オープニング
荒井が登場して8・7名古屋大会のメインで山下と組んで、ユキ&もかと対戦することを発表!生中継の特別ゲストにSKE48の青木詩織さん!
難波小百合リングアナが観戦上の諸注意をしてから、8・7日本ガイシスポーツプラザ第3競技場大会で、SKE48の本拠地である名古屋で初めて試合をする荒井優希が登場。この大会のメインで荒井は山下実優と組んで、愛野ユキ&宮本もかと対戦することが発表された。なお、実況をユリオカ超特Qさん、解説を小佐野さん、メインの特別ゲストとしてSKE48の青木詩織さんが実況席に座ることがアナウンスされた。荒井は「いま発表があった通り、私、初めての名古屋大会で、メインに出させていただくのと、いつもお世話になっている山下さんとのタッグを組ませていただくということで、ものすごく心強いですが、相手は愛野ユキさん、宮本もかさんということで最近負けてしまっているお二人なので、名古屋のファンの皆様に成長した姿をお見せできるように気合いを入れて、練習とかして臨みたいなと思うのでぜひ観に来てくださると嬉しいですし、見に来られないよという方も配信で! 私の仲良しのメンバーの青木詩織さんが実況みたいなお話をしてくれるみたいなので(苦笑)、配信でも楽しんでくれると嬉しいです。皆さんよろしくお願いします!」と挨拶。その後、アップアップガールズ(プロレス)が登場して『負けたくない!』を歌ってからオープニングコール。
【バックステージコメント】
荒井 いま発表があった通り、初めての名古屋大会でメインの試合に出させていただくのも初めてですし、初めてのことがいっぱいですごく緊張もするんですけど、普段見られない方、東京まで見に来られない方に見ていただくチャンスでもあるので。荒井はいまこうやって頑張っているんだっていうのを、いろんな方に見ていただいて、プロレスにもっとハマってくれる人が増えるように精一杯頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします!
ーー山下選手と初タッグですが、楽しみだとかやってみたいこととはありますか。
荒井 山下さんとは普段たくさん練習をさせていただいていて、それ以外のところでもたくさんお世話になっていて。本当に甘えっきりなんですけど(苦笑)、試合ではめちゃくちゃ頼りっきりにならないように、しっかり自分の力でも闘えるように、あまり甘えん坊にならないように頑張りたいです(苦笑)。
ーー放送席に青木さんが来るとのことですが、名古屋なのでほかのメンバーが来るかもしれませんね。
荒井 いままで東京だったので、東京に住んでいるメンバーとかは観に来てくれたりしたんですけど、なかなか見られない中で応援してくれるメンバーも多いので。そういうメンバーはもちろん、ファンの方にプロレスってこんなに楽しいんだよっていうのが伝わるとめちゃくちゃ嬉しいなって思います。
ーー山下選手という強力なパートナーと組むことで、名古屋での勝利は意識しますか。
荒井 えー、でもやっぱりいままでも勝ちにこだわるというよりは、成長した姿を見せたいとは言ってきたんですけど、次いつ名古屋で出来るか分からないですし、ここでしか見られない方もいると思うので、せっかくなら勝てるように頑張りたいです。
オープニングマッチ 20分一本勝負
第二試合 20分一本勝負
3WAYマッチ
※ハイパミ・リターンズ。もう一人は天満のどか。
第三試合 20分一本勝負
第四試合 時間無制限一本勝負
