前説/10周年記念オーディション、ドキュメントPPV販売、ボトムズとコラボ、アプガミニLIVE
大会開始前の13時45分より、難波小百合リングアナウンサーが前説。告知として、以下の3点を発表。
・東京女子10周年記念の新人オーディション開催
・3・31両国大会の舞台裏に密着したドキュメント番組がWRESTLE UNIVERSEでPPV配信
・装甲騎兵ボトムズと東京女子プロレスのコラボレーション
続いてアップアップガールズ(プロレス)が歌のコーナーへ。未詩、らく、志乃、汐珠が登場し『Road to the ネクステージ!』を披露。会場に集まったファンを盛り上げたあと『アッパーキック!』を熱唱した。そして、アプガプロレスが「東京女子プロレス両国国技館大会、スタート!」とオープニングコール。
第1試合 20分1本勝負
6人タッグマッチ
7分43秒
フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
今大会は紙テープの投げ入れOKということで、第1試合から多くの紙テープが飛んだ。試合は風城vsキラでスタート。ファーストコンタクトは互角に。汐珠vs志乃に移行する。志乃が主導権を握り、早々に七瀬にスイッチとなる。その七瀬が汐珠にボディースラム、エルボードロップを投下する。カウント2。タッチを受けたキラが汐珠にショルダータックルで追撃。逆エビ固めへ。しのいだ汐珠がバックエルボーを放ってドロップキックで反撃する。続いて琉那が出て行き、キラに串刺し攻撃。ショルダースルーはカウント2。キラもボディースラム、ギロチンドロップでやり返す。カウント2。志乃が出て行き串刺しバックエルボー、ネックブリーカードロップをお見舞い。琉那もフォアアームで返すとラリーとなる。そしてランニング・エルボーバット。ハルがドロップキックで続き、串刺しドロップキック、フライングメイヤーでカバーする。クリアされるとストレートアームバーへ。志乃もドロップキックでやり返し、七瀬にタッチ。七瀬はハルにショルダータックル、ランニング・エルボーバットでカバーする。カウント2。フォアアームの打ち合いから七瀬が走る。ハルが足を払って、低空ボディーアタック。混戦模様となるなか、花の高校生トリオでのドロップキック同時発射。すぐさまハルがフィッシャーマンズSHで3カウント!
【試合後コメント】
ハル 汐珠ちゃんと組めたことも琉那と組めたこともすごく嬉しくて。今日を私は改めて新しいスタートを切る。そんな日にしたかったので、勝てたことはすごく嬉しいですし、これからももっともっと精度をあげて勝てるように頑張ります。
汐珠 私が一番できないから、汐珠のせいで負けないように頑張ろうって思ってたんですけど、私は何もできなかったけど、ハルさんが勝ってくださって、ありがとうございます。この3人で組めて嬉しかったし、一緒にこれからも頑張っていきたいです。ありがとうございます。
琉那 頑張ろう! 大きい大会で、今日までJKじゃないけど、一応JKトリオとしてやって、一人一人思いが強かったし、自分の気持ちを一人一人言って、(汐珠が)ダメだったけど次から頑張ると真っすぐ伝えてくれたので、私も負けずに頑張って、いつかこの3人で闘いたいなって。これからも一緒にたくさん練習して、強くなってみんなにギャフンともっともっと、もっともっと言わせたいと思います。
志乃 第1試合で負けちゃったけど、初めての両国どうだった? 悔しい?
千花 悔しいです。
キラ 悔しい。
志乃 私たちは誰も勝ったことなかったから、勝ちたい思いが強いと思ったからね。ここから初勝利を掴むために頑張っていきたいと思います。
キラ 負けたくないけど、全然できなかった…。みんな若いけど強い。
千花 相手みんな10代で年下だけど、ハルさんと琉那さんは1年先輩で。その強さとか努力がヒシヒシ伝わってきて。負けたくなかったんですけど、すごく悔しいです(涙)。もっともっと強くなって勝ちたいと思います。
第2試合 20分1本勝負
元AKB48の15期生で、女優としても活躍する湯本のデビュー戦。湯本が先発し、HIMAWARIと対峙。サイドヘッドロック、バックの取り合いでスタートとなる。HIMAWARIのアームホイップを側転でかわした湯本がコーナーを使ったアームホイップで魅せていく。しかしHIMAWARIも追撃を許さず。角田vs真弥に移行する。角田がフロント・ネックロックで捕獲すると、湯本とダブルのバックエルボーをお見舞い。湯本が真弥にボディースラムの体勢。踏ん張った真弥がフロント・ネックロックで取り返す。HIMAWARIが出て行き、湯本をロープに走らせる。ドロップダウンでかわしていくHIMAWARIだったが、走りをやめる湯本。すぐさまHIMAWARIが丸め込む。カウント2。さらにHIMAWARIはコーナーにハンマースロー。串刺しボディーアタックをお見舞い。真弥もダブル・ニーアタックで続き、ボディースラム。エルボードロップでカウント2。逆エビ固めでステップオーバー。自力でエスケープした湯本がバックエルボーで反撃。自コーナーを目指すも、HIMAWARIが妨害する。再びピンチを迎える湯本だったが、ボディースラムで叩き付けて角田になんとかタッチ。逆襲モードの角田は真弥にケンカキック、片足ドロップキック、ケンカキックを見舞っていく。カウント2。真弥もエルボーでやり返して河底撈魚。タッチを受けたHIMAWARIがショルダータックルで続く。スイングネックブリーカーでカウント2。逆エビ固めを狙うが、これは角田が切り返す。救出に向かう真弥に対し、湯本も反応。三角跳びプランチャを真弥に放って分断に成功すると、リング上ではHIMAWARIが角田にお姫様落としを狙う。これを角田が回避し、橘花、紫電改で勝負あり。
【試合後のコメント】
湯本 デビュー戦、無事終わりましたが…練習の時はここうまくいけたのにっていう反省点もあったので、これが次につながるいいきっかけになったらいいなと思う試合でした。
角田 デビューおめでとう! 一緒に練習してて、自分でそれを発揮するっていうタイミングをずっとうかがってくれてたのかなって試合の中で思ったので。1回目の国技館は大きな大会に向かってってやってきたのが今回2回目ってなった時にこうやって演劇の縁がつながって隣に亜美ちゃんと立ててっていう。2回目はその時とは違った目標をもって今日に臨めたし、私は今日リングの景色を焼き付けてきました。ありがとうございました!
――まだプロレスはやりたい?
湯本 そうですね…ちょっと自分でももっとうまくできたなって点が今日見つかったので、そこを成功させるために挑みたいなって気持ちがありました。
――逆に今日うまくいったところは?
湯本 全体的にすごい気持ちを上げていったので、全体的にうまくいったんですけど…練習の方がもっと落ち着いて(できてたので)気持ちの面で。
――プロレスラーとしてのアピールポイントは?
湯本 ちっちゃい時からおてんば娘って家族からも言われてきたので、そこはいまも変わらないなと思うので。どんどんリング上で跳ねて、今度は空中殺法とかできたらいいなって思います。
――厳しい攻撃を受けました。
湯本 怖かったです(笑)。
角田 そうだよね、怖いよね(笑)。
湯本 やっぱり衝撃もすごかったですし、プロレスやってる!って思いました。
――パートナーとして湯本の動きはどう見ていた?
