前説
山下がリーダー就任!/11・22金沢流通会館で汐珠、地元凱旋興行!/塊魂シリーズとのコラボ決定!
前説では白井李世が東京女子と塊魂シリーズとのコラボ、東京女子がリーダー制を導入し、初代リーダーに就任した山下実優が「私の人生を東京女子にかける覚悟はできてます」と挨拶。その後、アプガが『瞬間・あいどるメモリアル』を披露し、汐珠が地元凱旋大会となる11・22金沢大会を発表して後楽園大会の幕が上がった。
アイアンマンヘビーメタル級選手権試合~腕相撲対決
※鈴江が防衛に失敗、ラム会長が第1763代王者となる。
試合前のライブ映像で、腕相撲対決にアイアンマンベルトをかけることを要求したラム会長に鈴江も受諾。らくのアシストによって勝利したラム会長にアイアンマン王座が移動。
第1試合 時間無制限勝負
アイアンマンヘビーメタル級選手権時間差入場バトルロイヤル
※ジュリパワーから。< >内は入場順。
【試合経過】
①○らく<5>/○ラム会長<1> vs 千花●<2>
4分22秒 片エビ固め
※ケーキ入刀
②<王者>●ラム会長 vs 桐生真弥○<挑戦者=6>
5分41秒 逆さ押さえ込み
※ラム会長が防衛に失敗、真弥が第1764代王者となる。
③○山下実優<7> vs キラ・サマー●<3>
7分14秒 オーバー・ザ・トップロープ
④○鈴江珠莉<8> vs 鈴木志乃<4>
10分10秒 エビ固め
※山下のPK
⑤<王者>●桐生真弥 vs 鈴江珠莉○<挑戦者=8>
12分10秒 片エビ固め
※ジュリパワー→山下のPK。真弥が防衛に失敗、鈴江が第1765代王者に返り咲く。
試合開始となった。試合は1763代王者となったラム会長対千花でスタート。ゴングがなるや両者は丸め込み合戦。千花がショルダータックルはカウント2。ラム会長が中指を立てると、千花が稲荷鳥居の体勢に入ってキラが入場。ラム会長が助けを求めると、千花に一撃。ダブルでのショルダータックルを決めるが、すぐに裏切って千花とエルボー合戦。ここで志乃が入場。千花にドロップキックを決めると、姿をかくしているラム会長を追いかけ回すと、らくが入場。ラム会長とのケーキ入刀を決め、千花をダブルフォールして勝利。続いて真弥の入場中にらくが裏切ると「離婚だ」とラム会長が一喝。ハグして迎えられるとまたもらくが裏切ってスクールボーイ。これをラム会長が耐えると、真弥が逆さ押さえ込みを決めて3カウント奪取。王者となった真弥が狙われる中、山下が登場。ハイキックでサマーをOTRで失格にしてみせる。その気迫に恐れをなした真弥が逃げ出すと、山下のエプロンからのキックをベルトを使ってブロック。鈴江が登場して真弥にエルボー打ち込むと、山下も加勢。鈴江へにバックエルボーを促し、キックアウトされるも山下がPKでアシストして鈴江が志乃に勝利。しかし、鈴江が裏切って山下にバックエルボーを放っていく。そこに真弥が鈴江に謝罪しながらバックブリーカーからの逆エビ固めを決める。ロープエスケープされると、鈴江のY字バランスかかと落としことジュリパワー、山下のPKを浴びた王者がフォール負け。鈴江がアイアンマン王者に返り咲く。その背後かららくがスクールボーイで丸め込むと山下がカット。山下もスクールボーイで鈴江を丸め込むとらくがカットする。だが、らくがコーナー最上段に登ったところを山下がハイキック。これを耐えたらくと山下がエプロンで揉み合いになり、その隙に鈴江が2人へジュリパワーをさく裂させ、OTRによって勝利。王座を保持したまま退場する鈴江を怒った山下が追いかけていった。
【試合後のコメント】
――まず最初にリングに上がった感想を聞かせてください。
鈴江 初めて今日リングに立ってドキドキしましたし、こうやってまたベルトを貸し取ることができてよかったです。
――試合前には腕相撲で負けてベルトを取られてしまいましたが?
鈴江 小学校で女子1位で100%の自信があったんですけど、ちょっとあれはズルだった気がします。
――バレエのようなポーズからのかかと落としも決めてましたが?
鈴江 あれは私の必殺技、ジュリパワーと言うんですが、それを皆さんに今日お披露目することができてよかったです。
――ベルトを防衛したことでこれからもどんどん狙われるとは思うんですけど、今どういう気持ちですか?
