前説
10・6後楽園に里村参戦! メインで中島との“新潟県人タッグ”で未詩&山下と対戦!
初の幕張メッセ大会の前説では10・6後楽園のメインイベントとしてスペシャルタッグマッチ◎渡辺未詩&山下実優vs里村明衣子&中島翔子がアナウンスされた。アプガプロレスのミニLIVEでは『バロバロ~It's a Battle!~』『Road to the ネクステージ!』の2曲を歌い上げ、「東京女子プロレス、スタート!」とオープニングコール。
第1試合 15分1本勝負
シングルマッチ
6分25秒
フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
手四つからープワークへ。琉那がヘッドロックからレッグロックへ移行。ハルの手がロープへ伸びる。串刺しからドロップキックでのカバーはカウント2。ロープへ振るのを1度は拒否されたが、強引に振ってショルダースルー。だが、ハルがボディースラムで反撃。串刺しドロップキックからアームバーを決める。これをスルリと抜けた琉那がカバーもカウント2。ショルダータックルからのショルダースルーはカウント2.5。さらに琉那が逆片エビ固めからフライング・エルボーを決めるとハルはクロスボディーでやり返す。エルボー合戦となると琉那が気合の1発。こらえたハルがセカンドロープへ飛び乗ってのキックが不完全となったが、慌てず蹴り倒し、最後はフィッシャーマンズ・スープレックス・ホールドで勝利。
【試合後のコメント】
ハル (涙を流しながら)琉那と1年ぶりのシングルを今回させてもらえて…よく若いからとか、未来があるからとか。ずっと先の話をよくされるんですけど、私たちが生きてるのはいまだから、いまをみんなに見てほしいと思ってこの試合に臨んだんですけど…勝てたけど、自分のできることは全部出し切れなかったし、失敗も多くて。私はこれで琉那に勝てたとは思えないので、もしまた未来が、またもう1回があるならもう1回できたらいいなって思いました。これからもっと練習して、琉那からちゃんと勝ったんだって思えるように頑張りたいと思います。
※琉那はノーコメント。
第2試合 20分1本勝負
6人が握手して試合がスタート。先発はHIMAWARIと千花。ロープワークからHIMAWARIが丸め込むもカウント2。さらにロングヘアーで攻撃。カウント2。さらに串刺しの1発も決めた。鳥喰にかわるとフォールを連発。バックエルボーも、ボディースラムで投げ返して汐珠へ交代。ドロップキックから回転エビ固め、ドロップキックはカウント2。ヒザ蹴りから自コーナーに追い込んで長谷川へタッチ。長谷川がダブルニーから複合関節も汐珠がロープエスケープ。突進をエルボーで迎撃してドロップキックを浴びせるとサマーへ。お互いにエルボーを打ち合ってサマーがショルダータックルからアバランシュホールド。長谷川は追走式エルボーで反撃して低空クロスボディーからサマーソルトドロップ。HIMAWARIにかわると串刺しエルボー、アームドラッグ、ネックブリーカーで追い込む。逆片エビ固めはサマーがロープエスケープ。バックドロップをこらえたサマーがドロップキックで反撃して千花へ。千花のランニング・エルボーはカウント2。HIMAWARIがショルダータックルでぶちかまして交代。千花が鳥喰の二段蹴りからソバット、オーバヘッドキックを食らってピンチになると汐珠がリングインしてミサイルキック、サマーがサモアンドロップで援護。カットに入ってきたHIMAWARIを排除している間に千花が稲荷鳥居を決めたが、鳥喰は鳥籠で切り返す。HIMAWARIがお姫さま落としで汐珠を排除。最後は鳥喰がアームドラッグから旋闘鳥流で3カウント奪取。
【試合後コメント】
千花 ごめんなさい、すいません…。
キラ 大丈夫よ。
汐珠 一人ひとりができなくても二人三脚みたいな。三人五脚かなと思っていたんですけど、そんなに甘くなかったから、もっとこれから頑張って三人七脚ぐらいになれるように頑張ります。
キラ 頑張りましょうね。
汐珠 もっとみんな一緒に頑張ります!
千花 キラさんと汐珠ちゃんと闘って組んだりして、もっと切磋琢磨してトップになりたいと思います。またタッグ組みたいし闘いたいです!
鳥喰 真ん中ですか?
長谷川 もちろん!
鳥喰 勝ちました。一番若手の3人とは言え、あんなにきれいに連係を食らうと思わなかった。3人のコンビネーションに一瞬ヒヤっとしました。
HIMAWARI 「3人で」が初だったからこその気合いの入り方があったのかなって思います。
長谷川 私は初対戦だったので(デビュー)24年組の熱さや勢いを感じられたので自分も負けないように頑張らないとなと思いました。
HIMAWARI そうですね。これからレギュラー参戦で。今回ビッグマッチで。
長谷川 はい。この2人と組めたことは最高ですし、強さはわかったので敵になったら怖いなと思うので、ちょっと頑張っていきます。
HIMAWARI バシバシ闘っていきたいですね。(ブーツを見せて)モコモコ組ですから! (鳥喰にも)モコモコつけました!
