前説
猫が10・27両国KFCホールで復帰/練習生2名紹介
難波小百合リングアナの前説では練習生として静岡県出身・23歳のコナツ(仮)とアップアップガールズ(プロレス)の練習生で神奈川県出身・19歳のカナ(仮)が紹介された。また、昨年9月から欠場していた猫はるなの10・27両国KFCホール大会での復帰も決定。猫は「応援しに来てくれると嬉しいです!」とコメント。その後のアップアップガールズ(プロレス)のミニLIVEでは『Road to the ネクステージ!』が披露された。
第1試合 20分1本勝負
ねくじぇねトーナメント1回戦で当たるハルと汐珠の先発でスタート。試合はキャリアで劣る汐珠がローンバトル。汐珠はハルのドロップキックをかわして逆にドロップキックを決めて凍雅とスイッチ。凍雅がハルにショルダーアタック、ボディースラム、ローリングサンダーと畳みかける。ハルは凍雅のロックボトムをこらえるとバックエルボーで止めてセカンドロープを踏み切ってのドロップキックを決めてみせる。凍雅は替わった上原にボディースラム。上原のエルボーをきっかけに凍雅と打ち合い。凍雅のエルボーからタッチを要求した汐珠がドロップキック連発。それでも最後は上原がドロップキックで黙らせると側転エルボーからカバー。これはカウント2。バナナピローは凍雅がカット。ハルが凍雅を低空クロスボディーで排除。最後は上原がバナナピローで勝利した。
第2試合 20分1本勝負
ユキは本日から新コスでらく、ぽむとともにハロウィン仕様。三角関係は奇襲して「お菓子くれないといたずらしちゃうぞ」を実行。ぽむは真弥のお面をつけて関口を踏みつけて「なんか謝ることないけどごめんなーい」と謝罪してのダブルニーはかわされ、関口に「ちゃんと謝罪しろ!」と突っ込まれる。で、ぽむは真弥のお面をキラにかぶせてドロップキック。ユキがフェースロック、さらにらくがユキとぽむを呼び込んでのおやすみエクスプレス。ぽむのでんでん太鼓を食らったキラだが、ボディースラムで返すと関口が出てきてぽむとユキにまとめてコードブレイカーからドロップキック。ぽむは関口にラフォーレ原宿。らくが出てきて枕で殴打。関口も枕ごとコードブレイカーを決めてドロップキックで返していく。らくがかがやきで返して戦況はユキvs千花に。千花がエルボーからエルボードロップ。カウント2で返されると稲荷鳥居はユキが解除。ユキがダイビングショルダー、セントーンへ。カバーをカットに入ったキラをサイドスープレックス。さらに関口をらく、ぽむの連係で排除。孤立した千花をユキがヴィーナスDDTで仕留めた。
第3試合 20分1本勝負
タッグマッチ
10分8秒
ダイビング・ダブルニーアタック→片エビ固め
長谷川ともかの先発でスタート。試合は鳥喰がローンバトル。鳥喰は長谷川にボディースラムから腕を固めていく。もかが出てくると長谷川がドロップキックで逆転。鈴芽がドロップキックで続いてフェースクラッシャー。もかも正拳突き。逆落としから卍コブラへ。これはロープに逃げられる。鳥喰が出てくるとオーバーヘッドキックからもかの瓦割りの連係。鈴芽は鳥喰の腕を取ると駆け上がり式フェースクラッシャー。長谷川が鳥喰にサマーソルトドロップ。鳥喰もシャイニング延髄斬り。コーナーに登るも鈴芽が止めて、出てきたもかともどもダブルのダイビング・クロスボディーの競演。長谷川が鳥喰にマフラーホールド。ロープに逃げる鳥喰がオーバーヘッドキック。セカンドロープ・ローリングセントーンは鈴芽がカット。もかが鈴芽をゼロ戦キックで排除。長谷川が鳥喰にドラゴンスクリュー。鳥喰もアームドラックでやり返して鳥籠。これを長谷川が丸め込みで返してドラゴンスクリューからダイビング・ダブルニーアタックで勝利した。
第4試合 20分1本勝負