鈴江 これからもジュリパワーで迎え撃って、勉強もベルトも全力で頑張っていきたいと思っています。ありがとうございました。次回の必殺技も楽しみにしていてください。
第2試合 15分1本勝負
凍雅の差し出した手をまなせが握り返してゴング。まなせがショルダータックルでふっ飛ばし、ボディースラムを耐えて投げ返す。まなせがヘッドロックからロープに飛ばされるもショルダータックルでテイクダウンして何度もフォールしていく。串刺しラリアットからのショルダータックルはカウント2。ボディースラムは凍雅が決めさせず、投げ返していく。ローリングサンダーはカウント2。フェースロックは腕も固定して絞り上げていくと、まなせは足でロープエスケープ。凍雅がエルボー連打からボディースラム。これを耐えたまなせがバックフリップ。カウント2。5分経過。ショルダータックル合戦でまなせがダウンを奪うも、凍雅がすぐに起き上がってショルダータックルで倒していく。振り抜き式エルボーはカウント2。フォールアウェイスラムもカウント2。追撃のロックボトムは耐えたまなせがショルダータックルからラリアット。カウント2。場内は凍雅コール。足にしがみついた凍雅にまなせは容赦なくストンピング。立ち上がった凍雅はエルボーを放って抵抗を見せるが、まなせのショートレンジのラリアットに3カウントを聞いた。試合後、まなせが健闘を称えようとするが、凍雅は突き放して退場する。
【試合後のコメント】
凍雅 けっこう気合を入れて挑んだつもりなんですけど、全然…すべてを受け止められたうえで、ねじ伏せられたというか。初めて大田区で当たった時は気合とかでいけるかなと思ってたんですけど、気合だけじゃどうにもならない実力差がすごくあって。悔しいけど、まだあきらめてないので。次もし闘うことがあれば、私が絶対に勝ちたいなと思う。
まなせ(コメント中に割って入って)凍雅! 凍雅! 凍雅! 私すごい楽しかったよ。凍雅はどうだった?
凍雅 悔しいけど、それ以上に楽しくて。
まなせ そう、私、プロレスすごい楽しいと思ってんの。だから凍雅がきょう試合する前にすごい楽しみだと言ってくれてたこと、すごい嬉しかったの! 大田区もきょうもさ、対角で闘ったけど、次はさ、私のとなりで一緒に闘うってのはどう? 悔しいかもしれないけど、私東京女子離れて5年経ったの。東京女子離れる時にね、東京女子にとって刺激的な女になりたいと思って離れる決意をしたの。きょう私は凍雅にすごい刺激をもらった! この5年間、離れてからのこと伝えたいし、私も凍雅から学びたい。だからさ、次はとなりに立って私と一緒にいまの東京女子をさらに面白くしない?
凍雅 お願いします!
まなせ よっしゃー! よし凍雅、こうなったからには私のすべてをあなたに伝えるから、凍雅もいろんなもの私に教えて! でも一緒に頑張ろう! ということで凍雅、言ってやれ。
凍雅 まなせさんからいろんなものを吸収して、私もとなりで強くなって2人でテッペンを目指したいと思います。
まなせ いいぞ! 凍雅、最高だ! 凍雅いいぞ! 凍雅! 凍雅!
第3試合 20分1本勝負
ハルと汐珠がおそろいのツインテールで登場。先発は小夏とハル。腕を取り合ってからグランドの攻防。汐珠が連係を狙うが、切り返したリカ組がトリプルでドロップキックを決めていく。リカが汐珠に首絞め。よっしゃいくぞエルボーはカウント2。鈴芽にかわると変型サーフボードストレッチからカバーするもカウント2。反撃した汐珠が反転式ミサイルキックを決めてハルへスイッチ。鈴芽にアームバーを決めていく。カバーして脱した鈴芽がエプロンでのタランチュラ。さらにミカヅキ流星群もカウント2。リカにかわると鉄柱を使って足攻撃。さらに足にドロップキックを決める。5分経過。低空クロスボディーで反撃したハルがユキとスイッチ。コーナーダイブをかわしたリカがヒップアタック連発。倒れず耐えたユキがサイドスープレックス。セカンドロープからのスプラッシュはリカがドロップキックを足にヒットさせて、ドラゴンスクリューへ。かわった小夏がスリーパー。リカらが敵軍を分断するも、ユキはコーナーにぶつけて脱出。セカンドロープからのフライング・ショルダーはカウント2。UBVの体勢となるって両軍が切り乱れると、リカがコーナーに5人まとめてのヒップアタックを狙うが、自爆。逆ギレしたリカは味方に首絞めしてしまい誤爆。その隙にユキを踏み台にハルがクロスボディーでリカを排除すると、ユキが小夏にヴィーナスDDTを決めて勝利。ご乱心のリカは一人でさっさと帰っていく。
【試合後のコメント】
リカ おかしいな。おかしい。なんか、気がついたら子供たちが増えてて。おかしいんですけど、気がついたら増えてて。今日もなんで、何してたんだよ、お前たち。フォローしろよ! フォローしとけよ。何逃げたりしてるんだよ!ダメぞ、そういうとこだぞ!