鳥喰 また3人でやりたいですね。
第3試合 20分1本勝負
先発は関口と上原。腕の取り合いからヘッドスプリングで起き上がって上原が腕を取り返す。側転で避けるなどロープワーク。凍雅と真弥にかわるとリープフロッグ。凍雅がバックエルボーからしつこくカバーすると関口がカット。お互いにぐるぐる回って2人は「わからない」「どっちだ」とアピール。さらにダブルで「我々の顔が似ていて混乱させてしまい申し訳ございません」から謝罪式ダブルニードロップを決める。関口が凍雅をコーナーで踏みつけてヘアーホイップ。2発目は髪をねじって決めた。串刺しエルボーからフェースクラッシャーはカウント2。突進をボディースラムで反撃して上原へ。バックエルボーを決める。5分経過。側転エルボーからバナナピロー決めたが、ロープブレーク。ハンマースローを関口はクロスボディーでやり返して、真弥へタッチ。エルボードロップキックに上原もドロップキックでやり返す。凍雅にかわるとショルダータックルでぶちかますも桐生がエルボードロップ、逆エビ固め。関口が分断に走るも、凍雅の手はロープへ。強烈なエルボーで反撃した凍雅がローリングサンダーもカウント2。上原が関口を排除して試合を託す。ロックボトムはこらえた真弥が河底撈魚。さらに凍雅の突進にスパインバスターをさく裂させた真弥が3カウントを奪った。
【試合後コメント】
上原 今回は凍雅と私で関口さんと真弥さんと闘わせていただいて。すごいイケメンたちに囲まれちゃったみたいな感じだったんですけど、なんか途中、関口さんと真弥さんが似てる・似てないで惑わされちゃって。こんな大きい舞台でプロレスさせていただけたことはすごい嬉しいなと思っています。
凍雅 関口さんと真弥さん、なんか髪型を似せているし、入場を見えたらなんか別の国の王子みたいな感じで。イケメンって言ってたけど、私はイケメン度で負けてないので。試合は負けちゃったけど、そこは勝っていると思っているので。
上原 今度闘う時があれば試合でも勝てるように。
凍雅 試合でも勝って、イケメン度もさらに上回っていければ。
上原 また頑張ります。
関口 やっと会えましたね。
真弥 会えましたね。
関口 初めまして、関口翔です。
真弥 桐生真弥と申します。
関口 よろしくお願いします。
真弥 長い間、なぜか会えず。私が何かになっていて会えなかったんですけど…。
関口 やっと会えました。
真弥 嬉しいです。
関口 嬉しいです。組むこともできて。
真弥 そうです!
関口 どうでした、我々。
真弥 似てますか? どうでしょう。お会いしたら余計似てるかもしれんって思いました。
関口 同感です。声まで似てきてるんじゃないかという多方面からの情報でございます。
関口 一緒に謝っていただいて、楽しかったですね。
関口 メッセでいい思い出ができたということで。
真弥 また組めたら嬉しいなということで終わりにしたいと思います。ありがとうございました!
第4試合 15分1本勝負
ラム会長はお団子ヘアーで登場。松井レフェリーが「試合をしなさい」言ってスタート。ロックアップかららくがハグ。試合を促すレフェリーに場内はブーイング。恋人繋ぎや組み体操で油断させたらくは子守歌で寝かしにかかったが、ラム会長はロープエスケープ。場外に逃げたらくを追いかけた会長はまくらに足をすべらせて転倒。机にドリンクとケーキが用意されており、2人はドリンクを仲良く飲み、らくがケーキをラム会長に無理やり食べさせて、シレっとリングに戻る。それでもラム会長は食べ続け、頬張りながら場外カウント19でリングへ生還。体が重くなったラム会長へらくがおやすみエクスプレス。カウント2。ここで気づいたのか、ラム会長は「試合しなきゃダメでしょ!」と一喝してフェースクラッシャーからダイビング・クロスボディーもカウント2。レインメーカーをぽっぽーチョップで切り返したらくは、かがやきを決める。「眠れ~」と子守歌で寝かせにかかるが、ラム会長は松井レフェリーのダウンカウント寸前で飛び起きる。5分経過。再びらくが子守唄。松井レフェリーが静かにダウンカウントを数える中、子守唄がまさかのらく自身にかかってしまう。同じ枕をともにしながらリング上で就寝する2人に対し、再度ダウンカウントが数えられる。するとカウント9で起き上がったラム会長が寝ぼけまなこで覆いかぶさったところがたまたまらくの上だった。これで3カウントが入ってラム会長が勝利。試合後はラム会長のキスで目覚めたらくとともに仲良く退場していった。
【試合後コメント】
会長 あ~眠い…。ちょっと、らくちゃん! 私のこと翻弄しすぎ! あ~眠い。
らく 今日デート楽しみすぎて眠れなかったんじゃないですか?
会長 えぇっ! バレた? ちょっと寝不足だったんだよね~。でも今日リングの上で私たち夫婦の初夜を迎えてしまいまして、お口にキッスまでさせてしまってね。らくちゃん、すごくいい日だったよ。
らく 今日って終わってないですか?
会長 えぇ? 今日ってもしかして夢だったの?