瑞希はピコピコハンマー持参。さらに握手すると見せかけて志乃に奇襲。真弥をパンダに向かわせるも2人して暴れるパンダに恐れおののく。瑞希がピコハンを持ち出しコーナーから脳天殴打。真弥に渡すも真弥は「こんなことしちゃダメ。謝る」と言うと「パンダを相手に凶悪な凶器を使い大変申し訳ございませんでした」と謝罪。ダブルニードロップからカバーするもカウント2。パンダはバックブローから志乃とタッチ。志乃は真弥をパンダに向かって投げていく。真弥も志乃にエルボー、ダブルニーアタックを決めて瑞希と交替。瑞希は志乃にダイビング・クロスボディー。志乃のスリーパーもかわしてクロスフェース。逃げた志乃がパンダに瑞希をぶつけてランニング・スイング式ネックブリーカーもカウント2。パンダとの連係は真弥が「オマエは試合権利がない! 謝罪しろ!」と要求。パンダがヒザを折って謝罪も真弥に高速ヘッドバット。瑞希への一発はかわされて志乃に誤爆。瑞希はトラロープを持ち出して捕獲して噛みつき。頭部へのダイビング・フットスタンプで潰して、志乃にはキューティースペシャルを決めて勝利した。
【試合後のコメント】
真弥(瑞希がピコピコハンマーを投げ捨てる)ハッ! この凶器……。
瑞希 何? やんなきゃやられてたよ。
真弥 かなり怖かったです。デカいですね。
瑞希 一発は…。
真弥 ヤバい、ヤバい!
瑞希 味わったことのない迫力と。
真弥 質量と。いや…普通に怖かったな。
瑞希 思っている以上にデカかった。首飛んで行ったかと思った。
真弥 記憶が飛びそうになるぐらい重さがあって。パンダすごいですね。力を感じました。最後メチャメチャになってた。
瑞希 何があったんやろな。
真弥 何があったんですかね。何かしました?
瑞希 わからへん。連係したことだけ覚えている。2人の力を合わせてパンダをやっつけたことだけ認識している。
真弥 じゃあもうそれでOKですね。愛ですね。
瑞希 愛ですよ。
志乃 なんで最後、志乃にあんなことするの?(泣)
オッサンタイガー アンドレザ、どうしたんだ?(耳打ちされて)ごめんなさいと言っております。
志乃 本当に? 痛かったんだよ! あれなかったら勝てたかもしれないのに! 勝ったら一緒に北海道まで行こうと思ったのに~!(泣)
第5試合 20分1本勝負
伊藤の入場曲に合わせてリカは狂乱。これによって伊藤のペースが乱れ、伊藤は試合前から怒りをぶつけていく。止めるまなせ、無視する2人。これにまなせが怒り、まとめて突き飛ばして試合開始。リカに対し、HIMAWARIがまなせを背負ってのボディープレス、HIMAWARIにも大ダメージ。まなせがボディースラムで叩きつけてその場でラリアット、HIMAWARIに交代。何度もリカを走らせるも、リカが踏みつけてから伊藤をぶん殴るようにタッチ。よっしゃいくぞエルボーは伊藤が拒否、「お前やれよ!」「やりたくねえよ!」という不毛な争いから、そのまま伊藤がHIMAWARIを場外に連行し、客席の柵に髪の毛を結びつけてしまう。まなせが駆け付けて柵から取っていると、リング上では伊藤とリカがエルボーを打ち合う。なんとか戻ってきたHIMAWARIを足蹴にし、連係を狙うが失敗。まとめてドロップキックを放ってまなせに交代する。2人に順番に串刺しラリアットを連発し、さらにまとめての一撃。伊藤をカバーもカウント2。伊藤はまなせをエプロンに落として顔面ウォッシュ、リングに戻して世界一かわいいナックル。最後の一撃はまなせが抵抗、それでも伊藤がDDT。5分経過。代わったリカが低空ドロップキックからドラゴンスクリュー、足4の字固めはまなせがロープへ。追撃のヒップはまなせが回避、リカがバックに回ってスリーパー、ドラゴンスリーパーになる前にまなせが持ち上げてバックフリップ、HIMAWARIに交代。ショルダーアタックからリカをぶん回して串刺し攻撃、リカはヒップアタックを返す。HIMAWARIはまなせのアシストからボディースラム、すぐにフェースクラッシャーも決めるがカウント2。カットに入った伊藤がリカに喝を入れ、リカも応じて2人で狂乱。入ってきたまなせを連係で排除し、喜びを分かち合っていると背後からHIMAWARIがまとめて丸め込む。そしてリカが押さえるHIMAWARIに伊藤がヘッドバット、これが痛恨の誤爆。串刺し攻撃ではリカの首絞めが伊藤へ。直後にHIMAWARIがリカにドロップキック、お姫様落としからの逆エビ固めを決まる前にリカが丸め込み、必死の3カウントを奪った。試合後、リカと伊藤は話し合ってから握手。直後に伊藤が中指を突き立て、リカを無視して先に退場していった。
【試合後のコメント】
伊藤 オマエ、伊藤の首絞めやがったな! 何やってんだ!