ここからはプリンセスカップ準々決勝。歌っている伊藤の背後から鈴芽がドロップキックで奇襲攻撃を仕掛けて試合開始。「無礼者!」と叫びながらキックアウトした伊藤だが、鈴芽はなおもドロップキック。場外にエスケープした伊藤を追いかけていってリングに戻した鈴芽だが、逆に伊藤はリングに戻ろうとする鈴芽を場外に蹴落とすと、エプロンからスレッジハンマーを投下。さらに鉄柱に投げつけた伊藤は場外でDDT。リングに戻った伊藤は不適な笑みを浮かべながらボディスラムを連発。さらにスリーパーからバックブリーカーで叩き付けた伊藤は、ニーオンザベリー式キャメルクラッチ。苦悶の表情でロープに逃れた鈴芽はバックエルボーを返す。そこからドロップキック、くし刺しエルボーと続けたが、ダイビング・ボディアタックをかわした伊藤は逆エビ固めを狙う。これを防御してヘッドシザースホイップで伊藤を場外に投げ出した鈴芽は、コーナーから場外に向けてダイビング・ボディアタック。伊藤をリングに戻した鈴芽はスリーパー。目の下あたりから出血した伊藤は、そのまま立ち上がるが鈴芽は離さない。何とかロープに逃れた伊藤はトップロープを下げて鈴芽をエプロンに出すとドロップ・デッド・トワイス。気合いの咆哮からスイングDDTを狙った伊藤。鈴芽が必死に抵抗するとヘッドバットを打ち降ろし、ダウンした鈴芽にダイビング・ヘッドバットを投下。だが、鈴芽は間一髪のところでリングアベルで迎撃。そこからエルボーの打ち合いになると、鈴芽が怒濤の乱れ打ち。しかし伊藤はノータッチヘッドバットで突き上げるとDDT。フライング・ビッグヘッドをかわして自爆させた鈴芽は、ロープに飛び乗って飛び付き式フェースクラッシャー。続くリングアベルを防御されると丸め込みを連発した鈴芽。トゥインクルも返された鈴芽はドロップキックからリングアベルを狙ったが、伊藤は防御して逆さ押さえ込みでで鈴芽を前方に転がせると逆エビ固めへ。そこから伊藤パニッシュにスイッチしてギブアップを奪った。伊藤は出血した箇所を指差しながら中指を突き立てる。この結果、まずは伊藤が準決勝進出を決めた。
【試合後のコメント】
伊藤 (左目下の傷を氷で冷やしながら)世界の伊藤に……世界の伊藤が歌う入場曲をアイツは途中で止めやがって。世界一かわいい伊藤麻希の顔面をアイツは傷つけたんですよ! 何なんですか、アイツは。……スゴイじゃん! スゲーじゃん。すげぇな……アイツ、スゲー。もうね、痛くない。(氷を床に叩き付けて)こんなの痛くねぇよ! 伊藤はね、こんな傷よりね辛いこと、悲しいことたくさん乗り越えてきたから、こんなもの別に痛くないよ。マジ。もう伊藤麻希は毎日、最新の伊藤麻希を更新し続けるから。もう昔の伊藤麻希はどこにもいないから。もっともっと最新の伊藤麻希を更新し続けていきます。そして伊藤が絶対に優勝します。あのね、最新の伊藤麻希を更新したひとつの例として、伊藤ね、めちゃめちゃ料理をしないんだよね! でも何かもう変わろうと思って。レスラーの伊藤麻希としても、まぁ最新をずっと更新し続けているんだけど、女としての伊藤麻希もちょっと頑張ろうと思って、この前フライパンを買ったんだよ。人生で初めて。それで1パック6個100円の玉子とケチャップ買って、スクランブルエッグ作りました。おいしかったです。トーナメント頑張ります。
鈴芽 悔しいです。うーん……何だろう、結果を見たらすごい当たり前というか。みんなの予想通りなのかなとは思うんですけど、この中でベスト4の予想に私の名前を挙げてくれていた人もいて……純粋な予想っていうより、この夏何を起こすっていう期待を持ってくれていたんだと思うから、その期待に応えられなかったのが悔しいです。自分の中ではどうやったら勝てるからって考えて、本当に全部出し切ったし、全部出し尽くしたと思うんですけど、それでもまだ届かなかったです(苦笑)。
ーー歌っている最中の伊藤選手に襲いかかるというのは、なかなぁ勇気のいることだと思うのですが、作戦として考えていた?