角田 最初から亜美ちゃんより私の方が緊張してたので(苦笑)。今日一日、朝から(会場に)いるなかで何回か「緊張してる?」って聞いたんですけど「まぁ大丈夫です」みたいな。で、直前で「もう第1試合始まってるじゃん、準備しなきゃ、いこいこ!」「歯磨きまーす」って(笑)。すごいんですよ。度胸がホントにすごいので、分けてほしいなって思いました。
湯本 今日は緊張より楽しかったです。
角田 負けず嫌いなのかなって思います。練習でも自分のいいところを、個性になるものを出していきたいっていうのを感じてたから。それが自分の中で練習の時はもっとうまくいけてたとか、そういうのがいざ試合になるとって…悔しかったのかなって。あんまり悔しいって口に出さないですけど、絶対悔しいはずで。
湯本 いや、悔しいですよ! もっと練習してきます。
――今後もタッグを組みたい?
角田 そうですね。私の残りの時間も短いし、亜美ちゃんもデビュー発表した会見の中で上半期しばらくお仕事の方が詰まってるってところもあったので。今回は半分私のわがままにも付き合ってくれたぐらい…稽古行く前に朝道場で一緒にとか、そういう風に時間をぬって今日ここまできたみたいなかんじだったので。今後は体調とかお仕事と相談しながら、亜美ちゃんが第一で優先することを頑張ってもらって。その中でもう1回並べる時があったらいいなって気持ちはあります。
――場外に飛んだ時の気持ちは?
湯本 あれは(豆腐プロレスの)過去の試合でもやったことのある自分の得意技で、絶対あれを決めてやるぞって気持ちで飛びました。
――観客のリアクションはどう感じた?
湯本 生でお客さんの声を聞いたり、歓声とかもあったので。すごいその声に助けられた自分がいたので。ホントに応援してくださっているみなさんのおかげで今日はリングに立てたなって思います。
真弥 悔しいね。
HIMAWARI せっかく初めての両国だったし、デビュー戦の相手を務めるのも初めてで。負けて悔しいです(泣)。私も(デビューして)1年経ったし、バリバリ闘ってやるぞって思ったけど、なんか湯本さんすごいし、運動神経いいし、すごいもの見せつけられて。奈穂さんも強すぎたし。でも奈穂さんと限りある時間の中で闘えたのは嬉しかったから。でももっと奈穂さんとやりたかったから、まだやり足りない…。
第3試合 20分1本勝負
らくはパンダを寝かせるための枕を持参してのリングイン。そのらく組が奇襲を仕掛けてゴングとなる。早速、らくがパンダに子守歌で寝つけにかかる。パンダが眠くなったところで、ぽむが枕をセット。すると2人でおやすみエクスプレスを敢行。パンダの顔面を容赦なく踏み潰していく。そして、おやすみなさいフォールはカウント2。パンダが寝返り、逆にカバーする。カウント2。逆襲に出たパンダがパンチでらくをぶっ倒し、鳥喰と交代。鳥喰が串刺しバックエルボーで追撃する。クリアされるとワキ固めへ。耐えられると鳥喰&パンダ&猫でらくをロープ際で捕獲する。さらに鳥喰がガットショット。パンダにタッチするも、なかなか入れず大苦戦。ようやくパンダがリングに入ると、串刺しボディーアタック → ベアハッグ。劣勢のらくだったが、鼻へのパンチを見舞うと、コーナーからのぽっぽーチョップを放って、ぽむとチェンジ。ぽむはドロップキック、ミサイル発射。だが、パンダには効かず…混乱するぽむはツッパリで突っ込んで行くも、パンダが強烈ツッパリでやり返す。ならばとぽむ&らくは力を合わせて突進するも、パンダは2階からの光速ヘッドバットで応戦。続く鳥喰がドロップキック。そしてパンダはぽむにハンマーパンチを見舞って、らくを孤立させる。だが、パンダのヘッドバットは鳥喰に誤爆してしまう。このチャンスにらくが枕でパンダをフルスイング。ぽむがパンダをコーナーで足止めすると、らくが鳥喰にかがやき、そしてドクターイエローとつなげて、3カウントを奪った。
【試合後コメント】
ぽむ 勝ったね!
らく 夢だったかな?
ぽむ 夢? 夢だったら困るよ! じゃあもう一回やる?
らく もう一回やる?
ぽむ もう一回寝たら覚めるはずだから、もう一回アニマルバスターする?
らく もう一回寝るんじゃなくて?
ぽむ 寝て、アニマルバスターする。夢の中で。じゃあ寝よ。
2人 おやすみなさーい!…(起きて)へ?
らく 夢じゃない? どっちが夢なの? とりあえずハッピーだしね、勝ったから。じゃあね。焼き鳥食べる。
鳥喰 ごめんなさい、負けちゃって…。アニマルチーム、絶対に勝てると思ったのに。
オッサンタイガー どうだ、アンドレザ。悔しいか?(アンドレザの耳打ちを聞いて)負けてしまったけど、猫選手と鳥喰選手、仲良くしてよかったと申しております。アニマルパラダイス、もう少し仲間を増やしてやっていきたいと申しております。
猫 家族を連れてきてほしいです。
オッサンタイガー 次こそ家族をね、連れてきたいと思います。最後に言いたいことないか、アンドレザ。(アンドレザの耳打ちを聞いて)最後のぽむ選手の足を紐で縛る? 動物虐待じゃないかと申しております。あとから動物愛護センターに電話すると言ってました。
SKE48ミニLIVE
谷、SKE48活動最後に躍動!
第3試合終了後、SKE48のミニライブ。荒井優希、谷真理佳(WRESTLE UNIVERSEのゲスト解説)に井上瑠夏、坂本真凛、末永桜花を加えた5人で登場し『パレオはエメラルド』『1!2!3!4! ヨロシク!』『12月のカンガルー』の3曲を披露。自己紹介&トークでは、これが谷にとってSKE48ラストパフォーマンスとなることが明か
された。続いて最新シングル『愛のホログラム』を歌ったあと、スチール撮影。最後に『片想いFinally』を熱唱した。荒井「こんな素敵なステージにSKE48を呼んでくださりありがとうございました。このあとも楽しんでいきましょう!」
【ライブ後のコメント】
荒井 SKE48ミニLIVE終わりましたー!
4人 ありがとうございましたー!
荒井 初めて出たおーちゃん、いかがでした?
末永 すごい場所で立つのも初めてでしたし、優希さんが連れてきてくれたからこそできたライブだったので、すごく楽しかったし、新鮮な気持ちでライブをさせていただきました。楽しかったです。
荒井 るーちゃんは?
井上 熱気が本当にすごくて、優希さんが闘ってるステージだったのが本当に光栄でしたし、見てくださっている方が温かく迎えてくださって、本当に貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。
荒井 まりんは?
坂本 初めてのプロレス観戦で、初めてリングで踊らせていただいたんですけど、こんなに素敵な場所で、選手の方々が闘っているリングの上でやらせていただけたこと、本当に本当に嬉しかったですし、下から上までたくさんの方が見守ってくださって、熱い応援だったり、拍手だったり、本当に温かい空間の中でやらせていただいて楽しい時間でした。このあとも優希さんの試合なので、頑張ってください。
荒井 嬉しい! 谷さん、どうでしたか?
谷 私は2年間、東京女子プロレスさんのほうでゲスト解説で呼んでいただいているのですが、今回は優希ちゃんが谷さんも一緒にということでリングの上に立たせていただきました。本当にアイドルになってよかった、その一言でございます。荒井優希ちゃんが二刀流で頑張った結果が今日のライブですべて出てたんじゃないかなと思います。そして面白いのがライブの時のコールが「優希ちゃん」なのに闘う時は「荒井」っていうのが味かなと思います。優希ちゃんには感謝してます。
荒井 谷さんお疲れ様でした。最終活動がこれになりましたね。このあとも実況(解説)まで終わって、SKE48の活動は終了ということで、こんな日にこのメンバーでステージに立てたことがすごく嬉しかったし楽しかったです。ありがとうございました!