鈴芽 いや、ごめんなさい。
小夏 リカさんの首絞めがなかったら…。
リカ 何それ、え?
小夏 リカさんの首絞めがしてやらなかったら…。
リカ もう言い訳するなよ! 言い訳。負けたよな。もっと頑張れ! 勝てるように。
小夏 頑張ります!
リカ 私たちも負け続けて、強くなってきたんだから。頑張れ、お前も。お前も頑張れ(鈴芽の背中を叩く)。
鈴芽 頑張ります!
リカ お前も頑張れ、私も頑張るから。そんな感じで、頑張ります。
鈴芽 次こそ勝ちます。
リカ 勝つぞ!
3人 おー!
3人 やったー! やったー! 勝ちましたー!
ユキ 嬉しい! 久々の後楽園、半年ぶり? 半年ぶり? 久しぶりの後楽園で見事、勝利を収めてとても嬉しい! でも嬉しいんだけどさ、最後あれちょっと意味わかんない、やばかったよ。なに? あのよく回避したね。
汐珠 みなさんに怒られました。あなたのせいだよ!
ユキ なんかさ、ちょっと、私はもうとっくに回避してたんだけど、夏のホラー映画、子供向けホラー映画見てる気がするんだった。怖かった。
ハル 防御本能があった。
ユキ いやでもね、楽しかった、このフレッシュな2人とともに。とても楽しかったです。
第4試合 15分1本勝負
ぽむはスイカとイルカの浮き輪を持って入場。レフェリーチェックもイルカの浮き輪ともに受ける。「置けよ」という瑞希がピコピコハンマーを持ち出してゴング。逃げ出したぽむがリング下に隠れると、リング下に追ってきた瑞希の背後からイルカの浮き輪で攻撃。さらに瑞希を浮き輪に乗せて引っ張り、夏を感じさせる攻撃?も披露する。リングに戻ったぽむはイルカの浮き輪とともにフォールするが、カウント2。スネ蹴りからスティンクフェース。続けて突進するも、ドロップキックで反撃した瑞希がイルカの浮き輪を客席へ投げ捨てる。コーナーで踏みつけ、お返しのスティンクフェース。さらにロープをすり抜けるドロップキックからダイビング・クロスボディー。これをカウント2でキックアウトしたぽむがロープに括りつけてぽむ・ど・じゃすてぃす。さらに足を徹底的に攻撃。レッグロックを決めるが、ロープエスケープされるとミサイルキック。しかし、ブリッジでフォールを抜けた瑞希がクロスフェース。回転してリング中央で決め直すと、ぽむがロープエスケープ。バッククラッカーを食らうも、大声を張り上げて動きを止めたぽむはシューズを脱いで一撃狙い。しかし、奪われてしまい神経白刃取りで奪い返そうとするも決まらず。シューズは客席に投げ捨てられてしまった。ならばともう1足で一撃。すかさず丸め込むもカウント2。直後にぽむ・ど・じゃすてぃす投下。2発目は避けた瑞希がフットスタンプ。続けて投げっぱなしのキューティースペシャルからのダイビング・フットスタンプを投下して勝利。試合後、瑞希が握手を求めるフリをしてあっかんべー。これにぽむもあっかんべーで返して退場。瑞希はイルカの浮き輪を奪って退場する。
【試合後のコメント】
瑞希 はい、ぽむちゃんすごい癖のある子なんですけど、私はそんなぽむちゃんらしさが大好きだし、ぽむちゃんは私に勝ったら飛び級って書いてるの見たけど、ずっとずっともうここまで来てると思ってて。だから、そんなぽむちゃんと今日戦えてすごい楽しかったし、何度だってぽむの不思議なところを私が食べて飲み込んでやろうと思いました。
ぽむ うぁぁぁ、うぁぁぁ! お腹がいたい~! これはあれですか、瑞希さんにフット(スタンプ)されてからなのか、このスイカをぽむが頑張って真ん中をパクパクパクパクって食べて浮き輪を作ったからでしたでしょうか? やっぱり、でも、そうですね。瑞希さん、チャンピオンじゃないですか、今。なかなかシングルする機会が、こんな絶好のチャンスだと思って。ぽむちゃん、夏休みの宿題してないので、ここで挽回しちゃおうかなと思ったんですけど。やっぱまだ手が届かない! 悔しい。しかもさ、シャチノスケがいないですよね? ぽむちゃんの今日のタッグパートナー、シャチノスケはどこに? え? どこに行きましたか? 知ってますか? 知ってる? 知ってる、シャチノスケ! シャチノスケはどこじゃ! ちょっとシャチノスケを探すために出ようと思います。ちょっとエンドレスサマーかも。バイバイ、シャチノスケ~!