らく 試合は…。
会長 あ~眠くて耐えられないわ。(らくの枕を床に敷いてらくと添い寝)おやすみ~。
らく おやすみなさい。
第5試合 20分1本勝負
6人タッグマッチ
※スペシャルレフェリー…青木詩織(SKE48)
試合前にリング下に逃げ込んだぽむをインペイラーが引っ張り出す。先発はぽむとユキ。ぽむが足を踏んでヘッドロック。両者の丸め込み合戦となると青木レフェリーも側転をしながらカウントを数える。志乃にかわって3人でよっしゃいくぞエルボーを狙うがアジャ組が阻止。アジャ&インペイラーはぽむを縄跳びの縄に見立てて人間縄跳びを始めるとみんなで飛び始め、最後は青木レフェリーも飛んでみせた。リカ&ユキが志乃を持ち上げてアジャらに投げつけるも簡単に投げ返されてしまう。戦場を場外へ移すとインペイラーがぽむをリカらに投げつけたのを皮切りに場外乱闘が終わらない。長い場外乱闘に青木レフェリーがキレて場外カウントを速く数え始める。両軍が慌てて戻るとアジャが「速いんだよ!」との文句も受け付けない。「お前が悪いんだ」とアジャはユキを捕獲。再び場外乱闘が始まると青木レフェリーは再度、高速場外カウントで数え始めると、カウント19で両軍はぽむと志乃を押し込んでリングインさせる。5分経過。リカにかわるとぽむをコーナーで踏みつける。青木レフェリーは厳格に反則カウントを数える。ぽむが青木レフェリーを巻き込んでダブルのラリアットが決めて反撃。インペイラーにかわると軽々とリフトアップしてミリタリープレス。レフェリーに詰め寄る隙にリカの低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固め、ヒップアップの猛反撃。かわったユキがエルボーを打ち込むがインペイラーは微動だにしない。サイドスープレックスも決めたが、すぐに投げ返されてしまう。アジャがリングインしてユキがショルダータックルも、アジャははね返す。ぶちかましからセカンドロープからのダイビング・ショルダータックルを放って志乃へ。エルボーを連打も張り手1発でダウン。スリーパーもバックプレスを浴びせて決めさせず。一斗缶狙いはぽむがハートマークを作って青木レフェリーを引きつけたが、見つかってしまう。アジャとの揉み合いを志乃が押したため、青木レフェリーに一斗缶が誤爆。失神してしまった。その隙に志乃へ一斗缶攻撃をお見舞いも、レフェリー不在でカウントが入らない。アジャ&インペイラーがラリアットで3人をなぎ倒すと、ぽむが木曽レフェリーを連れてくる。しかし、カウント3は入らず。今度は木曽レフェリーが攻撃に巻き込まれてダウン。「おしりん」コールが発生する中、志乃がネックブリーカードロップを決めたところで青木レフェリーが復活したが、カウント2止まり。万事休すとなった志乃へアジャがラリアットからバックドロップを決めて勝利。インペイラーが青木レフェリーに詰め寄るとリカらが割って入ってその場を収めた。
【試合後コメント】
アジャ 無事に勝利しましたね。(マックスがぽむの顔についていたゴミを取って口に入れる)やさしい。
マックス ウガッ!(吐き捨てる)
アジャ ほら、変なもの食わすから怒ってんの!
ぽむ ごめんなさい!
アジャ 無事にチームワークで勝利できたのに、なんで逃げんの?
ぽむ え? 逃げてるわけじゃなくてちょっとウロウロしたくなっちゃったかなーって!
アジャ 最初にいなかったでしょう。リング下にいただろうけどケツだけ出てるからバレてたわ。
ぽむ ウソ…。
アジャ だからマックスが連れていったんだから。でも今日は見事なぽむ投げが場外でできたのでよかったです。向こうは対抗して志乃投げしようとしていたけど、全然投げれていなかったので。それも含めてウチの勝ちです。ね、ぽむ! 締めて!
ぽむ イェーイ! チームワー…ク…。う~、また組むことはないですね!
アジャ あるよ! また組むよ! またやろう!(マックスとぽむを連れ去る)
リカ 疲れた~!
ユキ なんだあのチームは! アジャ・マックスは反則だろ!
リカ おかしいよ!
ユキ ぽむが狙い目だと思ったのに逃げ回ってよ! どこにいたんだよ! なんかあんまいなかったでしょ、あの人。
リカ アイツ、どこにいったんだよ。フザけんな。せっかく、おしりんさんがまたレフェリーしに来てくれたのに。志乃のせいだよ!(リカが暴れて志乃にエアプレーンスピンを決めながら退出)
青木 アイドルの卒業発表してからラストレフェリーということでさせていただいたんですけど、マックスとアジャさんという怖い、私もさすがにビビッてしまう相手だったので、すごく怖かったんですけど、最後まで真面目に真剣にという姿を貫き通せたんじゃないかと思います。
――途中、ダウンされていたが。
青木 まさかレフェリーという立場で一斗缶を食らうと思わなかったので予想外でしたけど、会場の皆さんが「おしりん」コールをしてくれたおかげで、もう一度起き上がることができたんで感謝しています。
――アイドルとしてのレフェリーは最後だったが、今後は?