第4試合 20分1本勝負
まずはもかvs上原のマッチアップ。宮本がアームホイップからバックを取るとフロントネックロック。上原も取り返してにらみ合う。続いて長野vs凍雅。長野がハイキック、フロントキックで仕掛ける。しかし凍雅も慌てずショルダータックル。上原がフライングメイヤーで続きカバーする。返されると凍雅&上原で串刺し攻撃。凍雅がボディースラムで叩き付ける。カウント2。長野も正拳突き、飛び蹴りなどでやり返してもかと交代。宮本は串刺しバックエルボー、コーナーホイップ、ボディースラムで続く。カウント2。タッチを受けた長野が手刀打ちを落としていき、コーナーからの跳び蹴り。しかし、凍雅もボディースラムで一矢報いて上原にタッチ。
上原は長野にボディースラム。スナップ・スープレックスを敢行。クリアされるとスリーパーへ。さらにはトライアングルランサーに移行する。自力でロープに逃れる長野。すぐさまロープに走る上原に、長野が中段蹴り。じゅりあ乱舞から旋風脚を狙うが、これは未遂。ならばと飛び蹴りを放っていく。もかvs凍雅に移行。凍雅のボディースラムはカウント2。もかも正拳突きから瓦割りを落としていく。クリアされると羅生門を狙う。すかさず長野も上原を捕獲しアシストするが、極まりきる前に凍雅がロープ。逆に凍雅がエルボーバット。ローリングサンダーをお見舞い。もかも逆落としから再び羅生門の体勢。これを凍雅が払い落としてロープに走る。宮本が正拳突きで止めると、間髪容れずに長野が旋風脚のアシスト。さらに長野は上原を場外へと分断すると、宮本が鴻臚館で凍雅から勝利!
【試合後のコメント】
もか じゅりあさんのデビュー戦でタッグを組んで。2年前の両国だったんですけど、その時は負けてしまったんですよね。今日は勝つことができて嬉しいですし、本当に残り少ない真拳空勝の中で闘えて嬉しかったですし、心強かったです。
長野 残り2戦というこのビッグマッチでも、もかさんと真拳空勝を組ませてもらって、今までで一番気が合ったんじゃないかなって。最後、もかさんがカッコよく決めてくださって、もかさんと真拳空勝組めてよかったなって思ってて。引退のカードは決まってないけど、デビューした両国国技館でもかと組めて勝利できてうれしいです。
――2年前と比べて成長できた部分やプロレスの良さは?
長野 2年前に初めて人とプロレスで闘って、メチャクチャ悔しかったのと、プロレスってこんなに痛くて楽しいんだという気持ちがあって。2年前は緊張もあったし、お客さんをどうやったら楽しませるかまで考えられてなくて、とにかく勝ちたいという気持ちだったんですけど、今回はもかさんと一緒に楽しみつつ、お客さんを楽しませることができたらなと考えられていたので、自分でも成長できたと思いますし、リングから患者さん…じゃない(笑)、お客さんの顔を見て「この方はいつも来てくれる方だ」「この方は応援してくれている方だ」と思いながら、体感しながら闘うことができて、2年前とは違う景色になってました。
――一緒に闘った仲間から見て成長は?
もか 2年前に比べてだいぶ私もじゅりあさんも成長したなと思ってます。連係技も増えたし、息もあうようになったし。個々の成長もそうなんですけど、タッグの成長も2年間ですごいしたなと思います。
凍雅 負けちゃいましたね。じゅりあさんの卒業が近くて闘えるのが今日最後な気がしてるんですけど、最後だから私はタッグトーナメントのリベンジするつもりと言ってて。真拳空勝とタッグとして改めて闘って、すごい強いなって感じさせられたというか、全然かなわないなって思っちゃったけど、リベンジする機会がないのが寂しいですね。
上原 私も真拳空勝の2人とは去年のイッテンヨンのデビュー戦で闘わせていただいたので、真拳空勝と闘えるのがラストだったんじゃないのかなって思うので、デビュー戦の相手に勝つことがもうできないのかなと思うとメッチャ悔しいですね。今日がラストチャンスだったかもしれないので。私が夢プロレスに参加する時に、東京女子プロレスを初めて見た場所がちょうど3月のここだったので、東京女子の選手として東京女子の興行で試合ができるというのは特別で。見たときはまだ選手じゃなかったので、こうやって選手となって東京女子の一員として闘えるチャンスだったので、自分の中でも大きい闘いだったので今日の負けはすごく悔しいです。
第5試合 15分1本勝負
リカとマーシャの初シングルはクリーンな握手でスタート。ロープワークの読み合いを制したのはリカ。ドロップキックを放つとコーナーにセットし踏みつけていく。さらにジャンピング・エルボードロップを落としていく。返されるとアームロックへ。しのいだマーシャが串刺しニー、串刺しフロントハイキック、ニールキックで反撃。フライングメイヤー、サッカーボールキックでやり返す。カウント2。打撃のコンビネーションからローキックを狙うが、リカがドラゴンスクリューからの足4の字固めへ。マーシャがエスケープすると、リカはヒップアタックで追い打ち。エプロン上の攻防となると、リカがチョーク攻撃。場外のマーシャにミサイルヒップを命中させる。マーシャも場外で一矢報いると、トルニージョで反撃開始。リカをリングに戻し、起き上がりこぼし式のラリアットでカバーする。カウント2。リカも丸め込みで形勢を入れ替える。キックアウトされると低空のヒップアタックで追撃。ツイスト・オブ・フェイトからミサイルヒップの体勢寸前でかわしたマーシャが串刺しのダブルニー。これをキャッチしたリカだったが、マーシャが旋回しての腕十字固め。慌ててリカがロープに逃れる。エルボーの打ち合いから、辰巳がキック。すぐさまヒップアタックを狙うが、呼んだマーシャがスピンキック。速攻のホワイトナイト・ドライバーで勝負あり。
【試合後のコメント】
マーシャ スモウホールで初めて試合できたことはアメイジングだったし、何より勝てたことは特別な体験になりました。そしてGCWチャンピオンとして世界中を飛び回って、いろんなレスラーと対戦してきたマーシャ・スラモビッチがきたからには東京女子のレスラー一人一人がターゲットになるし、来週のフィラデルフィアでTJPWのショーに参戦するけど、どんなレスラーとも闘う準備はできている。またそこで会いましょう。
リカ ダメでした~。やられちゃいました、マーシャちゃんに。デスロードが見えましたね。ヤバい。危なかった。なんとか生きてこれたのでリベンジしたいです。マーシャちゃん、また東京女子に来て! 来なくても会いにいくから! またリマッチさせて欲しい。でも刺激的な一戦でした。個人的にこの両国国技館は思い入れの強い場所だったので、余計に勝ってきれいな景色をみんなに見せたかったので悔やまれるんですが、みんなが楽しんでもらえたら何よりです! そのためにこれからも闘います。ありがとうございました!
