東京女子ロゴ

Stand proud

この記事をシェアする

日時2020年7月4日
開場東京・両国KFCホール
観衆192人(超満員札止め)
  • 前説

  • 欠場中のうなぎひまわりが7・23後楽園大会で復帰!

  • 難波小百合リングアナが新メンバーを募集する「こんな時だからこそオーディション」を開催すると発表。詳細は公式サイトにて発表されるとのこと。続いて昨年10月からケガで欠場していたうなぎひまわりを呼び込む。7・23後楽園大会で復帰することを発表したうなぎは「復帰しまーす! やったー! 9ヶ月くらいの欠場となったわけですが、その間に後輩たちもたくさんデビューしました。でもこの9ヶ月半、指をくわえて見ていたわけではなりません! 後輩のほうが試合はしていますが、一番下から一番上を目指しますので応援してください!」と意気込みを語った。そしてアップアップガールズ(プロレス)が登場し、『負けたくない』を披露。オープニングコールのあと、難波リングアナが未発表の対戦カードは入場曲が鳴った時点で分かるシステムだとアナウンス。
  • オープニングマッチ 20分一本勝負

  • VS

    • WIN

      乃蒼ヒカリ

    • 汐凛セナ

    VS

    7分14秒

    体固め

    ※裏投げ
  • ぽむが真弥を突き飛ばして先発で出させる。汐凜とレスリングを展開すると、続いてヒカリとぽむがリングイン。ヒカリのドロップキックから汐凜が串刺しエルボー。しかしぽむもスネキックを返すと、真弥がスクープスラム。ぽむのでんでん太鼓から真弥がエルボードロップ。さらにスリーパーで追い込んだ真弥だが、ロープに逃れた汐凜はバックエルボーを返してヒカリにタッチ。ドロップキックの連打からローリングクレイドルで攻め立てたヒカリだが、真弥もドロップキックを返してタッチ。ぽむはスネキックからラフォーレ原宿で投げると、キディランド。ぽむ・ど・じゃすてぃすをかわされたぽむは、ヒカリのドロップキックをかわすと正面飛びドロップキックからのミサイルキック。カットに入った汐凜をボディスラムで廃城したぽむだが、ヒカリがグラウンドコブラ。キックアウトしたぽむだが、ヒカリはカウンターのジャンピング・ネックブリーカーから裏投げで3カウント。
  • 第二試合 15分一本勝負

  • 6分23秒

    体固め

    ※右ハイキック
  • 山下の曲がヒットすると、観客から驚きの声があがる。ロックアップからはるなを投げ飛ばした山下だが、はるなも股下をくぐり抜けるとヘッドロック。ヘッドロックで切り返した山下は、そこからサッカーボールキック。ストンピングとエルボーで圧倒した山下は、もう一発サッカーボールキック。立ち上がろうとするはるなをワキ固めに捉えた山下だが、ロープに逃れたはるなはエルボーで向かっていく。受け止めた上で一発のエルボーではるなを吹っ飛ばした山下だが、はるなは何度吹っ飛ばされても向かっていくと、蹴り脚をキャッチしてエルボーを落とす。さらにジャンピング・ネックブリーカーからスリーパーへ。そのまま立ち上がった山下だが、どうにか背後から突き飛ばしたはるなは股下をくぐって回転エビ固め。さらにコードブレイカーを狙うが、山下は倒れない。ならばと回転エビ固めで丸め込んだはるな。キックアウトした山下ははるなの尻尾を掴むが、引っ掻き攻撃から首固め。これもキックアウトした山下は右ハイキックをブチ込んで3カウントを奪った。
  • 第三試合 20分一本勝負