7年ぶりにプリシラ・ケリー参戦!
第4試合後、映像でプリシラ・ケリー、7年ぶりのTJPWマット参戦が発表された。プリシラは9・20大田区に参戦する。
第5試合 20分1本勝負
荒井の握手を伊藤が拒否。ゴングが鳴ると荒井コールと伊藤コールが交差する。2人は腕を取る攻防からグランドへ。クリーンブレークとなって伊藤が世界一カワイイポーズで挑発。ロープワークから荒井がビッグブーツ。カウント2となるや体を入れ替えた伊藤が顔面ウォッシュ。さらにコーナーで踏みつけてから世界一かわいいナックル。溜めて最後の一撃を放っていく。ドロップキックからのカバーはカウント2。「ファックユー」と叫んで決めたDDTもカウント2。変型逆片エビ固めを決めて5分経過。荒井がロープエスケープすると、挑発ぎみに蹴り飛ばしていく。ボディースラム合戦は荒井が制してマットに叩きつける。ビッグブーツ連発から串刺しビッグブーツ。ランニング・ショルダータックルはカウント2。続けてターンバックルに伊藤の頭を叩きつけるが、伊藤は自ら頭をぶつけて気合を入れて反撃。こけしちゃんからの顔面ウォッシュはカウント2。立ち上がった荒井がエルボーを連打すると、伊藤は打ってこいと身構える。荒井がエルボー1発でダウンを奪れるも、伊藤デラックス狙いを切り返してサソリ固めへ。10分経過。中央で決め直そうとする荒井を伊藤が丸め込んで切り返し、逆エビ固めへ。ロープエスケープした荒井に顔面ウォッシュ狙い。これをかわした荒井がドロップキック。フルネルソンの体勢も、抵抗した伊藤がDDTでマットに突き刺す。追撃のストーンコールド・スタナーはカウント2.5。ここで荒井コールが発生。続けて伊藤がセカンドロープに登るが、ビッグブーツで落とした荒井がフルネルソンバスター。Finallyは固い頭で受け止めた伊藤がヘッドバット。荒井もヘッドバットを放ってくが、返り討ちに。伊藤の追撃のヘッドバットをブロックした荒井が二段蹴り、新人賞とたたみかける。15分経過。直後にFinallyをさく裂させて勝利。試合後は荒井が手を差し出すと、伊藤が中指をしまって小指を突き出す。これに荒井も小指で握り返した。
【試合後のコメント】
荒井 ついに…伊藤麻希に荒井優希が勝ちました! プロレスをするにあたって色んなきっかけとかタイミングがあったと思うけど、そういう全部のタイミングとかに伊藤さんがいて。最初は舐められたりとかそういうのが辛くて、全然うまくできない自分が辛くて、あんまり伊藤さんと闘うことも横に立たせてもらうこともしんどかったんですけど…伊藤さんから学んだこと、試合とかその他でもいっぱいあって。東京女子プロレスも人数が多いのでこうやってシングルマッチができる機会、それも伊藤さんとできる機会なんていままでタイトルマッチの1回だったから。(次は)いつか分かんないって、いつもそんな気持ちで。今回は絶対にデビュー戦の時に伊藤さんが荒井に言った「何年かかっても伊藤麻希を潰しにこい」って、その言葉をここでしっかりと伊藤さんに成長を見せる形でぶつけたいと思っていたので今日こうして伊藤さんに初めて勝てて嬉しいし、やったー、終わったーっていうのも全然なくて。これからも荒井優希は伊藤麻希の背中を追い続けるんだろうなっていうのをあらためて感じました。これからもそんな大切な存在の伊藤さんの背中を追っていきたいと思います。今日は勝てて、とても嬉しいです。
――試合後の指切りはどう受け取った?