第6試合 20分1本勝負
タッグマッチ
12分39秒
ダイビング・エルボードロップ→片エビ固め
享楽共鳴は2代目ハイパミ号とともに駐車場から花道へ現れる。リングインしたミサヲは恒例のマイク。2代目ハイパミ号を紹介したあと「2代目の威力、とくと見せてやりますよ! 今日勝つのは享楽共鳴だ。みんな見とけよ!」と宣言した。試合は享楽共鳴が奇襲を仕掛けてゴング。アジャ&インペイラーもすぐに反応。享楽共鳴をサンドイッチで潰すと場外戦へ。アジャは早速、ハイパミ2号に中島を投下する。さらに享楽共鳴を客席に軽々と放り投げていく。インペイラーがミサヲを戻して踏みつけカバー。カウント2。ヘアーホイップで投げていく。ミサヲもスリーパーでしがみつくも、インペイラーは叩き付けて脱出。ならばとミサヲはスプレー攻撃からクロスボディー。中島が出て行き、ヘッドシザースホイップ。ロープに走るも、止めたインペイラーがストマックブロック。続くアジャがボディーブロー、パントキック。中島もエルボー弾で向かっていく。受け止めたアジャがボディーブロー。そしてバックドロップ。カウント2。5分経過。今度はインペイラーがエアプレーンスピン、セントーン。クリアされるとパワーボムの体勢。これを中島がヘッドシザースホイップに切り返し、トップロープ上で619。両者交代へ。アジャvsミサヲに移行。ミサヲがクロスボディーを放つが跳ね返される。フォアアームを小刻みに見舞っていくミサヲだったが、アジャが一発でやり返す。ならばとミサヲは長めにスプレー噴射。ロープに走るが、アジャがカウンターのラリアット。「目痛いから終わりにするわ!」とダイビング・バックエルボードロップを放つも、寸前でかわしたミサヲがチキンウイング・フェースロックの体勢。しかし腕がなかなかまわらない。インペイラーが救出に向かうが、アジャと同士討ち。中島も合流し、インペイラーを場外に放り出すと、トペ・コンヒーロのアシスト。ここでミサヲはハイパミ号を花道へ。アジャに向かって突進する。アジャがヒラリとかわすと、中島がアジャを羽交い絞め。今度こそはとミサヲがハイパミ号で突っ込んでいく。戦場をリングに戻し、ミサヲがアジャにアイアムアヒーロー。カウント2。救出に向かうインペイラーは享楽共鳴をまとめてバックドロップで投げ捨てる。ここでインペイラーが一斗缶をアジャに渡してダブルの一斗缶。さらにパイルドライバーの競演。アジャはここで仕留めず、コーナーへ。「みなさん、ご唱和ください。アイアムアヒーロー!」と叫んで、ダイビング・バックエルボードロップを投下させて3カウント。
【試合後のコメント】
アジャ 当然の結果でしょ。誰が勝てんの、このタッグに。そこらの男が来たって勝てねえよ。ムリムリ。タッグチャンピオン、ウチらが挑戦者じゃなくってよかったね。なあ? タッグ組んでチャンピオンシップやったら、ナンバーワンでしょ?
インペイラー ウガーッ!
アジャ フォーエバー・ナンバーワンでしょ? 意思の疎通がどうとかこうとか言ってたけど、今までリングで何度も会っているんでね。対戦することによって、だいたい考えていることはわかんのよ。お互い勝ちたいもの同士だからさ、組んだからにはそこらのあれみたいに仲間割れしないで、勝つことに重点置いたらこういう結果になるよってこと。でも自転車に轢かれたり、マックスが吹っ飛んできたりでピンチはあったけど、そのぶん勝ちたい気持ちが勝って助けに来てくれたからね。よかったよ。
インペイラー ウガー!
アジャ これからも自由にやってくよ、ウチらは。またこれ組ませたらどうなるかわかんないよ。東京女子壊滅しちゃうよ。じゃあね。
ミサヲ あ~~コテンパンにやられました!
中島 超えられんかった!
ミサヲ 悔しい! 2代目ハイパミドラマディックドリーム号で勝てると思ったのに…。すいません、敗因は…。
中島 アイツらムカつく!
ミサヲ ムカつくー!
中島 ムカつくなあ!
ミサヲ 私の晴れ舞台で恥かかせやがって。見てください。(テーブルの上に仰向けになって)ぺっちゃんこになったでしょ、ここ(みぞおち)。ぺっちゃんこ、もう。原状復帰できるかわからないぐらいぺっちゃんこなんですけど、でも私、諦めてないですよ、中島さん!
中島 絶対にマックス・ジ・インペイラーとアジャコング超えしてやるよ! 享楽共鳴で絶対してやるからな!
ミサヲ 見とけよ!
中島 首を洗って待っとけ!
ミサヲ 諦めてないから、全然!
第7試合 20分1本勝負
スペシャルシングルマッチ
※スリーパーホールドによる。
試合前には伊藤コールが沸き起こる。気を良くする伊藤だったが、なかなか組み合わない。鈴木がローキックで牽制すると、伊藤は思わず「ヤベー…」。もう一回、鈴木がキックで牽制し、手四つの体勢。パワーで圧倒する鈴木がハンマーロックへ。伊藤も抵抗するが、すぐに鈴木が取り返す。ロープ際に押し込まれた伊藤が体勢を入れ替え、鈴木の胸元にチョップ。鈴木に睨まれると、目線を逸らす伊藤。そして「ダメだ…」と後ずさり。ついにはロープ際まで押し込まれてしまう。鈴木は焦らしながらチョップと見せかけて、クリーンブレイク。そしてニヤリと不敵な笑み。ホッとした様子の伊藤に鈴木がローキック。伊藤もバックを取ってリストロック。グラウンドに持ち込むが、鈴木はすぐに脱出。再び向き合うと、かわいいポーズを取る伊藤。すると鈴木は「どこがかわいんだよ!」と吐き捨てる。改めて伊藤は「鈴木みのる、今日はよろしくお願いします!」と握手を求める。鈴木が応じようとすると手を引く伊藤。怒った鈴木が髪の毛をワシ掴みにすると、伊藤が大泣き。鈴木が松井レフェリーに抗議すると、松井レフェリーも泣かされてしまう。体験したことのない状況に戸惑う鈴木。ここで伊藤がガットショット。鈴木に対して「泣けよ!」と突っ込み、世界一かわいいナックルをお見舞い。鈴木は泣くようなモーションから「泣くか!」とクロスフェースロック。伊藤が耐えると場外戦へ。鈴木はイスで突いたあと、イスを振り下ろしていく。リングに戻ると、エルボーで向かっていく伊藤。受け止めた鈴木がアキレス腱固めへ。なんとか耐えた伊藤に、鈴木が「ブス!」と吐き捨てる。すると伊藤は「ブスじゃねーよ!」と立ち向かっていく。鈴木がガットショットから走るも、伊藤はカウンターのボディースラム。そして顔面ウォッシュ、スイングDDTへ。さらに伊藤はこけしちゃんを狙うが、鈴木はローリングでかわしてく。伊藤は「避けんなって!」と鈴木を中央に戻すが、2度目も鈴木はかわしていく。再び伊藤は「オイ、クソジジイ! 動くな! ハイって言え」と寝かせていくが、3度目も未遂に。反撃に転じた鈴木は串刺しのフロントハイキック、ランニング・ローキックをお見舞い。伊藤は小刻みフォアアームを連発していく。鈴木は不敵な笑みを浮かべて受け続ける。15分経過。伊藤が「お前が来いよ!」と挑発すると、鈴木が「覚悟できてるのか!?」と確認した上でエルボー弾。大の字の伊藤…。ゴッチ式パイルドライバーで仕留めようとする鈴木だったが、伊藤が丸め込む。クリアされるとすぐさまオクラホマロール。これもカウント2。伊藤は顔面蹴りから、こけしちゃんでカバーする。カウント2。もう一度、こけしちゃんを狙う伊藤だったが、回避する鈴木。ならばと伊藤はロープに走るが、鈴木が追走してスリーパー。グイグイと絞り上げると、伊藤の意識が飛んだのか、松井レフェリーが試合を止めた。意識を取り戻した伊藤に、鈴木が握手を求める。ところが伊藤の答えは中指。鈴木がその指をヘシ折ると、そのまま伊藤を引きずりながら花道を退場し、そのままコメントブースへ。
【試合後のコメント】
伊藤 あー! 痛い痛い痛い痛い、あーーーー!