    • まなせゆうな

    • LOSE

      天満のどか

    VS

    VS

    10分23秒

    ミルクラッチα

  • マジラビから握手を求めていき、ぽっちゃりコンビが応じようとしたところに奇襲攻撃。さらにマジラビはのどかをまなせに投げつけると、ダブルのドロップキックで場外に出す。コーナーに登ったマジラビだが、素早くリングに戻ったぽっちゃりコンビはロープを揺らす。さらに二人がかりでマジラビを押し潰すと、今度はのどかが瑞希をまなせの胸目がけてに投げつける。瑞希のダイビング・クロスボディーをキャッチしたまなせは、お姫様抱っこ状態からマットに叩き付ける。続くのどかは首4の字固めからカーブストンプ。瑞希も背中へのフットスタンプを返してタッチ。坂崎はダイビング・テーズプレス、コルバタ、スライディングラリアットと攻め立てると、のどかをブレーンバスターで投げていく。しかしのどかもクロスボディーを返してまなせにタッチ。串刺しラリアットからビッグブーツをブチ込んだまなせは、鈴木ダイナミックの体勢に。延髄斬りで逃れた坂崎はどうにかまなせをボディスラムで叩き付けると、肩口に瑞希を掲げてそこからまなせに落とす。まなせもマジラビの二人を捕まえてロープに投げると、ダブルラリアットで吹っ飛ばす。のどかが瑞希にシュミット式バックブリーカーからダイビング・ボディプレス。だが、瑞希もカウンターのドロップキックを返すと、ミサイルキックからさり気なく坂崎にタッチしてからバッククラッカー。そこに坂崎がミサイルキックで飛び込んでからローリングエルボー。魔法少女スプラッシュはのどかがかわすと、まなせがラリアット。瑞希もクロスボディーで飛び込んでくるが、のどかがポップアップ式バックフリップで投げ捨てる。のどかは坂崎にキル・スイッチを狙ったが、坂崎はエルボーで阻止。ならばとショルダータックルで吹っ飛ばしたのどかはフォールアウェイスラム。だが、再びキル・スイッチを防御した坂崎はミルクラッチαで丸め込みで3カウントを奪った。
  • 第四試合 15分一本勝負

  • VS

    • WIN

      万喜なつみ

    VS

    7分2秒

    バックラッシュ

  • スピーディーな攻防で万喜に引けを取らない動きを見せた鈴芽。すると万喜は手四つでの力比べを要求。そこからリストの取り合いになると、万喜はボディスラム3連発。トーホールドで追い込んでいった万喜に対し、エルボーで向かっていく鈴芽。万喜も真っ向から受けて立つと、そこからソバット。しかしキャッチした鈴芽はドロップキック。なおもエルボーやフェースクラッシャーで向かっていった鈴芽だが、冷静な万喜はドロップキックを自爆させてのジャックナイフ式エビ固め。さらにソバットから前方回転ネックブリーカーを決めると、コーナーに登ろうとするが、鈴芽は足にしがみつく。振り払ってコーナーに登った万喜だが、追いかけていった鈴芽は万喜を投げ落とすと、逆にコーナー上からダイビング・クロスボディー。しかし万喜は追走式ドロップキックからライトニング・スパイラルの体勢に。これを逆さ押さえ込みで切り返した鈴芽だが、キックアウトした万喜はカウンターのトラースキックからバックラッシュで3カウント。
  • 第五試合 20分一本勝負

    • 白川未奈

    • LOSE

      舞海魅星

    VS

    VS

    10分5秒

    ラ・マヒストラル

  • マイクを要求したハイパミは「前回に引き続きこの組み合わせなんですけど、ワタシ絶対に負けないと思うんですよね! 相性ピッタリだと思うんですよ! 何とは言えないけど最終兵器を持っているので、今日は安心して見届けてほしいんですよね」と言うが、中島が「最終兵器ない」と耳打ち。そこに奇襲攻撃を仕掛けていった白川&魅星だが、白川を捕まえたハイパミは白川の右足を集中攻撃。さらにリング下からコールドスプレーを持ち出したハイパミは、ヒザのダメージで動けない白川の向かって噴射。間一髪でかわした白川は右ヒザにうまくスプレーを当て、ダメージを回復させることに成功。すかさずドロップキック、「チャンス〜」からのロメロスペシャル。続いて未来がお返しとばかりにハイパミの左ヒザを攻撃。白川もブロンコスバスタを決めるが、ハイパミはカウンターのクロスボディーを見舞ってタッチ。ダイビング・ライダーキックで白川を吹っ飛ばした中島は、回転エビ固めからバタフライロックへ。どうにか逃れた白川はフライング・クロスチョップからティヘラで投げると、ダイビング・テーズプレス。裏拳からインプラントDDTを狙ったが、突き飛ばした中島はフランケンシュタイナー。キックアウトした白川は魅星にタッチ。ハイパミに串刺しエルボーを見舞うが、ハイパミに猫だましから丸め込む。しかし魅星はバックブリーカーラック。白川も入ってきてカットしよとした中島をカンガルークラッチに捕らえる。どうにか逃れたハイパミはDDTからアームロック。白川がカットして裏拳を叩き込むと、魅星もショートレンジラリアット。そこからハイパミと魅星は丸め込みの応酬。目まぐるしい攻防の中、中島も入ってきて619をお見舞いすると、そこからハイパミがラ・マヒストラルで3カウント。
  • セミファイナル 15分一本勝負