鈴芽 そうですね。もうなりふり構っていられないというか(苦笑)。
第五試合 時間無制限一本勝負
腕の取り合いから未詩がアームドラッグで投げると、起き上がってきたユキにショルダータックル。ユキの腰にエルボーを打ち込んでいった未詩はバックブリーカーでなおも腰攻め。ユキも突き飛ばしてからのジャンピングショルダーを返すと串刺しエルボー。チンロックに捉えたユキはサーフボードストレッチで未詩の動きを止めるとセントーンを投下。未詩はカウンターのベアハッグでユキを捕まえると、バックブリーカーで叩き付ける。さらにコーナースプラッシュからショルダータックルでなぎ倒すと、ジャイアントスイングを狙うが、前方に転がしたユキはセントーン。さらにリバーススプラッシュを投下するがカウントは2。フルネルソンに捉えたユキだが、未詩はロープに足を伸ばす。コーナーに登ったユキだが、未詩はそこからベアハッグで捕まえると、そこからジャイアントスイングでブン回す。続けてカナディアン・バックブリーカー。しかしティアドロップをブルドッキングヘッドロックで切り返したユキは、エプロンに出るとヴィーナスDDTで未詩の後頭部をエプロンに叩き付ける。リングに戻ったユキはレーザービームをかわしてサイドスープレックスで投げると、UBV(無限の愛と炎)を狙ったが、未詩は頭のリボンを吹っ飛ばしながらショルダータックルでぶつかっていく。ユキも倒れずにぶつかっていくと、未詩はカウンターのバッティングハンマーを連打。そしてレーザービームからのティアドロップで叩き付けて3カウントを奪った。この結果、未詩が準決勝進出を決めた。
【試合後のコメント】
ユキ ……えっと……(言葉を詰まらせながら)未詩とやって……未詩とは何度も……何度も……闘ってきて、今日はベルトが懸かった試合とか、そういうのではなかったですけど。でもそれぐらいの気持ちで挑んで……めっちゃ、めっちゃ悔しいです! めちゃくちゃ悔しい! 勝ちたかったけど、でもいま未詩とお互いに全部ぶつけ合って闘えたのは、もうめっちゃ苦しかったし、めっちゃ痛かったけど楽しかったです。絶対またやりたい。でもめっちゃ悔しいです! ありがとうございました。
未詩 渡辺未詩です。無事に勝つことが出来ました。ユキさんとは大切なときに何度も闘って、前回のシングルが私が初めて(タッグ)ベルトを持ったときのシングルで負けてしまって。そのあとも1回防衛して勝ったけど、TDCでは敗れてベルトを失ったりとか、必ずユキさんとは大切なところでぶつかり合って。物理的にもぶつかり合っているっていうのがあったので。やっぱりここでぶつかることには、すごい意味があるというか、自分の中ではトーナメントをする上で倒したい相手ではあったので。勝てたことはすごい嬉しいですし、この先上からベスト4(よん)なので。ここからもうすごい……頑張るしかないなという思いもあるんですけど、自分のジャイアントスイングとか、そういうのを武器に自分が日々やっていることを頑張ってドンドン進んでいくので、まだ応援よろしくお願いします!
セミファイナル 時間無制限一本勝負
握手を交わしてから試合開始。腕の取り合いからヘッドロックに捉えたリカだが、ロープに振った中島に対してリカはショルダータックル。しかし中島もトリッキーな動きからリカを投げるとドロップキック。リカのくし刺し攻撃を飛んでかわそうとした中島だが、両足をキャッチしたリカはコーナーに叩き付けると、そこからアキレス腱固め、リバースのインディアンデスロックと足攻め。中島の右足をロープに巻き付けたリカは、エプロンに出ると中島の左足を鉄柱に叩き付けてから、エプロンをダッシュして低空ドロップキック。だが、リングに戻ろうとしたリカをドロップキックで場外に落とした中島はトペを発射。リカをリングに戻した中島はコーナーに登っていくが、立ち上がったリカはドラゴンスクリューで中島を引きずり落とすと足4の字固め。すぐにロープに逃れた中島だが、リカはグラウンド・ドラゴンスクリューからもう一度足4の字。中島が反転したため、リカがロープに脱出。中島は間髪入れずボトムロープでの619。そこからエルボーの打ち合いになるが、これはリカが優勢。中島もカウンターのドロップキックを返すが、ヒザのダメージが大きい。リカは中島をうまくコーナーに乗せると、コーナー上でドラゴンスリーパー。さらに強引にツイスト・オブ・フェイトを決めるが、中島もロープに突き飛ばして、カウンターのノーザンライト・スープレックス。カウント2で返したリカに対し、ボディへのティヘラから619を決めた中島だが、リカもドラゴンバックブリーカーを返してスリーパー。ドラゴンスリーパーにスイッチしようとしたところをネックブリーカーで切り返した中島は、リカをコーナーに乗せると雪崩式フランケンを狙う。だが、リカは中島を突き落としてミサイルヒップ。そこからもう一度コーナーに登ったリカは最上段からミサイルヒップ。しかし中島はオクラホマロールで切り返す。キックアウトしたリカはヒップアタックを返すと延髄斬り。スリーパーからドラゴンスリーパー、さらにホワイトドラゴンスリーパーで勝負に出たリカだが、中島はうまく抜け出すと投げ捨てノーザンからダブルアームDDTを決めると、奥の手ダイビング・セントーンを投下して3カウントを奪った。中島が準決勝新進出を決めた。
【試合後のコメント】
中島 勝ちました! 新木場の辰巳リカを見ていて、めちゃくちゃ調子がいいじゃないですか。右肩上がりですかね。それを見ていたから今日は全然自分のペースを掴めなくて、結構また削られてしまったんですけど。何か1個狙っていたところ……狙っていたところって言うか、ひとつ、ほんの一瞬の隙を突き続けたって感じです。自分の中では。危なかったですけど、勝てて嬉しいです。次も頑張ります! 優勝します!