鈴木 東京女子、初登場、うるさい、ちょっと黙れ!
伊藤 オマエが中指折るからだ!
鈴木 うるさいっつってんの!
伊藤 痛いんだよこっちは!
鈴木 オメエがこれ出したからだろ!
伊藤 すみませんでした!
鈴木 「すいませんでした」とか言うのか、謝るとき。
伊藤 うっせーな、クソジジイ!
鈴木 このヤロー!(伊藤の両手の中指をひねりあげる)
伊藤 あーーーー!
鈴木 ごめんなさいは? ごめんなさいは?
伊藤 ごめんなさい。
鈴木 ごめんなさいは?
伊藤 ごめんなさい。
鈴木 謝る気あんのかオマエ、謝る気あんのか。
伊藤 はい、ごめんなさい、あー痛い。
鈴木(頭を叩いて)また来るぜ(退席)。
伊藤 鈴木みのる! 鈴木みのる待って! あー、楽しかった。楽しかった。です、ありがとうございました。次は鈴木みのるとタッグを組みたいなって思います。楽しいね!鈴木みのるとプロレスするの楽しいな!オイ!鈴木みのる、次はタッグ組もうぜ! タッグ組んで誰かなんか面白そうなヤツと試合しようぜ! いつでもいいから!それだけ、ありがとうございました!
第8試合 20分1本勝負
さくらが奇襲を仕掛けてゴング。さくらはダブルを要求していたが、クリスはシレーっと自コーナーで待機。さくらに促され、ようやく合流するクリス。ダブルのフロントキックを狙うが、リーチがそろわず、さくらは不発。逆にマジラビがクリスにドロップキック。さくらにはトイストーリーをお見舞いする。クリスとさくらも連係を狙うが、息が合わず…。それでもさくらはマジラビにさくらえみ70キロで飛び込んで行く。これは坂崎のみに命中。エプロンでさくらがティータイムを楽しんでいると、クリスが瑞希を坂崎に投下する。そのまま場外戦へ。しかし、場外でクリスとさくらが喧嘩。その間にマジラビがゲート上へ。同時プランチャを成功させる。リングに戻されたさくらを瑞希がカバーする。カウント2。走る瑞希だったが、エプロンからクリスが足止め。さくらがヘアーホイップにつなげる。クリスは坂崎を場外へと送り込んで分断すると、さくらが瑞希にロメロスペシャル。クリスが出て行き、瑞希にウサ耳ポーズからのセントーン。カウント2。さくらが逆水平チョップで追撃する。瑞希もフォアアームから走るも、さくらがカウンターのケブラドーラ・コンヒーロ。すぐさま瑞希もフットスタンプでやり返す。続く坂崎がさくらにヘッドシザースホイップ、スワンダイブ・ミサイルキック。追撃を狙う坂崎だったが、さくら&クリスの連係に阻まれる。クリスのフットスタンプが突き刺さり、カウント2。坂崎はクリスのセントーンを剣山でしのぐと顔面蹴り。ならばとクリスはコブラツイストへ。さくらも瑞希にコブラツイストで捕獲しながらエアーのティータイム。助けを失った坂崎が自力で逃れようとすると、クリスはグラウンド式に移行する。なんとか坂崎がロープ。クリスはプレイングマンティスボムの体勢。これを切り返す坂崎。エルボーと逆水平チョップの打ち合いとなり、坂崎が打撃のコンビネーション。ローリング攻撃を狙うが、クリスはチョップで迎撃。すぐさま坂崎は冠先割。続くマジカル・メリーゴーランドはクリスが着地。走るクリスに坂崎がTea time。クリスも反撃に転じるが、坂崎がナックルをお見舞いする。ここでマジラビがトイストーリー1。クリスも応戦すると、さくらが続く。瑞希はさくらにフットスタンプ、ブロンコバスター。さらにフットスタンプを狙うが、さくらがかわしてタイガードライバー。クリスがダブルニーで追い打ち。そのままさくらがカバーする。カウント2。ところがここでクリスとさくらが誤爆。チャンスとばかりに坂崎がクリスを場外へと排除する。そしてタッチを要求するが、さくらが阻止して瑞希にムーンサルト・プレス。寸前で瑞希がかわすと、すかさず坂崎がマジカル・メリーゴーランドのアシスト。瑞希のダイビング・フットスタンプが決まる。これはクリスがカット。クリスは坂崎を変形パイルドライバーで排除すると、瑞希も渦飴でクリスを排除する。改めてさくらが瑞希に逆さ押さえ込み。キックアウトされると、ダブルアーム式のバックブリーカー、ラリアット。返されると再びダブルアームの体勢。これを回避した瑞希がキューティースペシャル。アクアマリンでさくらをクルリ! 熱戦に終止符を打った。
【試合後のコメント】
瑞希 やばかった。
坂崎 瑞希が取りました。
瑞希 ずっと視界にユカッチがいたから、任せるところが任せられて「ああ~、これだ!」ってなった。
坂崎 久しぶりなのにこのしっくりくる感が。久しぶりの試合なのにすごい心強かったので助かりました。おかげで楽しめました。めっちゃ痛かったけどなー! 試合の時、あのクラーケン…。
瑞希 クラーケン…?
坂崎 巨大生物だよ。違う、オクトパスの大きい方って名前なんじゃろな。
瑞希 ビッグオクトパス。
坂崎 それだ。あれがいましたね。いやぁ、なんか飛んできたもん。
瑞希 ビックリした。
坂崎 あんな勢いの子は東京女子にはいないから。死ぬかと思ったー。
瑞希 でもマジカルで両国組めたのも嬉しかったし、東京女子でまた両国できたのもすご嬉しかったし。私はホントに両国が個人的には初勝利の場所だったから、さくらさんからアクアマリンで取ったっていうのはすごい嬉しくて。でも全然勝った気持ちになれなくて。勝ったんですけど、毎回さくらさんが先に進んでるなっていうか、一生追いつかないなって思ってるから。まだまださくらさんとは闘っていきたいし、クリスが未知すぎて強烈だったけど、あんまり当たれなかったからまた当たりたいです。
坂崎 ワシ、肩ある? 抜けたかと思った。感覚なかったもん。強いってもんじゃないね。
――4ヵ月ぶりのマジラビでした。
坂崎 組んでなかったから。
瑞希 そういう感じしなかったよね。たぶんこれは1年後に組んでも久しぶりなかんじはしない気がする。
坂崎 しっくりくるわ。
――昨年12月に卒業したが、東京女子にカムバックするには感覚的に早かった?
坂崎 未来が想像してたのと違ったので、感覚的には早いです。卒業したのが昨日のように感じます。昨日だよね? なんか1人だけ竜宮城にいたような気持ち。ホント何もしてなかったので、この4ヵ月。なので新鮮な気持ちでテンション上がってました。
――この後はアメリカに戻る?