荒井 そうだな…まず、荒井に対して同等というか。いままでは上から見られることしかなかったような気がして。そういう目線で合ったり指だったり、色んなメッセージがこもってたのかなって思って。まずいつもと違った空気が荒井はとても嬉しかったので、幸せでした。
伊藤 もうコメントなんてないよ。伊藤麻希はリングの上に全部置いてきたから、各自で考えろ! それが伊藤麻希のコメントだ。以上。
セミファイナル 20分1本勝負
ミサヲがアジャらの握手をすかしてマイク。「タッグ王者ですから」と自信満々にアジャとの一騎打ちを要求し、先発はミサヲとアジャに決まる。2人がにらみ合うとミサヲがスプレー攻撃を仕掛けてゴング。いきなり場外乱闘となって、リングサイドの幕とガムテープでアジャと鉄柱をグルグル巻きに。これに「よっしゃ」とミサヲ。リング内では上原にトレイン攻撃。その間にアジャは脱出。HIMAWARIが振り返るとアジャが立っていてアッパーカットを食らってダウン。かわった芦田がY字ギロチン。HIMAWARIをロープ際でつかまえて上福とともに顔面踏みつけ攻撃で4人で場内にアピール。しかし、HIMAWARIが髪の毛で反撃して中島にスイッチ。セントーン・アトミコを放っていく。かわった鳥喰がバック転キックに芦田は側転しながらかわしてブーツで応戦。5分経過。アジャにスイッチすると、強烈なバックドロップ。中島にも決めていくと、カットに入ったミサヲ&HIMAWARIにもまとめてブレーンバスター。「終わり」と叫んでエルボードロップ。これをかわした鳥喰から中島にかわると回転エビ固めを潰したアジャがヒッププレス。上福にスイッチすると、トップロープ越えビッグブーツ。カウント2。だが、中島が追走エルボーからスワンダイブのハリケーンラナ。カウント2。羽折り固めは立ち上がった上福がスピンキック。フェイマサーをかわした中島が619からノーザンライトの体勢。これは上福がブレーンバスターで切り返す。ミサヲと上原にスイッチすると、上原がスペース・ローリングエルボー。カウント2。ミサヲもハイパーゴッサムクラッシュで応戦。フェースロックは上福がカットすると、HIMAWARIらが分断に走る。15分経過。上原がスナップ・スープレックスからバナナ・ピローも、アジャの一斗缶攻撃が誤爆。HIMAWARIが髪の毛攻撃、鳥喰がドロップキックで場外にアジャを叩き出し、中島がトペでアジャの動きを止める。リング内ではミサヲがハイパミ・リターンズ狙い。これを切り返した上原に上福が裏フェイマサーでアシスト。すかさず上原が丸め込んで3カウント奪取。
OberEatsが享楽共鳴のプリンセスタッグ王座に挑戦表明!
上原がマイクを取る。上原「ミサヲさん、中島さん、勝ちました! もう1回2人の持つそのベルトに挑戦させてください!」上福「ちょっと待って、普通に、なんで急にしゃべってるの? あのね、こいつの図々しいっていうか、ふてぶてしいっていうか、スゲーところは好きなんだけど、マジで図々しい! 先輩やし、あ、すいませんね! 先輩やしこうやって言うんだよ、見とけ。ナカショーとトモミ、ワンチャンいける?(場内拍手)なら大田区が良いわ。おねおねおね、お願いっす、おねっす!」ミサヲ「2人合わせて200%図々しいじゃないか! あのさ、さらっとワカナが言ってたけど、4月にアメリカで私達に挑戦して負けたよね。そこから数ヶ月しか経ってなくて、何が変わったのか。正直、前回も我々がケツを叩かなかったらオーバーイーツってタッグチームも作らなかったわけだし、正直、オーバーイーツは解散したものだと思ってたわ。だけど、今日は8人タッグ、たまたまの8人タッグの勝利とはいえ、あんたたちオーバーイーツに負けて、私はチャンピオンとしてこのまま引き下がれません! いいよ、9月20日大田区でタッグベルトかけて戦おうじゃん。私達、絶対に負けないから決定で! いいよね!」中島「100倍返しだ!」両軍にらみ合う。上福「ピンク、ピンク! ほんとありがとうございます!」中島「ふざけんな!」アジャ「やれやれ!」上原「9月20日、大田区総合体育館。上福さんとオーバーイーツとして、絶対ベルトを獲ります! 応援お願いします!」
【試合後のコメント】
上福 今日はこの3人プラス、アジャさんが一緒に組んでくれて。私のなかではスロットとかパチンコで言ったらパーンと保留玉に金が来たみたいな勝ち方って感じだったんで、まあ気持ちはすごいおおらかな感じで挑みました。
アジャ まあ最初にね、アレでよけい火がついた。何がチャンピオンだから私は変わりましただ、姑息さがより増してたじゃねえかよ。
