑞希は、中島をリングに戻すとダイビング・クロスボディー。中島もスタナーの体勢から前方に倒れ込むフェースクラッシャーを返すと、ぶら下がり式無人在来線固め。ダイビング・ライダーキックでカウント2まで追い込んだ中島は、ダブルアームの体勢に。突き飛ばした瑞希はドロップキックからバッククラッカー。お互いにエルボーを打ち合いながら立ち上がると、中島がライダーキック。瑞希も飛び付いて十字架固め。さらにカサドーラで丸め込むと、ロープに飛び乗ってのフットスタンプ。そしてバッククラッカーからのフェースロック。どうにかロープに逃れた中島は、ヘッドシザースでロープに叩き付けると619。一度はかわした瑞希だが、中島はそのまま回転してセカンドとボトムのロープの間を使って619。バタフライロックから無人在来線固めに捉えた中島だが、瑞希の足がロープに届く。中島はコーナーに登るが、バッククラッカーで引きずり降ろした瑞希はキューティースペシャルを狙う。しかし中島はフロントネックロックで切り返す。これを強引にキューティースペシャルで投げていった瑞希は、そこからコーナーへ。中島も必死に食らい付くが、エルボー落とした瑞希はダイビング・フットスタンプ。かわした中島はフランケン。回転エビで切り返した瑞希は、回転エビ固め式バッククラッカー。中島もノーザンライト・スープレックスで投げるが体勢が崩れる。ならばとダブルアームDDTで叩き付けた中島は、トップコーナーからのダイビング・セントーンを投下して3カウント。
  • 操が「あなたが持っているシングルのベルト、それを私のもとに。そうすればきっとこの乾きは満たされる」とプリプリ王座への挑戦表明!

  • 真新しいベルトを受け取り抱きしめた中島は「みずぴょんにはいろいろ言いたいことがあります。みずぴょんとの試合は本当に楽しくて、自分がすごくイキイキしているのを感じて、痛いのに思いきりやり合えるのって何かすごいな思えるんですよ。裏表がなくてめっちゃいい奴で、すごくすごくかわいいみずぴょんが大好きです! ベルトが新しくなりました。このベルトにとっては私が初めてのチャンピオンみたいなものです。こいつがしっかり手に馴染むようにこれからも勝ち続けていきたいと思います」と挨拶をしているところに、タッグ王者の操が現れる。リングに上がった操は「防衛おめでとう。そしてご愁傷様。今日の試合があなたの最後の防衛戦になります。あなたの夢はここで終わる。私、美威獅鬼軍に入って当然の如くタッグのベルトを手に入れた。だけどそれだけじゃ私の乾きは満たされなかった。そのあなたが持っているシングルのベルト、それを私のもとに。そうすればきっとこの乾きは満たされる。私のもとにこそ、そのベルトは相応しい。強さの象徴を我が手に! 私にそのベルトを渡して」と宣戦布告。中島は難しいことは分からないが、とりあえず挑戦したいんだと解釈し、すぐに防衛戦をやろうと承諾。「次のタイトルマッチの挑戦者は操、お前だ!」と言って握手を求めた中島だが、操はその手を払いのけて引き上げていく。「すごい嫌な感じ! バカバカ! そんなこんなで大阪での初のビッグマッチ、見渡す限りのお客さんでめちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます。チャンピオンとして団体を大きくするにあたって、私は東京女子で全国行脚をするのが目標というか夢なので。今、大阪は怪獣によって侵略されたということなので、これから日本全国侵略したいと思います!」と挨拶して大阪大会を締めた。

    【試合後のコメント】
    中島 めっちゃ楽しかったです! 新品のベルトがきました。実は1度目の防衛戦からトーナメントで負けたりしてたので、あんまり自分がチャンピオンという自覚がなくて。この新しいベルトが手元にきて、みずぴょんに勝ってようやく胸を張ってチャンピオンといえるなと思えたので、今日は大満足です。
    ――操が挑戦を表明した。
    中島 ハイパーミサヲは好きだったんですよ。友達みたいなかんじで。すっげー性格が悪くなってるねですけど、操と試合したかったし。早くやりたいなってかんじです。
    ――今はミサヲとは違う闘い方だが?
    中島 本人が選んだことだから、きっと真の芯は私の友達だったミサヲのままだと思うので。そこは正々堂々と。握手はしてもらえなかったけど、正々堂々立ち向かうだけです。
    ――今の操をどう見ている?
    中島 もともとこだわりの強いやつだと思うんですけど、そのこだわりの強さがさらに出てるような気がします。今のファイトスタイルは。ものすごい性格のねちねちしてる部分が前面に出てる気がします。
    ――トーナメントの瑞希戦とは気持ちを変えて挑んだ?
    中島 そうですね。課題を見つける数ヵ月だったので、トーナメントで負けてから。海外遠征がありトーナメントの準決勝、決勝を見て自分に足りないものを克服していこうって数ヵ月すごしてきたので。それが結果として出たんじゃないかなって思います。
    ――操を怪獣に例えると?
    中島 イリスが瑞希で、操は…すごくたちが悪いでしょ。たちが悪くてシュッとしてるやつ。大悪獣のギロンですね。


    瑞希 今日…この何ヵ月でトーナメントがあったりとか、伊藤さんとのシングルがあって。いろいろあったんですけど…今日は勝ちたかったです(涙)。でも、やっぱ翔子さんはすごいんだなってわかったし、まだまだこれから頑張れるなって思ったし。いつか絶対にあの白いベルトを取りたいなって思いました。
    ――今日感じた中島の強さは?
    瑞希 気持ちもそうだし、最後の最後で今でも…詰めが甘くないっていったら変だけど。そういうとこだなって思いました。
    ――紙テープも相当多かったが?
    瑞希 ……ホントに支えてもらってるなって思って。今回は無理だったけど絶対に恩返ししたいなって。
    ――この夏を通して自分の成長をどう感じてる?
    瑞希 私主役になりたいですっていうタイプじゃないんですけど…じゃないけど…いろんなことを乗り越えさせてもらって。(東京女子の)真ん中に立ちたいと思えたから、苦しかったけど…楽しい夏でした。
    ****

    ――中島に挑戦表明しました。
    操 今日残っているのがどちらだとしても、私は変わらず挑戦表明するという気持ちでいました。私が欲しいのはベルトであり、対戦相手がだれであっても関係ない。そういう気持ちでやっています。
    ――タッグベルトも保持して今日も勝利。自信は相当ある?
    操 当然です。私の手にこのベルトだけじゃなくシングルのベルトもなければ強さの象徴を手に入れたとは言えないと思いますので。
    ――勝てば団体初の二冠王になるが?
    操 強さの象徴であるベルトを手に入れることに私は重きを置いてますので、当然それは視野に入れておりますが。そうなるとすべてのベルト、他のベルトも手に入れる。そういう心づもりでいます。
    ――中島については?
    操 先ほど申し上げた通り、対戦相手がどなたであれ私の心に変わりはないのですが、ただ一つ彼女について言うことがあるとすれば。彼女はかつてベルトに挑戦する前に「努力は無意味だ」と言っていましたが、私はその点については彼女に全面的に同意します。努力が無意味だということを次の闘いで彼女を倒して私がもう一度彼女の頭に叩き入れてやろう。そういう気持ちです。
    ****

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