青木 そうですね。お声がかかったら(笑)。また機会があれば。
第6試合 20分1本勝負
さくらが中島の握手を拒否して試合開始。両者は腕を取り合う、モンキーフリップもさくらがヘッドシーザス。これを抜けて中島がインディアンデスロック。抜けたさくらがヘアーホイップ。「エーオー」と歌って回転を加えたロメロスペシャル。強烈な逆水平チョップを連発。中島のドロップキックをはね返して、さくらがドロップキック。さらに噛みつきを加えながらドラゴンスリーパー。エスケープした中島へさくらが逆水平。ロープに走ったさくらへフライング・フォアアームで反撃した中島はスワンダイブ式ハリケーンラナ。羽根折り固めはそのまま立ち上がったさくらがチョップ1発で形勢逆転。コーナーに追い込んでマシンガンチョップ。串刺しクロスボディー(さくらえみ70キロ)。コーナー上の攻防となるとさくらがパワーボム狙い。これを中島がフランケンシュタイナーで切り返すとスタンディング状態のさくらへ619。さらに場外エスケープしたさくらへ中島はトペ、トペ・コンヒーロの連弾。リングに戻ると中島がダブルアームの体勢。ショルダースルーで投げ返したさくらが気合の逆水平チョップ。中島もエルボーを打ち込む。ならばとさくらは逆水平連打。これに中島もエルボー連打で応戦。逆水平狙いで間を取ったさくらを中島がカサドーラで投げ飛ばす。さらに619を狙ったが、かわしたさくらがラ・マヒストラルの体勢。それを潰した中島とさくらが丸め込み合戦を展開。さくらが正調のラ・マヒストラルを決めたが、カウント3は入らず。ダブルアーム式バックブリーカーはカウント2。さくらのダブルアームを中島はノーザンライト・スープレックス・ホールド。カウント2となるとダブルアームDDTで追撃。さらにコーナー最上段に登ったが、さくらはロープへ突進。落下させた中島へクイーンズ・ギャンビットを決めて勝利。試合後はさくらが握手の手を差し出すも、中島は無視して退場した。
【試合後コメント】
中島 すごかったですね。強烈でした…。さくらさんが何年も積み重ねてきたものとの違いはあるけど、今日さくらさんと試合ができるなら勝つ気で。11年前の自分ならチャレンジの気持ちが強かったんですけど、私は勝つ気でぶつかったつもりです(涙)。
さくら(コメントに割って入る)勝つ気ですって? アンタ、笑わせるんじゃないわよ! 泣いちゃってんじゃないの! 中島は負けて悔しい感情を出している気持ちだけど、本当は負けて嬉しいのよ。負けてまた次の課題が見つかって、私が頑張れる目標が見つかって、本当は嬉しいのよ。中島が努力したら必ず報われるという言葉をプロレス人生かけて証明してくれるんじゃないかなって思います。それよりアンタさぁ! なんで里村さんとタッグなんて組んじゃってんのよ! どうして試合前にそんなこと知らせてくんの! フザけんじゃないわよ! テメエ、贅沢だ! あと最後に言っておくけど、チョコプロに中島翔子に憧れてプロレスラーになった女の子がいるのよ。デビューしたばかりだけど、いつかその子がレスラーとして成長して、アナタが涙なんか見せないカッコいいレスラーになったら、2人が向き合うところを見るのが私のプロレスの夢の一つです。きっと今日の結果を見て、悲しんでいるでしょうね~。涙しちゃうかもしれないわね~。一緒に泣けばいいんじゃない? オ~ホホホホホ!(退出)
中島 ………私に言わせてみればさくらさんも十分ズルいんですけどね。でも全然私のことなんて見てくれない感じですけど、私は今日さくらさんと試合をして、やっぱり自分にないものの大きさをすごい知ったので、頑張りたいと思いました。
第7試合 20分1本勝負
先発は瑞希と上福。瑞希が指に噛みつく。VENYがロープへ走った瑞希に蹴りを入れて上福と連携。ザイアにかわるとロックアップから投げ飛ばして筋肉ポーズ。丸め込み合戦から上福をロープへ振ると瑞希が「ワー!」と驚かす。ザイアがリストクラッチスープレックスを決めて瑞希へ。ロープはりつけた上福へドロップキック。ザイアにかわると“どうした”ポーズ。これに上福もエルボーでやり返すが、即ダウンさせたザイアがクロスフェースで締め上げる。脱した上福は突進を長い脚で迎撃してVENYへ。瑞希を排除してからビッグブーツにザイアはスピンキックで応戦。5分経過。かわった瑞希がロープをすり抜けるドロップキック、クロスボディーを決める。VENYが髪をつかんで張り手。蹴りからカバーしたが、瑞希はブリッジですり抜けてフットスタンプ。コーナーからの一撃も決める。隙をついたVENYのスクリューキックが決まったが、ザイアがカット。瑞希のセカンドロープに固定してフットスタンプを食らう場面もあったがみちのくドライバーⅡで切り返したVENYはムーンサルト・プレス。自爆となるも投げっぱなしジャーマンを放って両者ダウン。先に起き上がった瑞希がフットスタンプを放ってザイアへタッチ。ザイアはブレーンバスター3連発。カウント2。連携を狙う瑞希組へVENYがブファドーラで2人まとめてなぎ倒す。10分経過。上福とVENYがダブルのブレーンバスター。カウント2。上福が卍固め。ロープエスケープしたザイアへ上福がビッグブーツ。ドロップキックはコーナーまでぶっ飛ばした。さらにフェイマサーを決めたが、瑞希がカット。VENYへ瑞希が渦飴を決めて分断。フェイマサーをキャッチしたザイアがラストライドで叩きつけ、ニーストライク一撃。最後はサンダーストライクで3カウントを奪取。
ザイアが上福のアジア二冠に挑戦表明!
試合後、ザイアがマイクを取りアジア2冠挑戦をアピール。上福は「そういうの本当に嫌いなんですよ。でもせっかくなんで、I accept your request。それまでザイジェン」と返した。
【試合後のコメント】
上福 ホントごめんって。
VENY また?