  • プリンセス・オブ・プリンセス王座次期挑戦者決定戦

    9分19秒

    片エビ固め

    ※UBV(読み方:無限の愛と炎)
  • 上福のセコンドには白川、ユキのセコンドにはのどかがつく。まずはユキがグラウンドでサイドヘッドロックに捉えるが、上福はヘッドシザースで脱出。ボディへのパンチを見舞った上福だが、ユキはショルダータックル。すると上福はリングを降りてのどかを人質に取る。追いかけてきたユキに襲いかかった上福はエプロンや鉄柱に叩き付ける。ユキをリングに戻した上福はなおもコーナーにユキを叩き付けると、顔面を踏み付ける。レッグスプリットやリバースのデスロックで追い込んでいった上福だが、ユキも突進。蹴りで止めた上福だが、ユキはジャンピングショルダーで突っ込むと、ショルダータックル。さらにセントーンからリバーススプラッシュを投下。串刺し攻撃を狙ったユキをカウンターのビッグブーツで迎撃した上福は、ブレーンバスターを狙う。踏ん張ったユキだが、前方に突き飛ばした上福はビッグブーツ。ユキもバックエルボーからダイビングショルダーを狙うが、上福はドロップキックで迎撃するとブレーンバスター。コーナー2段目からのフェイマサーをかわしたユキはセントーン。ユキはフルネルソンからリバースDDTを狙うが、上福は目突きから丸め込む。どうにか肩を上げたユキだが、上福は張り手。ユキもエルボーで応戦するとサイドスープレックス。そこからフルネルソンに捉えたユキだが、振り解いた上福はその場跳びのフェイマサー。カウント2で辛くも返したユキは上福のフェイマサーをかわしてヴィーナスDDT。上福はカバーしたユキを丸め込むと、続けて逆水平チョップ。しかしユキはダブルアームの体勢で持ち上げると、体勢が崩れながらも上福をマットに叩き付けて3カウント。
  • 「ワタシがやりたいのは、そのベルトに挑戦することじゃないです。そのベルトを巻くことです!」(ユキ)「まだ予想の範疇。もっともっとユキが前に出てこないと、未来はないよ」(坂崎)

  • 上福と抱き合ったユキが坂崎の持つプリプリへの挑戦権を獲得。マイクを持ったユキは「ユカさん! ユカさん、ワタシ勝ちました! かみーゆメッチャ強かったけど、ワタシ勝ちました」と叫ぶ。試合を見ていたが、決着がついた瞬間控室に戻っていた坂崎は、控室から出て来ると「見てから知ってる」と返答。ユキが「ワタシがやりたいのは、そのベルトに挑戦することじゃないです。そのベルトを巻くことです! 後楽園、覚悟しておいてください!」と言い放つと、リングに上がった坂崎は「気持ちは伝わったし、前のユキじゃないなっていうのは感じたけど、でもまだ予想の範疇。もっともっとユキが前に出てこないと、未来はないよ」と返答。ユキが「後楽園までまだあと少しあります。その間ドンドン強くなるので見ててくださいよ」と言うと、「期待してる」と言って坂崎はリングを降りた。ユキは「ワタシだってこのままでユカさんに勝てるとは思っていない。でも1試合1試合、ワタシは成長していきます。見ていてください」。