ーー今日、奥の手のダイビング・セントーンを出しましたけど、そこまでしないと辰巳リカは倒せなかった?
中島 そうですね。というのと、ノーザンを返されてしまったので、もう手堅くここは行こうかなと思って。
リカ あー、いやぁ……私の夏は終わっちゃいましたねぇ。終わっちゃいました。はい。こんな早く終わる予定じゃなかったんですけど、本当に翔子はあんなに小っちゃい体なのに、私にとっては大きくて。このFACEのビルよりも大きいし、もう富士山とか東京タワーとかスカイツリーとか、もうそれ以上に大きくて。エベレスト! エベレスト級の大怪獣だから……しょうがなくはないんですけど……でもまた闘いたいですね。次は本当にエベレスト級大怪獣だから、もう登って登ってやるしかないなって思っています。でもこの4連戦から東京プリンセスカップ始まって、難敵も私は二人も乗り越えてきたし、もうそこで得たものもすごく大きくて。プロレスの楽しさだったり、面白さだったりを改めて知れたし。もちろん難しさもまた感じたし、もっとプロレスを好きになりました、私は。うん。だからまだまだ諦めず、ちょっと違うアプローチで私は上を目指していきます!
メインイベント 時間無制限一本勝負
山下は握手をしようとするが、瑞希が明らかに応じない素振りなので手を引っ込めて試合開始。いきなりグラウンドで丸め込んでいった瑞希は、ドロップキックで山下を場外に出すとコーナーへ。しかし山下はエプロンに上がって瑞希を場外に落とす、エプロンをダッシュしてランニングロー。さらにリングに戻ってきた瑞希の両足を持って山折りのような形で叩き付けるとスリーパー。さらにミドルキックからスクリューキックを落とした山下は、コルバタを寝立った瑞希をガットバスターで叩き付ける。だが、カバーをブリッジで逃れた瑞希は山下の背中にいフットスタンプを落とすとミサイルキック。ボトムロープに持たれかかる山下に低空ドロップキックを打ち降ろすと、ダイビング・クロスボディー。これをかわした山下はニーリフトからリターンクラッシュ。アティテュード・アジャストメントを狙った山下だが、瑞希が抵抗するとサイドバスターにスイッチしてコブラクラッチに捉える。丸め込みで切り返した瑞希は、そこからフェースロックに捉える。強引に立ち上がった山下だが、瑞希はディックキラーのような形で絞め続ける。崩れ落ちた山下だが、どうにかロープに足が届き。瑞希はコーナーに登っていくが、追いかけていった山下は雪崩式アティテュード・アジャストメントを狙う。エルボーで山下を逆さ吊りにした瑞希は、山下の腕を掴んだ状態でフットスタンプを投下。さらにエプロンの山下をクロスボディーで場外に落とすと、コーナー最上段からダイビング・フットスタンプを投下。山下をリングに戻した瑞希はキューティースペシャルを狙うが、山下はハイキック一閃。さらにサッカーボールキックを叩き込むが、瑞希もやや朦朧としながらも立ち上がってエルボー。山下も応戦するとニーリフト。さらにカサドーラを狙った瑞希をジャーマンで投げるが、カウントは2。バズソーキックからクラッシュラビットヒートを狙った山下だが、足にしがみついた瑞希。ストンピングを落とした山下は、前蹴りからくし刺しニー。一気にアティテュード・アジャストメントで叩き付けるがカウントは2。山下はSkull Kick。かわした瑞希はジャックナイフ式エビ固め。さらにカサドーラからその場跳びフットスタンプ。さらにカウンターのキューティースペシャルで投げるが、ブリッジは出来ない。ならばとコーナーに登った瑞希はダイビング・フットスタンプを投下。そして絶叫しながら必殺のキューティースペシャルで投げて3カウント。瑞希がプリプリ王者の山下を撃破して準決勝進出を決めた。
