有栖が握手を両手に握り返して試合開始。荒井のロックアップからヘッドロックに有栖がチンロックへ。再び荒井のヘッドロックにロープに振った有栖が素早いロープワークからドロップキック。さらにレッグロックで絞り上げると、荒井が蹴って脱出し、串刺しエルボーを決める。ショルダータックルはカウント2。有栖がエルボーで反撃を試みるも、ボディースラムで投げ捨て、腰にストンピング。ボディーシザースで絞め上げると有栖がカバーして逃れる。ビッグブーツをかわした有栖がドロップキック。5分経過。有栖が串刺しエルボー、ドロップキック、セカンドロープにくくってルー・テーズプレスとたたみかける。フライング・ボディープレスは迎撃されて荒井のサソリ固めに捕獲されそうになると、素早くロープに逃げる。串刺しビッグブーツを浴びるが、ランニング・ネックブリーカーを放った有栖はキャメルクラッチへ。いったん丸め込んでから決めてみせた。荒井がロープににじり寄ると、反転してリング中央へ移行。荒井のロープエスケープを許すと、有栖はエプロンでの鶴ヶ城。カバーするも、カウント2。続いて磐梯山狙いを荒井が蹴って場外に落とす。10分経過。場外から戻った有栖に荒井がサソリ固め。リング中央まで引きずって決め直す。有栖がロープに伸ばした手をつかまれると、反対側の手でロープエスケープ。ならばと荒井がビッグブーツからフルネルソンの構え。回転エビ固めで逃れた有栖が水車落としで投げっぱなして両者ダウン。立ち上がった両者はエルボー合戦。ビッグブーツをかわした有栖がスーパーキックからの什の掟は腰のダメージで担げず。ハンマースルーを切り返した荒井がフルネルソンバスター。顔面に蹴りを入れてからFinally狙い。これをスーパーキックのカウンターでさく裂させた有栖が什の掟に繋いで3カウント奪取。
【大会後のコメント】
有栖 初めてベスト4までこれて、そしてやっぱり大事な時に荒井がきて。くじ引きとかで引いちゃう、荒井運が強いっていうのか。大事なとこで荒井と試合して、全部負けてきて。やっとベスト4で、準決勝で荒井優希に勝てて、初めて優勝が見えてきました! いや、嬉しい。やっぱりあのトロフィーは私に似合うと思う。ピンクはいままであんまり身に着けてこなかったけど、最近ピンクがとっても大好きなので。私が優勝して、トロフィー持って、そして夏女に私がなります。
――これまで勝てなかった荒井に勝利ということで、なにか変化があった?
有栖 そうですね。やっぱり荒井と闘ってきて、私はどんどん負けず嫌いになってるなってめっちゃ思ってて。それが今日爆発したんだなって思います。荒井優希には成長させられまくりです。でも、またやっても私が勝つ。
――決勝の相手は未詩です。
有栖 未詩さんもピンクだ。やっぱ未詩さん、道場で背中を追ってるっていうのかな。見続けてるからこそ、いままでにない遠藤有栖を見せつけられたらいいなって思います。
――トロフィーを会津若松に持って帰るまで迫った。
有栖 優勝したら、会津に持って帰られるんですね! 絶対に会津にトロフィーを持って帰ります! 見ててね!
荒井 今日は準決勝、遠藤有栖対荒井優希だったんですけど…今年も決勝に進むことができなくて。有栖ちゃんに負けて、ここまで色んなタイミングで有栖ちゃんと闘ってきて。タイトルマッチもあったし、直近で言うとタイトルの挑戦権を懸けて闘ったりして。いつもギリギリのところで荒井は勝てていたので、やっぱりめちゃくちゃ悔しいし、一番身近な存在…デビューも一番近いし。練習だったり、色んなことを一番してきた存在なので…悔しいけど、でもそんな有栖ちゃんと準決勝まできて闘えたことが嬉しいなって気持ちと、次絶対勝てよって、遠藤有栖優勝しろよって気持ちです。次は荒井がまた勝ちます。
――あらためて遠藤はライバル?
荒井 やっぱり一番ライバルって言葉がしっくりくる、今日もやっててそう感じましたね。
――なかなかベスト4より上にいけないです。
荒井 そうなんです。3年連続でここまではこれてるんですけど、これ以上の決勝にたどりつけたことがないので。次こそ、来年こそ確実にいきたいし、あとツーステップ…決勝にいった後に優勝するっていうツーステップあるけど。来年、両方叶えたいと思います。