    【試合後のコメント】
    上福 ユキちゃんとシングルするってなって、ゆきなりに人生で初めていっぱいプロレスの動画とかたくさん見たんですけど、全然体格が違かったりで参考にならないものもあったりとかで。けど、いままでにないくらいの気持ちでプロレスってものに挑んだとゆきの中では思ってます。最後のバーンみたいなやつ(UBV)も、ただの完&敗ってあのことだなって思いました。
    ーー自分に勝った愛野選手には坂崎選手に勝ってほしい?
    上福 ワタシ、ほんとに普段からシングルの試合は緊張しちゃうし、やっぱ相手のユカさんって場数と経験値は、ワタシじゃ表せないくらいの倍の数だから。気持ちだけでも負けないで…負けたワタシが言うのも何ですけど、頑張ってねって。気持ちだけでも「ワタシがユキだよ」って感じでいってほしいなって思ってます。めちゃくちゃ緊張しました。普段ない経験でしたね。
    ーーこういった試合を経験して、今後プロレスとの向き合い方は変わってきそう?
    上福 どんな仕事もそうですけど、気持ちを持つってことはすごく大事だし、自信をつけるってことは自分の経験値を上げたりとか。プロレスでいったら練習あるのみで、自信をつけて。自信さえあれば誰の前に立っても、何かに自信を持てるってことを今回でまた気付けたので。今後、自分に自信をつけるために、もっと磨くっていう作業。慣れるから磨くって作業、自分のものにするっていうことに取り組みたいなって、今回の試合で思ったなって感じです。
    白川 (突然登場して)かみーゆ! お疲れ様!
    上福 ありがとう、セコンドついてくれて。
    白川 いまハグしようって(両手を)出してるじゃん!
    上福 あ、ホント?(白川とハグ)
    白川 イエーイ! お疲れ!
    上福 未奈ちゃん、ありがとう。ホントに心強かった! 顔とか見えてさ。いろいろしゃべってくれてさ。ホントにありがとう。
    白川 かみーゆのセコンドは、他の人に付いた時と感情が違くて。やっぱり苦しい思いとか辛い思いとかプライベートでいろいろ知ってるから、胸にぐっとくるものがあるんです。今回もやっぱりうるうるってきた。
    上福 てか、何でゆきがお喋りしてるところに……。
    白川 だから! いま、気持ちが大事って話をしたじゃん! 記者さんに。気持ちが大事だからいまの気持ちを言いに来たの!
    上福 お、おぉ……どうしたの?
    白川 だからね、今日めっちゃ輝いてたんですよ。負けたけど。お客さんもすっごい「かみーゆ! かみーゆ!」って応援してて、しかもチャンピオンベルトに挑戦する決定戦。そこの試合で頑張ってるかみーゆを見て、正直ワタシはめっっっちゃ、いまジェラシーを感じてる!
    上福 何で? 悔しいの?
    白川 悔しい。ワタシも今日あの試合をしたかった! 悔しい!
    上福 でもねぇ、ワタシがユキちゃんにやるって言ったから。
    白川 そう。だから発言のタイミングは逃したよ。だけど悔しい! (床に寝転がり、駄々をこねるように)悔しーっ! 悔しい! 悔しい!
    上福 あなたはさ……違う! うるさい!
    白川 悔しー! 悔しー!
    上福 何であなた、いいところで生まれた娘なのに、そういうところはさ……。
    白川 だって悔しいんだもん! 悔しくなかったらプロレスラーやってないでしょ。
    上福 したたかさとか持ちなよ!
    白川 したたかだよ! したたかだから……。
    上福 したたかな人はこんな派手なピンク着ません! 悔しくない!
    白川 ワタシは悔しい……ワタシは悔しーーっ!(コメントスペースから出て行く)
    上福 ……あーーーーーーーっ!



    ユキ この試合の先にワタシのやりたいことがあったので、絶対にここで負けるわけにはいかなったんですけど。正直なところ、かみーゆとのシングルも初めてですし、絶対勝てるって思ってたわけではない。なので、とにかくただ今日勝てて素直に嬉しいです。そのかみーゆの内に秘めた熱い気持ちとか、すごい芯が強いところとか、全部ぶつけてもらったので。それも一緒にユカさんにぶつけて、後楽園でシングルのベルトを巻きたいと思います。
    ーーフィニッシュの技は?
    ユキ 何ていうんでしょうね?
    ーーダブルアーム・スープレックスを狙った?
    ユキ ダブルアーム・スープレックスっていうか…何かダブルアームでとらえて投げました。オリジナルです(笑)。
    ーー改めて王者・坂崎選手の印象は?
    ユキ ユカさんっていつだってそうなんでけど、底が見えないっていうか。すっげー強い相手なんですね。そんなのは分かってると思うんですけど、ワタシにとって初めてベルトに挑戦した時の王者でもあったし、すごい特別な先輩なので。その人を越えることでもっともっと先に進んでいきたいと思ってます。
    ーー相当ハードルは高いが、タイトルマッチまでのあと約20日くらいで何を高める?
    ユキ 何でしょうね。何かひとつを極めて、そこで頑張るしかないと思うんですよね。いろんなものをまんべんなく高めていく時間なんてもうないし、そんないろんなものを高めたところで、きっとユカさんの方が全部強いんですよ。だから何かひとつ、ワタシは自信を持って超えれるところを見つけて立ち向かうしかないと思ってます。
    ーー後楽園という大舞台で、一人での初タイトル戦だが?
    ユキ そうなんですよ。今年の1月に後楽園のセミでお姉ちゃんとタッグベルトに挑戦させてもらったりしたんですけど、いつだってワタシがベルトに挑戦する時はお姉ちゃんが隣にいたので。その心強さっていうのがいつもあったんですけど、今回はそこに頼れないので。セコンドにはきっといてくれると思いますけど。でも、お姉ちゃんにいつまでもワタシは頼ってるつもりはないし、もう一人で十分立てるので……頑張ります。姉離れですね(苦笑)。