エンディング
「バケモノに勝ったぞー! 瑞希が引っ張っていくので、皆さん振り落とされへんように付いてきてください!」(瑞希)
瑞希は引き上げようとする山下を止めて、リングに引き戻すと「みぃちゃん、ヒドいね」と漏らすが、即座に山下が「こっちのセリフだよ!」と返す。瑞希は改めて「まず先に……バケモノに勝ったぞー! みぃちゃんは瑞希に持っていないものをたくさん持っていて、羨ましいなと思うこともたくさんあるけど、瑞希に持っているものはみぃちゃん持っていないから、もう別にいいと思いました! でも今日闘ってくれてありがとう。みぃちゃんの分まで優勝目指して頑張るね」と言うと山下と握手。その上に一緒に締めてくれと山下に無茶ぶりした瑞希は「去年のプリンセスカップ準決勝、決勝と新宿FACEでした。今回は後楽園で、しかも2DAYSでやることが出来て、東京女子が大きくなっているなっていうのはすごく感じます。その波に逆に落とされないように……っていつもなら言うかもしれんけど、瑞希がその波を引っ張っていくので、皆さん振り落とされへんように付いてきてください! ユカっち見てる? バケモノ倒したで! じゃあみぃちゃん関係ないけど、ハピハピで締めたいと思います。まだまだ東京女子の夏は終わりません。行きます! 東京女子の夏、まだまだ進んでいくぞー! ハピハピー!」と、山下と一緒に新宿大会を締めた。
【試合後のコメント】
山下 ……エアァァア! 以上です。
ーーやはりプリンセスカップは山下選手にとって鬼門でしたね。
山下 ……ハァァァア! はぁ……クソッ。一番瑞希の流れに乗らないように、なるべく瑞希から…まぁ試合見てもらったら分かるけど、自分が攻めているときにね、なるべく距離を取らないようにしていたけど。最後の最後にね、ちょっと瑞希のことをナメていたかもしれません。途中、これは「これはもういける」「これでスピン(キック)決めて。ああ流れに乗れたな」っていうところでね、畳み込まれたので。本当に人のことを怪物って言うけど、あの人も大概ですよ! 結構……。もう本当に今回ばかりはと言うか、負けです。本当にチャンピオンとして……でも今回チャンピオンとして(プリンセスカップに)挑んでいた反面、トーナメントに弱い山下、一人の山下として挑戦していた部分があるので。そこでもう惨敗です。負けました。悔しいし……でもまあ諦めませんよ、トーナメント。私が東京女子にいる限り、トーナメントがなくならない限り。9、10、11、12、13! その先を見据えてね。次! 第9回! 私もう次を見てますよ、第9回で私が優勝ですよ。以上!
瑞希 怪物を地獄に堕とそうと思ったんですけど、まだ縁にいるなっていうのを感じました。次当たったらどうなるか分からないなって思ったけど、今回は瑞希のほうがトーナメントに懸ける思いが強かったと、自分では思っています。
ーー現プリプリ王者の山下選手を倒した以上は、プリンスカップ三連覇しかない?
瑞希 そうですね。何かいつもトーナメントの時期、私ウダウダ言うんですけど。東京女子が大きくなっているのもすごく感じているし、このままウジウジしていたら取り残されるなっていうのもすごい分かるので。いろんなコたちが成長してきているけど、まだまだ私は何も掴みきれていないので! 三連覇してまた大きく大きくなっていきたいと思います!