芦田 勝てて嬉しいですけど…(アジャを見る)。
アジャ ちゃんと持ってないからだよ。自分で呼んだんだから! でも、あれで普通負けパターンだけど今日勝った。勝てばいいんだよ。
上福(上原に)あんたちょっと何してくれてるのよ。
上原 でもホントに4月のラスベガスで享楽共鳴に負けて、私はもう次オーバーイーツで対戦になった時には絶対に勝って、ベルトを狙うというのをずっと虎視眈々と狙っていたので、きょうはカード決まった瞬間から、もう絶対に勝ちにいこうというのは決めてて。というのも私、すごい上福さんに助けられて、なんかホントに一回プロレス向いてないんじゃないかとか、東京女子にとって自分の存在意義ってなんだろうってすごい悩んだ時期があって。その時にすごい夜な夜な相談乗ってくださって。全然恩返しもできてない…。
上福 いやいやいや。
上原 でも私ホントにこのタッグが好きで、最強のタッグだと思ってるから今回また組んで一緒にベルト懸けて闘ってほしいです。
上福 私はちょっと照れくさいのが出ちゃうから、あんな感じなんですけど、まあただ後輩とかあんまり接しないんですけど、わかなは初めて東京女子に来てしっかりいろんな話を…厳しいことも、何度も泣かせてるぐらい厳しいことも言ってて。でも、それこそ自分にもこういう先輩がいて、全然違うんですよ。大先輩がいて、やっぱ先輩ってちゃんと叱ってくれるしアドバイスもくれるし。そのカッコいい背中を見せつけられるんです。東京女子の先輩たちもそうなんですけど。だから自分もわかなに叱ってばっかじゃなくて、ここはカッコいいところを見せて自分も先輩にならないといけない、自分も腹くくらないといけないと思ってるので。もしこれでベルト取れたらごはん連れていってください。
アジャ なんで!? じゃあ2人がベルト取ったら(芦田と)2人が挑戦しにいくわ。
芦田 やった!
アジャ イェーイ!
ミサヲ 結果的にOberEatsに私、土付けられちゃってメチャクチャ悔しいし、ホントこのままじゃ終われないです。だから、デカい舞台でどっちが最強のタッグチームかというのを、すごい見せつけてわからせてやりたいと思います。9月20日防衛しましょう。
中島 100倍返しだ!
メインイベント 時間無制限1本勝負
第12回東京プリンセスカップ決勝戦
※未詩が初優勝。
両者の握手を経て試合開始。ロックアップから未詩がハンマーロック。有栖がヘッドロックを決めると、未詩がヘッドシザース。有栖が抜けてクリーンブレーク。有栖がグランドに誘って未詩がヘッドシザース。脱した有栖がレッグロックなど足攻め。未詩がボディーシザースで絞め上げてヘッドロックへ移行。立ち上がって未詩がチンロック。反転した有栖も決めていくと投げて未詩が脱出。両者はロープワークから機動力を活かした有栖が丸め込んでみせる。カウント2。続くドロップキックもカウント2。ボディーシザースドロップからフライング・ボディープレス。カウント2。串刺しエルボーに未詩がショルダータックル。5分経過。未詩がバックブリーカーなどで有栖の腰を攻めこむも、ネックブリーカーで反撃した有栖が串刺し攻撃連発。カウント2。有栖のキャメルクラッチはコーナーにぶつけて回避。突進を持ち上げてコーナーに叩きつけて串刺しスプラッシュ。ショルダータックルからジャイアントスイング狙い。回避した有栖がスピードで撹乱してドロップキック。キャメルクラッチはリングに中央に引きずっていく。10分経過。パワーで立ち上がって脱した未詩のジャイアントネックスイングは未遂に。カナディアンバックブリーカーで担ぎながらコーナーに登る。これを回避した有栖がドロップキックで落下させてエプロンでの鶴ヶ城。リングに戻った有栖がキャメルクラッチ。立ち上がろうとする未詩ごと回転してキャメルクラッチを決め直す。ギブアップしないとみるや鶴ヶ城を放つもカウント2。続けてコーナーに登るが追ってきた未詩とのコーナーでの攻防に。ロープを掴んで離さない未詩に有栖がリバースの鶴ヶ城。15分経過。什の掟は未詩のバッティングハンマーで阻止されると、有栖はドロップキック。これに未詩がバッティングハンマーで対抗。場内は有栖コール。エルボー合戦で相打った両者は未詩がエルボー連打からバッティングハンマー。倒れない有栖にさらに2連発。無理やり起こした未詩がカナディアンで担いでコーナーを登る。雪崩式アバランシュホールドで叩きつけるも、少しカバーが遅れてカウント2。再び有栖コールが発生する中、未詩がティアドロップ。着地した有栖がカウンターのパワースラムを食らうも、すぐに起き上がって水車落としからスーパーキック。トドメの什の掟は後方に着地した未詩がエルボーからレーザービーム。20分経過。最後は未詩がティアドロップをさく裂させて3カウント奪取。