    坂崎 まぁ、試合を通して上福も愛野ユキも普段見ないような熱量というか。これに懸けてるんだなっていう意気込みは見えたんですけど……でも、そりゃそうだろとは思いますし。まだまだやってくるんだろうなって思いますけど、ワタシもまだ進化の途中なので、それを超えてきてくれないとワタシは踏み倒せないよと。超えられないよとは思ってますね。
    ーー愛野ユキ選手辺りの世代から挑戦されることについては?
    坂崎 前回も言いましたけど、ワタシもって言ってくれたことが本当にうれしくて。これからどんどん引っ張っていってもらいたいですけど、でもまだワタシもこんな中途半端なところで負けるわけにはいかないので。ユキには手加減せず、全力で厳しさを伝えたいと思います。
    ーー予想の範疇との言葉もあったが、どんな愛野選手がくるのを期待する?
    坂崎 ユキは優しいんですよ。上福もがむしゃらさっていうのが最近出てていい状態だとは思うんですけど、でもまだ予想の範疇というか。まだ化けれるだろうと。まだまだいけるだろうと思うので。もっと見たいですね。
    ーー久しぶりの後楽園で何を見せたい?
    坂崎 ちょっと前だったら考えられないようなカードかもしれないんですけど、でもこうやってどっちの“ゆき”が来たとしてもおかしくないカードになったってことは団体の成長なので。それはシンプルに嬉しいです。でも、坂崎が勝つと。まだ、まだ。この座は譲れません。
    ****
  • メインイベント 30分一本勝負

  • プリンセスタッグ選手権試合

    15分22秒

    片エビ固め

    ※ティアドロップ。第6代王者組の2度目の防衛に成功。
  • コロナ禍の影響により当初の予定より約4ヶ月延びてしまったプリンセスタッグ戦。王者の白昼夢から握手を求めるが、挑戦者組は拒否。ゴングと同時に突進した伊藤に対し、リカもエルボーで迎え撃つ。伊藤がボディスラムで叩き付けると、早くもらくが入ってきて二人がかりでおやすみエクスプレス。しかしおやすみする前にリカが防御。ならばとダブルのフェースクラッシャーを決めたところにらくがおやすみフォール。キックアウトしたリカは未詩にタッチ。エルボーからボディスラムで叩き付けた未詩に続き、リカがらくの右足をロープに乗せた状態でドロップキック。ヒザ固めで追い込んでいったリカは、未詩を呼び込む。未詩がリカをボディスラムでらくに投げつけるが、らくも未詩に飛び付き式フェースクラッシャーを返して伊藤にタッチ。伊藤は「まとめて」で白昼夢を叩き付けると、未詩に世界一可愛いナックル。倒れ込み式ヘッドバットから逆エビ固めを狙った伊藤だが、防御した未詩はコーナースプラッシュ。すると伊藤は自らの頭をコーナーに叩き付けて鼓舞すると、ヘッドバットからDDTを狙う。しかしボディスラムで叩き付けた未詩はリカにタッチ。ヒップアタックの連打からミサイルヒップを発射したリカは、ドラゴンバックブリーカーからスリーパー。チンクラッシャーで脱出した伊藤は逆エビ固め。ロープに逃れたリカだが、エプロンに出た伊藤はロープ越しに変形の逆エビ固め。さらにリングに戻って倒れ込み式ヘッドバットから伊藤スペシャルを狙うが、首固めで切り返したリカは串刺し式ヒップアタック。コーナーに登ったリカを追いかけていった伊藤は、下からヘッドバットで突き上げると雪崩式DDT。そこにらくを飛び込み、ブレーンチョップから逆エビ固めを決めると、らくもキャメルクラッチで合体。未詩がカットに入るが、らくが場外に連れ出す間に伊藤が伊藤デラックス。しかしらくを振り切った未詩がカット。リカは旋回式ドラゴンバックリーカーで叩き付けて未詩にタッチ。カナディアンを狙った未詩をリバースで投げた伊藤はタッチ。エルボーからブレーンチョップ、ドロップキックと一気に攻め立てたらくだが、ダイビング・ブレーンチョップをかわした未詩はショルダータックルからジャイアントスイング。10回以上回した未詩はカナディアン・バックブリーカー。そこにリカがツイスト・オブ・フェイトで合体しようとしたが、伊藤が人間魚雷で飛び込んでカット。リカのヒップアタックと伊藤のヘッドバットが相打ちになると、そこからリカがヒップアタックで伊藤を場外に出す。未詩のレーザービームをかわしたらくが飛び付くが、ワンハンド・バックブリーカーで叩き付けた未詩はカナディアンを狙う。スリーパーで切り返したらくだが、未詩はコーナーに押し込んで脱出。そこに伊藤が走り込んできてスイングDDT。すかさずらくがドクターイエローを決めるが、カウントは2。ならばとらくは未詩の背中に袈裟斬りチョップを落としてからコブラクラッチ式河津落とし。一気にかがやきを狙ったが、これをかわした未詩はレーザービーム。さらに渾身のティアドロップを決めて3カウント。
  • エンディング