坂崎 その予定なのですが、いつも予定は未定なので。なんでしょうね? どうして珍道中になってしまうのやら。そんなつもりです、私は。でも事がどう動くかは分かりません!
さくら(英語で)どうして助けなかったの?
クリス ムリ、いっぱい助けた。
さくら オ~。
クリス さくら、今日はいっぱいミスね。負けた。私たちは市ヶ谷出した連係、ダブルチーム、すごいフォローした。どういうこと?
さくら(英語で)まずはじめに、アナタは「ごめんなさい」と言う必要がある。
クリス (王冠姿で)アイム・キング。
さくら ノー。
クリス さくらはクラウンなしね。だからキングじゃない。
さくら (王冠を奪って被り) I'm your highness! オーホッホッホ!(高笑いしながら退席)
クリス ワタシはGO BACK CDKがいいかな。
夏のビッグマッチ「SUMMER SUN PRINCESS’24」は7・20後楽園ホールで開催!
休憩前にスクリーンにて夏の祭典「SUMMER SUN PRINCESS’24」が7・20後楽園ホールで開催されることがアナウンスされた。試合開始は11時。
第9試合 30分1本勝負
インターナショナル・プリンセス選手権試合
※第12代王者が2度目の防衛に成功。
上福は赤井沙希さんのコスチュームをリメイクして登場。組み合ったあとリストの取り合いに。仕掛ける荒井だったが、上福はリングを降りて息を整える。「私はここだよ~」と誘うが、荒井が追うと、中に戻る上福。そして「リングの中で試合しないといけないんだよ」と挑発する。エプロンに上がる荒井に、上福が蹴り落として場外戦となる。荒井は鉄柱に叩き付けて反撃。一撃くらわし、リングに戻す。カバーはカウント2。ヒザにエルボーを落としていく。さらに串刺しバックエルボーをお見舞い。一方、上福もドロップキックでやり返すと、「オイ見てるか、SKEファン!」と荒井のノド元をトップロープに打ち付けていく。さらに顔を踏みつけたあと、セクシーエビ固め狙い。これは荒井の手がロープに伸びる。荒井はボディースラムで流れを変えるとフロントハイキック。そしてフォアアームを叩き込む。そしてドロップキック。ミサイルキックはカウント2。フロントハイキックの打ち合いとなり、両者の意地が交錯。荒井が数で上回りロープに走るも、上福がかわしてフロントハイ。なおもキックの打ち合いとなり、フロントハイキックが相打ちに。両者大の字。先に立ち上がったのは上福だったが、荒井が小刻みエルボー。そしてフルネルソンバスターの体勢。これを回避した上福がオクトパスホールドへ。荒井がなんとかロープ。上福はセカンドからのストレートキック。フェイマサーの体勢。これを読みかわした荒井がフルネルソンバスター。コーナーに昇るも、上福が追って雪崩式ブレーンバスター。そして上福が裏フェイマサー。カウント2。セカンドからのフェイマサーを狙うが、かわした荒井が至近距離からのFinally → 新人賞。正調のFinallyと畳みかけて王座防衛に成功した。
【試合後のコメント】
荒井 防衛することができましたー! なんかすごい、やっぱり顔を叩いたり、蹴られたりすることが多くて、やっぱりすごい先輩でもあるので、そのすごい差を感じて、自分勝てたけど、すごい悔しい気持ちが残るような試合でした。でもやっぱり、もっともっと強くなりたいって思ったし、もっともっとプロレスを好きになって、いま以上にプロレスにも愛されたいなとすごく思いました。もっといろんな人と試合して防衛していけるように頑張りたいと思います。ありがとうございました。
――顔をやり合う内容でしたけど、ああいった展開については?
荒井 お互い攻撃が主なので、きょうはあんまりメイクに力をいれずに、そこは気にせずに勝ちだけにこだわってきたのですごい嬉しいです。
――防衛して。
荒井 両国国技館が思い出の場所で、ボロボロに負けた場所、ベルトの差を痛感させられた場所でもあったので、払拭したい気持ちもあって、でも2年経って、このベルト持ってるということが、自分に自信をくれたし、もっといろんな景色を見たいなって思わされた出来事だったので、もう2年あったらどうなれるかなって、ワクワクがあります。
――ライブとの二刀流は厳しい?
荒井 どうなんですかね、自分的にはベルトもって入場したときに完全にちがう感覚だったので、初めてきたっていう感覚になれたので、大丈夫だったんじゃないかなって思います。
――メンバーの存在は大きかった?
荒井 そうですね、今日初めて見るメンバーが多かったので、そのメンバーたち後輩なんで、カッコイイとこ見せたいなって気持ちがありました。
――上福選手のコスチュームが赤井さんのものだったみたいですが。
荒井 なんかやっぱり闘ってみても赤井さんと似てる部分が重なって、組み合った時とかも赤井さんを感じたというか、思い出すところもあったんですけど、やっぱ自分には自分のできることをしていきたいと思うし、自分の赤井さんからいただいたもの、ものではないですけど、いろんな経験とか教えてもらったことがあるので、それをもっていきたいなと思いました。
上福 荒井ちゃんに挑戦して、その場所が両国ってなって、最初SKEのライブがあるとかなんとかって言ってて、なんでそんな、SKEのライブよりアタシの入場もっと派手にしたいなとか思ったんですけど、実際にSKEのライブ見たら、バカかわいくて、こんな、しかも知ってる曲めっちゃあるんだけどってなって、きょうでSKEさんの見る目めっちゃ変わったし、そのなかで荒井ちゃんがああやってるって、スゲーな荒井ちゃんってと思って、いままでは(顎に手を当て)「なんとかなんですぅ」みたいな、アイドルの。ちゃんとした会話とかできなそうだな、全部ファン扱いされそうだなって思ってたんですけど、きょう試合してめちゃくちゃ強烈なビンタが、そっからマジ調子狂っちゃって、なんかいつかお酒でも飲みながら好きなタイプの男の話とかして、ケンカしたいですね、荒井ちゃんと。そんな気持ちになりました。あとのことはちょっとわかんないんで、ちょっとアジアとか行ってお姉さんビューティーを磨こうと思います。じゃあね。
セミファイナル 30分1本勝負
プリンセスタッグ選手権試合
※ユキニキが初防衛に失敗、でいじーもんきーが第16代王者組となる。
ゴングと同時に有栖がユキにドロップキック。はじき返したユキが鈴芽、遠藤にボディースラム。水波も合流し、同時にタックル。でじもんもすぐさまユキに連係攻撃。ここで水波がエプロンに昇ると、でじもんは急きょ作戦変更。ダブルのドロップキックを水波に見舞うと、鈴芽がプランチャにつなげる。ユキvs有栖となり、ユキがショルダータックルを見舞って水波にタッチ。水波がフェースロックで捕獲する。これは遠藤がロープ。水波はマシンガンチョップで追い打ち。ユキが出て行き、有栖にランニング・バックエルボー。カウント2。有栖も一矢報いて鈴芽にタッチ。鈴芽はドロップキックを連発。なんとか倒すと蜂の一刺し、フェースクラッシャーでカウント2。水波が出ていくと、でじもんが連係。水波は「うるせー!」と叫んでショルダータックル。有栖もジャンピング・ダブルスレッジハンマーを落として、キャメルクラッチの体勢へ。これをパワーで回避する水波。ならばと有栖は担ごうとするが、これも未遂。小刻みのフォアアームを放って行く有栖だったが、受けきった水波がローリングエルボー。そしてヘッドバット。続くショートレンジのラリアットはカウント2。スピアを狙うが、有栖がドロップキックで迎撃。すぐさま水波もラリアットでやり返す。タッチを受けたユキが有栖にブルドッキング・ヘッドロック。鈴芽が救出に向かうと水波も合流して、ユキニキがダブルの大外刈り。そして水波が鈴芽に肩固め、ユキは有栖に愛と炎のフルネルソン。さらにユキはコーナーから飛ぶも、かわした有栖が磐梯山。鈴芽が出て行き、ミカヅキ流星群。回避したユキがショルダースルー。キックアウトされるとセントーンを落としていく。これもカウント2。ならばとユキはリバーススプラッシュ式セントーンを放つが、かわした鈴芽が低空リング・ア・ベル。ユキもショルダータックル3連発で応戦する。鈴芽はフォアアームを連発していく。そして「来いよ!」とユキを挑発。ユキがフォアアーム、ショルダータックルをお見舞い。ロープに飛ばすが、鈴芽がドロップキック。ユキもヴィーナスDDT。続けざまにUBVを狙うが、鈴芽がトゥインクル。クリアされると丸め込みを連発していく。いずれもカウント2。でじもんが連係のジャックナイフ。これは水波がカットに入る。でじもんがロープに走るが、水波がまとめてスピア。これにより鈴芽が孤立。ユキニキがサンドイッチのラリアット。ユキのサイドスープレックス → 水波の裏投げが決まる。改めてユキがUBVの体勢。ギリギリのところで鈴芽が切り返し、カウント2。有栖、水波が合流し混戦模様となる。鈴芽が水波にドロップキック、すかさず遠藤が水車落としを放って水波を排除する。鈴芽がユキにリング・ア・ベル。回避したユキに、でじもんが合体のフェースクラッシャー。改めて鈴芽がリング・ア・ベルにつなげて念願のベルトを手に入れた。
【試合後のコメント】
有栖 やったー!