上福 そうなの…。
VENY 去年もだったよね。
上福 ごめん。ホント弱いんだよ、初めてやる人とか。だけど知らないかもしれないけど、いまベルト2個もってるのね。でね、私なりに頑張ったわけ。
VENY でも負けてるよね。
上福 今日は負けたけどね。でも私が言いたいことは、VENYUで海外に行って一緒になにかやりたい。でもさっきね、ジャオさん。ザイア・ジャオさんがね、I want your belt!って言ってたんで。これ欲しいって言ってて。ホントは断りたかったけど、ノリでね。あそこの空気壊すわけにはいかないんでやるって言っちゃったし。私はいつも覚悟持ってタイトルマッチやるんで。なくなるんだったら、どうせなら2個一緒になくなった方が名残惜しくないし、逆にね。だから言っちゃえばギャンブル。分かる? 2個懸けて、それで防衛できた時は倍かっこいいじゃん。
VENY カッコいいよ。
上福 だから2個懸けて頑張ってやります。シェイシェイ!
ザイア Thank you so much! Very happy!
瑞希 Yeah!
――日本での、そして東京女子での初めての試合でした。
ザイア 初めての日本の試合はとても名誉なことで、しかもそれが東京女子で、しかも勝利で飾れたことがとても嬉しいし。もう次に帰ってくるときはタイトルマッチにすることになることは間違いないでしょう。
――上福は2つのベルトを持っているがどちらに挑戦する?
ザイア 私は取れるものは全部欲しい。全部手に入れるので、両方のタイトルに挑戦する。
――上福と実際闘ってみてどうだった?
ザイア 日本のプロレスのカルチャーだったり、プロレス自体をものすぐリスペクトしているのは前提の上で、上福選手はとても強いしうまいし、いいレスラーだと思うし。そこにリスペクトはあるんだけども…だからこそ対戦したいし、倒したいし、私が新しいチャンピオンになりたい。日本でプロレスをするのはそもそも夢だったので、その夢が叶って今日とても嬉しいです。
第8試合 30分1本勝負
インターナショナル・プリンセス選手権試合
※第12代王者が5度目の防衛に成功。
ロックアップアップから荒井がヘッドロック。もかがバックに回ると、荒井も切り返してみせるなどグラウンドの攻防。リープフロッグからお互いに交差するロープワークをみせる。もかは腕を固定してターンバックルへ叩きつけると荒井の顔が苦痛で歪む。さらにもかが腕を絞り上げるが、荒井がドロップキックで反撃。インディアンデスロックで足を攻める。5分経過。ボディースラムで反撃したもかは正拳突き、瓦割りを落とすもカウント2。羅生門を阻止した荒井が二段蹴り、串刺しビッグブーツを決め、サソリ固め狙い。これをこらえたもかは正拳突きからのボディースラムはカウント2。ロープへ走ったもかに荒井がカウンターのビッグブーツ。サソリ固めを決めたが、もかがロープエスケープ。フルネルソンバスターは正拳突きで阻止して、ネックブリーカードロップ。カウント2。鴻臚館が不発となるともかは羅生門を決める。荒井が反転してカバーするも慌てずもかは再び絞り上げる。10分経過。ロープブレイクとなると、鴻臚館狙い。荒井がビッグブーツを浴びせて阻止して後頭部にFinally。これにもかもゼロ戦キックで応戦。もかの突進を荒井はビッグブーツを食らわせてコーナーへ。カットに来たもかを蹴り飛ばしてミサイルキックを投下したが、もかが隙を突いて鴻臚館を敢行。ダメージからカバーにいけず。両者はエルボー合戦から荒井が打ち勝つとビッグブーツを食らわせて、Finally狙い。もかの正拳突きで阻止されたが、フルネルソンバスターで叩きつけ、最後はFinallyを決めて勝利。荒井はインター最多防衛記録を更新した。
【試合後のコメント】
もか ベルトを取ることが、できませんでした。荒井さんに負けてしまいました。お客さんに絶対ベルトを取ったところを見せるって強気で言ってたし、お客さんに期待してるってめっちゃ言われて…その期待に応えられなかったことがすごく悔しいですし。3年前、荒井さんとシングルして負けてしまったリベンジを果たせなかったこともすごく悔しいので、もっと成長して荒井さんにリベンジしたいし。7月にタッグのベルト挑戦したり、今回もインターナショナルのベルト挑戦したりと…誰よりもチャンスはつかもうとしてるので。これからもチャンスをつかみにいきたいと思います。
――ビッグマッチの舞台での挑戦でした。
もか ビッグマッチでタイトルマッチを荒井さんとできたことはすごく嬉しいし。3年前も3年前だからこそできる試合がありましたし。いまはいまだからこそできる試合もあると思ってるので、次、荒井さんとシングルする機会があったら絶対にリベンジします。
――今後は荒井と組む? 対戦する?
もか どちらも、は欲張りですか?(笑)。どちらもしたいです。
荒井 防衛しましたー! これで5回目の防衛ということで、最高…最長?(最多防衛記録保持者)になることができました。でも、もかさんと闘えたことがやっぱり3年ぶりっていうのもあったし、この間にお互い別のタッグパートナーと闘ってきて。で、今年また再会できて。横で強さを知ってからのシングルということで、3年間離れてはいたけど、やっぱり闘うのも最強で最高な相手だなと。闘っても組んでも私にとって、プロレスラー・荒井優希にとってホントに最高の相手だなっていうのを今日あらためて感じました。(当時は)めちゃくちゃ新人だった私たちがここ幕張メッセでタイトルマッチができたことはデカいことだなって思います。そして5回目の防衛ということで、自分回数はあんまり気にしてなくて。ずっと参戦できるわけでもないし、他の選手と比べて…って思ってしまった部分もあったけど。日数だとちょっとアレだけど…回数は本物だと思うので、1個1個目の前の試合にしっかり思いを懸けてきたのがここまでつながってきたかなと思うと嬉しいです。でもここからもっと記録を伸ばして、一生誰にも破られないようなインターナショナル・プリンセスのチャンピオンになりたいなと思います! これからも頑張ります!