  • 中島&ハイパミがプリンセスタッグに挑戦表明! 白昼夢が受諾し、7・23後楽園大会で実現へ

  • 抱き合って喜ぶ白昼夢。マイクを持った未詩が「無事に防衛することが出来ました! 相手にらくちゃんがいて、最初の頃からずっと一緒に頑張ってきた仲で、こうしてベルトをかけてらくちゃんと闘えて、そして勝つことが出来て本当い嬉しいです!」と言うと、リカは「最後よく決めてくれたね。ありがとう。未詩と二人だったらか防衛出来たと思うし、二人だからタッグチャンピオンで……ワタシたちが東京女子のタッグチャンピオンです! こんな世の中は不安定で…防衛戦もなかなか出来なくて、まだ2回目の防衛戦で。ワタシたちがもっと強くなって、このベルトと一緒に輝くには防衛戦をいっぱいいっぱい重ねて、強い敵を倒して、輝いていくと思うので。今度、後楽園もあるし、防衛戦したいんですよね」。すると第5試合で白川&魅星に勝利した中島&ハイパミが現れる。驚く白昼夢に向かってハイパミが「へいへいヘイヘーイ! そのやりたくてやりたくてしょうがない防衛戦、我々に挑戦させてくれませんかねぇ? 我々も5月の後楽園がなくなって不安定な状況を過ごしてみて思い立ったんですよ! 先のことをグジグジ考えてもしょうがないの!」と言うと、中島も「ワタシもやりたかったタイトルマッチがあったの。でもアメリカにも行けなくなって。だからいまタイトルマッチがやりたいなって」と挑戦表明。ハイパミから「いまこの瞬間をワクワクするほうが、きっといい未来をつくれると思っている! だから……いけるっしょ。ベルトを持っているのが白昼夢。そしてワタシと中島さんが組める。こんなワクワクする状況ないっしょ!」と言われたリカは「予想だにもしなかったけど、面白そうだね! 面白そうだからいいよ! 早速後楽園でやろう! ドンドンやろう! 大決定!」とタイトルマッチを受諾。中島&ハイパミが退場すると、リカが「ビックリした。これからも東京女子は頑張っていくし、白昼夢も頑張っていくし、今日は観に来てくれた人もエイエイオーしましょう! 今日も最高の興行だったと思うので、締めましょう!」。未詩が「がんばって〜」と言ったところで、観客と共に「しょい!」と叫んで締めくくった。