エンディング
試合後、ピンクのトロフィーを受け取った未詩が笑顔。有栖は鈴芽の肩を借りて退場後、未詩がマイクを握る。未詩「優勝しました! トーナメントの決勝戦、3年前のあの夏以来、この馬で勝つことができました! 決勝戦の相手が有栖でよかったってすごく心の底から思っています。有栖はいつだってきらきらしてずっとずっと強くて、一緒にいっぱいきっと同じ気持ちになるタイミングも多い仲間なんじゃないかなって思う大切な人です。その有栖に勝ってこうやってこのトロフィーを触れたこと、このトロフィーができた回、トーナメントの回に決勝戦で私はユカさんと戦って、そこから決勝戦、あの夏ってワードがなんか普通に、あの試合中は楽しかったのにどこか、なんか悔しさみたいなトラウマみたいなものがずっと残ってて。きっとこのトロフィーを触れることができたら、それがなくなるんじゃないかなって。本当の意味で強くなれるんじゃないかなって思っていたので、いまさらにプリセンスの頂点で強くなれました!(会場拍手)私がこの夏、プリセンスの頂点に立ったということはもう一つ、この夏やりたいことがあります。瑞希さん出てきて下さい」瑞希がリングイン。瑞希「未詩…」未詩「私から言います。そのベルトに挑戦させて下さい!」瑞希「改めてとんでもない、実力も気持ちも強いプリセンスなんだなって。改めて思いました。そして改めてバケモノだなって思いました。でもね未詩。このベルトを未詩からとったときよりもみんなと一緒に叶えたいことと、やりたいこと。もちろん未詩とも一緒に叶えたいことと、明確にはっきり自分の中で決まってて。プリセンスになりたいって思ってたけど、私がプリセンスだから、いまここにベルトがあるって思えるくらい私はいま意味わらんくらいプリセンスやで」未詩「そう…ですね…。瑞希さんはとってもとっても強くてプリチーですっごいプリセンスだなって思います。でも、この夏一番プリセンスは私で。結局、こうやってプリセンスとして返り咲いた私、きっとそんな私が持っていたときよりも、高まってるベルトの価値、追い越せると思ってます」瑞希「わかった。どっちがこのベルトにふさわしいプリセンスなのか、9月20日、大田区総合体育館でこのベルトをかけて戦いましょう!」瑞希のカーテシーに瑞希も同じくカーテシーで返して2人は握手。瑞希は退場。未詩「後楽園ホールのみなさん、未詩ってプリセンスだよね~! そんなプリセンスの私が大田区総合体育館、再びあのベルトに返り咲けるように頑張るので、みなさんは大田区総合体育館は白馬に乗って来て下さい! よろしくお願いします! ということで久しぶりに私の締めで終わりたいと思います。私が『東京女子プロレスのこと好きか?』って聞いたら、この夏一番の大声で『大好きだ!』って叫んで下さい。この夏もっともっと私達と駆け抜けて下さい!未詩の「みんな東京女子プロレスこと好きか?」のコールに場内は「大好きだ!」とレスポンスして終了となった。
【試合後のコメント】
未詩 トーナメント優勝しましたー! 私がずっと忘れられない夏以来、ずっとどこかいつかこれ(トロフィー)に触れなきゃ、自分のなかで解決できないみたいな気持ちがずっとあって。夏がくるたびにそれを思い出しながら闘ってて。やっと今年、こうやって優勝することができました。これで自分のなかで、自分だけの気持ちなんですけど、感じてるだけなんですけど…でもすごくそれが大きな一歩としてこっからこれと歩む日々はすごく見える世界が変わっていくと思うし。ここからさらに今日挑戦表明もしたので、もっともっと強いプリンセスになれるように頑張ります。
――声援は遠藤選手に寄っていました。
未詩 そうですね。やっぱり応援の声っていうのはめちゃくちゃ力になるじゃないですか。やっぱ聞いてると、明らかに応援されてないと力が湧いてこないみたいのは感じるんですけど。でも「有栖!」「遠藤!」って聞こえる分、私の声も…比べてしまったらあれはあるかもしれないけど、でも十分に聞こえてきてくれたし。私は決勝戦の場に立って、東京女子は全員が応援される場でありたいっていう風に思っているので。それもひとつ自分が描いている決勝戦だったので、理想の闘い方ができたかなと思います。
――心が折れたりは?
未詩 折れてるように見えましたか?