――今日はアイドルでよく来ている幕張メッセで初めての試合でした。
荒井 今日は控室からいつもいるとこすぎて、ちょっとホントに不思議な感覚だし。控室の隣がおしりん(青木詩織)さんで、普通に握手会と同じ光景すぎて大丈夫かなと思ったんですけど(笑)。でもリングに上がるともうどこでも関係なく、ここは東京女子プロレスのリングだっていうことで全然気持ちは切り替わってしっかり闘うことができたなって思うんですけど。すごいホームのような場所で東京女子プロレスで来れたことはすごい嬉しかったです。
セミファイナル 30分1本勝負
プリンセスタッグ選手権試合
23分22秒
クラッシュ・ラビットヒート→片エビ固め
※でいじーもんきーが3度目の防衛に失敗、121000000が第17代王者組となる。
先発は山下と鈴芽。ロックアップをすり抜けて鈴芽がバックに回ったが、山下がヘッドロックから腕を取る。鈴芽がドロップキックから足を払ってテイクダウンさせ、両者ブレーク。有栖と伊藤にかわると伊藤コールが発生。ロックアップからぶりっ子ポーズ。つき合わず有栖がショルダータックルに伊藤はこけしちゃんでやり返す。山下組の連携はでじもんが阻止して場外乱闘となる。鈴芽が場外でフェースクラッシャーやプランチャーで2人まとめてなぎ倒す。リングに戻るとキレた伊藤が自らコーナーに頭をぶつけて気合を入れて反撃。有栖にヘッドバット、世界一かわいいナックルを決めて山下へ。5分経過。山下がストマックブロック、サッカーボールキックなど蹴り技を連発。伊藤にかわるとフライングメイヤー連発。変形ストレッチマフラーで絞り上げると有栖の手はロープへ。投げをこらえた有栖に山下がリングインして鈴芽をカットし、タッチさせず。有栖にPK敢行。有栖がエルボー連打からドロップキックでやっとタッチが成立。鈴芽が丸め込み連発で撹乱も伊藤が落ち着いてビッグブーツで反撃。場外に転落させた鈴芽をDDTで場外マットに叩きつけた。リングに戻ると両者がエルボー合戦。ニヤリとする伊藤が首筋にエルボー。ハーフダウンの鈴芽にも強烈なエルボー。ヘッドバットは鈴芽が同じ技でやり返してドロップキック。リング・ア・ベルは不発に終わらせた伊藤が本家のヘッドバットでお返し。伊藤パニッシュは有栖がカット。山下にタッチして連係狙い。これを鈴芽が2人をぶつけて阻止し、伊藤を踏み台にしたフェースクラッシャーを放つ。有栖にかわると山下のスリーパーを暴れて脱出。リターンクラッシュを回避しての磐梯山はカウント2。キャメルクラッチは山下が抜けて背中に蹴り。追撃は鈴芽がカットして連係。ミカヅキ流星群から有栖がコーナーに登るも、阻止した山下が雪崩式アティテュード・アジャストメント。ワンミリのサンドイッチ攻撃が誤爆となると鈴芽が山下にリング・ア・ベル、伊藤が鈴芽にスタナー、有栖が山下に水車落としを決めると4人はダウン。立ち上がってエルボー合戦となると制した山下が有栖に蹴りを連発。リターンクラッシュを浴びせてアティテュード・アジャストメント狙い。これを有栖が回転エビ固めで切り返してキャメルクラッチへ移行。伊藤がカットに入ったが有栖は離さない。鈴芽が伊藤を捕獲するも、近づいた伊藤が手をつかんで山下のタップを阻止。20分経過。そのまま立ち上がった山下は伊藤&鈴芽の上へアティテュード・アジャストメントを投下。でじもんが気合を入れたがワンミリがいなして串刺しビッグブーツの二重奏。山下のランニングニーを有栖が丸め込む。カットに来た伊藤のこけしちゃんを誤爆させると鈴芽がワンミリの2人をまとめてエビ固め。さらにでじもんがドロップキック二重奏。だが、でじもんの合体技を阻止したワンミリが伊藤のISDから山下が投げっぱなしジャーマンの連係。Skull Kickはカットに合うも、ヒザとヘッドバットのサンドイッチ攻撃をお見舞い。山下のクラッシュラビットヒートは1度目は阻止されたが、バスソーキックを食らわせてからの一発で仕留めた。
【試合後のコメント】
鈴芽 悔しい…あああああ…。でも私たち、ちゃんとチャンピオンだったから…チャンピオンだった。ベルトが全然似合わないなんて言わないし、言いたくないし。届かないものだとももう思わないし、絶対すぐ取り返す。絶対また2人で巻こう。
有栖 巻く。…最強になる夢、叶えよう。
鈴芽 あきらめなければ叶うって、私たちがベルト取って証明したから。何度でも証明します!(有栖に)大丈夫。
有栖 また頑張る。
鈴芽 またいける。
山下(2人で座り込んで)取ったぞーーーーー!!!!