リカ 絞めてないじゃん! 私ばっかりやられて、やられて!
伊藤 勝てたからよかったけど!
リカ そうだよ! 勝ったからいいじゃん!
伊藤 勝ったからよかったけど!
リカ 仲良くしようよ!
伊藤 仲良くしねえよ、オメエと!
リカ 楽しかったでしょ、ライブだって!
伊藤 自分だけが楽しいと思いやがって! 伊藤は楽しくなかったんだよ!
リカ 覚えてきたんだからね、ちゃんと聞いて!
伊藤 ……そうなの?
リカ そうだよ! サブスクで聞いてきたんだから! 一緒にやろう、盛り上げようって、今日こそは!
伊藤 触んな、伊藤はあまり好きじゃないから(先に退出)。
リカ ……もうダメだ。アイツの相手は山下じゃないと無理! アイツとなんか組めるか!
まなせ アイツら全然仲良くないだろう。あの2人は仲悪いの?
HIMAWARI 訳わかんなかったです。
まなせ 仲良くなりたい気持ちはあるんだろうけど、お互いが思春期みたいな感じでうまくいかなかっただろうな。
HIMAWARI そういうことですか?
まなせ 何がなんだか。メッチャ攻めてたじゃん! 何がどうなったの?
HIMAWARI わかんないです!
まなせ でも、すごいパワーなんだね! この体に筋肉が詰まっている感じだね。
HIMAWARI まなせさんに言っていただけて嬉しいです。
まなせ おんぶされる時、だいたい下になるんだけど立っていたから乗っちゃったよ! 大丈夫だった?
HIMAWARI はい!
まなせ 強い子だ! 何か言ってやれ!
HIMAWARI 私もまなせさんみたいにもっともっと熱くて強くなるぞ!
まなせ 燃えろ、HIMAWARI!
第6試合 15分1本勝負
ザイアとのタイトルマッチが流れ、上福の相手は当日発表のXに。ひとまず先に入場した上福、次に流れたのは福山雅治の『HELLO』。場内が大「イケメン」コール一色になり、黒潮が登場。そして、いつも通りなかなかリングインせず、曲の終わりと同時に退場。アンコールで再び登場し、ようやくリングイン。上福は困惑気味も一緒にリズムに乗って踊る。試合前に黒潮がマイクを持つ。黒潮「上福選手とボク同い年で、今日対戦相手がいないのを知って。それでオレと闘いたいって言ってたのをチラッと聞いたので、今日オレが対戦相手にわざわざなりに来てあげました。わざわざ、です」上福「たしかにね、言ったよ? なんかすげえと思っていつか…って思ったけど、今日じゃねえだろ。そういうとこだよね。前から思ってたんだけど、そうやって女の気持ちが分かんないからモテないんだよ、バーカ!」黒潮「………ぶっ殺す!」
そして襲い掛かるも上福は回避、ビッグブーツ連打で黒潮を場外に落とす。戻ってきた黒潮にサミング、これに嘘泣きで返す。そしてお返しのサミングからジャケットパンチ、場外ではパンチしながら上福ファンに感想を聞いていく。リングに戻してイケメンスペシャル狙い、これは上福が回避してチョップ連打。黒潮が返すと場内からブーイング、さらに「かみーゆ」コール。追撃は卍固めで切り返した上福。なんとか黒潮がロープへ。串刺しビッグブーツからその場でフェイマサーはカウント2。正調の一撃は黒潮が延髄斬りで返し、5分経過。追撃のイケメンスラッシュ連打、ハイブリッドブラスターからイケメンクラッチも、これを切り返した上福が大逆転の3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
黒潮 友達として来てやってのに俺のこと社交辞令とかいってよ! 社交辞令ってなんだよ! まず社交辞令を俺は習ってねえよ! アイツから勝って、あのベルトに挑戦したかった……。