    【試合後のコメント】
    伊藤 …………(涙を流しながら)あのぉ……やれることをやって負けたんですよ。死ぬほど悔しいですね! でもワタシはいっつもこうやって強くなってきたので、この悔しささえも利用して絶対に強くなってやろうと思います。次は(プリンセスカップの)トーナメントがあるから、それに向けて気持ち変えてやっていくしかないかなって。今日は悔しいけど、負けたもんは仕方がない。ワタシはもう切り替えます。
    らく 今日は初めてのタイトルマッチで。せっかく伊藤さんと組ませていただいて、チャンスをいただいたんですけど……力不足というか、自分で120%は出し切ったと思うし……うーん。今まで何百回も試合してきて悔しい試合も沢山やった中で、今日が一番悔しい。だけど今日試合をしてみて、新しい自分を自分で見つけられた気がしたので。負けをいいふうに捉えて、ワタシは絶対にネガティブにならないので。この負けを未来につなげようと、今日試合が終わったときに思いました。皆さんが応援してくれた声はすごく心の奥底まで届いたので、本当に応援ありがとうございます。でもこれからはもっとついてきてください。
    ーーこのタッグは継続していきたい?
    らく うーん……二人でタッグを組んで、タッグのベルトに挑戦したけど獲れなかったので、このままっていうのは……離れるっていう意味で言ってるわけじゃないけど、このまま同じ感じ(で組んでいく)ってことはないです。
    ーーこのタイトルマッチを経験したことで、これからどんなふうに変わっていきたい?
    らく さっき言ったように自分で新しい自分を見つけられたので、今日までと今日からってまた新しい区切りをつけて、また皆さんが見たことのないプロレスを…進化し続けながらしたいなと思います。
    ーー伊藤選手としてはらく選手とのタッグはやり切った感じですか?
    伊藤 今日の試合ですか? あの……やり切ったんですよ、やっぱり!(号泣)ど、どうにかして……4ヶ月をめちゃくちゃ振り返ってもやり切っていて! 毎日毎日ずっとずっとずっとずーっとプロレスのことを考え続けて、今日のことをずっとずっとずっとずーっと考え続けて、それで負けたから! めちゃめちゃ悔しい……もう……もうそれだけ。でも本当にここからの伊藤麻希はもっと成長するから。そしてキミもね! いつまでも「伊藤さん」とか「伊藤さんともっと」とか、そうじゃなくて! 伊藤を超えるぐらいでいかないと! 潰されるよ。いまこうやってコロナで第二波が来そうになっているところで、またプロレスがいつ出来なくなるかも分からない中、ウカウカしている暇なんて1秒もないから! ワタシを超えるぐらいの勢いで。今日までタッグだったけど、明日から全然敵として見ていいから! 強くなったほうがいい。もっと。全然強くなれると思う。そしてワタシももっともっともっともっともっともーっと強くなる! 言ったから。これは必ず実行します。


    リカ 余裕でワタシたちが勝ちましたって言いたいところなんですけど('苦笑)、そんなに余裕だったわけじゃなくて思った以上に向こうのチームは研究を重ねてきていて。新しい技とかも出してきて。全然相手として認めていなかったんですけど、ほんのちょっとだけ……そうですね、小指の第一関節ぐらいだけリスペクトしてあげようと思いました。ワタシはチャンピオンで心が広いので。そんな感じですかね。未詩がいたから防衛できたと思いますし……未詩はどうでした?
    未詩 この試合が決まったときがらくちゃん初勝利。初勝利したくらいでベルトは渡さないぞって気持ちは強かったんですけど、こうしてらくちゃんとアプガプロレスになったときから考えると、二人がタイトルマッチでベルトをかけて闘えているっていうのは本当に嬉しいことだなって思いますし。でもここでこうして(いるのが)二人の目標じゃなくて、もっともっとメンバー同士、お互いが上がっていけるように。そして白昼夢としても防衛していけるように、より頑張りたいなって思いました。
    リカ そうですね。ちょうど自粛期間にAKBのまゆゆが引退して、ワタシは個人的に未詩には第二のまゆゆとして、正統派として真面目な第二もまゆゆとして頑張っていってほしいなって、個人的には思っているんですけど。どうですか?
    未詩 ワタシもアイドルおたくなんで、ここは……み〜んなの目線をいただきミウ〜って感じで(苦笑)。
    リカ ダメだよ、そんなんじゃ! 本気で!
    未詩 はい、本気で! ウフフ……。
    リカ もう1回やる? 第二のまゆゆとしてやってもらおう!
    未詩 渡辺ですから! はい(苦笑)……み〜んなの目線をいただき、ミウ〜!
    リカ わー!(拍手)
    未詩 どうですか? いいですか? 入れそうですか?
    リカ 入れそう。この調子で次のタッグベルト、タイトルマッチも決まりましたし、対戦相手も……急に来て(苦笑)。個人的には昔からよく知っている二人だし、向こうは愛と平和を守るヒーローと怪獣っていう感じがしていて。でもワタシたちは愛と平和を願うアイドルタッグチームでいたいと思うので、そこでは負けていられないなと。願う気持ちのほうが強いと、認め……願い気持ちのほうが強いぞ、と! ……まぁとにかく……もうグダグダ言わなくていいや。楽しそうだなと思うので(苦笑)、楽しみたいと思います!
    未詩 はい。……ちょっと、もう1回まゆゆやっていいですか? ちょっと悔しいので、もう1回だけやっていいですか? 最後、笑わないで本気でいきます! よし! 悔しい! 頑張ります! このままだと悔しいんで。
    リカ 未来のために!
    未詩 未来のために。……み〜んなの目線をいただきミウ〜!
    二人 わーーーー! 次も絶対防衛するぞー!