伊藤 ああああああ! もう初めてだよ! こんなに怖かったのは! ホントにありがとう! ホントに…ホントに、もう…自分が情けなくなったりしたけど、でも山下が隣にいてくれたから! ホントにありがとう! ホントにありがとう!
山下 ギリギリまであなた、ウジウジしてたね。けどさ…。
伊藤 だって怖かったんだもん! 怖いよ、そりゃ! だって人間なんだから!
山下 怖いって言ったって私が隣にいるんだから…。
伊藤(さえぎるように)そうだよ! 全部怖くなくなったよ! 全部怖くなかった!
山下(伊藤の大声に)頭に響く、もう!
伊藤 山下が隣だったから全部怖くなかった!
山下 私だって伊藤がずっと! 隣にいるから! お前と取ったタッグベルトだからまた取りたいと思ったし! でもさ。
伊藤 これからなんだよ。
山下 これからだよ。また2週間後に、防衛戦あんの? でも関係ないよ、私たち。
伊藤 2週間後じゃない…というかまだ決まってない。
山下 違う? でも明日だっていいよ。明日でも絶対私たちが防衛する。だって今日、でじもんから取ったんだよ?
伊藤 強かった。いやでも私、でじもんと闘えてホントによかった。ホントに素敵なチャンピオンだった。もうなんか、もう1回やりたいから。でじもんはまたいつでも挑戦しに来てください。
山下 来てほしいし、でじもんがいま負けて、私たちにベルト取られて何を思ってるかは分かんないけど。でじもん、まだ終わりじゃないでしょ? こんなので終わってて…いままでもでじもん、そんなにうまくいってなかったんでしょ? こっからでしょ、でじもんどんどん強くなって。
伊藤 経験者が語るのはやっぱり深いね。
山下 私も人のことをね…まぁ基本的には興味ないし見てないんだけど、でもね、でじもんのすごさとか、いままで色んな経験して強くなってきた部分は闘ってて感じてたから。ここからまたでじもんも強くなるんじゃない? ただ! 私たちもここからこのベルトを持って強くなるから。たとえでじもんが現れても、私たちがまた倒します。今日はホントに取れてよかったし、楽しかった。
伊藤 いやプロレス最高だな!
山下 最高!
伊藤 またやろう。すぐにでもやろう!
山下 私たちこれからよ!
伊藤 Next f●cking go! Year! よっしゃ! 防衛戦するぞ!
メインイベント 30分1本勝負
プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合
※第14代王者が4度目の防衛に成功。
水波の握手を未詩が両手で握り返して試合開始。未詩コールが飛ぶ。ロックアップから両者はすぐに離れる。手四つの攻防で水波が押すが未詩も押し返す。腕を取り合う攻防から未詩がヘッドロック。水波も切り返してヘッドロックへ。未詩がロープワークからのアームドラッグ。再びヘッドロックを仕掛けると、立ち上がった水波がショルダータックル。お互いにぶつかり合うも倒れず。最後は水波が押し倒す。コーナーでマシンガンチョップ。「いくぞ幕張!」と叫んで最後に1発を決める。5分経過。エプロンの攻防となると、未詩が落下。追いかけた水波に未詩がフロントネックロックを決めたままジャイアントスイング。水波が鉄柱に叩きつけて反撃するとエプロンに寄り掛かる未詩へコーナーからレッグドロップ投下。場外カウントぎりぎりで戻った未詩へ水波がセカンドロープからレッグドロップ。イチジクで絞り上げると未詩の足がロープへ。水波がラリアット、レッグドロップから裏投げ狙い。こらえた未詩がボディースラムは不発も、カウンターでアバランシュホールド。ジャイアントスイングで足を持つと水波が「回してみろよ」と挑発。力づくで10回転を決めた。10分経過。コーナースプラッシュ、ワンハンドバックブリーカー、ショルダータックルと未詩が猛攻。カナディアンバックブリーカーは水波が着地。バッティングハンマーにはエルボーで水波は応戦。バッティングハンマーを食らったが、すぐに水波はラリアットでやり返してリ両者ダウン。裏投げ、スピア、コーナー最上段からレッグドロップと水波がたたみ掛けるもカウント2。ホットリミットは後方へ着地した未詩だったが、ダメージからダウン。バッティングハンマーも体勢が崩れてしまうと容赦なく水波がショートレンジのラリアット。カウント2。15分経過。気合の表情を見せた未詩を水波がホットリミットで担ぐと回避した未詩が抵抗のエルボー連打。さらにドロップキックからパワースラムで叩きつけ、リバースパラドックスで絞り上げる。ロープエスケープした水波へレーザービーム敢行。ティアドロップはヘッドバットで阻止されたが、コーナー上がった水波を捕獲した未詩は雪崩式ティアドロップを食らわせる。さらにバッティングハンマー連打でダウンを奪う。リバース・ティアドロップから正調のティアドロップを浴びせたが、水波が気合で立ち上がってホットリミット狙い。不発に終わらせた未詩がティアドロップをさく裂させる。20分経過。さらに後頭部へバッティングハンマー、レーザービームを放ってからティアドロップとつないで3カウント奪取。
エンディング
「東京女子プロレスをもっともっと大きくしていきたい」(未詩)