上福 まさかザイアとのタイトルマッチがなくなっちゃって、誰が来るんだろうなと思ったら、まさかのシオさんが来てくれるとは思わなくて、メッチャびっくりして。(年齢が)タメで。タメ会にいったりとか、お父さんとかも知ってていたけど、この東京女子のリングに来るとはまったく思わなかったし、メッチャ東京女子っぽくおしゃれして髪の毛をくるくるに巻いてて、一瞬にして刺激的な時間だったなって思います。タイトルマッチはタイトルマッチで、フィリピンが待っているので、そこで頑張ろうと思います。マジで男性と初体験だったんですけど、一緒に組みたいなと思いました。ロン毛チームで。
セミファイナル 15分1本勝負
有栖は水波と初シングル。握手から試合開始。ゴングと同時に「アニキ」「アリス」コール。腕を取り合い、水波がヘッドロックで絞っていく。なんとか有栖がやり返し、ロープワークからドロップキック。水波は倒れず、それでも背中への一撃でぐらつかせる。しかしロープに走ると水波がカウンターで強烈すぎるショルダータックル、さらにもう一発。有栖が見事に吹っ飛んでいく。ボディースラムからギロチンドロップ、フェースロックは有栖が必死のエスケープ。水波がマシンガンチョップ、串刺し攻撃は有栖が回避して丸め込み、そこから低空ドロップキック。そこからスピーディーに攻め立て、串刺しエルボーで突っ込む。5分経過、水車落としは水波がさせずにニー、さらにSTOからギロチンドロップ。裏投げは遠藤が抵抗、ならばと水波がエルボー連打。必死に打ち返していく有栖。水波も意地を張ってラリーに。水波が吹っ飛ばすも、すぐに起き上がった有栖に水波がショートレンジ・ラリアット。追撃をネックブリーカーで切り返した有栖だが、先に起き上がったのは水波。ヘッドバットからのホットリミットを有栖が着地して丸め込む。そしてキャメルクラッチへ。これは背負ったまま水波が起き上がって背中から落ちる。一度は技を解いた有栖だが、すぐに絞めなおす。そのままダウンさせ、回転してからキャメルクラッチへ。水波がエスケープすると磐梯山、すぐに起き上がった水波に水車落とし。追撃の什の掟は水波がさせず、それでも有栖が丸め込みで食らいついていく。10分経過、ロープに走ると水波がカウンターのラリアット、直後のホットリミットで3カウントを奪った。
【試合後のコメント】
水波 まぁ幕張後一発目ということで。私はタイトル取れなかったし、有栖はタイトル落としたし。そんな中で今日シングルで闘って…幕張でも言ったけど、あの日から次の日には前向いて進まなきゃいけないし。有栖と今日闘って(本人的には)まだまだなんだろうけど、オリジナリティがすごいあの子の魅力だし。いま多分やっと楽しくなったのかなと、やっと充実し始めたんじゃないかなと、プロレスが。でもそれは初歩段階だから。でもいつか…何年後? 2年後、3年後は多分恐ろしい選手になってんだろうなっていう片鱗は見えましたね。私でいえば幕張はもう過ぎてしまったから過去のことなんだけど、過去のことを糧にしていまを一生懸命やって、そして未来を作ることが大事だと思ってるんで。私は私でいまを一生懸命頑張っていきたいと思います。
――試合後に有栖に声を掛けてたが?
水波 あれは、さっきも言ったんですけどオリジナリティがすごいあるから、それって絶対これからの自分の武器だと思うし、っていうことを。それが魅力だから、それを大事にもっともっと燃えろよっていうようなことを伝えました。
有栖(イスに倒れこんで)ああああ…。初めての水波さんとのシングル。ずっとずっともかさんとか鈴芽さんとかがシングルしてて、正直めちゃめちゃいいなって思ってて。でもやっぱり、いまこの…ベルトを失って、水波さんとシングルができて。失ったもの以上に得たものがあるなって思いました。水波さんのパワーと熱さを受けて、私はまた一歩踏み出そうと思いました。またいつかシングルがしたいです。
――もう切り替えはできている?
有栖 もちろん。鈴芽さんとも話したけど、また2人なら取れる。絶対に最強になるんでしょってお互いに言い合って、私たちはいま前を見ています。
――水波がオリジナリティを高く評価していました。
有栖 かっこいいですよね(笑)。かっこいい。……それ以上に磨きます!