――見えなかったです。
未詩 ハハハ(笑)。
――3年前に坂崎の「私も応援してほしかった」との言葉があったので。
未詩 そうです。だから私はやっぱりその言葉がなにか引っかかるところがあって。私の中であの時、ユカさんと闘って、たしかに自分の名前を聞いててすごい応援してくれてるなと思ったけど。一方でユカさんがそういう風に思いながら試合してたっていうのを陰ながら知って。それがホントにめちゃくちゃショックで。そんな風に考えてたんだっていうのと同時に、私の闘い方とか、私の意気込みの仕方とか、そういうのがなにかユカさんの中で傷つけるじゃないけど応援されたいって感情を生み出してしまったのかなと思ったのがめちゃくちゃ悔しくて。もうホントに何ヵ月、何年も考えてきたことだったので、こんなにハッキリ言うと…悔しいからごまかしてたのに! ひどーい(笑)。だからそれが有栖の声も聞こえて未詩の声も聞こえるっていうのが私の理想の決勝戦だったので。それができたのは、意味があることかなって。私が乗り越えられなかった部分を超えれたのかなって思ってます。そうですよね?
――はい。
未詩 そうです!
――トーナメント優勝で真のグランドスラム(プリプリ、タッグ、インター、プリンセスカップ、タッグトーナメント)達成になりました。
未詩 すごいです! 私はプリプリもインターナショナルもタッグも色々取ったけど、なにか歴史に名を残す…初とか、そういう名前の残し方はいままでしたことがなくて。してみたいけど何が残ってるんだろうって思ってたところで、こんな新しいグランドスラムなんて初めて聞いたので、めちゃくちゃ嬉しいです。これでウィキペディアに載れまーす!
――プリンセス論争もありました。
未詩 瑞希さんはとんでもなくプリンセスなことはすごく、ずっと前から感じてるし。今年の1月4日もプリンセスだったなって悔しく思っていた部分ではあったので。いやでも、私プリンセスですよね? そうですよね? めっちゃうなづいてくれてますよ、みなさん。私がプリンセスなので、きっとみなさんもどっちがプリンセスかな~ってすごい悩むと思うので。絶対に大田区総合体育館で見届けに来てください!
有栖(倒れこみ)あ-…、終わった。今年の遠藤有栖の夏は…後楽園のメインで決勝戦、ここで終わった。私、強くなったよね? 強くなったよね? 私は強くなった。だから絶対絶対、来年は優勝する。来年は絶対優勝する! 応援してくれたみんな、家族、お父さん、ありがとう。今年はこれで終わったけど、また来年があるから。また来年見ててください。ありがとうございました。
――今年の夏はどんな夏だった?
有栖 最高の夏! いままでにない熱い夏。夏が好きになりました。
――有栖コール一色でした。
有栖 もう力になりすぎる。ホントに。だからここまでいけたんだと思う、私も。みんなが背中を押してくれたから、私はここまでこれた。そして自分の実力でもここまできた。
瑞希 次の大田区の相手が未詩に決まったんですけど。なんとなく未詩がまたプリンセスの称号を取りに来るのは感じてたというか。でも今日優勝してる姿を見て、実力だけじゃなくて心も強いんだなっていうのをすごく感じました。でも、やっぱりバケモノ…プリンセスなことは認めますよ。ホントにバケモノのようなプリンセスだなってあらためて思いました。すごい褒め言葉なんですけどね。でも未詩からベルト取って、私はプリンセスなんだって言ってて。でもいまはもう私がプリンセスだからこのベルトがここにあると思えるくらい、これから先、東京女子のみんなと応援してくださっている皆さんとやりたいこと、叶えていきたいことを…もちろん未詩と叶えていきたいことが明確に自分のなかであって。だから、負けれないです…じゃなくて負けたくないです。未詩に負けたくない。だからこの夏の大バケモノ・プリンセスとこのベルトを懸けて闘います。頑張ります。
――立場が変わっての再戦はあまりなかったです。
瑞希 うわぁ、来たかーって。あの時の苦しさとか、すごい体に染みついてるというか記憶にも残ってるから。絶対に苦しくなるんだろうなっていうのは感じるけど、あの時よりも未詩はもちろん私も強くなってると思うから。プリンセス・オブ・プリンセスらしい試合をしたいなと思います。
――バケモノ・プリンセスを倒すにはそれ以上の力を出さないといけないです。
瑞希 それ以上の力を出さなきゃいけないってこと。もちろん、私もその力を出さなきゃいけないなっていうのはもちろんなんですけど、私も未詩から取って積み上げてきた自信だったりとか悔しさももちろんいっぱいあるし。自分にできないこと、できること。色んな感情になりながら防衛したり、チャンピオンとして過ごしてきた気持ちがあるから…うーん、そこは負けたくないと思います。