鈴芽 どうやって持つのかも分かんない~(涙)。なんだろう。(大量の紙テープを抱きしめて)こんなに勝つのを信じてくれてた人たちがいて、いままでずっと応援してくれた人たちがいて、有栖がいて…だから取れました。そして対戦相手がユキニキだったからこそ、私、いままで一番熱い鈴芽で闘うことができました。会場もパートナー同士も、対戦相手が影響を与えてアッツアツにしちゃうような、その全体を引っ張て行くのがチャンピオンなんだっていうのを最近当たるたびに思っていて。私たちはこの燃え移った熱を冷ましちゃいけないし、消しちゃいけない。そんな熱いタッグになっていきたいと思います。
有栖 嬉し泣き…(笑)。取れたね。
鈴芽 泣かないって言ってたのに。
有栖 笑おうって。やっぱり嬉しいもんは嬉しいもん。このベルト、先輩たちがもってきたこのベルトに私たち、鈴芽さん&遠藤有栖、2人合わせてでいじーもんきー、略してでじもん! その名を刻めたのがめちゃめちゃ嬉しい。だから、めっちゃ2人で守り抜く。
鈴芽 うん! ここがゴールじゃないです。
有栖 また新たなスタートに私たちは立ちました。
――どんなチャンピオンになっていきたい?
鈴芽 ユキニキにもらった熱も忘れずに、でも私たちらしいカラフルな。私たちの色にないピンクが加わったので、今日またよりカラフルな自分たちになれたと思うし。これからより一層、色んな人たちと闘って、いろんな色を吸収して、虹色よりもっとカラフルになっていきたいと思います。
有栖 ベルトもカラフルにしちゃお!
ユキ(崩れ落ちて)ああああああ……。ホントに、ホントに…情けなくて。何度挑戦しても、何度頑張ってもこうやってすぐにベルトを落としてしまって。もうなんか、ベルトに好かれない人生なのかなとか思っちゃう。思っちゃうんですけど、ですけど! でも、でもね、でも私はアニキと出会ってから、自分が前を向けたと思ってて。こんなところで落ち込んで止まる人生じゃないって思ってます。だから、ベルトに好かれたいとかそんなの知らん。いま私が言ったことだけど知らん。もう関係ない、そんなの。だからどんどん私はこれからも、もっと強くなりたいし、もっとベルトを取りにいきたい。もっともっと挑戦して、タッグもプリプリもインターナショナルも全部私は取りに行きたいです。でもそう思わせてくれたのは、アニキです。ありがとうございました。
水波 ユキニキ、1月にベルト取って。今日まで2~3ヵ月…防衛できなくて、いま目の前にタッグのベルトはありません。だけど私は、ユキとこうやって組んで、一人の人間がこの2ヵ月でこんなに変わっていく姿が見れて嬉しかった。そしてベルトはないけど、ゼロに戻ったわけじゃない。次のステージに行ったと私は思ってる。いま今日もまたこうやって泣いてる……この涙は次の第一歩の涙だ。私はプロレスは青春だと思ってます。青春! 悔しい思い、よかった思い、嬉しい思い、楽しい思い、そんなことがプロレスで体験できてる。そしていま、ユキの言葉が出た…他のタイトルも狙っていきたい。これがベルトでこの2~3ヵ月、たったそれだけって思われるかもしれないけど、それで1人の人間を変えた。いまこの姿だ。こんな夢のあるプロレスっていう職業、私はホントにすごいと思うし。そんなユキを見て、いま言った言葉を聞いて、私も次の新たな第一歩が進めると思いました。まだまだだ、これからだぞ、ユキ!
ユキ はい!
水波 まだまだいきますよ!
メインイベント 30分1本勝負
プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
※山下が4度目の防衛に失敗、未詩が第14代王者となる。
ゴングのあとも両者動かず。山下は観客に声援を要求する。そしてロックアップ、リストの取り合いから強引に渡辺がグラウンドへ。山下も取り返していく。いったん離れるも、再び組み合うと山下がサイドヘッドロック。巻き投げでグラウンドに持ち込む山下。スタンドに戻ると、走る山下に渡辺はドロップダウン、リープフロッグ。山下も立ち止まるが、未詩がさらにアームホイップ、ショルダータックル、バックブリーカーへとつなげていく。山下もキックのコンビ&スクリューキックで攻守逆転。未詩の串刺し攻撃をショルダースルーでかわした山下が、未詩のボディーを蹴り上げ、走り込んでの二段蹴り。そしてエプロンでのアティテュード・アジャストメントを敢行。戻ろうとする未詩を蹴り落として、さらにエプロンからのキックをお見舞い。リング上。山下がサッカーボールキックで追撃にかかる。キックアウトされるとコブラクラッチへ。変型コブラクラッチに移行する。かろうじて未詩がロープ。未詩は山下をロープに振ろうとする。山下が踏ん張ると、渡辺が強烈なバックブリーカー。アバランシュホールドにつなげる。10分経過。ここで渡辺がポニーテールを締め直す。ジャイアントスイングを狙うが、山下が蹴り上げ回避する。山下がエルボーを放つと、未詩もやり返す。殺伐とした打ち合いから、山下がロープに走ってラリアット。渡辺もバックを取るとリバース・ジャイアントスイング。もう一度、ポニーテールを締め直すと、ジャイアントスイングへ。そしてカナディアン・バックブリーカー。足をバタつかせて山下が回避する。串刺し攻撃を狙う渡辺だったが、かわした山下が後頭部にキック。リターンクラッシュを狙うが、今度は未詩が回避する。そして山下をトップコーナーにセットすると、コーナー上でエルボーの打ち合いに。ここから未詩が雪崩式のティアドロップにつなげる。山下も追撃を許さず、ランニング・ニーでやり返す。すぐさまファイアーマンキャリーで担ぐも、腰のダメージが響き崩れてしまう。なんとか山下は投げっぱなしジャーマン。リターンクラッシュにつなげる。Scull Kickを狙う山下。しかし未詩がかいくぐりティアドロップ。スクッと山下が立ち上がる。会場がどよめく。ならばと渡辺はバッティングハンマー5連発。ふりかぶった山下をかいくぐり、さらに未詩がもう一発。山下もハイキックでやり返すと、ジャーマンSHへ。キックアウトされるとクラッシュ・ラビットヒートの体勢に入る。これを渡辺が足止めして、背中にレーザービーム。山下がローキックを叩き込んで、ロープに走る。これを未詩がカウンターのパワースラム。レーザービームを狙うが、山下がキックで止めてScull Kick。カウント2。なおも山下はローキック。これはかわされるももう一発。これはヒットする。続くソバットは未詩が払い落として、バッティングハンマー、レーザービーム。そして、渾身のティアドロップで3カウント!