メインイベント 30分1本勝負
1人ずつ入場し、対角のコーナーで山下と里村が激しく睨み合う。握手から試合開始。里村は2人とガッチリ目を合わせてからコーナーに下がる。先発は未詩と中島。じっくりとした攻防から未詩が自軍コーナーに中島を追い込んで山下に交代。強烈なサッカーボールキックからネックロック、今度は中島が逆コーナーに押し込んで里村にタッチ。どよめく場内。さっそく山下がミドルキック、2発目は里村がキャッチして投げを見舞う。蹴りでけん制し合い、里村がローキック連打からヘッドロック。腕を取って胸板にミドルキック連打からニードロップ、山下がカウント1で返す。代わった中島が里村と連係、山下がストマックバスターから未詩にチェンジ。ロープワークから未詩がヒップトス、中島がネックロックで絞っていく。そして2度目の里村登場、未詩と睨み合ってからロックアップを要求。手4つで組み合って力比べ、未詩が押し込むが里村も負けていない。すぐに押し返し、投げからヘッドロック、未詩がヘッドシザースで切り返すと足をロックする。5分経過、未詩のエルボーに、足を固めた状態で打ち返していく里村。未詩がエスケープ。ボディースラム狙いの里村を逆に叩きつけ、髪を結び直してジャイアントスイング狙い。ここは里村が抵抗して中島に交代。ロープを使って未詩を攻め込み、カバーを連発。ライダーキックを耐えた未詩がショルダータックル、山下にタッチ。ヒザ蹴りからフライング・ラリアット、エプロンの里村を睨みつけながらカバー。串刺し攻撃は中島が回避してトップロープ越えの619、里村に交代。串刺しエルボーからコーナーを反転しての攻撃を狙うが山下がエルボーで迎撃、そしてコブラクラッチへ。里村がエスケープすると厳しい蹴り、未詩とのサンドイッチ攻撃も決まる。代わったm未詩が串刺し攻撃からショルダーアタック、カナディアン・バックブリーカーは里村が着地してエルボースマッシュ。中島に交代。ロープを使ったラナからドロップキック、10分経過。羽根折り固めは未詩が脱すも中島が丸め込み、追撃のウラカン・ラナは未詩が耐えてカナディアン・バックブリーカー、着地した中島が投げっぱなしノーザンライト・スープレックスから619、未詩がバッティングハンマーで迎撃してアバランシュホールド。ティアドロップ狙いは中島が切り返し、あらためて619、里村に交代。トレイン攻撃は未詩がさせず、逆にまとめてボディースラムで叩きつけてみせる。そしてリングに残った里村にジャイアントスイング、10回転させてから山下にチェンジ。雄たけびを上げて蹴りを入れる山下、ミドルキック連打でダウンを奪う。里村がローキックをローキックで迎撃、順番にハイキックを決めてから、里村がオーバーヘッドキックでダブルダウン。デスバレーは山下が抵抗してヒザ蹴り、同様にアティテュード・アジャストメントは里村がさせず。着地してスリーパー、これを強引に持ち上げた山下が振り落としてみせる。串刺しの蹴りからリターンクラッシュ、15分経過。里村が起き上がるのを待った山下がスカルキック、一度はヒットせずも、あらためて決める。カウント2。未詩がパワースラムで中島を排除、山下がバズソーキックからクラッシュ・ラビットヒートを狙うも、止めた里村がバックドロップ。スコーピオライジングは山下が回避してヒザ蹴り。立たせてからハイキック、バズソーキックからロープに走るも中島が決まる前にカット。トペ・コンヒーロを放ってから山下をリングに戻すと、里村が厳しい蹴り一閃。山下がアティテュード・アジャストメントで叩きつけると、里村はデスバレーボム2連発。側転ニーからタメを作り、走りこんで強烈なミドルキック。スコーピオライジングがヒットも少しあたりが浅かったのか、最後はデスバレーボムで山下を下してみせた。
エンディング
「私はこの半年でもう1回来る! 待ってるからな!」(里村)
試合後も睨み合う里村と山下。里村が厳しい視線を返してからマイクを持つ。里村「ありがとうございました! 今日はどうもありがとうございました。東京女子…(他の団体と)スタイルが違うと言われてるけども、この業界、リングに上がったら全員敵だよ! 私は来年の4月に引退します。あと6ヵ月あんだよ! 誰かもう一回、私の目の前に立つやつ、来てこいよ! 東京女子のファンのみなさま、私はこの半年でもう1回来る! 待ってるからな!」そうして里村はマイクをリングを叩きつけ、四方に頭を下げてから退場。リングに残った未詩&山下は何も語らずに退場した。