    ハイパミ ヘイヘイヘイヘイ!
    中島 ヘイ!
    ハイパミ ヘーイ! 挑戦してやりましたよ!
    中島 やりましたよ!
    ハイパミ 挑戦表明ね。
    中島 そうよ。そうよ!
    ハイパミ リング上で言った通り、この瞬間いまここを楽しむのが一番いい未来につながるし、我々がベルトを獲る可能性はこのトリッキーに予定がもうグルグル狂っている中で……。
    中島 ゴチャゴチャ!
    ハイパミ ゴチャゴチャの中で挑戦するのが、我々のタッグチームにとって逆に合っているんじゃないかって!
    中島 そういうことですよ。だってワタシ、すごくやりたかったのがアメリカでのタイトルマッチだったんですよ。でもいつできるか分からないじゃないですか。(タイトルマッチを)したいなぁって思ってたんですよ。でもねタッグパートナーとかワタシいないし、どうしようかなと思っていたら、最近ミサヲと組む機会があったし、そういえばワタシ、ミサヲと結構組んでたなかと思って。ミサヲとなら獲れるんじゃないかって、そういうのもあってね。こういう流れですよ!
    ハイパミ 前の試合で組んで勝って、今日もいい感じで勝って、裏で「今日いい感じで勝てたね」って何か気分良くなっていたら、「アレ? いまここで挑戦が一番いいんじゃない?」ってワクワク感があって。(メインが)終わって出る5秒前くらいに二人で行こうよってテンションになって行きました!
    中島 アレがなくても行けたもんね!
    ハイパミ うん、いけた! アレがなくていけたんだ。
    中島 最終兵器いらない、いらない! でも最終兵器があればね、さらに確実に勝てますからね。でもなくても勝てますからね。それが分かったんで。
    ハイパミ いい試合だったね、今日は。
    中島 今日は楽しかったからね。いましかないから。そんな感じですかね。
    ハイパミ そんな感じです!
    ーー王者組みの白昼夢の印象は?
    中島 白昼夢……オシャレですよね(笑)。
    ハイパミ 少ないながらも防衛戦を2回やって、今日も見ていてタッグとしての動きがドンドン良くなっているのは見て感じましたね。ただ我々も、ワタシのアイデアに中島さんは瞬発力めっちゃあるし、技術で瞬発的にワタシもアイデアをいい感じにしてくれるっていう特質があるので。
    中島 天才ですから!
    ハイパミ 天才ですから。いけると思いますわ!
    中島 天才ですから(笑)。
    ーー中島選手から見て、パートナーとしてのミサヲ選手は?
    中島 何かねワタシは実は教科書通り人間…じゃなくて教科書通り怪獣なので、何か変化球とかは苦手なんですよ。なんだけど、ミサヲはそんなワタシの苦手な部分を持っているから、苦手苦手なところがシャッとなるので。シャッとなればええ感じになるでしょう!
    ハイパミ ええ感じの円が描けるでしょう。何っていうの? グラフか何か(レーダーチャート)がパンッてなるよ。
    中島 そうそう。
    ーー教科書通りと教科書にないものを持っている者のタッグ?
    中島 そんな感じです。まぁワタシも天才なんでね。教科書通りじゃないものも得意ですけど! 持っていないだけで(笑)。
    ハイパミ ワタシは資料集みたいな感じかなと自分の中で思っています。世界史の。
    中島 世界史のね。そうそうそう。ワタシがよく部室に忘れていったアレね。
    ハイパミ そうです!
    中島 それですよ!(笑)
    ハイパミ 授業中に見てると楽しいやつです。そんな感じです!
    ****

この記事をシェアする