エンディング
「これからもっともっと東京女子のみんなで、ここに来てくれるみんなで、いろんな夢の、広い広い夢を見たいし、叶えていきたい」(未詩)
試合後、未詩がマイクを取る。「(観客の未詩コールに感極まる)……ありがとうございます! 山下さんに勝ってこのベルトを獲りました! 東京女子プロレスが大好きになって、大好きで、大好きでたまらなくって、この空間が本当に幸せです。ありがとうございます。東京女子プロレス10周年目の年で、11年目の突入です。これからもっともっと東京女子のみんなで、ここに来てくれるみんなで、いろんな夢の、広い広い夢を見たいし、叶えていきたいです。みんなも東京女子プロレスがとってもとっても大好きだと思うので、ここにいる会場のみなさんも、WRESTLE UNIVERSEを見ているみなさんも、これから東京女子に出会ってくれるみなさんも、みんながずっとずっと東京女子を大好きでいてください! 大好きでいてもらえるように、たくさんたくさん私も頑張るし、東京女子のみんなも一緒にいろんな夢を叶えていくので、これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!」未詩が花道を通ってステージに向かうと、東京女子の選手たちが迎え入れる。未詩が中央に収まると、地声で「本日はありがとうございました!」と叫んで、全員で一礼。試合後はノーサイドとなり、全員が1枚の絵に収まった。
【試合後コメント】
未詩 山下さんに勝って、この東京女子プロレスの大切な大切なプリプリのベルトを獲りました。えー、これまで私は6年間…、東京女子に出会ったのがもう7年くらい前で。そのときはプロレスを何も知らないで入って来て、でも東京女子のこの優しさ、愛に溢れた空間があったからこそ、こうやって東京女子のことが大好きになって。大切な居場所、家族のような存在になりました。そんな大好きな大好きなこの大切なベルトを獲ることができたので、ここから先、もっともっといろんな夢を東京女子で叶えていきたいし、11年目になるのでここからさらに10年、20年、30年って、いろんな夢を広げていけるように頑張りたいなと思います。
――色んな夢とは?
未詩 まず一番はじめに思うのは、やっぱり2回目の両国国技館をやったからには3回目の両国国技館だったり。もっともっと色んな景色を…東京女子だけではないけど、見た景色だとさいたまスーパーアリーナとか、一部の選手になりますけど東京ドームとか。その景色を見たからには、東京女子のみんなでこの景色をまた見たいって思うし。その空間を東京女子でいっぱいにしたいです。
――勝利のポイントは?
未詩 今までの試合、2回負けて1回勝ってるんですけど。でもやっぱり、どこか気持ちの面で山下さんのことを越した瞬間っていうのはいままでは少なかったと思うんですけど。でも今回、前哨戦を経て、絶対に目をそらさない、負けない、立ち向かうっていう決めた気持ちが最後の打撃をあきらめずにいれたのかなと思います。
――感覚的に山下に追いついた?
未詩 今この瞬間は追いついたって言えるんですけど、山下さんの場合、この1秒後とかにまたとんでもないスピードで走っていくので。これから海外にも行くし、きっとめちゃめちゃ爆成長していっちゃうと思うので。でも私もそれ以上進ませないように、私がいまはこのベルトを持ってるからこそ東京女子の先頭を走って引っ張っていけるように頑張っていこうと思います。
――王者4人が全員同世代になりました。
未詩 たしかに今まで持ってきた人、いまでいうと10年目の先輩たちが多い中で今回、私が6年目でそれより後輩の選手になるので。そうなってきても…ごめんなさい、なんでしたっけ、質問(笑)。でもやっぱ、この瞬間そうであったとしても東京女子の先輩たちはとんでもないスピードでどんどん成長していってしまうので。いま全体的に見たらまだまだ未熟なチャンピオンたちって図が今回できたと思うんですけど、でもここから先輩たちが成長しているように私たちも成長していく。私としてはここから先、このベルトを持っているからにはまた山下さんだったり、中島さんだったり、ユカさんだったり、瑞希さんだったり、リカさんだったり。いままで持ってきた人たちに挑戦してもらえるようなチャンピオンになりたいです。
山下 負けた。負けました…。悔しいですね、やっぱ(涙)。うーん…めちゃめちゃ悔しいし、悔しいけど、6年前ですね。未詩と出会って、そして回りに回って自分たちにとって大事な両国で未詩と闘えたのは私にとってすごく特別です。ここからね、負けて終わりじゃないです。ここからこの悔しい気持ちだったり、今日感じた気持ちを噛みしめて、感じて…這い上がっていく。そこがプロレスラーとして見せるべき姿だと思うし、山下実優としての強さをここから見せていかなきゃいけないなと思います。最後、終わった後…ファンのみんなの声とか、みんなの顔を見て、もっと頑張んなきゃいけないなって思ったので。限界は自分でも決めないし、周りのみんなにも決められるものじゃないと思うし。ここがいま限界でも、どんどん越えていきます。どんどん私は強くなっていきます。ネバーギブアップで頑張ります。でも今日は、負けました。悔しいけど、未詩のチャンピオンの姿、東京女子の一員として見ていきたいなと思います。またね、自分の準備ができて挑戦したいなと思ったら、しっかりみんなに納得された上で挑戦してみたいなと思います。これからも私に期待していてください。
――前哨戦では未詩とだいぶ差があると言っていたが、今日の未詩は何が違った?
山下 正直、自分にも自信あったし差は感じてましたけど、めちゃめちゃ詰められてるなって気持ちはありました。なので内心焦ってはいたんですけど、でも私なら絶対勝てると思いましたし。そのまま今日を迎えて試合に実際なって、トーナメントで負けた時もありましたけど、やっぱり未詩も私と同じかんじでやられればやられるほど、苦しければ苦しいほど、そこを耐えて越えてくる子だったので。そこが今日負けましたね。気持ちは全然負けてなかったんですけど、取られましたね。それが結果だと思います。気持ちかな。
―-Skull Kickをカウント2で返されたのは初めて?
山下 初めてですね。昔、スカルキックになる前のスピンキックだった時は割と返されてたんですよね。でもけっこう磨きました。自分の中で空手をやってた時からずっと(蹴りは)やってたので、そこは磨いていきたいなと思って。で、分かりやすく効かせる技になってスカルキックに変えたんですけど、そこからはあれだけすぐに抑えて返されたのは初めてだったので。ビックリしました、正直。強かったですね、未詩は。