【試合後コメント】
山下 ……悔しいでしょ。でもね、私はもう泣きもしないし……もう、ごめん。わからないです。里村さん引退、来年? 知らないよ、もう。シングルマッチやらせてくださいよ。里村さん言いましたよね? 私の前に来いって。里村の前に私が立ちます。シングルマッチやりたいです。このまま里村さんに引退してもらうわけにはいかないですよ。私がやっぱり里村明衣子を蹴り倒したいです。もう我慢するのもおかしいね。あんだけ言われてるし、7年後こうしてまた悔しい気持ちにこんなにさせられて。このままじゃ私は終われないです。シングルマッチで私は里村明衣子の前に立ちたいと、いまあらためて闘って思いました。
未詩 私は(里村と)初めて闘って。ちょうど7年前、山下さんがシングルマッチした時に私はオーディション合格しましたって自己紹介した日でした。その時に見た里村さん、プロレスラーってこんなに強いんだって思った…ホントにすごい昔に見た怖い思い出みたいな、そんな風に頭に刻まれてました。でも今日対角に立ってみて、私にはいまこのベルトがあって。自分だって強くなった。だから、昔の怖かったって印象を里村さんの引退前に闘うことで自分の中での印象を塗り替えられて。で、多分里村さんの中にもきっと今日、渡辺未詩って名前を刻み込む、覚えて帰ってもらう、引退してもらうっていう気持ちだったんですけど。やっぱり私も闘ってみて、里村さんが最後ああやっておっしゃっていて、私ももっと闘いたいって最後思っちゃったし。もっともっと生きる伝説と呼ばれてる人に触れたいって思いました。私もまだまだ強くなれそうな気がします。
――7年分の成長や経験を里村にぶつけられた?
山下 ぶつけはしました。ただ負けっていうのは私の中で変わらないので、7年前と。ただ7年前、あの試合中にもう勝てないっていう絶望を味わったってことは(今日は)なかったですね。今回闘って、ホントに倒せるなって思ったし、最後までガンガンいってて。だからこそ、これはもうこのままじゃ終われないって思ったし。このタッグマッチって中で、今日ここでは出し切って。でも出し切った上で負けてるからさらに悔しいですけど。でも私なら倒せる。絶対に里村明衣子に負けない。その確信があったからこそ、負けが悔しいし。このタッグマッチが決まって、未詩と組んで。この2人と里村明衣子、そして中島と対戦できるっていうのは自分の中ですごくテンションが上がって。これはもう私たち2人で倒さなきゃいけないって気持ちももちろんあって。タッグマッチ、すごく私にとって特別でしたけど、これを経てシングルがやりたいなと思っちゃいましたね。もう、ごめんなさい。怒られても知らないけど、来てくれるんでしょ? 絶対に私はシングルマッチで里村明衣子を倒します。
中島(里村に)ありがとうございました。里村さん同郷で前も話させていただいたことがあって、新潟タッグ、実は心の奥底でやってみたいなって気持ちがあったので、それを叶えていただいたことにまず感謝して。今日チームで勝ったことに喜びがあるのと同時に、私はあんな風に言い負かされて試合に負ける山下に…ちょっと苛立ちを覚えてしまったので。最後にああいう言葉をいただいたってことは、同じリングに立つ者は全員敵だったら、その次、里村さんが東京女子に来るときにはもちろん私も目の前に立つことがあると思ってますし。いまの自分だったらその試合で十分に勝ちにいける自信はあります。なので、もしその時はよろしくお願いします。
里村 お願いします。今日はね、すごい頼もしい存在でしたけど、目の前で見ると闘ってみたいなという思いもありますので。ただ、もう私も半年しかないので、東京女子さんに出るとしても数少ない日にちで選ぶことになるとは思いますけど、ぜひとももう一回試合したい。あれだけね、山下選手、そして未詩選手…あれだけすごいレスラーがいるんだったら私も黙ってられないです。もう一回、特に山下実優。目の前に来いや。もう一回だよ。待ってるぞ。