試合後は未詩がマイクを持つ。「防衛しました! (未詩コール)あ~みんな良い人だね。こうやって温かい空気で試合ができて幸せだし、終わったあとに水波さんのことアニキって言ってるのも最高だし。水波さんも本当にありがとうございました。マジで意味わからないくらい過酷すぎる試合だった。けど、このベルトとっても大切だし、また水波さんともまた試合がもっともっとしたいし。これからずっとずっと、もっともっと防衛して東京女子をより、もっともっと大きくしていきたいと思います。みんなも東京女子のことがめちゃくちゃ大好きだと思うし、未詩もめちゃくちゃ大好きだし。みんなで大好きだって言って、今日の最高の秋の思い出を終えましょうか。まだまだみんなこれからも東京女子についてきて下さい」最後は恒例の「みんな東京女子プロレスのこと好きか?」「大好きだ!」のコール&レスポンスで締め。
【試合後のコメント】
水波 あああ、チクショー…。まぁ見ての通り、いま水波の手元に白いベルトはないので、勝てませんでした。いまの水波じゃ、今日の渡辺未詩に勝てなかったなっていう…結果としてね。すげえ闘い方みてみなさん分かったと思うんですけど、私勝ちにいってたので、そこはもうなんなのか分かんない。チャンピオンの意地なのか分かんないけど、未詩がそれで勝っちゃ…それが私よりも強くて、それで結果タイトル奪取できなかったです。まぁでも、いままで私は負けて負けてここまで強くなってきたので。私のプロレス人生は何回やられたかじゃなくて、何回立ち上がるかだと思ってるので。また明日から立ち上がって、前向いて生きていきたいと思います。これで東京女子に上がって闘う理由もまたひとつできたので。まだまだ私はあきらめない。絶対あのベルト取りに行きます。
――東女で初めての敗北でした。
水波 2年という時間が彼女を強くさせたって言ったらすごい簡単なことばなんだけど、2年経っても私に勝てない…5年経っても10年経っても勝てない選手は山ほどいる。その中で2年経ってシングルでこうやって決着つけてきた渡辺未詩っていうのは、相当な山場をくぐってきたんだなっていうのが率直な感想です。
――同じくらいのキャリアの選手と未詩は何が違う?
水波 まぁいるっちゃいるんですけど…いつもだったらギロチン決まって、その後ホットリミットで終わりだったところを、それを読んでなのか、底力を出してきたのか。とにかく何でもいいから、技じゃなくてもいいから、しがみついてでもいいからいかせないっていうその気持ちって、分かっててもなかなか試合中に出せる選手っていないと思うんですよね。だからそういう…もう泥臭くても何でもいいから私は絶対負けたくないっていう形を“なんでもいい”って形でああやって見せたところが、今日はとりあえず当たってみてそう思いましたね。
未詩 無事WRESTLE PRINCESS V、4回目の防衛に成功しましたー! 水波さんが相手っていうのは、たぶんいままでのピンチとはまた全然違ったピンチで。けっこういろんな点で不安が多くて、シンプルに元々の水波さんの勢い、熱さだったり、トーナメントで勝ってきたっていう勢いだったり。その他にも私はいっぱい準備してとか、そういう派なんですけど…やっぱり水波さんだと前哨戦とかできないっていう点でもめちゃくちゃ不安があるっていう風に試合前に話したりもしたんですけど。でも無事こうやって防衛できたってことはものすごく自分の中で自信につながっているし。これから先、いまなら何でもできるような気がしてるくらい、そのくらい今までの4回重ねてる防衛が自信につながっています。このまま完璧で究極なチャンピオンになって、もっともっと東京女子を大きくしたいと思います!
――ティアドロップを3連発で出しました。
未詩 そうですね。実際もう無我夢中すぎて、元々数をかぞえるのは苦手なんですけど…数かぞえてなかった(苦笑)。だからもう、目の前にいる水波さんを倒すには、私の武器はティアドロップなので。ただ目の前に水波さんがいたから(放って)、そしてなぜかそれでもまだ生きていたから(追加で)ティアドロップを打ったというだけです。
――迷いはなかった?
未詩 迷ってる暇ありましたかね? どうですか? なかったです! なかった(笑)。じゃあそこがいま未詩の強くなったところですね。やったー。
――そのティアドロップもいつもと違う形で出す場面もありました。
未詩 あ、カナディアンをティアドロップみたいにしました。あれは、なんかパターンとしてはありえるなって遠い昔に思ったやつだったんですけど。でも私はあんまり色んなことをするよりはひとつを極めるっていうのを普段から意識してやってるので。そういった意味ではティアドロップのひとつ、一種ではあるんですけど、でもあれは古くに考えてたやつを無理矢理したかんじでした。まぁ勝ちにつながったんでいいかんじってことですよね? ね? なのでもっと極めていくかもしれないし、ここからの防衛ロードで武器にしていくかもしれないし。分からないです。その時の気持ちです。
――2週間後の後楽園では里村と対戦します。
未詩 そうなんですよねー。いや正直、今日の対水波さんについてで頭がいっぱいで…ホントに今月めちゃくちゃライブがあったんですよ。ちなみに明日もライブなのでぜひ来てください(笑)。そのくらいライブあって、お客さん全員が水波さんの顔に見えてたんですよ! ホントに! マジで! 煽る時とか水波さんに見えて煽りづらかったんです、今週ずっと。でもそれくらい水波さんのことで頭いっぱいだったので正直2週間後のこと、まだ頭にはないんですけど。でも私が初めてオーディション合格したってタイミングで見た東京女子の後楽園大会が山下さんvs里村さんのシングルマッチだったので。その時に見た第一印象、初心とかプロレスってすげえ!って思った気持ちとか、色々思い出して2週間頑張りますね。